おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は中小企業白書(2016年版)の176ページ「第 2-3-15 図 海外子会社を保有する企業の業種構成の推移」をみましたが、今日は177ページ「第 2-3-16 図 投資時期別・規模別に見た海外現地法人の国・地域構成の推移」をみます。
下図から、海外現地法人の国・地域の構成の推移を規模別に見ると、2011年頃から企業規模を問わず中国へ直接投資を行っている割合が減少傾向に転じていることが分かります。
他方で、ASEANをはじめとしたそのほかのアジア諸国の割合が大きく増加してきており、最近の我が国企業の直接投資先は中国からアジアの新興国へシフトしていることが見て取れます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/f2/ee0e231e9a45064df8c30e6f4cdd21f0.png)
この結果について白書は、このような動きの背景には、中国の経済成長の減速や先行き不透明感や、人件費の高騰等が大きく影響しているほか、製造業のみならず卸売業やサービス業をはじめとする様々な業種の企業が、生産拠点や販売・サービス拠点として中国以外の国・地域により大きな魅力やビジネスチャンスを見いだし、重点とする投資国・地域を移していると推測される。
このようなことからも、製造業を中心とした「安価な人件費や旺盛な需要を求めて中国に生産・販売拠点を設ける」という従来の海外展開の流れに変化が生じていることが分かる、とあります。
私が初めて中国に行ったのは1996年だったでしょうか。当時は完全に安価な人件費を求めての工場進出で、中国での販売はまだ先のことと考えていた記憶がありますね。ということは、あと十年すると、世界はもっと変わっているのでしょうね!!
昨日は中小企業白書(2016年版)の176ページ「第 2-3-15 図 海外子会社を保有する企業の業種構成の推移」をみましたが、今日は177ページ「第 2-3-16 図 投資時期別・規模別に見た海外現地法人の国・地域構成の推移」をみます。
下図から、海外現地法人の国・地域の構成の推移を規模別に見ると、2011年頃から企業規模を問わず中国へ直接投資を行っている割合が減少傾向に転じていることが分かります。
他方で、ASEANをはじめとしたそのほかのアジア諸国の割合が大きく増加してきており、最近の我が国企業の直接投資先は中国からアジアの新興国へシフトしていることが見て取れます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/f2/ee0e231e9a45064df8c30e6f4cdd21f0.png)
この結果について白書は、このような動きの背景には、中国の経済成長の減速や先行き不透明感や、人件費の高騰等が大きく影響しているほか、製造業のみならず卸売業やサービス業をはじめとする様々な業種の企業が、生産拠点や販売・サービス拠点として中国以外の国・地域により大きな魅力やビジネスチャンスを見いだし、重点とする投資国・地域を移していると推測される。
このようなことからも、製造業を中心とした「安価な人件費や旺盛な需要を求めて中国に生産・販売拠点を設ける」という従来の海外展開の流れに変化が生じていることが分かる、とあります。
私が初めて中国に行ったのは1996年だったでしょうか。当時は完全に安価な人件費を求めての工場進出で、中国での販売はまだ先のことと考えていた記憶がありますね。ということは、あと十年すると、世界はもっと変わっているのでしょうね!!