リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

マスクはイヤだとさんざん駄々をこねておいて

2020年09月30日 | 日々の風の吹くまま
9月29日(火曜日)。☀☀☀。日の出の位置がブラインドの隙間を過ぎたと思って遮光パネルを入れずに寝たら、目を覚ましたとたんにまぶしい朝日がぴかぁ~っ。日の出午前7時9分、日の入り午後6時52分。予想最高気温23度。あはっ、インディアンサマーだっ。

今日は待ちに待った芝居の日。劇場はナイトクラブ、レストラン、映画館、宴会場などと同様、事業所の衛生や労災を管轄する州政府の機関WorkSafeがコロナ感染防止のために設定した厳しいプロトコルの下での営業が認められていて、違反したためにクラスターでも発生したらボニー先生から閉鎖命令が出てしまう。実際に、ナイトクラブや宴会場は酔客をコントロールしなかった(できなかった)ところが相次いだために、十把一絡げで休業させられてしまって、営業を続けているところでもバーでの接客サービスは禁止、酒類の提供は午後10時で打ち切り(パブやバーは午後11時に閉店)と規則が強化されてしまっている。Arts Clubも観客は1回の上演につき50人まで、座席の間隔を空け、観客の入場時間をずらし、ロビーで連絡先と健康状態のアンケートを控え、場内では常にマスク着用といった条件で、曲りなりにも芝居(手始めに1人芝居3本)を上演することが認められている。

そこで問題になるのが、息が詰まるから嫌だとマスク着用を拒否するカレシにプラスチックのフェイスシールドを買ってあげたけど、はたして劇場ではマスクの代用として認められるのかどうか。前回のファンドレイジングのイベントでは受付で渡されたArts Club特製のマスクを着けたけど、劇場内で(キャバレー形式なので)テーブルに着いたとたんに外してそれっきり。まあ、あれはほとんどがADCのなじみのメンバーだったから何も言われなかったけど、今回は公式の公演だからプロトコルに従わないと入場拒否されるかもしれないな。ということで、おとといADCメンバーの世話役のアマンダに問合せメールを送ったら、きのう「WorkSafeに問い合わせたら、マスクの代用としてのフェースシールドは推奨していないんだって」との返事。

でも、若いアマンダもマスクがきつかったりして息をしづらいときがあるんだそうで、いろいろ試してみてたどり着いたのが何とあの青い使い捨てマスクだったとか。「軽いから楽よ」と言うので、きのう買い物のときに(ついで買いを促すため?に)レジの行列の入口にいつも置いてある5枚入りの青マスクを1袋買って来て、カレシにアマンダの返答を説明して渡したら、「うん、いいよ」。さんざん駄々をこねといて、何よぉ、その返事。でもまあ、今夜はおとなしくマスクをしてくれそうなので、一歩前進としておくか。


いつの間にかミニチュア工房になったプチアトリエ

2020年09月29日 | ミニチュア工房にて
9月28日(月曜日)。☀☀☀。煙も嵐もまるで嘘だったのかと思ってしまうくらい静かな月曜日。川中のアナシス島の工場地区から立ち昇る白い排気もみんなまっすぐで、ほんとに秋深しの観。ちょっとかすんでいる遠くを見たら、ベーカー山の氷河が朝の日を浴びてキラキラ。



さて、ミニチュア工房は月が替わるまで休業だし、マスク作りも作るだけ作った感じで、ちょっとばかり手持ち無沙汰の感じ。せっかくのアイドリングの時間だから、少し前に思うところがあって新しく設けたミニチュア作り関連のカテゴリで、この1年半の間に作った14個のミニチュアドールハウスについて、今後の参考にぼちぼちおさらいしておこうか。リタイア後の趣味の拠点にするつもりで、独身時代に買って、カナダに持って来て未だに使っているモジュール本棚(50年物の骨董品!)のバルコニー側の2セクションを引っ越して来たときに確保してワタシの「プチアトリエ」にしてある。当初は絵を描くつもりで、端の幅が広い方のセクションに合板をはめ込んで作業台にして卓上イーゼルを置き、隣の幅の狭いセクションには絵筆などの絵の道具を置いて、スツールやライト、ラジオも用意して、後はリタイアするのを待つだけになっていた。それが・・・。

いざリタイアしたら、山積だった「やりたいこと」はそっちのけでのめり込んだのがドールハウス作り。リタイア当初はそわそわと落ち着かなくて何かに没頭することもできず、少々退屈していたときに出会ったのが、イギリスの商品を扱うアメリカの通販カタログにあったキット。中国の蘇州にあるRolife(当初はRobotime)という若い企業が製造している半インチ(1/24)スケールの「パティオ」と「温室」で、おひとり様稼業が多忙を極める以前の30数年前に伝統的な1インチ(1/12)スケールのドールハウスを作ろうとした時期があったから、昔取った何とかで簡単だろうと思って注文したら、かなりの神経集中を要求されるものだったので、すっかり夢中。それ以来プチアトリエはいつもはミニチュア工房、ごくたまに数日だけ絵を描くアトリエということに・・・。



洋の東西を問わず、手芸や工作を趣味にするとありがちなのが、材料や道具を見るたびにあれもこれも欲しくなって、つい買い込んでしまうことかな。今はちょっとググれば品揃えが豊富な専門店がたくさん見つかるから、バーチャルにウィンドウショッピングするのも楽しいけど、ときには誘惑に勝てずに「不要不急」のものをあれこれ注文してしまう。中国製としては驚くほど精密で品質のいいRolifeのキットは、ずっといつでも手に入るとは限らないからと、重複を厭わずに16個も買いだめしてしまった。中国の在来型の玩具メーカーのものもかなりの数を買って6個作ってみたけど、こっちは英語の説明書は意味不明だし、必ずしも半インチスケールではないし、それ以上に質が悪すぎるので、10月に作る「ドナの憩いの部屋」を最後に、残るキットはばらしてスペアパーツに格下げ。それでも18個あるから1年半分の楽しみというところ。このあたりがワタシの今日のミニチュア工房・・・。


複数の役を1人で演じるという手があった

2020年09月28日 | 日々の風の吹くまま
9月27日(日曜日)。☁☀☁☀。何だか朝からずっと今日は月曜日だと勘違いしてばっかり。今日は日曜日なの。まだ週末なの。まだ9月なの。非常事態宣言が出たのが3月の半ば過ぎだったから、もう6ヵ月か。それとも、トルドー君がカナダでもコロナ第2波が始まっていると言ってたから、まだ6ヵ月と言うべきなのかな。短かったようでもあり、長かったようでもあり、時間が止まっているようでもあり。まあ、リタイアしちゃった人間には週末も何も関係ないんだけど、9月のミニチュア作りが終わって、マスク作りも終わって、仕事の次のファイルが来るのはまだ1週間先で、ちょっと気分的に空白ができた感じかな。

特にすることがないので、1週間前にあったArts Clubのオープニングナイトのオンラインイベントのアーカイブにログイン。ミニミニシーズンの第1作がオープンしたけど、支援者サークルADCのレセプションはできないので、代わりに企画したのが参加者を20人に絞ってのZOOMでのパネルディスカッション。参加したかったけど、あいにく我が家ではライブは晩ご飯の時間帯で、後にカレシの英語レッスンがあるから晩ご飯を遅らせるのは不可。でも、アーカイブのビデオはパネルだけなので、ライブじゃなくて逆に良かったのかもしれない。演出家の司会で4人の俳優が「役作り」について経験やテクニックを披露していて、「永遠の劇作家志望」のワタシにはteachable moment(指導のチャンス)ならぬ願ってもないlearnable moment(学びのチャンス)。特に1人で複数の役を演じる場合の役作りについてのディスカッションはまさに目からうろこ。

賢い老犬Puddlesをナレーターにして中流郊外族の家族の事情をコメディ仕立てで描こうと書き始めた脚本がなかなか進まなくて、この半年はまさに時間が止まった状態だったけど、Arts Clubが1人芝居3作の超短縮シーズンを発表したことで、ピカッと閃き。老犬を含めて登場人物すべてを1人で演じるか、あるいは老犬に話し相手の犬を配して、人間の登場人物は別の役者が演じる2人芝居に仕立てるか。これなら芸術監督のアシュリーが「ベビーシアター」と呼ぶ零細劇団でも扱えそうだな。パネルのひとりがずっと前にArts Clubが上演したバカンの『三十九階段』を抱腹コメディにした作品を例に出していたけど、あれは主役の2人以外の何十人分もの役を2人の役者が衣装をとっかえひっかえして目まぐるしく演じた傑作だった。

前の前のシーズンの『Bed and Breakfast』は2人芝居で、主人公の2人が観客にひと夏の経験を話して聞かせるという形で小さな町の老若男女の住人たちを演じていて、人物それぞれの性格がはっきりしていたから筋書きが混乱することはなかった。ビデオではそういう芝居の「役作り」を現役の若い俳優たちがそれぞれのテクニックを語っていて、なるほど、へえ、なるほど。よぉ~しっ、10月は心機一転の月にして、ミニチュア作りと並行して脚本書きにも精を出すぞぉ。


お酒の空き瓶はいったい何十本あったのかな

2020年09月27日 | 日々の風の吹くまま
9月26日(土曜日)。☁☂☁。もう朝方と夜にヒーターが入るようになったと思ったら、今日は日中もほんのりとヒーター。まだ10月になってないのに、1日中せいぜい13、4度はちょっと寒すぎぃ~。やっぱりこの冬はガチンとしばれてどかっと雪が降るのかな。大雪と寒波で若い人たちも引きこもらざるを得ない冬はコロナ退治にはいいかもしれないね。まあ、この半年の間に半引きこもりの暮らしにもけっこう慣れた気がするから、春には世の中が「普通」に戻っていることを期待していれば何とか乗り切れそうだけど、ワタシの人生に2020年はなかったことにしちゃったら、2021年に72歳のやり直しかな。ん、ということは1年得するのか、損するのか・・・。

今日はずっと痛めっぱなしの右肩が痛いので、床掃除はモップかけを省略。アメリカの森林火災と川岸の桟橋の火災の煙で窓を閉めたままだったし、パティオドアも開けっぱしにしなかったので、いつもけっこうある粉っぽい埃は微々たるもの。でも、ランドリールームには先週出さなかった空の容器類と紙類のリサイクルごみが溜まっていて、お酒の空き瓶は置き場の段ボール箱からはみ出して床にずらり。ごみルームにはデポジット容器専用の大きなごみ入れが置いてあって、自分で返してデポジットを返却してもらうのがめんどうな人とデポジットをもらって小遣いにする人とで持ちつ持たれつのシステムができている。最近は日曜日にはビールの空き缶で溢れることが多いので、偵察がてらスーパーでもらったエコバッグ2つに空き瓶を入れて地上階のごみルームへ。

幸い容器はほぼ空っぽで、バッグ2つ分の空き瓶で3分の1くらい。そこで、残りの空き瓶をまたエコバッグ2つに詰めて、英語レッスンが終わったカレシを召集して容器と紙のリサイクル品と一緒に2度目のごみ出し。ほとんどがブードルズ、ベルモット、ヘネシーの瓶で、40本以上はあったかな。何ヵ月分か忘れたけど、ん十万円は飲んだ勘定だな。割れないように1本ずつ容器に移しながら、毎日晩ご飯のしたくをしながらマティニを一杯やって、ワタシは寝酒でムッシュヘネシーを10日に1本は空にして、私たちってすんごいのんべえだねえと言ったら、「のんべえはキミだよ」とカレシ。うふ、まあ、そだねえ。

カリドが管理人になってからはいろんなところで管理が行き届くようになった気がする。今日はごみルームの壁に新しく「段ボール=月曜日、有機ごみ=火曜日、圧縮機の普通ごみ=水曜日、リサイクル品=金曜日」とごみの種類ごとの収集日を書いた貼り紙がしてあったので、暗記して来てメモを作っておいた。収集日の前日にはいくつもある大きな容器が満杯になってしまうことが多いから、ごみ出しのタイミングの参考になりそう。


天高く雲肥ゆる秋と食欲の秋

2020年09月26日 | 日々の風の吹くまま
9月25日(金曜日)。☂☁☀☁。今日も落ち着かない天気。浮気な乙女だってこんなにくるくると心変わりしないと思うけどなあ。雨が止んだ灰色の空を雲が猛スピードで飛んでいて、少しずつ明るくなって来た。午後はまた晴れ間で、明日はまた雨という予報だけど、風はこのまま収まって行くらしいので、やれやれ。きのうは消防署長からピア公園の桟橋の火災がほぼ10日ぶりに完全に鎮火したとの発表があって、こっちもやれやれ。これでコロナがどっかへ消えてくれたら、ほんっとにああやれやれってことになるんだけどな。でも、真っ白と濃淡の灰色が入り混じって猛烈な勢いで形を変える雲の中に人間の顔やいろんな生き物が見えて来たりして、眺めていると癒されるね。







鼻をくっつけてみたくなるようなふかふかの白い雲。何やら企んでいそうな黒い雲。雲の壁にぽっかり開いた青い窓。あの窓を抜けた向こうにはどんな世界があるんだろう。天高く雲肥ゆる秋といったところかな。我が家のキッチンはスープの季節で、今日は赤いインゲン豆、白豆、ササゲ豆、まだら模様のピント豆、半分に割った緑と黄色の乾燥えんどう豆、赤と緑のレンズ豆が入っている「キャラコ豆スープ」で、ゆうべから大鍋に水に浸しておいたので、朝ご飯の後で火を入れてことこと。途中でにんじんとセロリと鶏肉を足して、ランチの時間までまたことこと。郊外のラングレーで若い夫婦がSimply Delishというブランドで作っているセロファンチューブ入りのスープの材料は基本はビーガン食品だけど、好みで野菜や肉を入れられて、最後に好みで塩加減ができるのがいい。大鍋に1回作ると2人家族の私たちにはランチ3回分ができるので、残りは2個のパッケージに分けて冷凍。


キャラコ豆スープ

次はどのスープがいいかな

豆スープがことこと煮えている間に、残り2枚のバンダナマスクをちゃっちゃと作り上げて、ワタシの「マスク作り」はおしまい。最初に和タオルで作った3枚は何度も洗ってちょっと縮んだので廃棄処分。工夫を重ねたおかげで顔に付け心地良くフィットする最終バージョンは、日本の友だちにもらったすてきなハンカチで作ったおしゃれ用マスク3枚に、普段着としてYOSAKOIそーらんの手拭いで作ったマスク1枚とバンダナで作ったマスク8枚。普段着マスクだけで日替わりでして歩いてもお釣りが来る勘定だな。ま、これ以上作ったって、肝心の「顔」はひとつしかないもんね。



晴れている間に、マクブライドブルバードのモールにある州営の酒屋までウォーキング。切らしていた定番のブードルズのジンとベルモットのビアンコを買って往復したら3キロ。まだ強めの風はちょっと冷たいけど、日差しを浴びるとやっぱり汗ばんで来る。ビタミンDがいっぱいのいい運動になったから、今日はフレッシュなマティニで乾杯しようね。今日の晩ご飯は最近レパートリーに加わった「ポークチョップと白ぶどうのマスタードソース」だよ。


衣類の衣替えとプチアトリエの衣替え

2020年09月25日 | 日々の風の吹くまま
9月24日(木曜日)。☂☁☀☁☂☁。まだ雨は降っていたけど、風は収まってわりと穏やかな朝。今夜にはパイナップル特急の第2陣がご到着だそうで、明日の朝まで荒れるらしいから、午後に広がった晴れ間は言うなれば「台風の目」みたいなものかな。予報を見ると第2陣は風台風のような感じ。やぁ~だっ。でも、おかげで空気はきれいになったし、道路に溜まっていた森林火災の煙の煤や汚染微粒子も洗い流してくれたから、嵐でもちょっとありがたいね。

朝起きたときの気温がバルコニーで13度だったので、今日はまずワタシの衣替え。と言っても、ドレッサーのワタシの引き出しの半袖のTシャツを衣装箱の七部袖のTシャツと入れ替えて、クローゼットのハンガーのスリーブレスのドレスとジャンバースカートを入れ替えるだけのこと。普段着のTシャツを冬でも長袖にしないのは、どうも生まれつき腕が短めらしくて、キッチンで手首にまとわり付く袖口をまくり上げるのがめんどうだから。よく見ると指も短めだし、肩もショルダーバッグがずり落ちて困るくらい狭いし、胸郭の端がウエストよりちょっと下にあるものでベルトをすると肋骨に食い込んで痛いしで、どう見てもファッション向きの体形じゃないけど、上半身が寸詰まりのせいで相対的に足が長く見えるらしい。小さいときに足の発達に良くないと父が正座させなかったおかげで脛が伸びたのか、日本式に座ろうとするとお尻が踵に届かない。

衣替えが終わったら、今度はミニチュア工房の後片付け。使い残した布やパーツを外した後の板、使わなかったパーツ、残ったビーズやはと目などを仕分けしてそれぞれの箱に収めてから、箒で床に散らかったいろんな切りくずをきれいに掃いて、工作台のカバーに使っているフリーザーペーパーを新しくして、工房は10月まで休業。プチアトリエはさっそく「裁縫コーナー」に衣替えして、マスクの寸法に畳んで裁断してあった色違いのバンダナ4枚の仕上げ。和タオルやハンカチでマスクを作って来たけど、一番気に入った素材は道路向かいの雑貨屋で売っている200円の安い綿のバンダナ。いの一番に熱いお湯で洗って縮ませてから三層にたたむとちょうど良い厚さで、3段プリーツで鼻から顎の下までカバーできる寸法になる。中心の鼻の上と顎の下に当たる部分をちょこっと三角に摘んで縫ったらずり落ちなくなって、何となく立体マスク風。「マイマスク」はバージョン3.1で完成した感じかな

午前と午後で新しいバンダナマスクを2枚仕上げて、今日の「仕事」は終わり。青空が見えるうちに買い物に行って来て、今日の晩ご飯はビーフストロガノフ。寒くなって来たら、芯から温まるほっかほかスープの季節の到来。明日は大鍋いっぱいにランチ用のスープを作ろうっと。


名物?のパイナップル特急第1便が到着

2020年09月24日 | 日々の風の吹くまま
9月23日(水曜日)。☂☂☂☂。秋の初日に「パイナップル特急」第1便が到着。いわゆる「大気の川」で、北米大陸の北西岸地域では秋から冬にかけてハワイ方面からやって来るので、昔から「パイナップル特急」と呼ばれている。夜中にかなりの風が吹いていたようで、バルコニーでは花が終わって外に出してあったベゴニアの鉢がごろごろ。寝る前にテーブルや椅子を畳んで取り込んでおいたのは正解だったね。天気予報を見ると、日曜日いっぱいまでは降水確率ほぼ連日100%で、メトロバンクーバーの5日間の予想雨量は内陸部で150ミリ。でも、来週はちょっと夏がぶり返して「インディアンサマー」になるそうで、これ、小春日和ならぬ「小夏日和」ってところ。

南太平洋でラニーニャが発生したそうで、BC州南部沿岸は平年よりも寒い冬になるもよう。温帯雨林地帯のカナダのBC州からアメリカのワシントン州、オレゴン州の沿岸地域は冬はわりと温暖で雨が多くて、よく降るなあと感心するほど雨、雨、雨の日が2週間も3週間も続く。こっちへ来たばかりの45年前は、10月に入って毎日のように雨が降ったもので、とんでもないところに来ちゃったもんだと思ったくらい。西岸海洋性気候帯なので、北緯49度以北のBC州でも気温が氷点下に下がることはあまりないし、雪はごくたまに降る程度なんだけど、ラニーニャの冬はマイナス2桁の寒波が来たり大雪が降ったりするから大変。なにしろ5センチ積もっただけでも生活は大混乱なのに、20センチとか30センチも積もったら日常生活はストップしてしまう。

おもしろいのは、いつも雪が降るたびに慌てて雪かきシャベルを買いに走る人が多いこと。ガレージの隅にでもおいとかないのかなと思ってしまうけど、あんがいガレージの隅に埋もれて肝心なときに見つからないのかもしれないな。メトロバンクーバーのほとんどの市に雪が降ったら午前10時までに自宅や店の前の歩道を除雪するという条例があって、放っておくと安くない罰金を取られる。バンクーバーの旧居は角地だったので、カレシは家の前と横を合わせて40メートル以上もある歩道の雪かきに文句たらたらだったけど、この雪かき義務を遂行していて心臓発作を起こす高齢者が毎年けっこういるらしい。

でも、街中のマンション暮らしになってからは、雪が降ったって管理会社が全部めんどうを見てくれるから、もうラニーニャの冬の大雪なんかへぇ~っちゃら。寒くてもへっちゃらなんだけど、ワタシは手袋を持ってないんだった。この冬は買っておいた方がいいかな。それにしても、パイナップル特急は数珠つなぎで来ることが多いけど、明日も明後日も明々後日もずっと雨と風と言うのはやっぱりちょっとうんざりだなあ。


ミニチュアのキットを自分流に作り変えるのが楽しい

2020年09月23日 | ミニチュア工房にて
9月22日(火曜日)。☁☀☁。今夜から日曜日にかけて低気圧が2つ団子になって来るという予報だけど、やっと雨が降ってアメリカの煙がどこかへ退散してくれたというのに、今度は嵐だって。やだ、やだ。でも、うんと雨が降った後は雨後の松茸。次の次の土曜日あたりはマットに採れたての松茸をどっさり届けてもらえるかな。

今日はいたって静かで、朝からのんびりとミニチュア工房で「リビングルーム」の小物の仕上げ。遊びに出かけて留守にしていた月を除いてはだいたい月に1作のペースで作って来て、ほぼ1年半でこれが第14作。これくらいやるとかなりわがままで欲ばりになって、だんだんに自分流に変える部分が増えて来る。「リビングルーム」もキットの完成品のイメージとは似ても似つかないものになって、楽しみは倍倍ゲーム。家具類は色を塗り替えたし、壁の絵画も全部ワタシの好きなものに変えて、そっくりオリジナルのままなのはソファと(全部は作らなかったけど)本だけ。レコードプレーヤーもちょっと変えたし、キットにはなかったレースのカーテン、コーヒーマグ、写真立て(自分のミニチュア作品)、スピーカー、黄色のバラの一輪挿しが加わって、代わりに鉢の数を減らし、ギターや丸めた絵の類はお払い箱。
   
   

小物はどれもまだ糊付けしていないけど、だいたい満足の行く配置。残るは照明だけになったけど、オリジナルは何ともだっさいデザイン。そこで、思い切って自分で創作することにして、天井の照明は布製シェードのペンダントライトに変えて、落ち着いた雰囲気を出すのに電球は1個だけ。別にサイドテーブルにおしゃれなテーブルランプを置くことにして、材料は昔持っていたスカートの飾り紐の先についていたきれいなビーズと、作るのをやめてばらばらにしたキットにあった花の形のシェード。ミニチュアをひとつ作るごとに使い残した木や布、紙の切れっ端を捨てずに取っておくので、自分流となるとあの箱、この箱をがさがさ、ごそごそと「宝探し」。ビーズやはと目なども残りものや買い集めたものを百均ショップのようなところで見つけて来た箱に仕分けしてあるから、ワタシのプチアトリエはミニチュア工房の道具や材料がところ狭しで、(たまには思いついて絵も描くんだけど)絵の道具は何か肩身が狭そう。
   
   

ペンダントライトのシェードはいったん作ったものの、布地の目が粗くて気に入らなくて、作り直し。テーブルランプも自分で考えて作らなければならない部分がけっこうあるから、ちょっとしたチャレンジだな。明日やってみてのお楽しみ。照明の配線は慣れたもんだから大丈夫だと思うけど・・・。


静かでのんびりの普通の日だった

2020年09月22日 | 日々の風の吹くまま
9月21日(月曜日)。☁☀☁。空気はとってもさわやかで、AQIはこれ以上低くなれない「1」。ベーカー山が姿を現して、アメリカからカナダへ延々と連なるカスケード山脈もかなり遠くまで見えるから、国境の南でも天気が変わったということだろうな。我が家から1.5キロ先の桟橋火災の現場でも、今日は断続的に杭打ち機の音が聞こえていて、消防署長によると1両日中に完全に鎮火する見込みらしい。ああ、良かったぁ。

今日は毎年恒例のマンションの防火設備の検査の日。部屋の中にある煙探知器も点検するので、その時間には部屋で待機しているか、それができない場合は誰かに頼んでいてもらわなければならない。だいぶ前にたとえば最上階26階から20階までは午前8時半から10時半の間というように各階の検査予定の通知があって、「法定検査なので留守の場合は後日再度の検査員の訪問が必要になって、その費用はオーナーの負担」とはっきり書いてあるのに、留守の部屋が毎年数軒あるそうな。まあ、検査は最上階から始まるので、上の階なら少し遅れて出勤することもできるだろうけど、ずっと下の方の階は午後の時間帯なので、特に煙探知器がひとつしかない小さめの部屋を借りている人たちは2分くらいで済む検査のために仕事や学校を抜け出せないのかもしれない。我が家にマスクをした検査員がやって来たのは9時半を少し過ぎた頃で、2ヵ所にある煙探知器に薬品をスプレーして、ピィ~~~と鳴り出したら板であおいで止めて、はい、合格。

検査が終われば、後はごく普通の日。ミニアチュア工房で「リビングルーム」に置く本や花や観葉植物をちょこちょこ。カレシがシャワーすると言うので、少し前から「髪が伸び過ぎた。足の爪も伸び過ぎた」と、やってくれという暗示をかけて来ていたから、じゃあその前にヘアカットしようねと、バスルームにビニールのドロップシートを敷いてワタシのプチアトリエのスツールを置いて、床屋さんを開店。髪の量が少ないからバリカンでジャジャッと数分で済んで、さっと床屋を片付けたらシャワーを浴びている間に大きな爪切りを用意してペディキュアサロンを開店。ソファに座って、カレシの足を片方ずつワタシの膝に載せて、ソックスやシーツに引っかかって危ないじゃないのと思うくらい伸びた爪をパチン、パチン。それにしても、専用の「おうちスパ」でヘアカットをして、足の爪を切ってもらえるおじいちゃんて、どこを探してもそうそういないんじゃないかなあ。

普通の1日のトップニュースは前から憶測が流れていた州議会の総選挙。緑の党の協力で何とか維持して来た少数政権で、任期はまだ1年残っているけど、コロナのパンデミックでホーガン首相の支持率は10州の首相のトップにまで上昇して、今総選挙をやったら新民主党(NDP)が大幅な過半数を取るのは確実。そうなったらお払い箱になる緑の党は反対しているけど、野党第1党の自由党は党首の名前も思い出せないくらい影が薄いから、政権を安定させるには千載一遇のチャンスだろうな。私たちは保守派だけど、今回はNDPに入れちゃおうかな。投票日は10月24日。郵便投票ができるらしいから、おもしろくなりそう。


兄弟姉妹が集まるのは今年初めて

2020年09月21日 | 日々の風の吹くまま
9月20日(日曜日)。☁☀☀。良かったっ、午後から晴れ間が出るって。今日は先週のはずだった予定を1週間延ばしてのポットラックランチの日。先週の日曜日はアメリカの森林火災の煙がひどかったから、マリルーとロバートの都合で延期したのは結果的にラッキーだったな。

朝ご飯が済んだら、ミニチュア工房でちょっとだけ作業をして、10時半ごろからワタシの受け持ちの6人分のサンドイッチ作り。用意しておいた鮭缶はみじん切りにした玉ねぎとピクルスとマヨネーズで和えて、レタスの葉を挟み、スモークサーモンは乾燥したディルを振りかけて、サーモン、薄切りのきゅうり、サーモンの順に重ねて挟み、ローストビーフはこのために夕べの晩ご飯に作ったポットローストを薄切りにして、ブロッコリの芽と一緒にホースラディッシュ(西洋わさび)を塗ったパンに挟んで、3種類。鮭とビーフは2つ、スモークサーモンは3つに切ったのを崩れないように押さえてラップで包み、大皿2枚と一緒にギフトショップのちょっと分厚いレジ袋に入れて、準備完了。マリルーの誕生プレゼントに作って6ヵ月遅れで「贈呈」できるようになったミニチュアパティオを忘れないようにね。

メープルリッジのマリルーとロバートの家までは約40キロで、車で45分くらい。しばらく「運動」させていなかったから、ハイウェイを飛ばしてのお出かけでしっかりバッテリの充電になって一石二鳥。退職を棚上げして週2日勤務のパートに切り替えたマリルーは、時間ができたことを幸いと趣味のガーデニングに精を出したので、裏庭から入って車を止めたけど、何だか家を間違えたんじゃないかと思ってしまったくらいの変わりよう。家は急斜面の上に建っていて、ガレージと裏庭は斜面の下なので、段々畑のような庭作りは好きじゃなければできないような重労働だろうな。ほどなくしてジムとドナも到着して、今回はハグを遠慮して肘鉄でご挨拶。考えたら、プレゼントの配達がてら春の庭を見に行くつもりだった矢先にコロナの緊急事態宣言が出て、ロックダウンで会えなくなってしまっていたわけで、顔を合わせるのは今年になって初めてだよねえ。でも、みんな無事で元気なのは何より。

あまり暖かくないので、パティオでのランチは諦めて、ダイニングキッチンの大きなテーブルを囲んで、ワインやビール、サンドイッチを肴に積もる話に花を咲かせること3時間半。みんな仲良しの兄弟姉妹のようなものだから、ほんっとに楽しい。帰りはジムの家に近い園芸センターに寄って、プランター用の土を大袋3袋。ついでに大きな丸いポットも2個買って、帰って来たら5時半。ランチをたくさん食べたので、カレシが残りのローストビーフを使ってご馳走サラダを作るというので、ルーフデッキのプランターから収穫したトマトも入れて、サラダだけのごく軽い晩ご飯。青空には面白い形の白い雲がぷかぷか。今日はいい日だったね。
   
赤ピーマンも2個。1個だけの最後のイチゴはご愛嬌


10日ぶりに新鮮な空気を吸えた

2020年09月20日 | 日々の風の吹くまま
9月19日(土曜日)。☂☁☂☁。しっかりと雨降り。けさのAQIは何とごく普通の「2」(低リスク)。この10日ほどの空気の汚さが嘘みたい。きのうの夜遅くには、ずっと見えなかったポートマン橋の赤い航空障害灯が点滅しているのが窓から見えて、川向こうのサレーセントラルのタワー群の窓の明かりもくっきりだったので、期待感いっぱいで寝たんだけど、ここまで劇的に改善するとは思わなかったな。午後には空のてっぺんが何となく青みがかって来て、今日は大きく息を吸っても大丈夫ということで久しぶりに坂道ウォーク。雨が戻って来る前に買い物を済ませて、夕方にルーフデッキにぽつぽつとでき始めた水玉模様を眺めて、2人して雨っていいもんだねえ。

今日は土曜日恒例の床掃除のついでに空気清浄機の掃除。旧居のオフィスで使っていたイオン式のもので、新居ではあまり使うことがなかったけど、今回は大いに活躍。上のふたを開けると金属の筒が三重に入っていて、それぞれを引っ張り出してみると、うはっ、一番太い筒の外側は空気取入れ口のパターンそのままに汚れが付いている。この3、4日はほぼ1日中使っていたからなあ。殺菌シートで拭いたらあっという間に真っ黒。何となくべとべとするような感じ。新しいシートで内側も拭いたら、2番目の筒の外側を拭いて最初の筒にはめ込み、一番細い筒も外側を拭いて中央にはめ込んで、ねじで固定して清掃は終わり。できるだけ窓は開けないようにしていたんだけど、マンションではどうしても外の空気が入って来るからしょうがない。来年の夏に備えて、新しくHEPAフィルター式のを買っておこうかな。

クレオソートを染ませた杭が燃えたニューウェストの桟橋の火事もどうやらほぼ鎮火に近づいているらしい。午前中には桟橋のある方向からしきりに杭打ち機のバンッ、バンッという音が聞こえていたけど、くすぶり続けている杭を地中に叩き込んでしまおうと言う作戦なのかな。何だかもぐら叩きの図を連想させるね。空の上の方が少し青くなって来た午後には、遠くワシントン州のオリンピック半島の山影やサンフアン諸島の島影まで見えるようになった。ということは国境の南でも天気が変わって、オレゴン州での森林火災が収まり始めたのかもしれないな。そうあって欲しいもんだけど、煙の行方ばっかりはほんとに風まかせだからしょうがない。夜には10日間出っ放しだった大気汚染注意報が解除。ああ、やれやれ。

この2、3日、新規の感染者がうなぎ上り的に増えていて、ディックス保健大臣は「レイバーデイの連休の過ごし方がこの数字に反映されているんだ」とおかんむり。特に連休最終の7日の午後をバンクーバーのWreck Beachで過ごした人たちは、コロナ感染者と接触した可能性があるので自分の体調に注意するようにと言う発表もあって、たくさんの人たちが夏の最後の三連休を大勢で集まって遊んだ結果、感染が広がったということだな。このWreck Beachはブリティッシュコロンビア大学を取り巻くビーチのひとつで、北米最大の「着衣は任意」、つまりヌーディストビーチとして昔から有名で、夏は素っ裸の老若男女でにぎわうところ。一糸まとわないのが主義なんだからマスクもしていなかったのかな。大勢集まったもので2mルールを守るのが難しかったのかな。みんなが裸をさらしているビーチでウィルスにさらされたなんて、ジョークにもならないような・・・。


人類の未来は大丈夫なのかと気になって来る

2020年09月19日 | 日々の風の吹くまま
9月18日(金曜日)。霧/煙/☁。前代未聞の規模の森林火災が荒れ狂っていたアメリカのオレゴン州やワシントン州では、天候の変化が消火活動を促進し始めたそうで、やっと出口が見えて来た感じ。こっちも天気予報は雨で、週末には大気の質もかなり改善されるらしい。何しろ普通に呼吸していても1週間にタバコを44本吸ったのと同じ汚れた空気を吸い込んだ勘定なんだそうで、もう嫌だぁ。BC州からは森林火災専門の消防士が800人も応援派遣を志願して、現在はそのうちの200人がオレゴン州で地元の消防隊とは隔離された状態で消火活動に当たっているそうで、必要ならさらに200人派遣する予定。(アメリカとの国境は物資の輸送と緊急の場合を除いて3月からずっと閉鎖されたままで、さらに10月21日までの1ヵ月延長が発表されたばかり。)

森林火災の煙害に油を注いだ形のニューウェストミンスター市の桟橋火事では、きのう「放火」の容疑者が逮捕された。川底に打ち込んだ3600本もの杭の上に木製のデッキを載せた1ヘクタールもある桟橋は100年以上にできたもので、ピア公園の東半分。火事の火元になるような設備は特にないところなので、原因調査に警察が加わったと聞いて、もしかしたらと思ってはいたけど、やっぱりねえ。何でそんなことをするんだろうなあ。ほんっとにあったまに来るったらない。火事はまだくすぶっているらしい。(今日になって「過失だった」とか言うニュースが流れているから、「犯人」はホームレスかな。)でもまあ、けが人や死者が出なかったのは不幸中の幸い。

アメリカ西海岸3州の真ん中にあるオレゴン州では、8月から今まで500ヵ所近い森林火災が起きて、合計約40万ヘクタールを焼いて、何十人もの死者が出る大災害になっている。落雷によるものが多いけど、大半は人間の不始末が原因で、「放火」が疑われるものも何件か。先週容疑者が逮捕されたフェニックスという小さな町では、住宅地の一角での放火による野火が町に迫っていた大規模な森林火災と合流したために、1000戸が消失、死者数人、行方不明者数不明という惨事に発展。町中が煙に覆われている中で、いったい何を考えていたやら。人類、なぁ~んかおかしくなってるって感じがするけど、大丈夫なの?

欝っぽくなるようなニュースと窓の外のかすんだままの風景にうんざりした気分でいたら、トラベルエージェントのジェフから「1月の南米クルーズ、どうする?」と電話。あ、24日までにキャンセルすれば2人分5万円くらいの手数料で残りを払い戻してくれるんだった。うん、これもキャンセルっ。「それが最善。ぼくもキャンセルしたんだ」とジェフ。長年せっせと働いて来て、さて残る人生を大いに楽しもうと思っていたのに、もうほんっとにアンフェアだよねえと、しばし慰め合いの会話。30分くらいでSilverseaの「返金処理開始」のメールがジェフから転送されて来て、これでほんっとに空振りの三球三振。あぁ~あ。11月初めまでには戻って来る400万円ちょっと、せっかく楽しみにしてたのにどっこへも行けないんじゃぁ、ぜぇ~んぜんうれしくないじゃんっ!


上海からのプレゼントは中国の古代建築模型

2020年09月18日 | 日々の風の吹くまま
9月17日(木曜日)。霧/☁/煙/☀のどれか。空には何とも病的な色の太陽。でも、きのうよりは明るさが増して、直視するとまぶしく感じる。朝のAQIは「9」。窓にへばりついている蛾はほんの2、3匹。昼間はあまり飛んでいなくて、だいたい午後遅くから夕方にわっと集まって来るのは、蝶と違って蛾は夜行性だからだろうな。何だかヘンなところで虫の生態の勉強をしちゃったような・・・。

きのう小包受取代行オフィスに届いたセレナからの小包を取りに、カレシと連れ立ってミニミニウォーキング。歩いて片道がせいぜい5分だからウォーキングと言えるほどじゃないけど、「キミが持てな買ったら困るから」。(新しいショッピングカートを持って行けば大丈夫だけどね。)フィリピン系のオーナーのマーナとはすっかり顔なじみなので、何も言わなくても「来てるわぉ」と棚から小包を持って来てくれて、手数料300円の小銭をいつものようにビニールの小袋に入れたのを指先でつまんで受け渡しして、2人して笑って、ありがとう、じゃぁまたねぇ。

セレナががちがち、ぼてぼてに梱包した包みを何とか開いてみたら、うわっ、すごっ。何と、何と中国の古代建築の模型。箱に書いてある中国語を解読してみると、「唐時代末期に建てられた、中国に現存する最古の木造建築物」。ググってみたら、この「開元寺鐘楼」は河北省の石家荘にあって、唐朝末期なら9世紀の終わりか10世紀の初めの建築ということになるから、少なくとも1100年か。ただし、オリジナルのままなのは下の層で、上の層は何度か改築されたらしい。箱の中を見たら、英語の組立て説明書と一緒にレーザーカットしたパーツの板が何枚も入っていて、うはぁ。イギリスの大手小売チェーンのバイヤーをしているセレナが中国中を探し回ったと言うだけあって、これはすごいチャレンジだよ、カレシ(と、目をきらきらさせているのはワタシで、カレシは目を白黒)。「オレ、できるかなあ」と心細いことを言うので、大丈夫、共同制作ってことにしてワタシがヘルプしてあげるから。
   

ミニチュア工房での今日のワタシは「額縁屋さん」。キットについて来た絵がどれも気に入らなかったので、自分流に好きな絵を選んで、必要に応じて自分で額縁を作って、色を塗っての作業。昔っぽいレコードプレーヤーがあるので、ちょっとジャズっぽい絵も悪くないかなと、絵を描き始めた頃に集めたお気に入りの画家のフォルダを開けてはたくさんある作品の画像をためつすがめつ。最終的に選んで印刷したのは大好きなカンディンスキー2枚、アレックス・ゴッケルのジャズシーン1枚、ジェイ・ラッセルのジャズシーン2枚、ウィル・ラフューズの「マティニ」1枚、そして遊び心でギイ・ビュッフェの愉快な「マティニシェイカー」。どんどんワタシ流になる心地よさげな「リビングルーム」・・・。
   


大きな蛾の襲来で窓を開けたら大変

2020年09月17日 | 日々の風の吹くまま
9月16日(水曜日)。霧/☁/煙/☀のどれか。目を覚ましたら、ブラインドの隙間か汚いオレンジ色の朝日が見えて、ああ、今日もまた煙か。もう1週間も毎日がこんなんだと、朝起きてもやる気が起きなくなって来る。でも、大気の健康への影響度を示すAQIが5日ぶりだかにひと桁に下がった(と言ってもまだ「高リスク」レベルだけど)そうだから、少しは出口が見えて来たのかもしれない。ただし、ニューウェストミンスター市とその周辺はまだ鎮火していない桟橋の火事の(有毒な)煙が地表近くを流れいるので要注意。それでも、改善しつつあると思いたいね。もう、ほんっとにうんざりだもの。

今日は暑くなるはずだったけど、まだ太陽がかすんでいるおかげで1日中わりと涼しいまま。でも、煙は薄まって来ても、今度はバラード入江の北側のノースショアマウンテンにあるメトロバンクーバーの水源地一帯で大発生しているシャクガのおかげで窓を開けられないので、暑くならないのは大助かり。この蛾、ツガやモミの針を食べて育った幼虫が蛹から一斉に飛び出して来ているわけだけど、数年くらいのサイクルで自然に大発生するんだそうで、それがだいたい3年くらい続くうちの今年は2年目だそうな。何しろ幅が3センチくらいあるのが何匹も窓や壁にぺたっとはりつくから気色が悪い。動きがとろいから、後ろから忍び寄って竹の割り箸の平たい部分で背中をポチッとやるとポトッと落ちて成仏してくれるのでいいんだけど、何度も出て行って退治するから、しまいにルーフデッキもバルコニーも蛾の死骸だらけ。
   
   

朝のうちに翻訳担当のルイザから「ファイル5」をアップロードして編集者にバトンタッチしたと言うメールが来たので、今日から次のファイルが来るまでは100%「遊びモード」。ミニチュア工房で、きのう「リビングルーム」の窓に取り付けたレースのカーテンを仕上げる作業。カーテンの下の方を左右に寄せてタイバックで止めるのに、手ごろなリボンがない。使い残した布地を貯めてある箱を開けて、何かないかなあとかき回していて、はたと思いついたのが、マスクを作って残った青いバンダナの切れっ端。ソファと色が合うし、縫ってある縁の部分を切り取れば手ごろな幅。寄せたカーテンをまとめてリボン風に糊付けしたけど、何かちょっと物足りない。房をつけようかな。そこで、青い縫い糸を出して来て、両端に真珠色のちっちゃなビーズを糊付けして、糸の真ん中をリボンの重ね目に糊付け。ついでにひと回り大きい真珠色のビーズを重ね目に糊付けして糸を隠したら、午前中いっぱいかかってしまったけど、おしゃれな感じになったじゃない。
   

午後、カナダポストから「小包を配達しました」と言うメール。追跡サイトで「メールで通知」を設定しておいたら、きのうは「天候により配達できませんでした」と言うメールが来ていて、けさは「配達に出ました」と言うメール。ネットショッピングの隆盛で宅配業者との競争が激しくなったせいか、昔はとにかく悪評ふんぷんだったカナダポストも変わったもんだな。先週届いた小包がワタシのミニチュアキットだったので、これはセレナからのカレシ宛の誕生日のプレゼント。中国からの郵便にしてはけっこう早く届いたね。よし、明日取りに行って来ようっと。


仕事半分、遊び半分、青空ちょっと

2020年09月16日 | 日々の風の吹くまま
9月15日(火曜日)。け・む・り(☁☀)。きのうの夕方からちょっと雨が降って、アメリカの煙はいくらか薄まったらしい。晩ご飯の後で小雨の中をウォーキングに行ったときには、空気が何となく「新鮮っぽい」感じだった。雨のおかげで桟橋公園の火災からの煙は減って来ているそうだけど、まだ窓を開け放すのは時期尚早だそうな。それでも、ニューウェストのAQIは「8」(高リスク)まで下がったし(午後には「10+」に戻ってしまったけど)、きのう臨時休校した学校が全部再開して、川向こうに目を凝らすと、ときどきサレーセントラルのタワー群が薄っすらと見えるから、今日は少なくとも「きのうほどは悪くない」ということかな。(きのうは郵便公社も配達を全面ストップしていた。)

まあ、今日はまず仕事。きのう校正を終えた第4章のファイルをもう一度見直して、翻訳、校正、編集のチーム3人の間でファイルをやりとりするごとに通し番号を付けて行くので、番号1の翻訳ファイルを「ファイル2」に変えて、指定のDropboxにアップロードして、チーム全員にメールで知らせたら終了。ただし、最後の1節が抜けていると言うコメントを入れたので、ルイザが翻訳を追加して「ファイル3」として送り返して来るだろうから、その部分をさっと校正して、他にワタシ宛のコメントがあればコメントを挿入して、「ファイル4」としてアップロードするまでは、まだ「仕事モード」。ルイザからの「ファイル5」が編集者宛だったら、ワタシの出番はおしまいで、次の第5章の原稿が上がって来るまで2週間半の「遊びモード」ということで、けっこうのんびりしたスケジュールなのがいい。

というわけで、今日はまだ半分だけ「遊びモード」になって、午後はミニチュア工房入り。大きな窓にカーテンを付けることにしたので、マスクの材料になったハンカチから切り取ったレースを転用して2枚。カーテンロッドは竹串を使い、ちょうどいい大きさのリングを6個ずつ縫い付けてロッドに通して、ロッドを受けるブラケットは銀色のワイヤをU字形に曲げて、先端に銀色のビーズをちょこっ。窓は上が半円形なので、ブラケットを窓の両脇に糊付けするのにちょっと手間取ったけど、カーテンをしてみるとちょっとエレガントな感じになって、勢いでクッションを3つ作ってソファに並べたら、ぐんと落ち着いた雰囲気になって、オリジナルのキットの写真とは似ても似つかないワタシ流の部屋。これだからミニチュア作りはやめられない。
   

午後3時ごろ、忽然と青空。まだ川向こうはかすんでよく見えないけど、アメリカの煙が薄れたのか、風向きが変わってがどこかへ行ってしまったのか知らないけど、バルコニーで久しぶりに明るい日を浴びながら、煙の上にはちゃんと青空があったんだぁ~と感動することしきり。桟橋の火事は木製デッキの面積が1ヘクタールあるんだそうで、その下で燃えているすごい数の杭の火を消すのは至難の業で、公園の西半分の施設に延焼するのを防ぐのがやっと。完全に鎮火するまで何週間もかかるかもしれないらしい。せっかく青空が出たのに、うんざりしちゃうなぁ、もう。