中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

高成長企業は公的補助金を一貫して利用している!?

2017年08月16日 05時01分53秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」209ページ「コラム2-1-7②図 エンジェル税制を利用した企業数の推移」をみましたが、今日は211ページ「第2-1-63図 経営者の年代別に見た、高成長型企業と高成長型になれなかった企業の割合」をみます。

下図から高成長型企業と高成長型になれなかった企業の割合について、経営者の年代別に見ると、経営者の年代が若い方が高成長型になれなかった企業の割合が低くなっている傾向にあることが分かります。

次に、高成長型企業と高成長型になれなかった企業が各成長段階に利用した資金調達の取組について見ると、高成長型企業は高成長型になれなかった企業に比べ、民間金融機関や政府系金融機関からの融資を成長初期、安定・拡大期に利用している割合がやや高いことが分かります。

白書は、融資以外の公的補助金・助成金についても、高成長型企業の方が創業期から安定・拡大期にわたって一貫して利用している傾向が高くなっている、とあります。

私はこれまで数え切れないほどの中小企業のお客様に対して補助金の申請を行ってきました。
基本的には、補助金を受けることで成長に向けた課題が解決できるかもしれない、という願いを込めて書いています。

その一方で、補助金だから貰えれば何でも良いという経営者も少なからずいます。
こういう考え方も正しいのでしょうが、こういう場合はそれなりに押さえることにしています!

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エンジェル税制利用者は増加している。が・・・

2017年08月15日 05時04分33秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」207ページ「第2-1-62図 高成長型企業が成長段階ごとに利用した支援施策等の内容」をみましたが、今日は209ページ「コラム2-1-7②図 エンジェル税制を利用した企業数の推移」をみます。

エンジェル税制とは、創業して間もない企業への投資を促進するために、その企業へ投資を行った個人投資家に対して税制上の優遇を行う制度として、1997年に創設されたもので、具体的には、ベンチャー企業に対して、個人投資家が投資を行った場合、投資時点と売却時点のいずれの時点でも、税制上の優遇を受けることができます。

下図からエンジェル税制を利用した企業数を見ると、制度発足後から増加傾向にあり、2008年度に所得控除制度を創設したことで大幅に利用企業数が増加したものの、その後減少に転じていることが分かります。

そのため、政府としては、手続負担の軽減やパンフレット・ホームページの整備、PR の強化といった運用改善により、エンジェル税制の利用促進に向けた取組を行い、近年は増加傾向にあるとのことです。

1997年とは、私が中小企業診断士の勉強をしていた時代なので、この税制は身近に感じていますが、残念ながら、現場でこの言葉を聞くことは皆無です。

ふるさと納税があれほどお金を集めているので、エンジェル税制も修正すべき点がありそうですね!

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支援施策を活用していますか??

2017年08月14日 05時03分46秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」206ページ「第2-1-61図 高成長型企業における成長段階ごとの販路開拓の取組」をみましたが、今日は207ページ「第2-1-62図 高成長型企業が成長段階ごとに利用した支援施策等の内容」をみます。

下図から高成長型企業が各成長段階で利用した支援施策等について見ると、いずれの成長段階についても「起業・経営相談」の割合が高いことが分かります。

また、「起業・経営相談」、「起業に伴う各種手続に係る支援」、「インターネット等による起業・経営に関する情報提供」、「起業支援融資」等の項目については、成長段階が進むにつれて利用割合が低下しており、一方で「起業支援補助金・助成金」、「販路開拓のための支援」、「起業・経営支援講座等」等の項目については、成長段階が進むにつれて利用割合が高まっていることが分かります。

これまでを踏まえ白書は、高成長型の企業は、起業して間もない創業時には、起業や経営に関する相談を行い、併せて許認可手続や事業計画書作成といった起業手続に係る支援も利用し、さらに民間金融機関や政府系金融機関等の創業関連融資を活用している。

また、成長初期段階になると、ミラサポ等の経営支援サイトをはじめとして、インターネットを利用して起業・経営に関する情報を収集しつつ、人材バンク、ジョブカフェといった人材確保のための支援や、展示会やインターネットを介したビジネスマッチング等の販路開拓のための支援、国や自治体の公的な補助金や助成金等も併せて利用するようになっていく。

その後安定・拡大期に入ると、販路開拓等の支援施策の活用割合が更に高まっているほか、経営支援講座の利用も進んでおり、規模の拡大に伴う経営課題への対応等も課題になってくると考えられる。

このように、高成長型の企業が利用している支援施策等は、成長段階によって大きく異なっていることからも、起業前にイメージしたとおりの成長を遂げるためには、各成長段階に適した支援施策等を利用することが重要である、とあります。

確かに現場にいると、「起業支援補助金・助成金」、「販路開拓のための支援」、「起業・経営支援講座等」の割合が多いですね。

日々様々な成長段階の中小企業を支援していますが、起業に向けて準備をしている方には自然と力が入ってしまので、迷われている方は遠慮無く相談してくださいね~!

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どのように販路開拓していますか?

2017年08月13日 04時57分40秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」205ページ「第2-1-60図 高成長型企業の、成長段階ごとの販路開拓における課題」をみましたが、今日は206ページ「第2-1-61図 高成長型企業における成長段階ごとの販路開拓の取組」をみます。

下図から高成長型企業が各成長段階で取り組んだ販路開拓の方法について見ると、創業時は「友人・知人・取引先等からの紹介」の割合が高くなっていることが分かります。

また、成長初期、安定・拡大期と成長段階が進んでいくにつれて、「インターネット、新聞、テレビ等による周知・広報」、「ソーシャル・ネットワーキング・サービスによる周知・広報」をはじめとした取組の割合が高まっていることが分かります。

白書は、このことから、高成長型の企業は、起業して間もない頃は友人や知人といった身近なつてを辿ることで顧客を獲得しているが、成長していくにつれて、新規顧客を獲得するために、インターネット、新聞、テレビ等のメディアを活用した販路開拓をメインで行い、そのほかにも Twitter、Facebook といったソーシャル・ネットワーキング・サービスを活用するなど、販路開拓の方法を変化させていることが考えられる、とあります。

創業当初、私は、飛び込み営業を行いましたが、その釣果の無さにあきれてしまい、それ以降、販路開拓方法は「知人・取引先等からの紹介」に頼っています。

売上を増やすために何をしたら良いか・・・?と悩んだら、これらの項目の中で明らかに弱い部分を補強しながら、実績のある強い部分を強化するのが良いのでしょうね!


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販路開拓の課題は何ですか??

2017年08月12日 05時46分22秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」204ページ「第2-1-59図 高成長型企業における成長段階ごとの人材確保の取組」をみましたが、今日は205ページ「第2-1-60図 高成長型企業の、成長段階ごとの販路開拓における課題」をみます。

下図から高成長型企業が各成長段階で抱えている販路開拓の課題について見ると、創業期は「市場・顧客ニーズの把握」の割合が最も高く、次いで「新規顧客へのアプローチ」、「自社の強みの見極め」の順になっていることが分かります。

他方で、成長初期と安定・拡大期については、「新規顧客へのアプローチ」、「自社の強みの見極め」といった割合が高く、さらに「販路開拓を行うための人材の確保」、「既存顧客とのつながりの強化」といった項目については、成長段階が進むにつれて回答割合が高まっていることが分かります。

既存の販路を踏まえ、改めて販路開拓はどのようにしたらできるのかを考えると、非常に難しい問題となってしまうのではないでしょうか。実際に中小企業はどのように販路開拓をしているのか、明日見ていきます!

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どのように人材を確保していますか??

2017年08月11日 06時07分34秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」203ページ「第2-1-58図 高成長型企業が成長段階ごとに必要としている社内人材」をみましたが、今日は204ページ「第2-1-59図 高成長型企業における成長段階ごとの人材確保の取組」をみます。

下図から高成長型の企業が、各成長段階で取り組んだ人材確保の方法について見てみると、創業期は「家族・親族、友人・知人の採用」の割合が最も高く、次いで「ハローワークその他の公的支援機関の活用」、「前職等関係者の採用」となっていることが分かります。

この結果について白書は、他方で、成長初期、安定・拡大期については、「ハローワークその他の公的支援機関の活用」の割合が最も高く、次いで「インターネットや求人誌の活用」の順になっている。

また、「民間の人材紹介会社の活用」、「公的補助金・助成金や雇用促進税制の活用」をはじめとしたそのほかの人材確保の方法について見てみると、成長段階が進むにつれて、いずれの取組についても回答割合が上がっている。

これらのことから、高成長型の企業は、創業期には、主に家族や友人、前職の同僚や取引先といった自身の周りから人材を確保して事業を開始しているが、成長段階が進むにつれて多様な人材を必要とするようになるため、ハローワーク等の公的支援機関やインターネットや求人誌といった多様なメディアを通した情報発信や、民間人材会社や各種就職説明会といった多様な方法を活用することで、より多くの多様な人材を確保しようとしていることが分かる、とあります。

現場では確保も難しいが、せっかく入社してもすぐに辞めてしまうので、人材確保を諦めている。単純な作業はロボットに任せたいという声をよく聞きます。切実な問題ですね!

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御社には右腕人材はいますか??

2017年08月10日 05時03分50秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」201ページ「第2-1-56図 高成長型企業が融資を受ける際に利用した担保・保証等の条件」をみましたが、今日は203ページ「第2-1-58図 高成長型企業が成長段階ごとに必要としている社内人材」をみます。

下図から高成長型の企業が各成長段階において必要としている社内人材について見ると、各成長段階共通で、「経営者を補佐する右腕人材」の割合が最も高く、次いで「営業・販売ができる人材」の順になっていることが分かります。

白書は、成長段階により変化する人材としては、成長初期は「財務・会計に長けた人材」、「内部管理ができる人材」、安定・拡大期は「後継者候補となる人材」、「経営企画ができる人材」の割合がそれぞれ高くなっている。

また、いずれの社内人材についても、成長段階が進んでいくにつれて割合が上がっていることからも、企業は成長とともに多様な人材を必要とするようになっていることが分かる、とあります。

これまで多くの中小企業を見てきましたが、今の段階で言えることは、経営者を補佐する右腕人材と営業が得意な左腕人材が揃っているところは間違いないです。

しかし、そういう会社には我々コンサルタントは不要なので、我々がそういう人材の代わりにならなければならないのでしょうね!

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担保・保証等の条件は何ですか??

2017年08月09日 05時06分25秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」200ページ「第2-1-55図 高成長型企業が成長段階ごとに利用したかった資金調達方法」をみましたが、今日は201ページ「第2-1-56図 高成長型企業が融資を受ける際に利用した担保・保証等の条件」をみます。

下図から高成長型企業が融資により資金調達を行う際に利用した担保・保証等の条件について、成長段階別に見ると、いずれの成長段階においても「代表者、役員による保証」の割合が最も高く、次いで「信用保証協会による保証」となっており、さらに回答割合からも半数以上の企業が代表者や役員又は信用保証協会の保証を利用していることが分かります。

次に、高成長型企業が融資により資金調達を行う際に利用したかったができなかった担保・保証等の条件について見ると、創業期は「代表者、役員による保証」の割合が最も高く、次いで「担保・保証によらない融資」、「信用保証協会による保証」の順になっている一方で、成長初期と安定・拡大期は「担保・保証によらない融資」が最も高く、次いで「売掛金・債権等の担保」、「第三者による保証」の順になっています。

白書は、このことから、前述第 2-1-56 図の融資を受ける際に利用した担保・保証条件を見ると、高成長型企業は、どの成長段階においても融資の際に代表者や役員による保証、信用保証協会の保証や不動産の担保といった条件で資金調達を行っているため、創業期においては、代表者や役員のみの保証で資金を調達したかったのではないかと推察される。

また、成長初期、安定・拡大期においても、担保・保証によらない融資や、企業が保有する売掛債権や在庫・機械設備等の動産を担保として融資を受けたかった企業が多くいることがと考えられる、とあります。

私も融資を受けた経験があります。運転資金の必要性もありましたが、それまで金融機関との接点が全くなかったので、融資を受けることがどれくらい大変なのか体験したいというのが動機でした。

信用保証協会を受けて問題なく支払っていたのに、決算期になるとその報告を求められ、さらに、電子メールで送ろうとするとメールは受け取れないので、直接届けて欲しいと言われたことに驚いた記憶があります。

今では違うのかもしれませんが、次に融資を受ける際には、担保や金利等の条件よりも、ICTで効率的にやり取りができる金融機関を選びたいですね!

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どこから資金調達していますか??

2017年08月08日 05時17分31秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」199ページ「第2-1-54図 高成長型企業が成長段階ごとに利用した資金調達方法」をみましたが、今日は200ページ「第2-1-55図 高成長型企業が成長段階ごとに利用したかった資金調達方法」をみます。

下図から高成長型の企業が各成長段階で利用したかったができなかった資金調達方法について見ると、創業期は「民間金融機関からの借入れ」の割合が最も高く、次いで「政府系金融機関からの借入れ」、「民間企業、その他の団体からの借入れ」の順になっていることが分かります。

次に、成長初期は「民間企業、その他の団体からの借入れ」が最も高く、次いで「ベンチャーキャピタル、投資組合・ファンド等からの出資」、「個人投資家からの出資」の順になっており、最後に、安定・拡大期は「ベンチャーキャピタル、投資組合・ファンド等からの出資」、「個人投資家からの出資」、「民間企業、その他の団体からの借入れ」の順になっています。

白書は、以上より、高成長型企業は、創業期には民間金融機関や政府系金融機関をはじめとした借入れによる資金調達のニーズが高い一方で、成長段階が進むにつれて、ベンチャーキャピタ
ルや個人投資家等からの出資による資金調達を希望するようになる傾向にあることが分かる。

しかし、前述の通り、実際には、成長初期、安定・拡大期になっても出資による資金調達を実現できている企業はほとんどいない、とあります。

私もこれまで何度か中小企業の資金調達にベンチャーキャピタル等を検討しましたが、結局、今でも一件も実施できていません。

こういう時に最短ルートで案内できるようにならないとは思うのですが、多くは門前払いとなってしまうので、現実は難しいという感じですね!

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創業期の資金調達はどうしますか??

2017年08月07日 04時49分44秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」198ページ「第2-1-53図 高成長型企業の、成長段階ごとの資金調達における課題」をみましたが、今日は199ページ「第2-1-54図 高成長型企業が成長段階ごとに利用した資金調達方法」をみます。

下図から高成長型の企業が成長段階ごとに利用した資金調達方法について見ると、創業期は、「経営者本人の自己資金」の割合が最も高く、次いで「民間金融機関からの借入れ」、「家族・親族、友人・知人等からの借入れ」の順になっていることが分かりま。

また、成長初期は「民間金融機関からの借入れ」、「経営者本人の自己資金」、「政府系金融機関からの借入れ」、安定・拡大期は「民間金融機関からの借入れ」、「政府系金融機関からの借入れ」、「経営者本人の自己資金」の順になっています。

白書は、このことからも、創業期は経営者の自己資金や家族・親族といった自身の身の回りから資金調達をしているものの、成長段階が進むにつれて、民間金融機関や政府系金融機関といった外部から資金調達を行う割合が増加していることが分かる、とあります。

私が創業融資を受ける際に、今後の現金の流れを見るために「資金運用表」の作成を求められました。仕事柄、こういう表を作成することは得意だったので、自信満々に作成し提出しましたが、金融機関からは大きく朱を入れられました。

不満に思いながらも、指示に従い修正し、融資を受け、数か月経ってみると、現金の流れがその資金運用表に近いことに気づかされました。「餅は餅屋」ということですね!

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資金調達における課題は何ですか??

2017年08月06日 05時47分06秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」187ページ「第2-1-52図 起業時に目指していた成長タイプと現在の成長タイプ」をみましたが、今日は198ページ「第2-1-53図 高成長型企業の、成長段階ごとの資金調達における課題」をみます。

下図から高成長型の企業が資金調達において抱えている課題について、成長段階ごとに見ると、借入れの課題については、創業期は「融資を受けられなかった」の割合が最も高くなっているが、一方で成長初期、安定・拡大期においては、「融資条件のミスマッチ」、「手続等の煩雑さ」の割合が高くなっていることが分かります。

これについて白書は、このことからも、借入れについては、起業後間もない創業期については、融資を受けることができず、成長段階が進んだ成長初期や安定・拡大期は、徐々に融資を受けられるようになったもの、その反面融資を受けるための書類の準備や審査の時間等の手続の煩雑さや、融資を受けたものの融資金額や金利、返済期間、担保や保証の条件といった融資内容や融資条件のミスマッチを課題として抱えるようになっていることから、自身が思うような条件で資金を調達できていないことが考えられる、とあります。

白書には出資や補助金を受ける際の課題についても記載がありますが、いずれも煩雑な手続きが必要ですし、それを乗り越えても資金が確保できるとは限りません。お金を貰う際には大変なエネルギーが求められることということですね。

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起業前のイメージどおりですか??

2017年08月05日 05時01分47秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」186ページ「第2-1-51図 成長タイプ別に見た、各成長段階で直面している課題」をみましたが、今日は187ページ「第2-1-52図 起業時に目指していた成長タイプと現在の成長タイプ」をみます。

下図から起業前に目指していた成長タイプと、現在の実際の成長タイプについての関係を見ると、高成長型を目指して起業した企業のうち、7.0%の企業しか目指していたイメージどおりに高成長型になれず、残りは安定成長型・持続成長型になっていることが分かります。

次に、安定成長型を目指した企業のうち 4.7%の企業は高成長型、26.5%の企業は目指していたとおりの安定成長型になれた一方で、残りの 68.8%の企業は、目指したとおりの成長を遂げ
ることができずに持続成長型になっていることが分かります。

白書は、このように、起業前に目指していた成長タイプどおりに成長を遂げることができた企業と、遂げられなかった企業とでは、起業後の各成長段階で行った取組等に、どのような違いがあるのだろうか、とあります。

起業前のビジネスプラン通りに事業が進む方は少ないと思いますが、この現状に対して、国はどのように考えているのか、明日から見ていきます!

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貴社が今直面している課題は何ですか??

2017年08月04日 04時45分01秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」184ページ「第2-1-50図 成長段階別に見た、仕事に対する満足感」をみましたが、今日は186ページ「第2-1-51図 成長タイプ別に見た、各成長段階で直面している課題」をみます。

下図から高成長型、安定成長型、持続成長型の企業が各成長段階において直面している課題について見ると、創業期においては、「資金調達」の割合が最も高く、次いで「家族の理解・協力」の割合が高くなっていることが分かります。

白書は、創業期は「資金調達」を課題としている企業の割合が最も高く、さらに、起業に当たりまだ家族の理解が十分得られていないといった、創業期特有の課題を抱えている企業も同様に多いことが見て分かる。

次に、成長初期においては、「資金調達」の割合が創業期に引続き依然として高いものの、「質の高い人材の確保」、「量的な労働力の確保」といった人材確保に関する課題の割合も高く、さらに、「販路開拓・マーケティング」、「自社の宣伝・PR」といった、販路開拓に関する課題についても、比較的割合が高くなっていることが分かります。

最後に、安定・拡大期においては、「質の高い人材の確保」の割合が最も高く、次いで「企業の成長に応じた組織体制の見直し」、「量的な労働力の確保」の順になっていることからも、安定・拡大期は人材確保や組織体制の整備における課題が最も強いことが分かります。

これらを踏まえ白書は、創業期は資金調達、成長初期は資金調達と人材確保、安定・拡大期は人材確保と組織体制の整備というように、成長段階ごとに回答割合が高い課題が変化していることが分かる。

また、販路開拓の課題については、最も割合が高い課題ではないものの、各成長段階共通の課題となっていることが分かる。

なお、企業の成長タイプ別に課題の特徴を見てみると、各成長段階で企業が直面している課題の傾向に関しては、大きな違いがないことが分かる、とあります。

この結果は現場で経営者と話す内容と同じなので共感できます。気になるのが、成長に向けて「人材」を課題にすることです。

今、少子高齢化の我が国では、どこに行っても人手不足です。残念ながらこれは断念し、他の代替案を検討した方が良いような気がしますね!

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起業前と起業後の満足度はどっちが高いか??

2017年08月03日 05時00分49秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」183ページ「第2-1-49図 成長タイプ別に見た、現在の成長段階」をみましたが、今日は184ページ「第2-1-50図 成長段階別に見た、仕事に対する満足感」をみます。

下図から、起業前及び起業後の各成長段階における、仕事に対する満足感について見ると、収入を除く全ての項目について、起業前よりも起業後の創業期の方が、仕事に対する満足感が格段に向上していますが、他方で、収入については起業後の創業期よりも起業前の方が、満足感が高くなっている。

また、起業後の成長段階について、創業期と成長初期を比較してみると、いずれの項目についても、創業期よりも成長初期の方が、満足感が低下していることが分かります。

白書は、この結果から、創業期においては、勤務先ではできなかったことを事業で行うため、自分の裁量で自由に仕事ができるためといった理由で起業前に比べて満足感は上がるものの、その一方で、詳細は次項以降の分析で示していくが、起業して事業を進めていく中で様々な課題に直面するために、成長初期においてはいずれの項目についても創業期に比べて満足感が低下しているものと推察される。

また、安定・拡大期に入ると、いずれの項目についても満足感が格段に向上していることからも、起業した企業は創業期や成長初期に様々な課題に直面しており、そしてその課題を解決し、乗り越えていくことによって安定・拡大期を迎えることができることが分かる、とあります。

つい先日、二十年前くらいに毎日通っていたサラリーマン時代のオフィスで、当時の上司や同僚と働く夢を見ました。こういう夢を見ると、サラリーマンに潜在的な未練があるように感じますが、このアンケートのように、自分の裁量で行動できるし、通勤地獄もないし、高くて不味い(笑)ランチとも無縁なので、現状の満足度は高いですね。オススメですね!

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御社は成長期ですか?それとも安定期ですか??

2017年08月02日 04時48分12秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」181ページ「コラム2-1-6⑦図 成長タイプ別に見た、フリーランスの形態で起業した割合」をみましたが、今日は183ページ「第2-1-49図 成長タイプ別に見た、現在の成長段階」をみます。

下図から、創業後 5~10 年の企業に対して、現在どの成長段階にあると思うかを成長タイプ別に見ると、全体に占める約75%の企業は安定・拡大期と回答していることが分かります。

成長タイプ別に特徴を見てみると、いずれの成長タイプについても、約 70%の企業は安定・拡大期の段階にまで進んでいるが、その一方で、持続成長型の企業の約 30%、安定成長型の企業の約 20%、高成長型の企業の約 15%の企業は、創業後少なくとも 5 年経った現在でも、それぞれ創業期又は成長初期と回答していることが分かります。

創業8年の弊社は、どこに位置するのか考えたこともなかったですが、ポジティブに考えれば「創業期」ですし、次の一手が出せない現状を考えれば「安定期」なのかもしれませんね。

「創業期」のバイタリティーを持たないと駄目ですね。。。(笑)

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