[9月4日01:28.天候:暴風雨 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
窓ガラスを揺らす暴風と、窓ガラスに叩き付ける雨音で目が覚めてしまった。
どうやら、今が台風直撃のピークらしい。
関東に上陸した後は、台風もエネルギーの供給源を断たれ、それを解放するだけなので、速度が速まるという。
愛原:(トイレに行こう)
私は枕元にある照明のリモコンで、『常夜灯』のボタンを押した。
すると、天井の照明器具の豆電球が点灯する。
どうやら、まだ停電にはなっていないらしい。
ちゃんとエアコンの冷房も稼働している。
私はホッとして、自分の部屋を出た。
トイレに向かう際、部屋の構造上、リサの部屋の前を通ることになる。
すると、リサの部屋から話し声が聞こえた。
ドアの隙間からは明かりは漏れておらず、消灯状態であることは分かる。
だが、寝付けずにガールズトークでもしているのだろう。
……であるなら、まだ微笑ましいことなのであるが、リサにそれを期待してはいけない。
部屋の中からは、【あ~ん】な事や【あらあら】【うふふ】な事をしているであろう声がドアから漏れ聞こえていた。
おおかた、リサがS女王で桜谷さんがM奴隷といったところか。
これもまた、リサが『魔王様』と呼ばれる所以なのである。
愛原:(相当風が強いな……)
マンションのトイレだから、窓は全く無く、天井付近に換気扇があるだけである。
その換気扇は照明と連動して回るようになっているのだが、換気扇のダクトを通して、外の風の音が聞こえて来た。
愛原:(まあ、ベランダに置いてある物は無いし、玄関先にも何も置いてないから大丈夫だろう)
それでも何かあったのか、その換気扇の外側から、消防車だか救急車だかのサイレンの音が聞こえて来た。
そして、用を足し終えて、トイレから出る。
すると……!
リサ:「あ、先生」
何と、部屋の中からリサと桜谷さんが出て来た。
どうやら、『行為』が終わったらしい。
リサは辛うじて体操服と紺色のブルマを穿いていたが、桜谷さんは上半身裸で、私がいることに気づいて、慌てて両手で胸を隠した。
愛原:「何してんだ、オマエ?」
リサ:「汗かいたからシャワー浴びる。サクラヤ、お漏らししたから、後で洗濯するね」
見ると、桜谷さんの緑色のブルマには、股間に大きな染みが出来ていた。
桜谷:「お恥ずかしい……」
リサ:「サクラヤ、オマエ、合格。今日から、『四天王』に格上げ。おめでとう」
桜谷:「ありがとうございます……」
愛原:「いいから、さっさとシャワー浴びて寝ろ!夜更かしはダメだぞ!」
リサ:「はーい。サクラヤ、行こ」
桜谷:「はい……」
リサ:「洗濯物が乾くまで、わたしのブルマ貸してあげる」
桜谷:「ありがとうございます。リサ様……」
私は自分の部屋に戻った。
そして、リサ侵入防止用の鍵を3つ掛ける。
それから、ふと気づいた。
さっき、リサ、何て言ってた?
リサのブルマを桜谷さんに貸してあげるって言ってたよな?
……サイズ、合わなくね?
確か、リサのブルマのサイズは高等部用でも1番小さいSサイズだ。
しかし、桜谷さんも小柄な体型とはいえ、リサはよりは大きい。
だから多分、余裕を見てMサイズではないかと思う。
Sサイズも穿けなくはないだろうが、かなりピッタリになるのではないだろうか。
……まあ、本人達がいいならいいか。
私は再びベッドに潜り込んだ。
[同日09:00.天候:雨 同マンション]
それから朝になり、枕元の目覚まし時計がジリジリ鳴る。
さすがに火災報知器(地区ベル)のベルよりは、甲高い。
私は手を伸ばして、ベルを止めた。
愛原:「うーん……」
まだ、外は薄暗い。
そして、まだ風が強いのか、時折窓カラスがガタガタ揺れる音がする。
だが、昨夜と違い、雨は弱まったのか、雨粒が窓ガラスを叩く音はしなくなっていた。
起き上がって、窓のカーテンを開ける。
確かに、まだ空は曇っていた。
しかし、雲が驚くほど速く動いているのが分かる。
それほどまでに、台風の移動速度が速まったということだろう。
今はまだ曇っているが、そのうち晴れて来るものと思われる。
エアコンは稼働しているし、照明も点くので、どうやら停電は免れたようだ。
私は自室から出ると、トイレに行って、それから顔を洗うことにした。
頭の傷の方だが、まだ少し痛む。
常に痛いわけではないのだが、やはり寝る時、傷のある方を向いて寝ると痛いし、顔や頭の筋肉を大きく動かそうとすると、引っ張られるのか、それで痛むこともある。
特にトイレで大きい方をする際、踏ん張り方も重要だ。
力む際に顔に力を入れたりなんかしたら、やはりそれでも痛む。
愛原:「今日の夜から、洗髪可能か……」
それはつまり、いま頭に着けているネットを外し、傷の上に貼っているガーゼの絆創膏も剥がせるということだ。
夏場だというのに、頭が洗えないのは辛い。
だが、それも今夜までの辛抱である。
愛原:「朝食の担当は、俺か……」
私は私服に着替えると、簡単に朝食を作り始めた。
いや、本当に簡単である。
愛原:「今日はハムエッグにしよう」
それを作るのに、フライパンを使わない。
“サトーのごはん”などに使われるパック飯の空き容器。
あれを使う。
あの容器にハムを2枚入れる。
その上から玉子を割って入れ、黄身に爪楊枝で数ヶ所、穴を開ける。
その上からラップを緩くかけて、あとは電子レンジで1分ないし2分温めるだけである。
黄身には穴が開いているので、電子レンジで黄身が爆発することはない。
黄身はトロトロの方が良いのなら1分、しっかり固まっている方が良いのなら2分である。
こんな感じで電子レンジと、トースターを稼働させていると、リサ達が起きて来た。
リサ:「おはよー……」
桜谷:「おはようございます」
少女2人、今度はさすがに寝たか、着衣が乱れているということはなかった。
リサは紺色のブルマを穿いていたが、桜谷さんは確かにリサの緑色のブルマを穿いていた。
で、思った通り、かなりキツいようだ。
何せ、お尻に食い込み気味である。
桜谷:「リサ様、朝食を食べ終わったら、制作の続き、よろしいでしょうか?」
リサ:「分かった」
さすがに制作中は、リサも『捕食行為』は控えているようだが……。
愛原:「洗濯は俺に任せて、制作に集中していいよ」
リサ:「分かった。……あ、下着はネットに入れて洗って」
愛原:「分かってるって」
すると桜谷さん、何かに気づいたのか……。
桜谷:「あ、いえ!自分の洗濯物は、自分で洗いますから!」
と、言って来た。
リサ:「体操服とブルマは洗濯しないとダメだろう?サクラヤ、明日は体育があるんだから」
桜谷:「そ、それは……」
愛原:「なに?キミ達、今時、ブルマで体育受けてるの!?」
私が驚いて見せると、リサはポンと手を叩いた。
確かにリサ、そんなことを言っていたような気がするのだが、まさか本当に実行していたとは……。
リサ:「そうだ、言ってなかった。わたし以下、『魔王軍』で、『東京中央学園にブルマを復活させる活動』をしている。……愛原先生が、そう言ったんだよね?」
桜谷:「ええっ、そうなんですか!?」
愛原:「……あー、言ったかも……」
事故の事で、すっかり忘れていた。
何か、酔っ払ってリサに、あんなことを言ったような……。
まさか、本当に実行に移すとは……。
リサ:「何か新しい校則を作る時、全校生徒の3分の1以上で決議の対象となり、3分の2以上の多数決で決定するんだって。『魔王軍』だけじゃ足りないから、わたしがもっと頑張る」
こ、これはもはや、止められない状態にあるのでは……?
リサ:「サクラヤ、分かってるだろうな?」
桜谷:「は、はい。今のところ、クラスで『魔王軍』は私1人ですけど、ブルマ穿きます……」
愛原:「1人だけブルマ穿いてたりしたら、後でイジメられたりしないかい?」
リサ:「大丈夫。そういう時は、わたしが自ら『対処』する」
桜谷:「リサ様のおかげで安心です」
桜谷さんは、すっかりリサに陶酔していた。
うん、これはもう、私が止められる状態に無いな。
窓ガラスを揺らす暴風と、窓ガラスに叩き付ける雨音で目が覚めてしまった。
どうやら、今が台風直撃のピークらしい。
関東に上陸した後は、台風もエネルギーの供給源を断たれ、それを解放するだけなので、速度が速まるという。
愛原:(トイレに行こう)
私は枕元にある照明のリモコンで、『常夜灯』のボタンを押した。
すると、天井の照明器具の豆電球が点灯する。
どうやら、まだ停電にはなっていないらしい。
ちゃんとエアコンの冷房も稼働している。
私はホッとして、自分の部屋を出た。
トイレに向かう際、部屋の構造上、リサの部屋の前を通ることになる。
すると、リサの部屋から話し声が聞こえた。
ドアの隙間からは明かりは漏れておらず、消灯状態であることは分かる。
だが、寝付けずにガールズトークでもしているのだろう。
……であるなら、まだ微笑ましいことなのであるが、リサにそれを期待してはいけない。
部屋の中からは、【あ~ん】な事や【あらあら】【うふふ】な事をしているであろう声がドアから漏れ聞こえていた。
おおかた、リサがS女王で桜谷さんがM奴隷といったところか。
これもまた、リサが『魔王様』と呼ばれる所以なのである。
愛原:(相当風が強いな……)
マンションのトイレだから、窓は全く無く、天井付近に換気扇があるだけである。
その換気扇は照明と連動して回るようになっているのだが、換気扇のダクトを通して、外の風の音が聞こえて来た。
愛原:(まあ、ベランダに置いてある物は無いし、玄関先にも何も置いてないから大丈夫だろう)
それでも何かあったのか、その換気扇の外側から、消防車だか救急車だかのサイレンの音が聞こえて来た。
そして、用を足し終えて、トイレから出る。
すると……!
リサ:「あ、先生」
何と、部屋の中からリサと桜谷さんが出て来た。
どうやら、『行為』が終わったらしい。
リサは辛うじて体操服と紺色のブルマを穿いていたが、桜谷さんは上半身裸で、私がいることに気づいて、慌てて両手で胸を隠した。
愛原:「何してんだ、オマエ?」
リサ:「汗かいたからシャワー浴びる。サクラヤ、お漏らししたから、後で洗濯するね」
見ると、桜谷さんの緑色のブルマには、股間に大きな染みが出来ていた。
桜谷:「お恥ずかしい……」
リサ:「サクラヤ、オマエ、合格。今日から、『四天王』に格上げ。おめでとう」
桜谷:「ありがとうございます……」
愛原:「いいから、さっさとシャワー浴びて寝ろ!夜更かしはダメだぞ!」
リサ:「はーい。サクラヤ、行こ」
桜谷:「はい……」
リサ:「洗濯物が乾くまで、わたしのブルマ貸してあげる」
桜谷:「ありがとうございます。リサ様……」
私は自分の部屋に戻った。
そして、リサ侵入防止用の鍵を3つ掛ける。
それから、ふと気づいた。
さっき、リサ、何て言ってた?
リサのブルマを桜谷さんに貸してあげるって言ってたよな?
……サイズ、合わなくね?
確か、リサのブルマのサイズは高等部用でも1番小さいSサイズだ。
しかし、桜谷さんも小柄な体型とはいえ、リサはよりは大きい。
だから多分、余裕を見てMサイズではないかと思う。
Sサイズも穿けなくはないだろうが、かなりピッタリになるのではないだろうか。
……まあ、本人達がいいならいいか。
私は再びベッドに潜り込んだ。
[同日09:00.天候:雨 同マンション]
それから朝になり、枕元の目覚まし時計がジリジリ鳴る。
さすがに火災報知器(地区ベル)のベルよりは、甲高い。
私は手を伸ばして、ベルを止めた。
愛原:「うーん……」
まだ、外は薄暗い。
そして、まだ風が強いのか、時折窓カラスがガタガタ揺れる音がする。
だが、昨夜と違い、雨は弱まったのか、雨粒が窓ガラスを叩く音はしなくなっていた。
起き上がって、窓のカーテンを開ける。
確かに、まだ空は曇っていた。
しかし、雲が驚くほど速く動いているのが分かる。
それほどまでに、台風の移動速度が速まったということだろう。
今はまだ曇っているが、そのうち晴れて来るものと思われる。
エアコンは稼働しているし、照明も点くので、どうやら停電は免れたようだ。
私は自室から出ると、トイレに行って、それから顔を洗うことにした。
頭の傷の方だが、まだ少し痛む。
常に痛いわけではないのだが、やはり寝る時、傷のある方を向いて寝ると痛いし、顔や頭の筋肉を大きく動かそうとすると、引っ張られるのか、それで痛むこともある。
特にトイレで大きい方をする際、踏ん張り方も重要だ。
力む際に顔に力を入れたりなんかしたら、やはりそれでも痛む。
愛原:「今日の夜から、洗髪可能か……」
それはつまり、いま頭に着けているネットを外し、傷の上に貼っているガーゼの絆創膏も剥がせるということだ。
夏場だというのに、頭が洗えないのは辛い。
だが、それも今夜までの辛抱である。
愛原:「朝食の担当は、俺か……」
私は私服に着替えると、簡単に朝食を作り始めた。
いや、本当に簡単である。
愛原:「今日はハムエッグにしよう」
それを作るのに、フライパンを使わない。
“サトーのごはん”などに使われるパック飯の空き容器。
あれを使う。
あの容器にハムを2枚入れる。
その上から玉子を割って入れ、黄身に爪楊枝で数ヶ所、穴を開ける。
その上からラップを緩くかけて、あとは電子レンジで1分ないし2分温めるだけである。
黄身には穴が開いているので、電子レンジで黄身が爆発することはない。
黄身はトロトロの方が良いのなら1分、しっかり固まっている方が良いのなら2分である。
こんな感じで電子レンジと、トースターを稼働させていると、リサ達が起きて来た。
リサ:「おはよー……」
桜谷:「おはようございます」
少女2人、今度はさすがに寝たか、着衣が乱れているということはなかった。
リサは紺色のブルマを穿いていたが、桜谷さんは確かにリサの緑色のブルマを穿いていた。
で、思った通り、かなりキツいようだ。
何せ、お尻に食い込み気味である。
桜谷:「リサ様、朝食を食べ終わったら、制作の続き、よろしいでしょうか?」
リサ:「分かった」
さすがに制作中は、リサも『捕食行為』は控えているようだが……。
愛原:「洗濯は俺に任せて、制作に集中していいよ」
リサ:「分かった。……あ、下着はネットに入れて洗って」
愛原:「分かってるって」
すると桜谷さん、何かに気づいたのか……。
桜谷:「あ、いえ!自分の洗濯物は、自分で洗いますから!」
と、言って来た。
リサ:「体操服とブルマは洗濯しないとダメだろう?サクラヤ、明日は体育があるんだから」
桜谷:「そ、それは……」
愛原:「なに?キミ達、今時、ブルマで体育受けてるの!?」
私が驚いて見せると、リサはポンと手を叩いた。
確かにリサ、そんなことを言っていたような気がするのだが、まさか本当に実行していたとは……。
リサ:「そうだ、言ってなかった。わたし以下、『魔王軍』で、『東京中央学園にブルマを復活させる活動』をしている。……愛原先生が、そう言ったんだよね?」
桜谷:「ええっ、そうなんですか!?」
愛原:「……あー、言ったかも……」
事故の事で、すっかり忘れていた。
何か、酔っ払ってリサに、あんなことを言ったような……。
まさか、本当に実行に移すとは……。
リサ:「何か新しい校則を作る時、全校生徒の3分の1以上で決議の対象となり、3分の2以上の多数決で決定するんだって。『魔王軍』だけじゃ足りないから、わたしがもっと頑張る」
こ、これはもはや、止められない状態にあるのでは……?
リサ:「サクラヤ、分かってるだろうな?」
桜谷:「は、はい。今のところ、クラスで『魔王軍』は私1人ですけど、ブルマ穿きます……」
愛原:「1人だけブルマ穿いてたりしたら、後でイジメられたりしないかい?」
リサ:「大丈夫。そういう時は、わたしが自ら『対処』する」
桜谷:「リサ様のおかげで安心です」
桜谷さんは、すっかりリサに陶酔していた。
うん、これはもう、私が止められる状態に無いな。