おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は2018年版「中小企業白書」の278ページ「第 2-5-11 図 設備投資を抑制している理由」をみましたが、今日は279ページ「第 2-5-12 図 労働生産性上昇率の要因分解(2012 年度~2016 年度)」をみます。
下図から過去5年間(2012年度から2016年度)の労働生産性の変化を、資本装備率要因と資本生産性要因に分解すると、製造業・非製造業のいずれについても、中小企業の資本生産性の寄与は大企業に劣っており、特に中小非製造業においては資本生産性がマイナス寄与と、大企業に比べて設備の効率的利用に遅れが見られていることが分かります。
この結果について白書は、製造業については資本装備率要因がマイナスに寄与しており、大企業と比較して機械化に遅れが見られていることが分かる、とあります。
これを踏まえ、直近3年間で労働生産性が向上した企業の割合を見ると、いずれの設備投資目的で見ても、積極的に投資を実施した企業は労働生産性を向上させており、さらに、設備投資の目的別に、積極的投資を実施したことによる生産性向上企業比率の増加分を比較した場合、省力化投資の効果が最も高くなっていることが確認できます。
今、経営者から相談が多いのが省エネに向けた投資です。電気代・燃料代が上昇する中にあって、これまでよりも短い期間で投資が回収できることが期待されるからですが、単なる経費削減ではなく、労働生産性を向上させる効果があるとは知らなかったですね。
昨日は2018年版「中小企業白書」の278ページ「第 2-5-11 図 設備投資を抑制している理由」をみましたが、今日は279ページ「第 2-5-12 図 労働生産性上昇率の要因分解(2012 年度~2016 年度)」をみます。
下図から過去5年間(2012年度から2016年度)の労働生産性の変化を、資本装備率要因と資本生産性要因に分解すると、製造業・非製造業のいずれについても、中小企業の資本生産性の寄与は大企業に劣っており、特に中小非製造業においては資本生産性がマイナス寄与と、大企業に比べて設備の効率的利用に遅れが見られていることが分かります。
この結果について白書は、製造業については資本装備率要因がマイナスに寄与しており、大企業と比較して機械化に遅れが見られていることが分かる、とあります。
これを踏まえ、直近3年間で労働生産性が向上した企業の割合を見ると、いずれの設備投資目的で見ても、積極的に投資を実施した企業は労働生産性を向上させており、さらに、設備投資の目的別に、積極的投資を実施したことによる生産性向上企業比率の増加分を比較した場合、省力化投資の効果が最も高くなっていることが確認できます。
今、経営者から相談が多いのが省エネに向けた投資です。電気代・燃料代が上昇する中にあって、これまでよりも短い期間で投資が回収できることが期待されるからですが、単なる経費削減ではなく、労働生産性を向上させる効果があるとは知らなかったですね。