報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“私立探偵 愛原学” 「霧生市の戦い」

2021-03-15 20:03:22 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[3月7日04:29.天候:雪 某県霧生市南部 日本アンブレラビル跡]
(この話に限り、三人称です)

 善場:「こちら善場!ハートエリアに現着!」

 善場はインカムでデイライト本部とやり取りをしていた。
 まだ夜も明けない時間帯であり、外は暗い。

 善場:「……はい。こちらは『2番』とKが突入しました。BSAAはベータチームが突入しています」

 善場が突入せず、外で待っていたのには理由があった。
 かつてはゾンビパラダイスと化していたこの町も、今はゾンビの姿は全く見受けられない。
 廃墟のビルの壁を突き破って、何かが出て来た。
 それは『1番』と『2番』のリサだった。

 リサ:「待てぇーっ!逃げるなぁぁぁぁっ!!」

 リサは第1形態の鬼の姿をしており、それは『1番』も同じだった。

 『1番』:「あなたの御主人様は美味しかったよ。私の残り物で良ければ、アンタも食べてみたら?」
 リサ:「ブッ殺す!!」

 善場は狙撃用ライフルを構え、『1番』が地面に着地するのを待った。
 そして、1番が消灯している街灯の上に立つ。
 リサと比べて多くの人間を食した為に、身体能力自体は『2番』のリサよりも上回っているようだ。
 だが……。

 『1番』:「!?」

 『1番』は自分に向けて放たれたライフルに気づき、それを交わすと、銃弾が放たれた方向に跳んだ。

 『1番』:「あら?あなたは……誰だったっけ?」

 善場はライフルではなく、今度は近距離用のショットガンを取り出した。
 そして、それを構える。

 善場:「リサ・トレヴァー『0番』、善場優菜。死に場所は決まった?」
 『1番』:「『0番』?ああ。確か、元『12番』だったっけ。今はただの人間の」
 善場:「ええ、そうね。死ぬ前に1つ教えてくれない?」
 『1番』:「残念だけど、そんな時間は無いの」
 善場:「まあ、そう言わずに。『2番』とあなたは同等の完成品だった。だけど、どうしてあなたは『2番』と違って、いいコにできなかったの?」
 『1番』:「はっ(笑)、何を聞くかと思えば……。自分で探ったらー?」
 善場:「分かった。それじゃ、質問を変えましょう。白井は……」

 次の瞬間、『1番』の長く鋭く尖った爪が善場の首に刺さった。

 善場:「がっ……!はっ……!」

 倒れる瞬間、善場はショットガンを発砲させたが、ほぼ暴発に近い発砲だったので、『1番』に当たることは無かった。

 『1番』:(ちっ。『0番』じゃ、このくらいじゃ死なないか……)

 首から血を噴き出している為、普通の人間なら死亡は免れなかっただろう。
 しかし、『1番』は善場にトドメを刺すことはできなかった。
 何故なら、すぐ後ろに『2番』のリサが迫っていたからである。

 リサ:「待てっ!待てぇぇぇっ!」
 『1番』:「あはっ(笑)、鬼さんこちら~!」
 リサ:「オマエも鬼だろうがぁぁぁぁっ!!」

 リサは倒れている善場を横目に『1番』を追い掛けた。
 善場の血は、まるで水道の蛇口を締めるかのように見る見るうちに止まり、そしてズプズプという音がして傷口が塞がれていった。
 そして、最後には傷痕すら残さずに完全に治癒してしまった。

 善場:「こういう時、逆に変化ができないと不便に感じてしまうわ。愛原リサ、あとは頼んだわよ」

 善場はリサの走り去った方向を見ながらそう言うと、自分はビルの中に入っていった。
 ゾンビやら幽霊やら出そうな廃墟ビルだが、実際はそんなものはいなかった。
 もっとも、白骨死体はあちらこちらに転がっている。
 この白骨死体達は元はゾンビだったのか、或いはゾンビに食い殺された人間だったのかは不明だ。
 はたはまた、獲物が無くて餓死したゾンビの成れの果てか。
 いずれにせよ、白骨死体になれば、元は全員が普通の人間だと分かる。
 善場はヘッドランプを点け、一応はショットガンを構えながら先に進んだ。

 BSAA隊員A:「善場さん」

 ビルの地下へ下りると、そこには先行して突入したBSAAの隊員がいた。

 善場:「この先にターゲットは?」
 BSAA隊員B:「いました。愛原学氏ですね」
 善場:「無事でしたか?」
 隊員A:「目立った外傷はありません。ですが、恐らく『1番』による性的暴行の痕が見受けられます。つまり、『感染』の疑いもありますので、搬送は慎重に行う方針です」
 善場:「分かりました。慎重に行うのは大いに結構ですが、しかし迅速な対応もお願いします」
 隊員A:「分かっていますよ」
 善場:「愛原所長はTウィルスに関しては完全な抗体を持っており、Gウィルスに関しても抗体を持っています。今のリサ・トレヴァーの能力からして、それ以外のウィルスに感染した恐れは少ないと思います」
 隊員B:「ですが万が一のことは考えるべきだと思っています。とにかく、ここは我々にお任せください」
 善場:「分かりました。スノーモービルを貸してもらえませんか?」
 隊員A:「構いませんが、どちらに?」
 善場:「『1番』を追います。人間に戻ってしまった『0番』の私は見守ることしかできませんが、しかし未だにナンバリングを持つ者としてはそれが責務だと思います」
 隊員B:「分かりました。では、ご自由にお使いください。ただ、現況の報告だけはお願いします」
 善場:「分かりました」

 善場はビルの外に出ると、BSAAの隊員達が乗って来たスノーモービルの1台に跨ると、それを走らせた。

 善場:「栗原さん!」

 途中、雪深い道を無理に走っていた栗原蓮華に追い付く。

 栗原:「善場さん!」
 善場:「後ろに乗って!『1番』を追うわ!」
 栗原:「助かります!」

 栗原は善場の後ろに乗った。
 そして善場はスノーモービルを一気に加速させた。

[同日05:02.天候:曇 同市内南西部 霧生森林公園跡]

 『1番』はリサに追い付かれたらしい。
 そして、そこで激しい肉弾戦が行われたのだろう。
 本来なら多くの人間を食したはずの『1番』の方が圧倒的に力が強いはずだった。
 しかし、生来の臆病な性格は、例えどんなに力が強くなっても治らなかったと見える。
 何が言いたいかというと、善場達がその現場に到着した時、『1番』は原形を留めぬほどの化け物に変化していたというわけだ。
 自分がそれなりに傷ついても、落ち着いて対応すれば、『2番』のリサを返り討ちにすることはできたはず。
 しかし、『2番』のリサは第3形態の姿に留まっていた。
 『1番』の方は、まるで映画のゴジラのような姿である。
 『2番』のリサはどちらかというと、デビルマンのような姿。

 善場:「リサ、それ以上の変化はダメよ!制御できなくなる!そこの『1番』みたいに……!」
 リサ:「善場サン……」
 栗原:「デカい……!」
 善場:「デカいということは、それだけ的が大きくなったということよ。食らえ!」

 善場は高橋が持っているはずのマグナムを撃ち込んだ。
 しかし、それだけではやっぱり効かない。

 善場:「やっぱり、マグナムでもダメか。せめて、ロケットランチャーでもあれば……」

 善場はスノーモービルから降りると、さっきのBSAA部隊に連絡した。
 ロケットランチャーを持ってきてもらおうかと思ったのだ。
 しかし!

 栗原:「善場さん!あれ!」

 栗原が指さすと、上空にはヘリコプターが飛んでいた。
 しかし、それはBSAAではない。

 善場:「“青いアンブレラ”!?」

 日本では活動を禁止された民間軍事会社“アンブレラ”のヘリコプターだった。
 旧アンブレラの元関係者達が、過去の清算をする為に組織したものである。
 そのロゴマークは紅白の日傘を上から見た図をデザイン化したものだったのを、現在では赤い部分を青色に変えたことから、通称“青いアンブレラ”と呼ばれる。
 そのスライドドアを開け、そこからロケットランチャーを構えたのは……。

 善場:「た、高野!?高野芽衣子!?」

 東京拘置所で起きたバイオハザード事件に乗じて脱獄した高野であった。
 高野は躊躇わず、怪獣に変化した『1番』に対してロケットランチャーを発射した。
 それは『1番』に直撃し、大ダメージを受けた『1番』は第1形態へと戻って行く。

 栗原:「今だ!」

 栗原は公園の駐車場に放置されていた廃車に飛び乗ると、そこから落ちて来る『1番』の首に刀を振るった。

 『1番』:「おま……鬼斬り……」

 『1番』は首を刎ね飛ばされ、白い雪を鮮血で赤く染めながら体は仰向けに、首は雪の上に落ちた。

 栗原:「とどめを刺す前に、もう1度確認させろ。この町で、私の兄弟を食い殺したのはオマエだな?」
 『1番』:「……覚えてない」
 栗原:「見ろ。私の左足はオマエに食い千切られた。女の子の左足だけ食い千切るなんて、そうそう無いだろう。覚えてないか?」
 『1番』:「……ああ。そんなこともあったかもね。……くそっ!」
 栗原:「!?」

 首だけになった『1番』が悔しがったのは、体だけが起き上がり、首の無い姿で栗原の後ろから鋭い爪で襲い掛かろうとしていたからだ。
 それを阻止したのは『2番』のリサ。

 リサ:「危ないよ」

 リサもまた第1形態に戻っていた。

 栗原:「お前は何人、人を食い殺した?」
 リサ:「覚えてるわけないよ、ソイツ!」
 『1番』:「……フッ。5~6人くらいかな?」
 リサ:「ウソつけぇ!その10倍以上は食べてるだろ!!」
 栗原:「もういい。もうお前、死ね」

 栗原は『1番』の頭に日本刀を貫通させた。

 リサ:「もっと!もっと何度も突き刺して!それだけじゃ、こいつは死なない!!」
 栗原:「こいつだけじゃなく、アンタもでしょ?そして……あなたも」
 善場:「そうかもね」

 体の方は善場がマグナムを何度も撃ち込み、最後には火葬した。
 しかしその前に採血して、細胞のサンプルを採取することだけは忘れない。
 頭の方は栗原とリサの執拗な攻撃で、原形を留めなくなった。

 栗原:「お兄ちゃん……みんな……。仇は取ったよ……」
 リサ:「これで『1番』は死んだ。あとは『2番』の私と『0番』の善場さんだけ」
 善場:「ええ、そうね」

 いつの間にか“青いアンブレラ”のヘリコプターは去っており、今度はBSAAのヘリがこちらに向かって来ていた。
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“私立探偵 愛原学” 「監禁お遊戯」

2021-03-15 11:15:36 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[日時不明 時刻不明 天候:不明 場所不明]
(この話は18禁です)

 私の名前は愛原学。
 都内で小さな探偵事務所を経営している。
 ここはどこだ……?何があった……?
 そうだ。
 確か、あれはホテルで寝ていた時だ。
 突然、窓ガラスが割れた音がしたと思ったら、起き上がって抵抗する間もなく、外へ連れ出されたんだっけ。
 後からは高橋の叫び声とか何やら聞こえたような気がしたが……。
 で、私は夢を見ていた。
 リサにベッドの上で拘束され、暴走したリサに下半身を性的に食い尽くされる夢だ。

 愛原:「リサ……やめろ……。俺はオマエの『親』だぞ……そんな……あぁ……!なに……?『娘』じゃない?『嫁』だって……?いや、そんな……」

 ジュプジュプとチ○○を激しくフ○ラされる。
 リサのヤツ、どこでこんなことを覚え……。

 愛原:「ぅうっ!あっ!はっ……!」

 そして私がついに美少女の口の中に熱いモノを放った時、私はそれが夢ではないことに気が付いた。
 コクンコクンと喉を鳴らして飲み干す者は……。

 愛原:「だ……誰だ……?」

 ベッドの上に四肢を縛り付けられているのは夢と同じ。
 だからこれは一瞬、まだ夢の続きなのではないかと思った。
 だが、さっきよりも随分と感覚が現実的だ。
 だからこれは夢ではない。
 私が何とか頭だけ上げて、下半身を見ると、そこに白い仮面を着けた者がいた。
 口を使う為に、仮面を少しずり上げているようだ。

 ???:「美味しかったよ。さすが『2番』を飼い慣らしてるオジさんだね」
 愛原:「だ、誰だ!?」
 ???:「私のことはイチカって呼んで」

 イチカと名乗る少女は私の上に這って来た。
 ま、待てよ。
 イチカ……イチ……1……『1番』か?!

 愛原:「お前は『1番』か!?」
 『1番』:「だったらどうするの?」
 愛原:「ここはどこだ!?俺を殺す気か?!リサ達はどうした!?」
 『1番』:「ここは霧生市のどこかだよ」

 周りを見渡すと、どこかの廃墟の中のようだった。
 コンクリートの天井、床、壁だけで窓は一切無い。
 室内にはドラム缶の中に入った廃木材などで起こさた焚火が灯っており、それが室内の灯り兼暖房であるようだ。
 よく見ると天井には通気ダクトがあり、それで換気はされているのだろう。

 『1番』:「そして私はあなたを殺す気は無い。……今のところはね。でも、食べたいのは本当。さっき味見させてもらったけど、さすがだね。今まで食った人間よりも美味しかったよ。『2番』達はねぇ……慌てて追いかけて来るとは思うけど、ここまで辿り着けるかどうか……」

 『1番』は仮面の下から出している口に笑みを浮かべた。
 気が付くと私は一糸纏わぬ姿をしていた。

 『1番』:「さ、話はここまで……。まだデキるよね?大丈夫。私の食欲を満たしてくれるのなら、殺しはしない……」

 食欲じゃなくて性欲だろ!?
 私はそうツッコミたかったが、それができなかった。
 仮面を外した少女の顔は、リサとはまた違う美少女の顔つきだった。
 強いて言うならリサがジュニアアイドル的な感じなのに大して、こちらの『1番』はロリ系AV女優のような感じだ。

 『1番』:「まずはチューしよ」

 『1番』は紅潮した顔で私を見つめると、口元に牙を覗かせて私の口に吸い付いた。
 額の上には2本角。
 私は今、『2番』のリサとは別の鬼娘に犯(たべら)れようとしている。

 愛原:「うぅう……!」

 それから何時間経ったのだろう?
 私はキ○○マが空になるほど鬼娘に『白い血』(『1番』がそう言った)を吸いつくされ、体中には『所有の証』と称して、歯形やキスマーク、爪痕を付けられた。
 私が再び意識を無くしていると、顔に温いお湯のようなものを掛けられて起こされた。

 『1番』:「おはよ~」
 愛原:「ぷはっ!何を……!?」
 『1番』:「おくちあーんしましょうね~!」

 『1番』が私の顔の上に中腰になって、放尿していたのだった。

 愛原:「ごぽっ!ごぼぼぼ!」」
 『1番』:「これであなたも感染者!つまり、私のもの!あーっはっはっはっはーっ!」

 『1番』は私の口に聖水を注ぎ込むと、勝ち誇ったように大笑いした。

 『1番』:「ねぇ。『2番』のこと、教えて?」
 愛原:「な、なに?どういうことだ?」

 すると『1番』は足で私のチ○○を踏み付けた。

 『1番』:「私が質問してるんだよ?」

 そういって適度な力で私のアレをグリグリ踏みつける。

 『1番』:「聞かせて?」
 愛原:「な、何を話せば……?」
 『1番』:「自分で考えたらー?」

 『1番』は紺色の靴下をはいた足で、私の勃起したアレをグシュグシュと刺激する。
 おかげで私はまた射精してしまった。
 その様子を見た『1番』がまた興奮した顔になる。

 『1番』:「そうだ。『2番』の生体識別番号でいいや。教えてくれたら、私のお○○こで扱いてあげる」
 愛原:「な、何だって!?なに番号?」
 『1番』:「トボけなくていいよ。『2番』が化け物になったら、もうあいつのことは忘れられるよね?『2番』は軍人さん達に殺される。そうなったらオジサン、寂しいよね?だから、『2番』が死んだら、今度は私がオジサンのペットになってあげる」
 愛原:「な、何を言って……!?」

 すると『1番』は私の目の前に、ロクに陰毛も生えていないアレを突き付けた。
 そして、自分の指でソレをいじくり回す。

 『1番』:「ほぉら……。15歳JCのお○○こだよ。ち○○が欲しくて、ウズウズしているの……」
 愛原:「うう……!」

 もしかして、リサも制御不能になったらこんな感じになるのだろうか?

 『1番』:「言う事聞かないと、そろそろ肉の方を食べるよ?」

 『1番』はそう言って私の右腕に食らい付いた。

 愛原:「いでぇっ!!」
 『1番』:「あっは!赤い血と肉も美味しそうねぇ!さあ、どうする!?素直に言う事聞いて、『白い血』を出すか、それとも聞かないで赤い血を出す!?それとも……」

 『1番』はクルッと後ろを振り向いて、今度は肛門を私の顔に向けた。
 プスッという放屁の音がして、肛門が少し広がった。

 『1番』:「今度は私のウ○○食べるぅ?」
 愛原:「や、やめろ……」

 すると突然、地響きがした。
 地震の揺れではなく、砲弾が着弾した時の揺れだと分かったのは、それだけ私も慣れてしまったということだろうか。
 そんなことを考えていると……。

 『1番』:「しょうがないなぁ。じゃあ、本人に直接聞くか」

 『1番』はそう言うと、脱ぎ捨てた白いショーツを穿き直した。
 相変わらず、聖クラリス女学院の制服は着たままだった。

 リサ:「ここかぁ!?」

 鉄扉を蹴破ってリサが飛び込んで来た。
 リサもまた白い仮面を着けていたが、私はすぐにリサだと分かった。

 『1番』:「ようこそ」
 リサ:「『1番』!!先生に何をした!?」
 『1番』:「静かにして。真夜中だよ?近所迷惑だよ」
 リサ:「フザケるな!!」

 リサが両手から触手を出して、『1番』に攻撃を仕掛ける。
 私があられもない姿をしている中、決戦の火ぶたが今切って落とされた。
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