[5月8日07時00分 天候:晴 東京都大田区羽田空港 羽田空港第1ターミナル地下1階・月の塔→2階出発ロビー]
集合時間が近くなり、生徒達が集まって来る。
高橋「おーい、こっちに並べ!点字ブロック、踏むんじゃねーぞ!」
女子生徒A「キャー!高橋さん!」
女子生徒B「ど、どこのホストクラブの方ですか!?」
高橋「何言ってんだ、バカ!」
愛原「高橋は既婚者ですよ?」
相変わらず、ホスト系イケメンの高橋に、一部の女子生徒から黄色い声が上がる。
リサ「先生、絵恋とはいつ会うの?」
愛原「堂々と個人的に会えるのは、最終日の自由行動だろうな。だが、恐らくそれは無理だ」
リサ「どうして?」
愛原「この修学旅行、全部平日だ」
リサ「あっ……!」
愛原「しかも調べてみたところ、沖縄中央学園の『国内線飛行機組』、俺達が最終日の時に出発になってる」
リサ「マジ!?……あ、それでエレン、『今週末会えるね』とか言ってたんだ!沖縄の『国内線飛行機組』、東京方面も選べるからね。……じゃあ、どうする?」
愛原「そこで平日の夜だな。修学旅行の中日、那覇市のホテルに泊まることになっている。その時、俺達から出向くか」
リサ「いいね!わたしも行くー!先生達はどうするの?」
愛原「他の引率の先生、坂上先生と倉田先生は話せば分かってくれそうだが……」
三上「愛原会長、そろそろ集合時刻ですので」
愛原「あ、はい」
三上「ほら、そこ!さっさと並べ!置いて行くぞ!!」
学年主任の三上が、『精神注入棒』と書かれた竹刀を振るってまだ並んでいない生徒達を並ばせる。
教科担任としては、古文である。
愛原「三上先生に話して、許可してくれるかなぁ……?」
いざとなったら、愛原だけでも抜け出して……ということは可能だろう。
だが、愛原単独で我那覇絵恋が話してくれるとは思わなかった。
高橋「そこはデイライトの名前を使っちゃいましょうか?ああいうセンコーは、権威に弱いっスから」
愛原「なるほど。後で、善場係長に聞いてみよう」
今は集合して移動の時間の為。
淀橋「向こうで、我那覇さんに会えそう?」
リサ「よく分かんないなー」
小島「今年の修学旅行平日だけだし、なかなか難しいかもね」
それから点呼を取って、2階へ移動する。
2階は出発ロビーになっていて、リサ達が乗るスカイマークの専用保安検査場もある。
リサ「大丈夫かなぁ?」
淀橋「変に金属とか入ってなかったら大丈夫だよ?」
リサ「うん……わたしはいいんだけど……」
係員A「お客様、失礼致します!」
高橋「俺は潔白だーっ!」
愛原「だからオマエ、金属持ち過ぎなんだよ……」
リサ「引っ掛かるのは、毎回お兄ちゃん」
淀橋「ハハ……」
愛原「まさかオマエ、銃も『機内持ち込み』にしたんじゃないだろうな?」
高橋「ンなわけないじゃないっスか!」
愛原と高橋の銃は許可済み。
但し、機内持ち込み不可。
係員B「お客様、竹刀は機内持ち込みできません」
三上「こ、これは、ただの竹刀ではなく、『精神注入棒』と言って、生徒指導の為の……」
高橋「どう見ても凶器です。本当にありがとうございました」
愛原「面白い学校だ」
リサ「ねー?」
[同日08時00分 天候:晴 羽田空港第1ターミナル・搭乗口付近]
三上「あー、コホン!搭乗案内が来るまで、トイレに行って宜しい!トイレが済んだら、速やかに戻るように!搭乗は我々が先に乗ることになる!つまり、我々がモタモタしていたら、他の乗客に迷惑を掛けることになる!そのことをよーく踏まえて……一旦解散!」
愛原「実際には搭乗案内の放送が流れるまでは何もできないので、ついでに空弁買うことはできるってこと」
高橋「さすがです、先生」
リサ達は先にトイレに行った後、売店に向かった。
リサ「やっぱり肉だよねー!」
淀橋「駅弁と比べて、少しサイズが小さい……」
小島「飛行機のテーブルって、新幹線のそれよりも小さいからでしょ」
淀橋「あ、なるほど……」
小島「私はサンドイッチでいいかな……」
淀橋「少食だね」
小島「家で少し食べて来たから」
淀橋「ああ」
リサ「そういうヨドバシは?」
淀橋「ここに来るバスの中で、少し食べて来たんで」
リサ「そういうことか」
尚、愛原は定番の幕の内弁当を購入していた。
淀橋「もう沖縄産の牛肉を口にするとは、さすがは魔王様」
小島「つっても、石垣島には今回行かないけどね」
リサ「レイチェルは?」
レイチェル「私は、このカツレツサンドで」
リサ「それでいいんだ?」
レイチェル「ランチやディナーは沖縄料理ですよね?お楽しみは、それからです」
リサ「なるほど」
愛原は先に集合場所に戻っていた。
そして、自分のスマホを取り出して、どこかに連絡している。
愛原「善場係長だよ。定時連絡は欠かさないようにしないとな」
リサ「大変だね」
愛原「食べ物は買ってきたのか?」
リサ「うん、あとお茶。それとは別に、飲み物が飛行機の中で出るんでしょ?」
愛原「そういうことだ。あと、キットカットも付いてくるんじゃなかったかな」
リサ「ホント!?」
愛原「作者が取材旅行の帰り際、出されたらしいぞ」
リサ「いいデザートになりそう」
しばらくすると、搭乗案内の放送が流れた。
修学旅行生が先だと聞いていたが、真っ先に乗れるのは、フォワードシートといって最前列を予約した乗客や、その他介助が必要な乗客達からのようだ。
修学旅行生達が先なのは、基本的に彼らは機内の後部座席を予約している為。
そういったことから、逆に降りる時は1番後ということになる。
〔「……続きまして、東京中央学園上野高校の皆様、搭乗口までお越しください」〕
リサ「よっしゃ!」
高橋「それ、俺のセリフ……」
兼ねてからの予定通り、リサだけは他の生徒達から少し離し、愛原達やBSAA養成員のレイチェルで周りを固めることになっている。
必然的に、愛原達と一緒に乗るということだ。
成田空港からのジェットスター航空であれば、タラップで乗り降りするところだが、スカイマークは他の航空会社と同様、ちゃんとターミナルから通路を通って乗り降りする形となっている。
スカイマークは確かに新規参入の航空会社ではあるが、厳密的にはLCCではないということが分かる箇所でもある。
集合時間が近くなり、生徒達が集まって来る。
高橋「おーい、こっちに並べ!点字ブロック、踏むんじゃねーぞ!」
女子生徒A「キャー!高橋さん!」
女子生徒B「ど、どこのホストクラブの方ですか!?」
高橋「何言ってんだ、バカ!」
愛原「高橋は既婚者ですよ?」
相変わらず、ホスト系イケメンの高橋に、一部の女子生徒から黄色い声が上がる。
リサ「先生、絵恋とはいつ会うの?」
愛原「堂々と個人的に会えるのは、最終日の自由行動だろうな。だが、恐らくそれは無理だ」
リサ「どうして?」
愛原「この修学旅行、全部平日だ」
リサ「あっ……!」
愛原「しかも調べてみたところ、沖縄中央学園の『国内線飛行機組』、俺達が最終日の時に出発になってる」
リサ「マジ!?……あ、それでエレン、『今週末会えるね』とか言ってたんだ!沖縄の『国内線飛行機組』、東京方面も選べるからね。……じゃあ、どうする?」
愛原「そこで平日の夜だな。修学旅行の中日、那覇市のホテルに泊まることになっている。その時、俺達から出向くか」
リサ「いいね!わたしも行くー!先生達はどうするの?」
愛原「他の引率の先生、坂上先生と倉田先生は話せば分かってくれそうだが……」
三上「愛原会長、そろそろ集合時刻ですので」
愛原「あ、はい」
三上「ほら、そこ!さっさと並べ!置いて行くぞ!!」
学年主任の三上が、『精神注入棒』と書かれた竹刀を振るってまだ並んでいない生徒達を並ばせる。
教科担任としては、古文である。
愛原「三上先生に話して、許可してくれるかなぁ……?」
いざとなったら、愛原だけでも抜け出して……ということは可能だろう。
だが、愛原単独で我那覇絵恋が話してくれるとは思わなかった。
高橋「そこはデイライトの名前を使っちゃいましょうか?ああいうセンコーは、権威に弱いっスから」
愛原「なるほど。後で、善場係長に聞いてみよう」
今は集合して移動の時間の為。
淀橋「向こうで、我那覇さんに会えそう?」
リサ「よく分かんないなー」
小島「今年の修学旅行平日だけだし、なかなか難しいかもね」
それから点呼を取って、2階へ移動する。
2階は出発ロビーになっていて、リサ達が乗るスカイマークの専用保安検査場もある。
リサ「大丈夫かなぁ?」
淀橋「変に金属とか入ってなかったら大丈夫だよ?」
リサ「うん……わたしはいいんだけど……」
係員A「お客様、失礼致します!」
高橋「俺は潔白だーっ!」
愛原「だからオマエ、金属持ち過ぎなんだよ……」
リサ「引っ掛かるのは、毎回お兄ちゃん」
淀橋「ハハ……」
愛原「まさかオマエ、銃も『機内持ち込み』にしたんじゃないだろうな?」
高橋「ンなわけないじゃないっスか!」
愛原と高橋の銃は許可済み。
但し、機内持ち込み不可。
係員B「お客様、竹刀は機内持ち込みできません」
三上「こ、これは、ただの竹刀ではなく、『精神注入棒』と言って、生徒指導の為の……」
高橋「どう見ても凶器です。本当にありがとうございました」
愛原「面白い学校だ」
リサ「ねー?」
[同日08時00分 天候:晴 羽田空港第1ターミナル・搭乗口付近]
三上「あー、コホン!搭乗案内が来るまで、トイレに行って宜しい!トイレが済んだら、速やかに戻るように!搭乗は我々が先に乗ることになる!つまり、我々がモタモタしていたら、他の乗客に迷惑を掛けることになる!そのことをよーく踏まえて……一旦解散!」
愛原「実際には搭乗案内の放送が流れるまでは何もできないので、ついでに空弁買うことはできるってこと」
高橋「さすがです、先生」
リサ達は先にトイレに行った後、売店に向かった。
リサ「やっぱり肉だよねー!」
淀橋「駅弁と比べて、少しサイズが小さい……」
小島「飛行機のテーブルって、新幹線のそれよりも小さいからでしょ」
淀橋「あ、なるほど……」
小島「私はサンドイッチでいいかな……」
淀橋「少食だね」
小島「家で少し食べて来たから」
淀橋「ああ」
リサ「そういうヨドバシは?」
淀橋「ここに来るバスの中で、少し食べて来たんで」
リサ「そういうことか」
尚、愛原は定番の幕の内弁当を購入していた。
淀橋「もう沖縄産の牛肉を口にするとは、さすがは魔王様」
小島「つっても、石垣島には今回行かないけどね」
リサ「レイチェルは?」
レイチェル「私は、このカツレツサンドで」
リサ「それでいいんだ?」
レイチェル「ランチやディナーは沖縄料理ですよね?お楽しみは、それからです」
リサ「なるほど」
愛原は先に集合場所に戻っていた。
そして、自分のスマホを取り出して、どこかに連絡している。
愛原「善場係長だよ。定時連絡は欠かさないようにしないとな」
リサ「大変だね」
愛原「食べ物は買ってきたのか?」
リサ「うん、あとお茶。それとは別に、飲み物が飛行機の中で出るんでしょ?」
愛原「そういうことだ。あと、キットカットも付いてくるんじゃなかったかな」
リサ「ホント!?」
愛原「作者が取材旅行の帰り際、出されたらしいぞ」
リサ「いいデザートになりそう」
しばらくすると、搭乗案内の放送が流れた。
修学旅行生が先だと聞いていたが、真っ先に乗れるのは、フォワードシートといって最前列を予約した乗客や、その他介助が必要な乗客達からのようだ。
修学旅行生達が先なのは、基本的に彼らは機内の後部座席を予約している為。
そういったことから、逆に降りる時は1番後ということになる。
〔「……続きまして、東京中央学園上野高校の皆様、搭乗口までお越しください」〕
リサ「よっしゃ!」
高橋「それ、俺のセリフ……」
兼ねてからの予定通り、リサだけは他の生徒達から少し離し、愛原達やBSAA養成員のレイチェルで周りを固めることになっている。
必然的に、愛原達と一緒に乗るということだ。
成田空港からのジェットスター航空であれば、タラップで乗り降りするところだが、スカイマークは他の航空会社と同様、ちゃんとターミナルから通路を通って乗り降りする形となっている。
スカイマークは確かに新規参入の航空会社ではあるが、厳密的にはLCCではないということが分かる箇所でもある。