[7月2日07時00分 天候:晴 群馬県吾妻郡東吾妻町某所 ペンション『いたち草』301号室]
枕元に置いたスマホがアラームを鳴らす。
電波は入らないものの、それ以外の機能なら使える。
私は手を伸ばしてアラームを止めた。
隣のベッドではリサが寝ている。
麻酔がよく効いているらしく、夜中に起き出すことは無かった。
私は起き上がると、バスルームに向かった。
最初に入室した205号室にはトイレと洗面所しか無かったが、それより豪華な301号室はバスルームがある。
温泉に入ろうかとも思ったが、リサを1人にしておくのはどうかと思い、それは諦めた。
ただ昨夜、執事が貸切風呂を解放してくれたので、昨夜はそこに入った。
その前に入った大浴場をコンパクトにした感じで、家族風呂としてはちょうど良い感じであった。
バスルームの洗面所で顔を洗ったり、トイレを済ませる。
戻ると、リサはまだ寝ているが、寝返りを打ったりしているので、そろそろ目が覚めるだろう。
愛原「リサ、そろそろ起きろ」
私がリサの肩を布団の上から揺すった。
リサ「ウ……」
愛原「!?」
リサ「ウガァァッ!!」
リサは鬼形態のまま飛び起きた。
が、すぐに赤い瞳を私の方に向けて剥いた牙を隠す。
リサ「あ……先生」
愛原「寝ぼけてるんじゃない!もう朝だぞ!」
リサ「朝……?朝ぁっ!?」
愛原「そうだよ。さすがに今日は天気がいい」
私はシャッとカーテンを開けた。
梅雨晴れの強い朝日が部屋に差し込んで来る。
リサ「うお、眩しッ!」
リサは昨日着てた服のまま寝ていた。
まあ、脱がすわけにも行かなかったし……。
愛原「お前も早く朝の支度をしろ。朝8時に朝食が来るから」
リサ「はーい」
リサはベッドから起き上がった。
リサ「うわ、制服のまま!」
愛原「しょうがないだろ。脱がすわけにはいかなかったし……」
リサ「先生ならいいのに……。とはいえ、ちょっと臭っ」
リサの体臭が強くなっていた。
自分でも分かるほどに。
昨夜、両親による自分の製造工程を観てオ○ニーしていたからだろう。
愛原「シャワーでも浴びろよ。この部屋、シャワー付いてるから」
リサ「ホントだ!部屋が違う!」
愛原「昨夜の斉藤さんの部屋を使わせてもらうことになったんだよ。こっちの方が広いしな」
リサ「ふーん……」
リサは自分の荷物の中から替えの下着を取ると、臭う服を脱ぎ始めた。
愛原「おいおい、バスルームの中で脱げよ」
リサ「いいじゃない。わたし達、夫婦なんだから」
愛原「オマエ、まだ17歳だろ」
リサ「魂の年齢は五十ン歳」
リサは結局、上のポロシャツだけ脱いだ。
その下は白系のブラを着けている。
リサ「あーあ。白だと汚れが目立つんだよねぇ……」
リサはブツクサ言いながら、バスルームの中に入って行った。
今着ていた下着は普通の4/3カップブラと、ショーツだったが、着替えとして持って行った下着は黒のカルバンクラインだった。
バスルームの中からシャワーの音が聞こえた時、部屋の内線電話が鳴った。
洋風のアンティークなデザインのダイヤル式電話である。
なので着信音もジリジリベルである。
愛原「はい、もしもし?」
執事「おはようございます。フロントでございます。御朝食は予定通り、8時で宜しゅうございますか?」
愛原「あ、はい。それでお願いします」
執事「かしこまりました。それで御相談なのですが、チェックアウトの御予定は何時になさいますか?」
愛原「そうだなぁ……。ここは10時だったよね?」
執事「さようでございます」
愛原「このペンションの最寄りの駅から、10時台の高崎方面の電車に乗りたいとは思っているよ」
執事「かしこまりました。実は御主人様を警察署にお迎えに参るに当たり、ついでと言っては何ですが、愛原様方を駅までお送りできればと思いまして……」
愛原「あ、そうなんだ」
結局、オーナーは警察署に一晩泊められたらしい。
執事「設備の不具合について、建築基準法とか、消防法とか、そういうことを警察は捜査したがっているようなので、その前にチェックアウトされることをオススメします」
愛原「分かりました。では、是非車に乗せてください」
執事「かしこまりました。では、後ほど御朝食をお持ち致します」
愛原「宜しくお願いします」
電話を切ってから、私は首を傾げた。
このペンションのシェフでもあるオーナーは警察署に留置されているのに、朝食は誰が作ってくれるのだろうかと。
[同日08時00分 天候:晴 同ペンション301号室]
リサは予想通り、カルバンクラインなら平気とばかり、その下着上下だけでバスルームから出て来た。
そして、バッグの中から着替えのブラウスを取り出して着替えた。
ポロシャツは1着しか持ってきていなかった為、着替えとしてのもう1着は半袖のブラウスだ。
替えのスカートは無いのだが、仕方が無い。
リサ「あーあ、スカート少しシワになってる」
愛原「スカートの替えなら、家にあっただろう。それは後でクリーニングだな」
リサ「うん」
という会話をしていると、部屋のドアがノックされた。
執事「失礼します。おはようございます。御朝食をお持ち致しました」
ワゴンに乗せて、執事が朝食を運んで来る。
オムレツとウィンナーと生野菜だった。
他にロールパンが2つ。
オーソドックスな朝食だった。
聞くとこれは、執事が代わりに作ったものだという。
執事「お飲み物は何になさいましょう?」
愛原「コーヒーを」
リサ「オレンジジュース」
執事「かしこまりました」
執事は、まるで車内販売のワゴンに乗っているようなポットからコーヒーを注いだ。
オレンジジュースに至っては、ミニッツメイド。
執事「それでは、ごゆっくりお過ごしください」
愛原「ありがとう。……後で話、いいかな?」
執事「は、かしこまりました」
執事は頷くと、空になったワゴンを押して退室した。
枕元に置いたスマホがアラームを鳴らす。
電波は入らないものの、それ以外の機能なら使える。
私は手を伸ばしてアラームを止めた。
隣のベッドではリサが寝ている。
麻酔がよく効いているらしく、夜中に起き出すことは無かった。
私は起き上がると、バスルームに向かった。
最初に入室した205号室にはトイレと洗面所しか無かったが、それより豪華な301号室はバスルームがある。
温泉に入ろうかとも思ったが、リサを1人にしておくのはどうかと思い、それは諦めた。
ただ昨夜、執事が貸切風呂を解放してくれたので、昨夜はそこに入った。
その前に入った大浴場をコンパクトにした感じで、家族風呂としてはちょうど良い感じであった。
バスルームの洗面所で顔を洗ったり、トイレを済ませる。
戻ると、リサはまだ寝ているが、寝返りを打ったりしているので、そろそろ目が覚めるだろう。
愛原「リサ、そろそろ起きろ」
私がリサの肩を布団の上から揺すった。
リサ「ウ……」
愛原「!?」
リサ「ウガァァッ!!」
リサは鬼形態のまま飛び起きた。
が、すぐに赤い瞳を私の方に向けて剥いた牙を隠す。
リサ「あ……先生」
愛原「寝ぼけてるんじゃない!もう朝だぞ!」
リサ「朝……?朝ぁっ!?」
愛原「そうだよ。さすがに今日は天気がいい」
私はシャッとカーテンを開けた。
梅雨晴れの強い朝日が部屋に差し込んで来る。
リサ「うお、眩しッ!」
リサは昨日着てた服のまま寝ていた。
まあ、脱がすわけにも行かなかったし……。
愛原「お前も早く朝の支度をしろ。朝8時に朝食が来るから」
リサ「はーい」
リサはベッドから起き上がった。
リサ「うわ、制服のまま!」
愛原「しょうがないだろ。脱がすわけにはいかなかったし……」
リサ「先生ならいいのに……。とはいえ、ちょっと臭っ」
リサの体臭が強くなっていた。
自分でも分かるほどに。
昨夜、両親による自分の製造工程を観てオ○ニーしていたからだろう。
愛原「シャワーでも浴びろよ。この部屋、シャワー付いてるから」
リサ「ホントだ!部屋が違う!」
愛原「昨夜の斉藤さんの部屋を使わせてもらうことになったんだよ。こっちの方が広いしな」
リサ「ふーん……」
リサは自分の荷物の中から替えの下着を取ると、臭う服を脱ぎ始めた。
愛原「おいおい、バスルームの中で脱げよ」
リサ「いいじゃない。わたし達、夫婦なんだから」
愛原「オマエ、まだ17歳だろ」
リサ「魂の年齢は五十ン歳」
リサは結局、上のポロシャツだけ脱いだ。
その下は白系のブラを着けている。
リサ「あーあ。白だと汚れが目立つんだよねぇ……」
リサはブツクサ言いながら、バスルームの中に入って行った。
今着ていた下着は普通の4/3カップブラと、ショーツだったが、着替えとして持って行った下着は黒のカルバンクラインだった。
バスルームの中からシャワーの音が聞こえた時、部屋の内線電話が鳴った。
洋風のアンティークなデザインのダイヤル式電話である。
なので着信音もジリジリベルである。
愛原「はい、もしもし?」
執事「おはようございます。フロントでございます。御朝食は予定通り、8時で宜しゅうございますか?」
愛原「あ、はい。それでお願いします」
執事「かしこまりました。それで御相談なのですが、チェックアウトの御予定は何時になさいますか?」
愛原「そうだなぁ……。ここは10時だったよね?」
執事「さようでございます」
愛原「このペンションの最寄りの駅から、10時台の高崎方面の電車に乗りたいとは思っているよ」
執事「かしこまりました。実は御主人様を警察署にお迎えに参るに当たり、ついでと言っては何ですが、愛原様方を駅までお送りできればと思いまして……」
愛原「あ、そうなんだ」
結局、オーナーは警察署に一晩泊められたらしい。
執事「設備の不具合について、建築基準法とか、消防法とか、そういうことを警察は捜査したがっているようなので、その前にチェックアウトされることをオススメします」
愛原「分かりました。では、是非車に乗せてください」
執事「かしこまりました。では、後ほど御朝食をお持ち致します」
愛原「宜しくお願いします」
電話を切ってから、私は首を傾げた。
このペンションのシェフでもあるオーナーは警察署に留置されているのに、朝食は誰が作ってくれるのだろうかと。
[同日08時00分 天候:晴 同ペンション301号室]
リサは予想通り、カルバンクラインなら平気とばかり、その下着上下だけでバスルームから出て来た。
そして、バッグの中から着替えのブラウスを取り出して着替えた。
ポロシャツは1着しか持ってきていなかった為、着替えとしてのもう1着は半袖のブラウスだ。
替えのスカートは無いのだが、仕方が無い。
リサ「あーあ、スカート少しシワになってる」
愛原「スカートの替えなら、家にあっただろう。それは後でクリーニングだな」
リサ「うん」
という会話をしていると、部屋のドアがノックされた。
執事「失礼します。おはようございます。御朝食をお持ち致しました」
ワゴンに乗せて、執事が朝食を運んで来る。
オムレツとウィンナーと生野菜だった。
他にロールパンが2つ。
オーソドックスな朝食だった。
聞くとこれは、執事が代わりに作ったものだという。
執事「お飲み物は何になさいましょう?」
愛原「コーヒーを」
リサ「オレンジジュース」
執事「かしこまりました」
執事は、まるで車内販売のワゴンに乗っているようなポットからコーヒーを注いだ。
オレンジジュースに至っては、ミニッツメイド。
執事「それでは、ごゆっくりお過ごしください」
愛原「ありがとう。……後で話、いいかな?」
執事「は、かしこまりました」
執事は頷くと、空になったワゴンを押して退室した。
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