おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は中小企業白書(2016年版)の188ページ「第 2-3-22 図 インバウンド対応における課題」をみましたが、今日は189ページ「第 2-3-23 図 高収益、低収益別に見た海外展開投資のきっかけ」をみます。
下図から海外展開投資を行ったきっかけについて、高収益企業と低収益企業とで比較したものを見ると、高収益企業は「取引先の海外移転に伴い、要請があったため」、「新しい市場であり、先行参入するメリットがあるため」、「製品・サービスに自信があり海外で販売しようと考えたため」、「競争は激しいが市場として高成長しているため」といったきっかけで海外展開投資を開始した企業が多いことが分かります。
低収益企業については、「取引先の海外移転に伴い、要請があったため」、「新しい市場であり、先行参入するメリットがあるため」といった高収益企業と同じきっかけで海外展開を開始した企業が多いが、一方で「製造工程等のコストダウンのため」、「投資費用が比較的安いため」といったきっかけで海外展開を開始した企業が高収益企業に比べて多くなっていることが分かります。

この結果を踏まえ白書は、高収益企業は、コスト削減目的というよりも、自社の製品やサービスに自信があり、海外が市場として成長しているために、海外に進出している傾向にあることが分かる、とあります。
結果を見ると納得ですが、動機がコストダウンでは収益性が高まらないということが、なんとも皮肉な結果ですね!
昨日は中小企業白書(2016年版)の188ページ「第 2-3-22 図 インバウンド対応における課題」をみましたが、今日は189ページ「第 2-3-23 図 高収益、低収益別に見た海外展開投資のきっかけ」をみます。
下図から海外展開投資を行ったきっかけについて、高収益企業と低収益企業とで比較したものを見ると、高収益企業は「取引先の海外移転に伴い、要請があったため」、「新しい市場であり、先行参入するメリットがあるため」、「製品・サービスに自信があり海外で販売しようと考えたため」、「競争は激しいが市場として高成長しているため」といったきっかけで海外展開投資を開始した企業が多いことが分かります。
低収益企業については、「取引先の海外移転に伴い、要請があったため」、「新しい市場であり、先行参入するメリットがあるため」といった高収益企業と同じきっかけで海外展開を開始した企業が多いが、一方で「製造工程等のコストダウンのため」、「投資費用が比較的安いため」といったきっかけで海外展開を開始した企業が高収益企業に比べて多くなっていることが分かります。

この結果を踏まえ白書は、高収益企業は、コスト削減目的というよりも、自社の製品やサービスに自信があり、海外が市場として成長しているために、海外に進出している傾向にあることが分かる、とあります。
結果を見ると納得ですが、動機がコストダウンでは収益性が高まらないということが、なんとも皮肉な結果ですね!