リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ていねいな暮らしってまだはやっているの?

2022年10月31日 | 日々の風の吹くまま
10月30日(日曜日)。🌧🌧🌧。いつの間にか日の出が午前7時56分(夏時間)になっていて、目が覚める頃でも外はまだ暗いのに、大雨警報発令中だからよけいに暗い。就寝中のカレシのしゃっくりは4時頃に1回起きただけで、それも15分くらいで(喉に指を突っ込んだら)止まったので、2人とも久しぶりによく眠れた感じ。

でも、この1週間ずっと減少傾向だったワタシの体重は十何年かぶりに自分なりの「標準体重」を2キロも割り込んでしまって、カレシに「もっと食べなくちゃ」。でも、BMIは21をちょっと切った程度だから、ワタシとしてはちょっと低いかなと言うレベルではあるけど、チビな上に生まれつき上半身が寸詰まりで、背筋をぴんと伸ばしても一番下の肋骨と腰骨の間にあまり隙間ができないからウエストがくびれる余地がないし、脂肪だってちゃんとついているから、ちっとも痩せているようには見えないな。ま、体形なんか気にするような年じゃないのが勿怪の幸い。このBMIというやつは、身長と体重だけで単純に計算したもので、体脂肪率を考慮に入れていないから曲者だと思う。筋肉もりもりのスポーツ選手なんかもろに「肥満」になってしまうそうだし、ワタシだって、太り気味を自覚していて、見た目もぽっちゃりだった40代後半のBMIは23.5で、心身ともに疲れ切ってげっそり痩せていた20年前でもほぼ20だったから、どう見たって不健康な状態でも「標準体重」から外れたことがないわけで、BMIだけではほんとに健康なのかどうかはわからないってこと。

この10日ほどの環境を考えれば一時的なものなのは確かなので、気にすることはないやとスイッチを切り替えて、日曜日の床掃除。先週は掃除をしなかったので、さすがに汚れてるなあと、ダスターで(それほどないけど)埃を払って、掃除機をかける前にまず箒でていねいに、ていねいに隅っこまで掃き掃除。そう言えば、ずいぶん前だけど、小町横丁なんかで「ていねいな暮らし」とか言って、「土鍋でお豆をことこと煮てます」みたいな言葉が飛び交ってたっけな。無農薬とか無添加とか天然素材とか手作りとかシンプルとか、とにかく「意識して普通の人とはレベルの違う生活をする自分にこだわることが美徳」みたいなイメージで、女性雑誌などが煽った「暇を持て余している女性向け」の流行イベントだろうと思っていたけど、まだやってるのかなあ。ワタシはそんな暇も趣味も流行に合流する気もなかったから、「素敵な女性認定試験」みたいで、いやぁ毎日タイヘンだろうなあと眺めていたけど、どれだけの人たちが実際に心からハッピーな人間になったんだろうな。

ワタシはけっこうぐうたらでちゃらんぽらんなところがあるから、手抜きなんか手抜きとも思わず、何でも自分流でやっつけてオッケー。たぶんに、左利きに生まれたせいで、何かにつけて「かくあるべき」というマニュアル化された「金太郎飴」社会に子供の頃から抵抗して来たからだろうと思う。でも、同調しないことが人を不安にさせるから嫌われるんだろうし、嫌いな人間が困っても助けたくないのは人情なんだろうから、詰まるところは何でも自分流で解決するしかないわけで、うまく行くことが重なると、「やればちゃんとやれるじゃん」と自分流に自信がついて、それが「私はこういう人間」という自己肯定につながるという好循環になって、何につけてもヘンなこだわりを持たなくなったんだと思う。まあ、ものによってはちょっとはこだわった方がいいんじゃないかというのもあるだろうけど、自分がしていることに神経を集中するのと「こうしなくちゃ」にこだわるのとでは、まったく別の次元の話。さて、掃除機をかけたら、後はモップかけ。でも、汗をかいて腹ぺこになったから、ほとんど使っていないレクルームの床は省略しちゃおうっと。


嵐第2弾の接近でプランターのトマトをすべて収穫

2022年10月30日 | 日々の風の吹くまま
10月29日(土曜日)。☁🌧☁🌧。パイナップル特急(大気の川)第2弾が接近中で、大雨警報発令中。雨は夜になってから始まるらしいけど、50ミリから70ミリは降ると言う予報で、場所によってはこの先2、3日で過去4ヵ月に降った雨量を超えるというから、さぞかし盛大にどばどばと降るんだろうな。高温と干ばつが続いていたから、大雨はうれしいことはたしかだけど、いきなり大雨が降っても乾燥し切った土壌にはなかなか水が浸み込まないので、洪水何か大丈夫なのかな。

ゆうべはやっぱり2回しゃっくりの発作があったけど、どっちも30分以下だったし、間隔が3時間以上あったので、わりとよく眠れた気分。それでも目が覚めたのは9時で、栄養を付けなくちゃと言うことで、解凍しておいたベーコンを刻んで炒めてオムレツ風スクランブルエッグを作ったら、朝ご飯を済ませた頃にはもう10時過ぎ。ブランチだな、これ。今日は週一の断食の日で、本来なら明日の朝まで何も食べないんだけど、この10日間はあまりまともな食事をしていなくて、2人ともちょっと急激に体重が減ってしまったので、断食して大丈夫なのかちょっぴり不安。元気なはずのワタシが2キロ近く減って、血圧も低めになっちゃったんだから、しばらくはスープしか胃袋に入らなかったカレシはもっと減っているはず(「秤に乗るのが怖い」)。そこで、妥協案として「遅いランチと早い晩ご飯」の組み合わせとして午後に軽く食事ということでにして、後はマティニも寝酒もなしのプチ断食というところ。



おとといの雨風でルーフデッキとバルコニーのミニトマトが落ち始めたので、次の嵐が来る前にと片っ端から収穫。普通サイズのローマトマトは、飢えるのが遅かったのでほとんどがまだ青いままで、やっと色づいたのを何個かもいで、後はあきらめるしかないね。ミニトマトはもう100個や200個は収穫したはずだけど、食べられそうなのを全部もいで、水切り籠に入れてあったひと山に足したら、まだ100個くらいはあるのかな。せっかく豊作だったのに食べ切れなかったらもったいないから、「半ランチ半ディナー」に使うことにして、豚肉にあるレシピを検索。簡単で重くなくておいしそうなのを探したら、「豚肉とトマトのアジア風炒めもの」。薄く伸ばしたシュニッツェル1枚をチョッパーで粗めのひき肉にして、後はトマト、にんにく、玉ねぎ、万能ねぎ。オイスターソースは好きじゃないので無視して、味付けは醤油だけ。アジア風だから付け合わせのご飯はジャスミンライス。野菜を先に炒めて、いったん取り出してから豚ひき肉を炒めて、野菜と一緒にして、醤油で味付けというごく簡単な料理だけど、カレシがいたくお気に召したようで、「定番メニューに入れておけよ」。はいはい。

きのうの夜にマット宛に飛ばしたメールに返事が来て、救急車騒動の後でカレシが普通の食欲に戻ったようなので、松茸でちょっと豪華に回復祝いをしようかと思ったんだけと言ったら、「どうしたんだ、大丈夫なのか」。子との経緯を簡単に説明したら、山菜採りのプロのマットが「薹の立ったレタスが危険だとは知らなかった」。ま、レタスは山菜じゃないからね。有毒なのかと効くので、たぶんアレルゲンだろうけど、粗くて苦くなった葉を食べる人はほとんどいないそうなの。それを食べちゃったカレシは今はしゃっくりとの戦い。りんご酢とアイスクリームがわりと効くよと言ったら、「しゃっくりが出たときのために、ワイフにアイスクリームが特効薬なんだと言っておかなきゃ」。あはは。でも肝心のきのこは「残念ながら今週はほとんど採れなかった」。うはぁ。そっか、干ばつ続きできのこが生えて来ないんだな。大雨の予報だからその後で大量発生するんじゃないのかと聞いたら、「雨は大助かりだけど、生えて来るまで2週間くらいかかる」とのことで、松茸はちょっとの間お預けかあ。でも、雨の予報がずらりだから、いよいよ「味覚の秋」の到来。楽しみにしているよぉ。


しゃっくり止めにりんご酢とアイスクリーム

2022年10月29日 | 日々の風の吹くまま
10月28日(金曜日)。🌤☀⛅。空はすっきりと秋の色だけど、この週末は「パイナップル特急」第2弾の襲来で、強風大雨注意報発令中。なぜか知らないけど1個だけで来ることがなくて、だいたい2個、時には団子3兄弟で来るから不思議。明日の夜から日曜日いっぱいは荒れて、場合によっては大雨警報が発令されるかもしれないということで、やれやれ引きこもりの週末になりそう。

なかなか止まってくれないカレシのしゃっくりは、ゆうべも2回。でも、小さな瓶にりんご酢を入れてベッド脇のテーブルに置いといて、しゃっくりで目が覚めたらひと口。起きている時は効かないこともあるけど、寝ている時はなぜかよく効くようで、一発か二発でストップ。ワタシも一緒に目が覚めてしまうので、早く眠りに戻れて大助かり。おかげでけさは2人ともわりと元気に起きることができて、カレシは「食欲が戻ったよ。とにかくできるだけ早く普通の生活のリズムに戻る努力をするからね」。うん、食欲が戻ったということは、最初の「毒レタス」で傷んだ胃が回復したということだと思うから、次はカロリーのあるものを食べて体力を付ける番。睡眠中のしゃっくりはりんご酢で対処することにして、昼間は始まった頃に比べて勢いが弱くなって来ている感じなので、普通の日常のリズムを取り戻して、いつもやっていることに気持ちを集中すれば、毎朝飲むようにしたプロトンポンプ阻害薬の効き目が出て来る頃だし、それほど気にならずに過ごせるかもしれないね。

一番の課題は睡眠時間を確保することだけど、とりあえずはなぜか3時間ほどの間隔で始まるしゃっくりをりんご酢で早く止めることで、眠りの中断を短縮するしかないかな。まあ、気持の持ちようということもあるし、ポジティブな気持になってストレスを減らすことができれば、2週間後のスラニナ先生との予約まで何とか一緒に乗り切れるかな。それでも、30分も1時間もしゃくっていたら、いつもは96%くらいの血中酸素が99%に跳ね上がったからおもしろい(と言うと何だけど)。一種の過呼吸状態だから、「紙袋を口に当てて呼吸をすると止まる」ということになるのかな。カレシの場合はあまり効果はなかったけどね。ネットをググって回れば「しゃっくりを止める方法」がずらりと見つかるけど、よく見るとコピペじゃないかと思うくらい同じことばかりで、あれこれ試してみてもほとんどはさしたる効果がない。中には何じゃいなと笑ってしまうような方法もあって、しゃっくりそのものがあまり深刻にみられていないのかもしれない。

でも、「氷を口に入れる」という方法には効き目がありそうな感じがして、カレシも試してみることに乗り気。でも、ただの氷じゃつまらないから、同じように凍っているアイスクリームを試してみたらどうかと言うことになって、買い物に出たついでにさっそく買って来て、しゃっくりが始まったところでひと匙食べさせたら、「止まったみたいだ」。半信半疑で耳を澄ましていたら、ほんとに止まっている感じ。「アイスクリームを食べたのは久しぶりだなあ。うまかったよ」とカレシ。おやおや。窓の外には何となくかわいらしい雲がぽこぽこ。嵐の前の何とかかなあ・・・。





しゃっくりよ、どうか止まってくれ

2022年10月28日 | 日々の風の吹くまま
10月26日(水曜日)。☁☁。夜の間のカレシのしゃっくり発作は2回。最初のはかなり長かったけど、急に収まって3時間ほど眠って、2回目。始まるのも終わるのも、予兆なしで急だから対応が難しい。それでも、2度目の後は9時過ぎまで眠って、だいたい6時間くらいは睡眠が取れている勘定で、カレシはソファで昼寝して睡眠不足を補っているけど、フラストレーションが溜まって来ると、ストレスが募って来てしゃっくりが長引くから厄介。何とかならないかと思うけど、ググって回って出て来る「しゃっくりを止める方法」を試しても、最初だけしか効果がなかったり、初めからまったくなかったりして失望してばかり。期待をかけるだけに、反ってストレスになっちゃうよね。

☆☆カレシのそばでほぼ1日を過ごすのって、何だか久しぶり☆☆

10月27日(木曜日)。☁🌧。強風注意報発令中。今シーズンの大気の川の第1号だそうで、つまりは「パイナップル特急」の到来。マンションの管理会社から「バルコニーに置いてあるものが飛ばされないように注意」とのお達しがあったけど、時すでに遅し。ルーフデッキにはまだ青いミニトマトがいくつも転がっているし、バルコニーは5段重ねのプランター2つのうち、シソやレタスが植えてあった方は水を含んだ土の重みで吹き倒されないで済んだけど、もうひとつはまだ何も植えていなかったので、見事に吹き倒されてそこら中が土だらけ。風で土が飛ばされないうちにと、2人がかりでブラシでかき集めてプランターに戻したけど、寒かったの何のって。ケイラからは「ファーマーズマーケットは中止になりました」とメール。先週は行けなかったんで残念しごくだけど、この風じゃあテントが軒並み吹き飛ばされて危ないものね。

先週の救急車を呼ぶ騒動から丸1週間。おなかにやさしいようにと、インスタントだけど温かなオートミールで朝ご飯。ゆべも2回しゃっくりで目を覚ましたもので、2人とも寝不足で疲労がたまっているけど、カレシの食欲は徐々に戻って来ているようで、いい傾向。しゃっくりが止まらないのは困りものだけど、ずっと昔にその当時のかかりつけのドクターに教わったというリラクセーションテクニックを思い出して実行したら、少しは効果がある感じ。でも、一度は止まっても、2、3時間くらいするとまた始まって、30分とか1時間くらい続くから、カレシはもちろん辛いけど、見ているワタシも辛い。今日はネットで調べて見つけた「りんご酢を飲む」方法を試したら、しゃっくりがピタッと止まって喜んだけど、2度目はあまり効果がなくてがっかり。それでも、他の方法よりはしゃっくりを弱める効果が高そうなので、ワインビネガーやモルトビネガーも試してみようと、いつでも飲めるようにカウンターにずらり。

外は荒れ模様で気が滅入るから、ソファに寝転がってスマホをいじっているカレシのそばで1日。めったに座らない「ワタシの椅子」に陣取って、コーヒーテーブルを隔てておしゃべりしたり、本を読んだり、しゃっくりが始まれば冷たい水のボトルを取りに走ったり。しつこいしゃっくりに振り回されはするけど、互いの顔を見ながら、2人揃ってリビングでごろごろして過ごすのも悪くないな。今日はいっそのことオフィスを閉めちゃおうか。


救急センターとは縁を切りたいんだけど

2022年10月26日 | 日々の風の吹くまま
10月24日(月曜日)。🌧☁⛅。朝から雨で、外はどよぉ~ん。災難は3度来るというけど、きのうからカレシがしつこいしゃっくりに悩まされるようになって、寝ている間にも何度もしゃっくりで目を覚ましたもpので、2人とも寝不足。カレシは「もう少し寝る」とベッドに入ったままなので、ワタシは起きてひとりで朝ご飯。カレシの吐き気は、きのうはちょっとむかつくたびに生しょうがを薄く切ったのを食べていたけど、けさは完全に止まったそうなので、災難のその1はどうやら退散ということで、転んで内出血していた足もすっかり腫れが引いて、普通に歩けるようになったので、災難その2も解決。食欲も出てきたところだったのに、止まらないしゃっくりは災難その3というところで、水を飲んだり、息を止めたりすると、いったん止まることは止まるんだけど、しばらくするとまた始まるからかわいそう。

しゃっくりの原因には精神的ストレスや胃酸の逆流があるそうなので、薹の立ったレタスを食べて「食中毒」を起こして、すわまた心臓発作かと半ばパニック状態になったから、そのストレスと胃の不調のダブルパンチと言うこともあるのかな。おまけにしゃっくりが止まらないためにイライラしているようなので、相当なストレスになっているだろうな。元々ストレスやフラストレーションに弱い人だから、そういうのが原因で胃酸過多になって逆流しているのかもしれない。試しにワタシが胸や木の時に使っていて残っていた「ガビスコン」を飲ませたら、あら、しゃっくりが止まったじゃないの。やっぱり、元凶は胃酸らしいと目星をつけて、ガビスコンとついでにカレシが常用している制酸薬のTumsを買いに道路向かいのLondon Drugsにひとっ走り。ランチは野菜をたっぷり煮込んだチキンスープにして、カレシは野菜は少しにして主にスープ。しばらくしてまたしゃっくりが始まったので、ガビスコンを飲んだらしゃっくりはまたもやピタリ。そのままソファに寝転がって、ひたすらリラックス。静かだなあと様子を見に行ったら、あはは、すやすやとお休み。寝不足にもけっこう弱い人だから、こんな時は眠れるときに眠るのが一番。

しゃっくりと胃酸の関係がはっきりしたところで、いろいろとググってみたら、原因のひとつに胃酸逆流症があって、しゃっくりを止めるためにプロトンポンプ阻害薬を処方することがあると言う記事があって、これだっ。胸焼けを防ぐためにスラニナ先生が処方してくれた薬があって、先生の指示で「必要に応じて」使っているので、さっそく晩ご飯の前に1錠服用。こういうのはガビスコンのようにすぐに効くものじゃないから、しばらくはしゃっくりが続くだろうけど、そこはがまんして、後は(救急センターから報告が行っている)スラニナ先生との電話診療の予約を取って今後の対策を相談してね。災難がほんとに3度来ちゃって、ワタシもちょっとストレスになって来たけど、カレシが珍しくやさしく感謝してくれるもので、夫婦なんだから、二人三脚で元気を出そうよ。

明日は雨の予報なのに、日暮れの空は夕焼けになりそうな雲行き・・・。






☆☆何かと忙しくて、放置☆☆

10月25日(火曜日)。🌧🌧☁。ゆうべもカレシのしゃっくりで何度も目が覚めて、そのたびにカレシが呼吸をコントロールして止めようとするのに役立つかと思って、がっちりとハグ。結局は3回目が覚めて、しゃっくりは1時間足らずで止まって眠りに戻ったけど、やっぱり眠たいな。寝不足に弱いカレシがこれではたまったもんじゃないと、「クリニックに行って、スラニナ先生が来る日に予約を入れて、その足で救急センターに行く」と宣言。朝ご飯を食べて、きのうから始めたリラックス運動をして、10時半過ぎクリニックのあるサッパートン地区へ。

スラニナ先生がロッキー山脈の向こうのエドモントンからニューウェストに出張して来るのは3週間先ということで、その初日に予約を入れて、それまで問題なく過ごせるようにんしたいと、道路向かいのロイヤルコロンビアン病院の救急センターへ。いつものようにかなり長時間待たされると想定して行ったんだけど、なぜか先週よりもずっと混んでいて、トリアージュの結果、優先度が先週の最優先のゾーン1より一段低いゾーン2。救急センターで優先度が低いということは、すぐに命に係わる病状ではないということで、ちょっと安心。でも、ちょっと予想もしなかった展開で追加の検査があったりして、結局は何と10時間待ち。最後的にはしつこいしゃっくりの原因は胃酸の逆流が疑われるので、プロントポンプ阻害薬を毎朝1ヵ月ほど服用してみることになり、腹ぺこを抱えて帰宅したのは午後9時半。あぁ~あ、くたびれたぁ。早寝しよ。



電気料金が真夏のよりも少なかった理由は

2022年10月24日 | 日々の風の吹くまま
10月23日(日曜日)。🌤⛅☁。ゆうべは揃って早寝したのに、うはぁ、9時間も寝てしまった。波乱の日が3日も続いていたから、2人とも疲れていたんだろうな。よく眠れたってのはいいことじゃないの。でも、何だか寒かったと思ったら、最低気温が5度くらいまで下がったらしい。サーモスタットの炎マークは1本だったけど、朝起きた時はしっかりヒーターが入っていたもの。異常高温だ何だって言っているうちにもう10月も下旬になって、突然今ごろあたりまえの気候になったもので、身体の感覚が付いて行けないでいるのかもしれないな。とりあえず、秋の初め頃に使っていた軽いアクリルの毛布を重ねて防衛。

今日の最高気温は11度くらいで、まあ普通。日中もずっとヒーターが入っていたので、いよいよ暖房の季節が到来と実感。我が家は(たいていのマンションがそうだけど)窓などの下に取り付けるベースボードヒーターによる電気暖房で、家中4ヵ所にあるサーモスタットで寝ている間の室温を低く設定しているけど、金魚鉢みたいなガラス張りだから、いくら厚い二重ガラスでも暖房効率は話にならないお粗末さ。ほぼ1日を過ごすオフィスだけは、旧居から持って来たプレキシガラスを下半分の窓枠に取り付けて冷たい空気をブロックしているけど、足元にヒーターがあるのに膝のあたりがスカスカと冷えるし、寒波の時にはポータブルのヒーターを入れることもあるくらい。そんなんで137平米の我が家を暖房するわけで、当然ヒーターがフル稼働する冬の間の電気料金はすごいことになる。電気料金は2ヵ月ごとに請求が来るんだけど、断トツの1月2月は軽く7万円は行ってしまう。


その電気料金、先週郵便箱に入っていた8月中旬から10月中旬の2ヵ月の請求金額が何と1万円を切っていたのでびっくり仰天。請求書にいつも記載されている過去の使用量のグラフを見ると、真夏に当たる前回の2ヵ月(6月から8月)の料金よりほんの少し減っていて、去年の同期と比べると何と40%くらい少ない。去年より使用量が少ないのは、今年はつい最近まで夏のような気温だったせいで、あまりヒーターが入らなかったからに違いないけど、真夏の7月、8月よりも少ないのは摩訶不思議。いくら異常高温でも10月ともなれば朝方にヒーターが入ることが多くなるわけで、その分使用量は当然増えるはずだと思うんだけど、どうして減ってるんだろうとつらつら考えていたら、突如頭の上で100ワットの(LED)電球がポッ。

先月の初め、マンションの下での騒々しいイベントから逃げるのに3日ほどトフィーノに出かけたときに、シーラの留守番サービスを頼まなかったので、リビングの家電やオフィスのコンピュータやプリンタの電源プラグを抜いて行ったんだったけど、帰って来てからもテレビ2台とミニコンポ、ルンバはプラグを入れないまま。つまり、1ヵ月以上「待機電力」を消費していなかったわけだけど、それにしても、電気料金はずい分上がったのに請求が1万円を切ったというのはびっくりだな。でも、ほんの3、4台だけでもコンセントから抜いたままだった分が消費量のグラフに現れたということで、一般に家庭での待機電力の消費量は平均して全体の5%とも10%とも言われていて、時刻表示のある家電やラップトップの充電コードなどは常に待機電力を消費しているそうだから、知らない間にずいぶん電気をむだにしているんだなあと改めて実感。スイッチを入れてすぐに使えるとか、電子レンジやオーブンは使っていないときは時刻を表示するとか、便利さってのはけっこう高くつくもんなんだね。考えもんだな。

一難去ってまた一難

2022年10月23日 | 日々の風の吹くまま
10月22日(土曜日)。☁⛅☁。曇っているけど、今日と明日は雨は降らないらしい。メディアの記事では、きのうの雨は「タダの始まり」。つまり、序の口ってことで、ほんと、月曜日から先は雨の日が多くて、予想雨量は半端じゃない数字だし、おまけにかなりの風の荒れ模様。特にハロウィーンの31日なんか予報の雨マークに雨粒が7個。花火を上げて爆竹を鳴らしたくても、こんな大雨じゃ外に出るのもままならないかも。もっとも、花火や爆竹は禁止されているところが多いけど、我が家の窓からはいつも見渡す限り花火が上がるし、マンションの外でも爆竹の音がバンバン。でも、雨の予報が当たったら、今年は静かなハロウィーンになるかな。

今日は断食の日なんだけど、カレシが2日間まともな食事をしていないので、2食抜きで24時間はちょっとまずいかなということで、軽いランチを取って、晩ご飯だけ抜くことに決定。カレシの胃の調子はほぼ回復して、朝ご飯もコーヒーの代わりに紅茶にした以外は普通。ソファに横になる前にカレシの血圧を測ったら、125/79でカレシとしてはやや低め。救急車を呼んだときは上が169もあってパニックになったのとはえらい違い。(救急センターのドクターが交感神経の働きだと説明してくれて、安心したら下がり出したらしい。)ワタシはいつものように洗濯を始めて、キッチンの掃除をする代わりに、今日はフリーザーにあった鶏の骨を大鍋にぶち込んで、チキンスープのベースになるブロス作り。骨と言っても、売り物になる胸肉ともも肉を切り取った後の背中の部分と手羽が4羽分くらいのボリュームで、煮立って灰汁を取ったら、後はことこと。

ランチは、カレシがスープだけでいいというので、ゆうべのチキンスープの固形物を取り除いた残りを電子レンジで温めて、はいどうぞ。ワタシは2枚残っていたブリオシュローフのスライスに残っていたサラミ少々とレタス(安全!)とチーズを挟んで、サンドイッチ。スープの材料にする野菜類を買いに行こうと支度をしていたら、オフィスで椅子から立ち上がったカレシが、向きを変えようとしてドタンっ。ひゃっ、ワタシの心臓が喉まで飛び上がっちゃったじゃないの。(ワタシが心臓発作を起こしたら、アナタは「どうしたらいいんだ」ってことになるのよっ、もうっ。)狭いところなんだから、家具に頭をぶつけたり、骨折でもしたら大変。カレシが「足がもつれた」と言うけど、いい年なんだから、もう少し自分の動きに注意を払った方がいいんじゃないのかな。とりあえずスーパーにひとっ走りしたけど、帰って来たら、「足が腫れて来て痛い」。ほんと、指の付け根から甲にかけて大きな青あざ。んっとに、手のかかる人だねえ、アナタ。圧迫包帯を巻いてあげたけど、しばらくして「アイスパックがあるといいけど」。テイクアウトなんかに付いて来た小さなアイスパックをフリーザーから出してタオルに包んで、ぽこっと腫れている青あざに当てて包帯。日が暮れる頃にアイスパックを取り替えて、5年前に病院でもらって来た滑り止め付きの分厚いソックスを圧迫包帯の上から履かせて手当。夜には腫れが引いたので、痛み止めにサロンパスの大きいのをペタン。

何だかんだでばたばたしているうちにおなかが空いてしまったので、断食はもうどうでもよくなって、2人してナッツ入りのヨーグルトカップをおやつに食べて、はああ。ほんとに波乱万丈で、もう手に負えないという気分。でも、サロンパスの効き目があったようで、スリッパを履いてほぼ普通に歩けるようになってひと安心。ソファに転がって、やる気が出ないから英語レッスンを休むというのを、やった方が刺激になって元気が出るから、だまされたと思ってやってみなさいと叱咤激励したら、東京のN君とのレッスンを終えて「やって良かった。元気が出たよ」。そう、年を取るほどに人との交流で脳を刺激しないといけないのよ。夜になってやっとオフィスに腰を落ちつけて、ヘッドフォンでCCRを聞きながら、今日のクロスワードパズルをやったり、煙が晴れて久しぶりに見た青空の雲の写真を眺めたり。刻々と姿を変える大空の雲たちにはいつもほんとに癒されるなあ、ほんと。あぁ~あ、くたびれたよ、もう。




お昼寝?

内緒話?


花芽の出たレタスが救急車搬送騒ぎの原因だったらしい

2022年10月22日 | 日々の風の吹くまま
10月21日(金曜日)。🌧☁。早寝して、目を覚ましたのが8時。ブラインドの隙間から見える空は灰色。曇っているなと思って、ブラインドを上げたら、わっ、ルーフデッキが濡れているじゃないの。やっと雨が降ったんだ。地面が濡れるような雨が降ったのは100日以上も前だそうで、大気汚染の注意報も2週間ぶりに解除。居座っていた煙が完全になくなるには、まだ2、3日かかるだろうということだけど、AQHIはごく普通の「2」。ただし、急に寒くなって、予想最高気温は11度だけど、今までが異常高温だったわけで、やっと普通の季節になったと言うことで週末は晴れ間が出るけど、週明けには本気で雨、雨、雨の毎日と言う予報。、ああ、やれやれ。

カレシは起きてすぐに急な吐き気があったそうだけど、ちゃんと朝ご飯を食べられたので、回復傾向にあるんだろうと思う。でも、疲労感がひどくて、食欲もあまりなくて、今日は1日ソファでごろごろ。ちょっと寒気もするし、冷や汗が出るというので、もしかしたらインフルエンザの予防接種の副反応じゃないのかと思って、けさ保健局から来ていた「予防接種を受けていただきまして、ありがとうございます」と言うメールにあったリンクで「接種後の注意」みたいなページを開いてみたら、あら、「よくある反応」の中に吐き気、嘔吐、下痢、寒気と、みんな入っているじゃないの。そう言えば、ワタシもゆうべは何となく肌がざわざわするような寒気があったし、今年は普通の4倍も抗原が入っているシニア用の高用量ワクチンだったので、よけいに接種のタイミングが悪かったかなあ。でも、予約変更の手続きがややこしそうだったので、思い切って行ったんだけど。

もしかしたら原因になったかもしれないレタスのようでレタスじゃないような葉っぱの写真を撮って、ネットの画像に同じ形の葉っぱのレタスがないかどうか調べまくったら、見つかったのが「バターヘッドレタス」と言う種類。葉の形はそっくりだけど、写真のバターヘッドレタスは丸い葉の縁がすべすべなのに、「容疑者」の写真のは葉の縁がややぎざぎざなので、野生のきのこによくあるような有毒なそっくりさんかもしれないと思って、生物学者のイーディスに、これ、レタスだと思う?とメール。イーディスが電話をかけて来て「間違いなくレタスよ」。葉の縁がちょっと違って見えるけどと言ったら、「花芽を出す時にぎざぎざになるのよ」。そうか、普通のレタスのように丸くなくて茎が伸びていたっけ。それでレタスじゃないと思ったんだけど。「うん、そのときに二次代謝物ができて、葉が苦くなるの」。あ、たしかに苦かった。「薬の成分になるくらいで、人間には毒ではないから食べても大丈夫なんだけど、苦いから普通の人は食べないのよ」。なるほど、ワタシは口から出しちゃったんだけど、カレシはお皿に山盛りのサラダに入っていたのを苦いと言いながら全部たべてしまったの。「そうね、一種のアレルギー反応かしらね。あのね、食べておいしくないものは食べないのが一番なんだから、そう言ってあげなさいよ」。はいはい。


カレシが一度にたくさん食べて吐きたくなったら嫌だと言うので、ランチはしょうがを入れた出汁を作って、タアサイの葉っぱを入れたとろとろの卵そうめんにして、カレシは「卵スープ」、ワタシは「そうめん」。晩ご飯も、鶏ももとにんじん、タアサイの茎、ゆうべ食べ残したお好みサラダのセロリとマッシュルームで、茅乃舎の野菜だしのチキンスープを作って、カレシは栄養たっぷりのスープだけ、ワタシは具の鶏肉と野菜。残ったスープは、カレシのおなかが空いたときにいつでも電子レンジで温めてあげられるようにしておいたけど、何だか変則的なメニュー。でも、食べないと、心配性のカレシのことだから、今度は体重が減り過ぎたと心配し始めて、こっちまでストレスになってしまいかねない。だから、ここは残っても温め直せるメニューを考えるから、アナタはひたすらリラックスして、食べられるものを食べたいときに食べられるだけ食べてちょうだい。


のどかな夜が一転して救急車を呼ぶ騒ぎに

2022年10月21日 | 日々の風の吹くまま
10月19日(水曜日)。☀⛅。はあ、空のてっぺんは薄いながら青いんだけど、視線のレベルから下は青みがかった灰色のもやもやで、起きた時には中リスクの「6」だったAQHIが昼前には高リスクの「8」に上昇。これは基礎疾患のある人や高齢者、子供は「屋外での激しい運動を減らすべき」というレベルで、カレシは「今日はウォーキング中止」。それがいいよね。そぞろ歩きならまだしも、エクササイズウォークだから、呼吸がどうしても深くなるもの。まあ、屋内に閉じこもっていれば大丈夫ってわけでもないんだけどね。

我が家のあるマンションは鉄筋コンクリート造りの高層建築で、内廊下を含む共有部分が24時間換気になっているから、廊下に出るといつも換気装置の音が聞こえるし、部屋の中でも入口のドアの下から空気が入って来るのを感じる。(ドアと敷居の隙間が大き過ぎて、冬には冷たい風が吹きこんで来るので、ドアの裾に断熱テープを取り付けたけど、それでも空気が入って来る。)冷蔵庫をはめ込んだ枠の後ろの部分には排熱ダクトがあって、北東の風が強い日は冷蔵庫の上から室内に風が吹き込んで来る。(大風の日に冷蔵庫の上に置いてあった紙切れが吹っ飛んだので、今はきっちり巻いた古タオルを冷蔵庫の上の隙間にはめ込んで、冬の間は冷蔵庫の横と枠の間にも古いエリアラグを畳んではめ込んで寒風をブロックしている。)寝室のバスルームの換気扇は、管理会社からのお達しで壁を隔てた洗濯室側にあるタイマーで自動的に1日4時間から8時間換気することになっていて、何やかやでとにかく風通しは良すぎるくらい。おかげで夏はエアコンなしで過ごせるけど、今のような大気汚染のときは窓を閉めていても外の汚れた空気はどんどん入って来るわけで、コンタクトレンズをはめた目がチカチカ、鼻はムズムズ、喉はイガイガ。イオン式の空気清浄機はあるけど今いちなので、気候変動の影響で森林火災が増えれば煙による大気汚染も年中行事になるだろうから、ここは高性能の空気清浄機を導入するのが最善の対策かもしれないね。

☆☆長い夜の始まり☆☆

10月20日(木曜日)。⛅☁。起床9時過ぎ。ああ、長ぁ~い夜だった。病院から帰って来たのは午前2時半で、カレシが寝付いたのは3時、ワタシがひとり寝酒をして寝たのが3時半。事の始まりはきのうの晩ご飯の後。朝から何となく胃の調子が良くないと言っていたカレシが、吐き気がすると言い出して、その後何度もバスルームに走ってトイレでゲェゲェ。でも、最初は自分でさっと後始末をするだけのエネルギーがあったようだし、ワタシは何ともないので、何か合わないものを食べたのかもしれないと、ソファにごろん。

それで少しは落ち着いたように見えていたんだけど、8時を過ぎてまたゲェゲェやり出して、今度は「もしかしたら心臓発作かも」と動揺した様子。そうか、5年前に心筋梗塞になったときは、胸の痛みと一緒に吐き気と嘔吐で始まったんだよね。でも、吐いたのは1回だけだったし、リラックスするつもりで風呂に入ったら吐き気も止まったので、そのときは心臓発作の前触れだとは夢にも思っていなかったカレシは、「ひと晩寝れば良くなるさ」。でも1時間もしないうちに首や腕に広がる痛みにがまんができなくなって、真夜中過ぎに「救急センターに行く」。救急車を呼ぶと言ったけど、カレシは「ダメ」の一点張り。それで、自分で車を運転して間一髪で救急センターに駆けつけたんだけど、そこで即座に心筋梗塞と診断されて、「こんな危険な状態で奥さんを載せて自分で運転して来るなんて言語道断」とドクターや看護師にさんざん叱られたっけね。あの教訓が身に染みていると見えて、「救急車を呼ぼうかなあ」。呼ぼうかなぁって言ってる場合じゃないかもしれないのに。そこでとにかく州の「医療電話相談811」に電話して判断を仰ぐことにして、カレシに電話機をハイ。ところが、ところが・・・。

電話で看護師と話をしていて、それでは・・・と基本方針が固まり始めたところで、椅子から立ち上がろうとしたカレシがバランスを崩して床にドサッ。そのはずみに電話が切れてしまって、当のカレシははぁ~っとぼんやり。これじゃあどうするもこうするもないから、ワタシはカレシの手から電話を取って、911に電話して、救急車をお願いします。何やかやちょっとややこしくなって大丈夫かなあと思ったけど、10分ほどでニューウェストミンスター消防局の消防士(兼救急救命士)が2人来て、救急車が到着するまで、カレシの血圧や酸素濃度を計ったり、処方薬の詳細を持って来たタブレットに記録したり。ソファに体を起こしたカレシが「火事と救急出動とどっちが多いの?」と聞いたら、消防士さんは「火事で出動することはめったにないですねえ」。そうだろうねえ、15平方キロしかないちっちゃな町だもん。消防車が来て15分ほどで今度は救急車が来て、ドアの外の廊下に担架を置いて、持って来た医療器具にカレシの血圧や酸素濃度やらを計って、症状を把握するためらしい質問、質問、質問。最後的に、心筋梗塞の可能性は極めて低いけど、バランスを崩して転んだことや吐き気と嘔吐の程度を勘案して、「慎重を期して」救急車で搬送ということになってしまった。でも、救命士さんたちはとっても親切で、「今はいろんな検査に時間がかかるから、1時間以上経ってから迎えに行くといいですよ」。はいっ。

それで1時間ちょっと経って、病院に向かったんだけど、車を運転するのは何年ぶりかなってくらいで、最初はハンドル操作の感覚があやふや。何とか地下2階の駐車場を出て、幸いにも車っ気のないコロンビアストリートを病院のある東のサッパートン地区へ。救急センターが見えて来た頃には何とかハンドル操作の感覚を取り戻したけど、あれれ、前はあった駐車場は一般車両のアクセス禁止。それじゃあ東側の大きな駐車場の方へ回ればいいやと思ったら、こっちは病院の拡張工事で駐車できない。周囲を何度も走り回って地下駐車場を見つけたら、ゲートが閉まっていて「午後10時まで」。何なんだぁ、もう。暗くて道路の名前が見えない中を必死で走り回って、迷子になって、しまいには我が家のすぐ下まで戻ってしまって、最後はバスで通った道筋を思い出して、とにかくぶっ飛ばしてその坂の下にある有料駐車場に駐車。すんなり行けば10分もかからないところなのに1時間以上かかっちゃった、もうっ。道路を渡って救急センターに行ったら、退屈しきったカレシがいて、「心電図はOKだって」。あっ、幸先いいね。看護師のステーションのすぐそばの待合室(最優先エリア)の椅子でぺちゃくちゃ。真夜中に救急専門医の若いロース先生が来て、血圧が急上昇するわけを説明してくれて、「1回目の血液検査でOKなら帰宅、そうでなければ2回目の検査」。で、カレシがどのくらいかかるのか聞いたら、「1回だけなら1時間半くらい、2回なら5時間かかるかなあ」。うっはぁ。朝帰りになりそうと言うことで、今日に予定されていたArts Clubのファンドレイジングのディナーの出席をキャンセルするメールをナタリアに送って、時間つぶし。 何しろポストコロナの医療現場は極端に人手不足だから、1時間待ってやっと採血、さらに1時間ちょっと待って、ロース先生が笑顔で「完璧。心筋梗塞の可能性はゼロではないけど、帰っていいですよ。体調に変化があったらすぐに救急車で戻って来てね」。はい、ありがとぉ。吐き気と嘔吐の原因は不明のままだけど、とにかく心臓はOKということで、2人ともほっ。ああ、5年前よりは楽観的だったけど、とにかく長い、長い夜だった。おかげで2人とも眠たいけど、予定は狂うためにあるようなもので、とにかく4時には駅の下の薬局に行ってインフルエンザの予防注射をしないとね。はあ・・・。


山火事の煙に巻かれていても芸術の秋は来る

2022年10月19日 | 日々の風の吹くまま
10月18日(火曜日)。(天気サイトによると)☀🌤。起床8時。今日も真正面から見られる太陽は汚いオレンジ色。天気サイトを見たら「晴れ」になっているけど、空は白っぽくかすんでいて、どこで晴れているのか見当も付かないし、大気の質(AQHI)は中リスクの「5」で、悪くなってるじゃないの。やれやれ。未だに木曜日には煙が晴れ始めると言っているけど、その予報、もしも外れたら怒るよ、もう。

昼前のウォーキングでは、AQHIがPM2.5の濃度の上昇で中リスク上限の「6」だったので、往復ずっとマスクをしたまま。指数は昼頃に「5」に戻って、空のてっぺんが北の方からだんだん青っぽくなって来たけど、地平線は北からぐるっと南まで、タワマンが並ぶバーナビーマウンテンもバークィトラムも背後の山並みも、ポートマン橋もパタロ橋も川向こうのサレーも、なぁ~んにも見えなくて、午後にはまた「6」。やれやれ。風が吹いてくれないことにはどうにもならないらしい。でも、天気予報では、寒冷前線が来る金曜日から月末まではほぼ毎日「雨」で、予想雨量は合計して約110ミリ。おお、かなりのまとまった雨じゃないの。過去3ヵ月に降った雨はたったの6ミリだったそうだから、大違いもいいところ。干ばつの後の大雨は洪水を引き起こしやすいということで、郊外の平野部ではすでに土のうやタイガーダム(水のう型簡易ダム)を備蓄しているそうだし、よし、雨よ、来い。もっとも、雨の季節の始まりによく聞くジョークの定番「一度本気で降り出すと止むってことを知らないから困るんだよねえ」が聞こえて来そうだけど。ちなみに、夕方にはAQHIが高リスクの入口の「7」になり、夜にはとうとう上限の「10」で、これを超えたら健康リスクは「極めて高リスク」。やぁ~だっ、これじゃあガスマスクをしないと外に出られないじゃないのさ。




日曜日のイーディスとデイヴィッドとのランチでの刺激的な会話に、ちょっとダレ気味だった脳みそが触発されたみたいで、一念発起の気分で創作と翻訳を再開。スイッチを入れてくれてありがとうと、コンペ用に短くまとめた『Mr. Puddles』のイントロのコピーを送ったら、「生まれつき何にでもコメントしたがる性質なので」と、いかにも大学の先生っぽいコメントが返って来た。じっくり読んで見ると、夜間カレッジの創作講座の講師の批評よりも端的にいいところを突いていて、なるほど、なるほど。家族ドラマのイントロだから、ストーリーを展開して行くのに、イーディスのコメントのポイントを考えていたら、想定しなかったようなイメージが沸いて来たりして、ドラマの奥行きが深まるんじゃないかと思う。もうコロナの口実もないんだし、今度こそはダレることなくがんばろうっと。ありがとうね。同時に『平治郎』の英語訳といつかどうしても日本で上演したいカナダの芝居2本(欲を出せば3本)の日本語訳も再開する気満々になって、我ながら何と欲張りなヤツだと思うけど、やる気がいっぱいの時にやらなければ、やらないうちに人生が終わってしまうものね。

イーディスからはArts ClubのLegacy Circleのプロモーションビデオにもコメント。遺言書にArts Clubへの遺贈を入れてもらおうと言うプログラムで、毎年10月がキャンペーンの月。サークルの名誉会長である名誉芸術監督のビルがメンバーに送ったニュースレターにビデオへのリンクがあって、クリックするとArts Clubがユーチューブにアップしたビデオが流れる。撮影と編集が終わった時点でビデオが送られて来ているので、どんな具合にできたかはよく知っているんだけど、改めて見るとちょっぴりくすぐったい気もするな。なにしろ、一世一代のキャンペーンガールは即興芝居大好きの大根役者なんだもの。担当したインターンのアメリアがワタシがステージでやっていたおふざけを全部カットして、その時その時にワタシが言っていることにぴったりの画像が挿入されていて、全編を通して背景に音楽が流れていて、最終的にはまじめなキャンベーンにふさわしいまじめなビデオに仕上げてくれたのはありがたいね。最後の方ではちょこっとご愛嬌の場面もあって、イーディスは「真剣だし、アピールが効いているし、ユーモアもあって、すごくいいじゃないの」。うん、ありがとうね。


いちごが4個もあった

トマトは夏の名残りの赤

急に秋の色になった6番ストリート


トップニュースは雨の予報と選挙の結果

2022年10月18日 | 日々の風の吹くまま
10月17日(月曜日)。☀⛅。起床8時。何とも毒々しい色合いの朝日。太陽をまっすぐに見つめられるということからして異常だな。東から南にかけては数ヵ所で燃えている山林火災に包囲されたような感じで、あまり風が吹かないからよけいに煙が居座ってしまう。大気の質(AQHI)は、ニューウェストでは何とか低リスク上限の「3」に踏みとどまっているけど、奥の方のケイラの農場のあるチリワックなんか「8」(高リスク)だから、農作業もままならないんじゃないかな。



でも、でも、けさのローカルメディアのトップニュースは新聞もラジオもそろって「雨の予報」。トップになるくらいだから、予報が当たる確率は相当に高いってことかな。何でも西の方の太平洋上で寒冷前線が発達しつつあって、先週の風だけの前線と違って、今回は今週の金曜日に雨を伴って「上陸」するそうで、バンクーバーでは10ミリ、高いところでは50ミリくらい降ると言う予想。近づいて来る前線の風の影響で、木曜日あたりには煙が晴れて、大気汚染注意報が解除になり、雨によってメトロバンクーバー周辺で燃えている10ヵ所の山林火災も鎮火する可能性があるというのはうれしいニュース。でも、ずっと平年よりも10度近く高かった日中の気温が、今度は平年以下にまで下がるというから、気を付けないと変化が大きすぎて体調を崩しかねないけど、週末に雨が通り過ぎたら、山並みは白くなっているかもしれないな。外の景色も何となく秋の色が濃くなって来た感じ。ルーフデッキのいちごも赤くなって来た2つが最後かな。





雨のニュースの他は、今日のメディアは土曜日の市町村選挙の結果の記事だらけ。一番の番狂わせはバンクーバー市で州政府の大物閣僚の支持を受けていた現職市長が中道右派の中国系の新人候補に大負けして、市議会も新市長の会派が多数を占めたことかな。選挙戦の最中にホームレスの人が拾った紙が大手の開発業者の名前とそれぞれに「割り当てた」目標額の一覧表で、何と現職市長の選挙資金集めの計画だったという事件があったので、それが命取りになったのかもしれない。イーディスの話では、10くらいの会派が乱立して、市長候補だけでも数人、市議会や教育委員会、公園委員会の候補者は数え切れない数で、やたらと長い投票用紙に印刷された候補者の名前は小さくて眼鏡なしでは判読不能だったそうで、「郵便投票を選んでよかったわ」。そうだろうなあ。規模がずっと小さいニューウェストミンスター市だって、前回より候補者が多くて、名前の字が小さかったから、私たちも郵便投票にしてよかったと言っていたところ。そのニューウェストでは、現職市議会が作った会派が市長と市議会4議席、教育委員会のほとんどを取ったけど、中道右派の新会派も善戦して市議会に2議席を獲得して一会派の独裁を崩したのは褒めていいと思う。ただし、新会派が何となく左派を印象付ける名称なもので、勘違いで投票した筋も少なからずいたと思われるから、次回の選挙までに主体性を確立しておく必要がありそう。

全体的に見ると、バンクーバーが左から右にシフトしたのに対して、農業地帯の郊外では右から左にシフトしたところが多かったそうで、総人口260万のメトロバンクーバーの政治地図が様変わりした観があるな。左を支持する傾向のある意識高い系の若年層が住宅価格の高騰とコロナによるリモートワークの普及で遠い郊外に移り住んで、それまで保守的な傾向があったフレーザーバレーの地域政治に参加し始め、バンクーバーでは保守的な傾向のある高齢者の比率が高まったのが大きな要因だそうで、世代交代の要素もあるんだろうな。つまり、社会を動かすのはもうベビーブーム世代ではなくなったってことか。ま、それが健康な民主社会の流れであるべきなんだろうけど。


親しい友だちを呼んでのおうち昼食会

2022年10月17日 | 日々の風の吹くまま
10月16日(日曜日)。☀。起床8時半。朝のAQHIは「2」。少しは好転しているのかなと思ったら、フレーザーバレーの東の方で(雨なしの)落雷で新しい山林火災が何ヵ所も発生したそうで、午後には「4」。大気汚染の注意報はまとまった雨が降るまでは解除されそうにないけど、現在の予報では早くてもあと2週間先の月末。でも、雨の予報はずっと外れっ放しなんだけど。

断食明けで、いつも起き抜けの体重が1週間で一番低くなるんだけど、けさはちょっと減り過ぎの感。元々減量が目的じゃないのに、週1回の断食を始めてから4ヵ月の間に3キロ減って、ワタシなりの理想体重を2キロ近く割り込んだ勘定。土曜日に2食抜かすだけで、後は毎日3食ふつうに食べているんだけどなあ。それでも、今日はデイヴィッドとイーディスがランチに来るので、朝ご飯を食べたらまずは大車輪で掃除。(初めはディナーの予定だったけど、車で1時間はかかるので、ランチの方が時間的に余裕があるということで変更。)ヴィクターの店が開くのを待って、木曜日のマーケットで買ったケイラの農場のチベット種のにんにく3本をリボンで束ねて、注文してあった骨付きラムを買いにひとっ走り。ヴィクターは配達に出ていて、お父さんとお母さんが店番。食べてみてくださいとニンニクをあげて、ショーケースの上にチミチュリソースの瓶が並んでいたので、お母さんにラムをマリネートするコツを聞いて、ではひと瓶。これで今日のランチは、松茸とロブスターきのことハナビラタケをさっと天ぷらにして前菜、エアフライヤーで焼いたラムにシロカノシタとナラタケのソテーとケイラの農場のポテトを添えてメインコース、そしてデザートはヴィクターの店にあった(ウクライナ人支援の)ミニバナナケーキの「オール地産地消」のメニューに決まり。

お客は11時半に到着して、おみやげはけさ庭から鉢に上げたばかりの茗荷と素敵なブルーのストレプトカーバスと白ワイン。さっそくイーディスとカレシはルーフデッキに出て、園芸の話。ワタシはデイヴィッドとおしゃべりをしながら、前菜代わりのひと口天ぷらを揚げて、大皿に並べてテーブルに。次にマリネートしてあったラムをエアフライヤーで焼き始めて、ポテトは電子レンジに入れて、きのこを炒めて、テーブルでおしゃべりに加わっている間にラムが焼き上がって、ちょっと気取ってお皿に盛り付けて、赤ワインを添えてランチ。話題はもっぱら水曜日に観た芝居の感想で、いろいろと考えさせられる作品だよねというところから、だんだんに奥の深い論議になって、すごく刺激的。デイヴィッドもイーディスも理系の大学教授だったから、単刀直入に見解を述べて、そこへ(日本流にいうと無学歴の)ワタシが文系と理系をごっちゃ混ぜにした見解でかきまぜて、ちょっと考えたイーディスが「そうねえ、そういうアングルもあるわねえ」と返して、論議がさらに幅広く、しかも奥深く拡大するという流れで、ワタシが書きかけの小説の方向性がはっきりして来た感じがして、なるほど、なるほど。



デザートの頃には、大学生と院生の3人の孫たちの性格や将来の展望の違いから大学教育の話になって、大卒のカレシが教える側だった2人を相手に(冗談半分に)大学教育無用論までぶち上げたりして、最後まで笑いが絶えないおしゃべりはほんっとに刺激的だった。前菜のきのこの天ぷらは好評だったし、メインコースもちょうどいい焼き加減に仕上がったおかげで大好評で、シェフもハッピー至極。楽しかったね、ほんと。コロナも今は収まっているところで、行動制限は解除されているんだし、みんなブースターの接種に積極的で、親しい友だちに気軽に来てもらえる環境に戻りつつあるんだから、もっとこんな風に楽しい時間を持ちたいもんだね。年を取るにつれて、こういう刺激的な社交はますます大事なものになると思うから。(生まれつきおしゃべりのワタシには特に・・・ね。)


断食の日は掃除とカメムシ退治とミニ天ぷら鍋と

2022年10月16日 | 日々の風の吹くまま
10月15日(土曜日)。☀🌤。けさは大気汚染の健康への影響を示すAQHIが「2」(低リスク)で、ごく普通。ほとんど雲がない空はかなり青みが増していて、もやっているのは東の方の4ヵ所で山火事が続いている郊外だけ。きょうはまた断食の日。カレシはふだんは食べないトーストにいちじくのジャムをたっぷり塗ってカロリーアップ。ワタシは普通のボリュームの朝ご飯。今では身体が24時間の断食にすっかり慣れたようで、おなかが空かなくなって、あまり胸焼けがしなくなったし、あくびが出始める時間がかなり遅くなったし、就寝時間も普通よりはちょっと早いかなという程度。

土曜日はまず洗濯から。次に朝ご飯の食器と一緒にレンジの五徳とレンジフードのフィルター、ついでにごま油を入れていた油さしが空になったのでそれも食洗機に入れてから、キッチンの念入り掃除。今日はいつものシンクとレンジの他に、レンジフードの上の戸棚のドアとバックスプラッシュのタイルを重点掃除。フードはレンジ全体をカバーする大きさだけど、それを回り込んだ油っ気が照明の角度でやっと見えるくらいの銀色の点々になってドアについてしまう。でも、フードの上の戸棚は脚立に乗らないと手が届かないので、銀色の点々が気になりだしたところで掃除をするわけで、油汚れは放置してこびり付かせないようにするのがポイント。引っ越して来たときはどこもかしこも汚れ放題だったけど、特にレンジの上の戸棚のドアは油汚れが粘着質の膜になってこびり付いていて、取り除くのはほぼ不可能だった。戸棚の下は電子レンジがあってフードが付いていなかったら、油煙がそのまま上の戸棚のドアに付着して溜まったというところかな。改装した後はワタシの新品のキッチンだから、油汚れはぜぇ~ったいに寄せつけないぞ。

今日はメトロバンクーバーの各自治体の市長と市議会の選挙。メトロバンクーバーには、21の市町村の他、未組織の選挙区と先住民族条約地がひとつあって、上下水道や水源地の管理などを掌るBC州独自の広域行政制度による「地方行政区」を形成している。今年の選挙は不在者投票と郵便投票を利用する人が多かったそうで、ワタシもおとといカレシのと2人の「郵便投票」用紙を市役所の裏口に置かれた郵便ポストに入れて来たから、後は開票結果を待つのみ。なぜか今日はやたらとクサギカメムシが来るもので、窓にとまっているのを内側から見つけたらルーフデッキに飛び出して行って、(窓に汚れを付けないために)丸めたカタログで軽くパシッとやって下に落としてから、台所洗剤と酢と水を混ぜたスプレーをシュッ、シュッ。酢はピクルス用の酢酸7%の強いやつで、敵はのそのそ、よたよたと歩いてお陀仏。でも、なにしろ1匹やっつけて中に入って来たら、もう新顔が窓にへばりついていたりするもので、出たり入ったりで忙しいったらない。おとといはけっこう多くて、きのうはかなり少なかったことを考えると、カメムシはウィルスみたいに波状攻撃をかけて来るらしい。おかげでルーフデッキは死骸がゴロゴロの状態になってしまって、しまいにトマトの支柱を外して来て、ホッケーよろしくデッキの隅っこにシュート。今日は20匹くらいやっつけたかも。

明日は友だち夫婦のデイヴィッドとイーディスが食事に来るので、朝のうちにマットにグルメきのこをお願い。今月は、ライリー公園でのマーケットが終わった後にグランヴィルアイランドの公共市場の中に出しているスタンドでもうひと商売してから来るので、我が家の玄関前に現れたのは日没後で暗くなってから。マットのヘッドランプを頼りに歩道の縁に置いたトレイからマツタケとシロカノシタ、ハナビラタケ、ナラタケ、ロブスターきのこを順に紙袋に詰めて量ってもらって、ハナビラタケで天ぷらを作ってみたいと言っていたので、卵なしのカリカリ天ぷらの衣のレシピをあげて、じゃあ、気を付けてね。山のようなきのこを眺めていて、ふっと新しい天ぷら鍋が欲しいなあ。感謝祭では電気の天ぷら鍋を使ったけど、揚がり加減からして今いちだし、食洗機なしでの油の始末も大変だしで、即行でアマゾンを探して見つけたのが、ステンレス製の小さな天ぷら鍋。電気なしでレンジに直接置いて使うもので、何かレトロな感じだけど、少量揚げるのにぴったりの大きさなのがいいところ。だって、ごく少量なら、おいしいものをちょこっと揚げて楽しむと言う手があるもんね。はあ、おなかが空いて来た・・・。


こういうので・・・


残暑はいいけど旱魃で水不足になるのは困る

2022年10月15日 | 日々の風の吹くまま
10月14日(金曜日)。☀🌤。また1週間が終わるところ。何でこんなに早いんだろうなあ。さっぱり秋深しの感がないのに、もう10月半ば。それでも、朝方にはさすがにヒーターが入るようになったけど、日中の最高気温は20度を超えていて、おまけに雨の気配はゼロで、まだしばらくは望めないらしい。おかげで、近郊の自然公園内などで山火事が頻発して、空気が悪くなるばかり。今までは北東のルーフデッキからミネカダ公園と他2ヵ所の山火事の煙がかたまって地平線が白茶けて見えていたけど、今日はウェストバンクーバーでの山火事の煙なのか、バルコニーの端(南西)のリッチモンドの辺りの方がもっと煙っている感じ。午後にはAQHIが「4」(中リスク)になって、コンタクトレンズを入れている目が何となくちかちか。あぁ~あ。

あしたはまた断食の日だから、今日は鋭気を養うつもりで、ランチは残っていたポットローストの塊を厚切りスライサーで削って、ブリオシュローフをトーストして、ローストビーフ・サンドイッチ。パン1枚にスパイシーなホースラディッシュをたっぷり塗って、サワークラウトを広げて、肉を載せた上にサラダ用に作ってあるゆで卵をスライスして載せて、レタスを載せて、もう1枚のパンにディジョンマスタードを塗って、サンドイッチの出来上がり。そういえば、行きつけのスーパーでフランスのマイユのディジョンマスタードの在庫が切れかけているようで、おととい棚のスペースを占めていたのはフランスじゃなくてカナダの「フレンチ」社製のディジョンマスタード。フランスでのマスタード不足は深刻なのかな。流通業界の人手不足で、スーパーの商品棚は未だにスカスカが多い。ずらりと並んでいるのでどんと入荷したのかと思ったら、前に1列だけで後ろはすっからかんの空っぽなんてことはしょっちゅうで、キッチンペーパーはダブルサイズのロールが6個、トイレットペーパーはトリプルサイズが12個なんて大きなパッケージばかりで、まるで強制的に買いだめをさせられているようで、マンション住まいの我が家は置き場に困ってしまう。

もう一体いつから雨が降っていないのか忘れてしまったくらいの大旱魃。ところが、ずっと夏の延長のような気温が高い日が続いているせいで、水の使用量が20%も増えた一方で貯水池の水位は目に見えて下がっているそうで、飲料水などの生活用水を確保するために、上水道を管理するメトロバンクーバー地方行政区はスプリンクラーによる芝生の散水の規制は今月末まで延長して、「シャワーは短時間で済ませて」と呼びかけ始めたくらい。節水はシャワーだけじゃなくて、お湯や水を出しっ放しで食器洗いや歯磨きをしないように、洗濯や食洗機の使用回数を減らすようにと、かなり具体的なのはそれだけ危機的な状況だってことだろうな。我が家では2人ともシャワーは週に2回ぐらいで、洗濯は週1回、食洗機を回すのは1日晩ご飯の後で1回だけ、カレシの菜園も季節的に水やりの量が減っているから、それほど無駄使いはしていないと思う。フレーザー川上流の農場地帯ではさぞかし大変だろうと思っていたら、農業用水は確保できているので、季節外れの高温で農期が伸びて作物の収量が増えたおかげで収入増になったと喜んでいるらしい。捨てる神あれば何とかだな。捨てると言えば、我が家の「リサイクル菜園」は、腐りかけた1個のミニトマトから育った次世代が夏中で300個くらい採れてやっと終わりが見えたところで、今はスーパーで買った水耕栽培の根付きレタス。使い終わった後の根っこをプランターに植えたら、この通り・・・。



夜、北東から月の出。山林火災があったミネカダ自然公園のある方向で、何日も煙の塊が見えていたところ。やっと背景の山並みが見えるようになったばかりだけど、昇って来た半月は何とも毒々しい赤。まだ煙が残っているんだろうな。AQHIは「4」(中リスク)のまま。早く雨が降って欲しいよぉ、もう。



人間は進化の過程で離合集散して多様化したわけで

2022年10月14日 | 日々の風の吹くまま
10月13日(木曜日)。☀☀。のんびり起きて、のんびり朝ご飯。相変わらず雨の気配はなしで、もやってはいるけど大気の質(AQHI)は「低リスク」の「2」と「3」を行ったり来たり。でも、遠い郊外のフレーザー川上流の一帯は燃えている山林火災に近いとかで大気汚染注意報が発令中で、ケイラの農場があるチリワックやマットの家があるハリソンホットスプリングスでは、AQHIが「高リスク」の上限の「10」と言うから、かなり煙たそう。この週末はまた残暑になるんだそうで、はあ。でも、次の週末の予報には「雨」のマークがついていて、雨粒が4つということはまとまった雨が降るということだけど、当たればいいけどね。

きのうの夜はArts Clubのシーズン第2作目『Redbone Coonhound』のオープニングナイト。オリンピックヴィレッジ地区にあるBMOシアターセンターのニューモントステージは243席の小劇場で、Silver Commissionというプログラムの下でArts Clubが新進から中堅どころの劇作家に依頼した新作を上演することが多い。ゆうべの作品もそのひとつで、オマリ・ニュートンとエイミー・リー・ラヴォワの合作による、人種問題、ジェンダーの問題、不平等の問題、文化の盗用、キャンセルカルチャー(Woke族による思想や言動に基づく排斥行動)を痛烈かつコミカルに風刺したドラマ。タイトルは犬の品種名で、黒人のマイクと白人のマリッサの異人種夫婦が散歩の途中で遭遇して、マイクが「黒人差別用語が2つも使われているのに誰も何とも思わないのか」と激高するところから始まる。BMOでの劇作家や演出家との座談会にはロビー上の会議室を使うので、出席者はだいたい20人くらいでほとんどがADCの常連。作者のオマリはカリブ海系の黒人、エイミーは白人で、そろってケベックの出身。実生活では(ご近所さんのケイトお姉ちゃんによると)仲のいい夫婦でかなりの部分に2人の日常会話が反映されていると言っていた。

座談会の参加者の中では私たちとグレンとメラニーの夫婦の2組が異人種婚カップルで、座談会の後でしばしオマリとエイミーを交えて異人種カップルのあるある体験談に花が咲いて、ちょっと見識が広がった気持。ケベック生まれのオマリは両親がカリブ海の島国トリニダード・トバゴの出身で、同じくケベック生まれのエイミーは代々のフランス系。グレンはアメリカ東部ニューイングランド出身の白人。メラニーはバンクーバー生まれの中国系3世。カレシは「イギリス系5世」だけど、イングランド、スコットランド、ドイツなどの「雑種白人」。そしてワタシはその雑種白人一家の一員になった(たぶんに縄文系の)日系アジア人。要するに、多民族国家を標榜するカナダでは、肌の色は同じでも言葉や文化が全く違う「民族」が世界中から集まって来て住んでいるし、全体の8%(日系人/日本人は80%!)と言われる異人種婚(「国際結婚」と言う言葉はない)カップルの間に生まれた混血の子供が大勢いるから、肌の色だけで「何国人」と仕分けするのは至難の業と言うこと。ワタシとしては、これから100年か200年先の未来のカナダでは誰でもみんなただの「カナダ人」というイメージが見えて来ているのはすばらしいことだと思う。

でもまあ、そういう未来の理想像はあくまでも理想なんであって、偏執的で石頭のWoke族が誰にもかれにもあれこれとレッテルを貼って、自分たちの「理想世界」の要件に合わない人間を片っ端から社会から排除していたら、アガサ・クリスティーのタイトルじゃないけど、そのうちに「そして誰もいなくなった」になってしまう可能性も無きにしも非ずかな。でも、何らかのレッテルを貼って、それをフィルターにして篩にかけ、さらに同じグループの中でもランク付けしたがるのが人間社会のようだし、そこで相手が同じレッテルで同じランクでなければ接し方がわからないという人たちがいるのも人間だからこそだろうし、そんなところからキャンセルカルチャーなんてものができて来るんだと思う。はて、色も形も大きさも違う多彩な種類がいる犬や猫も相手を互いをフィルターにかけて見るのかな。それにしても、笑いながらもいろいろと考えさせられる、いい作品だったな。ヒットして欲しいね。