報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“愛原リサの日常” 「リサの猛攻」

2022-12-26 20:30:49 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[期日不明 天候:不明 場所不明(どこかの地下牢?)]

 リサ:「んっ……ん……ん……!」

 薄暗い素掘りの洞窟のような場所。
 そこに作られた鉄格子の部屋。
 その鉄格子を隔てて、2人の男女が向かい合っていた。
 男は鉄格子の前に立っているが、下半身を露わにしている。
 女の方は、しゃがんで、男が露わにしている肉棒にしゃぶりついている。
 男は愛原で、女はリサだった。
 リサは体操服に、緑色のブルマを穿いている。

 愛原:「ああ……リサ……気持ちいいよ。……そう。カリの裏側も舐めるんだよ」
 リサ:「ん!……んふっ!」

 愛原は上に着ている服も脱いで、全裸になる。
 リサは愛原のナニから口を放すと、

 リサ:「先生ばっかり脱いじゃアレでしょ?わたしも脱ぐね」
 愛原:「いや、ダメだ!ブルマは穿いているからいいんだ。体操服も着たままでいいから」
 リサ:「そ、そう?」
 愛原:「続けて。リサの顔と体操服とブルマにぶっかけたい」
 リサ:「分かった……」

 そして、リサは再び愛原の肉棒にしゃぶりついたのだった。

[9月12日06:00.天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]

 リサ:「ぬへへへ……!先生、もう出ちゃうの……!?わたしにぶっ掛けて……!ぬへへへへ……!」
 高橋:「な、何だコイツ、気持ち悪い!」
 愛原:「さっさと起こしてやれ!恐らくリサの夢の中で、俺が逆レイプされてる!」
 高橋:「起きろや、ゴルァッ!!」

 高橋、鉄パイプで、うつ伏せ寝しているリサの尻を引っ叩いた。
 尚、リサは紺色のブルマを穿いている。

 リサ:「あたぁっ!?」
 愛原:「リサ、いい加減に起きないと、遅刻するぞ!」
 リサ:「な、何だ……。夢だったの……。ちっ、もうちょっとだったのに……」

 リサは、大欠伸をしながら起き上がった。

 愛原:「2度寝するなよ?」
 高橋:「2度寝しやがったら、今度はマグナム撃ち込む!」
 リサ:「先生の下半身のマグナムなら、いつでもOKだよ?」
 高橋:「しゃらぁーっ!!」
 愛原:「やっぱりオマエ、そんな夢を……!」
 リサ:「起きるから、早く出てって」

 愛原と高橋が出て行く。
 ベッドから出ると、股間が湿っているのが分かった。
 エロい夢を見たせいで、愛液が漏れ出したらしい。
 男で言えば、夢精のような状態か。

 リサ:「さすがに下着は換えるか」

 リサはクロゼットから新しい下着を取り出すと、それを持って部屋から出た。

[同日06:30.天候:晴 愛原のマンション]

 朝の身支度を終えたリサは制服に着替えて、食卓に就いた。

 リサ:「リンから聞いたんだけど、あの鬼斬り先輩、ブルマを買ったらしいよ?」
 愛原:「えっ、そうなのか!?」
 リサ:「愛原先生に見てもらいたいみたい。まあ、片足義足の女のブルマ姿なんて、何も萌えないだろうけど」
 愛原:「そんな言い方やめろよ。そんな言い方良くないよ。あと半年で卒業なのに、奮発しちゃったなぁ……」
 リサ:「わたしの作戦、今日で成功が確定するから、学校に来てよ」
 愛原:「? どういうことだ?」
 リサ:「今日、1時間目の授業は無くて、生徒会の総会があるの。主な議題は、『ブルマ復活に賛成か反対か』だね」
 愛原:「というか、殆どそれ一本じゃないのか?」
 リサ:「そうかもね」
 愛原:「投票で決まるのか?」
 リサ:「投票するまでもないよ。そもそも、生徒会が反対意見を採択できないから」
 愛原:「おいおい。イスラムの過激派テロみたいなことはやめてくれよ?」
 リサ:「大丈夫。自爆するのは生徒会の方だから」
 愛原:「どういうことだ?」

[同日08:00.天候:晴 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校2年5組]

 淀橋:「いよいよ、今日は生徒会総会の開催日だけど……」
 小島:「本当に大丈夫なんですか?」
 リサ:「バカな女だよ。今日、あの女は自爆することになる」

 リサは不気味な笑みを浮かべた。

 淀橋:「この前、魔王様が『便秘に効く、いい薬を持っている』って言ったのにねぇ……」

 リサは一昨日、生徒会役員室で、最後の交渉を行った。
 但し、リサが自らの寄生虫を使って、生徒会役員の女子全員を便秘にしたのは黙ってておいた。
 あまりにも同時多発的で、尚且つ女子役員だけがそのような目に遭っていることから、生徒会長の城ヶ崎はリサの犯行を疑っていた。
 しかし、証拠は無い。
 生徒会は、リサの正体について誰も知らないからである。
 また、情報自体は耳にしていたとしても、証拠が無い為に一笑に付していた。

 リサ:「『この便秘薬が欲しければ、ブルマ禁止をやめろ』と、交渉しただけだよ」

 便秘薬はただの駆虫剤。
 “バイオハザードシリーズ”の世界では、回復薬として名高いグリーンハーブを調合したもの。
 実は、駆虫剤としても知られており、バイオハザードたけなわのラクーンシティでも、化け物となった虫に寄生された際、かなり効いた例がある(“バイオハザードRE:3”)。
 そしてそれは、リサの寄生虫もそう。
 回復薬として簡単に手に入るグリーンハーブを口にするだけで、リサの寄生虫は驚くほど素直に、寄生先の体内から出て行くのである。
 だが、城ヶ崎はそれを断った。

 城ヶ崎:「絶対この学園から、あんな恥ずかしい穿き物を排除してみせるから」

 と。
 女子陸上部が聞いたら抗議して来そうな発言で、実際、女子陸上部は生徒会からのレーシングブルマ着用禁止令を突っぱねている。

 リサ:「もっと、恥ずかしい思いを体験させてやるよ……!」

 リサの瞳が赤色に光り、目の前にいる『魔王軍四天王』の2人も震え上がるほどだった。

[同日09:30.天候:晴 同高校・体育館講堂]

 壇上に上がった城ヶ崎は、生徒会長として挨拶を始めた。
 既に城ヶ崎の腹は、1週間も便秘になっており、パンパンになっていた。
 そして、話がブルマ完全禁止令に及ぶと……。

 城ヶ崎:「私は生徒会長として、この学園の女子生徒に対し、長年、性的好奇心の目に晒されることとなったブルマを『事実上の廃止』ではなく、『新たな校則による、完全な禁止』を皆さんに呼び掛けたいと思いますが……」
 リサ:(ヤれ!)

 リサは2階のピロティから、城ヶ崎の体内に寄生している寄生虫達に命令した。

 城ヶ崎:「何卒、皆さんの公平な判断……をっ!?」

 突然、城ヶ崎を襲う激しい便意。

 城ヶ崎:「あっ、ちょっ……あっ!……あっ、うぅう……!」
 副会長(♂):「会長!?どうし……うわっ!?」

 城ヶ崎の異変に気付いた副会長の男子生徒が、城ヶ崎に近づいたが、既に城ヶ崎の下半身は怪しい色に染まっていた。

 城ヶ崎:「いや……!来ないで……!見ないで……!!」

 そして、充満する糞便の臭い。
 コロナ対策で、体育館の窓は開けられていたが、それでも遠く離れたピロティにまで臭いが伝わって来るほどだった。

 リサ:(さようなら。おバカさん)

 リサはスマホの動画で、城ヶ崎の脱糞の瞬間から終わって崩れ落ちるまでの一部始終を撮影していた。

 リサ:(邪魔者は許さない……!)

 当然、館内は大騒ぎになり、生徒会総会は中止になったのである。
 その為、『ブルマ禁止令』が採択されることはなかった。
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“愛原リサの日常” 「『魔王軍』の侵攻」

2022-12-25 21:04:53 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[9月10日11:00.天候:晴 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校・某女子トイレ]

 校舎内の女子トイレに、上野凛が入っている。
 凛は何も用を足す為だけに、このトイレに入ったのではない。
 リサに命令されて、このトイレに入ったのだ。
 命令内容は簡単。
 ここの個室に、しばらく籠ること。
 凛は首を傾げたが、『魔王様』の命令には抗えない。
 入ってみて首を傾げたのは、個室が1つだけしか使えなくなっていたことだった。
 故障中の札が掛かっていて、まともに使えるのは1つだけ。
 当然、凛はこの個室に入った。

 凛:(一体、何だっていうんだろう……?)

 仕方が無いので、凛は用を足すついでに、生理用品を換えることにした。
 凛はタンポン派。
 運動部に所属して運動していると、ナプキンだと、どうしてもズレる為。
 こんなことをしていると、誰かがトイレに入って来た。

 凛:(うわっ、こんな時に誰か入って来た!)

 他の個室が空いているのなら、特に気にする必要は無いのだが、いかんせんこのトイレで使える個室は、凛が入っている1つだけである。

 女子生徒:「あぁあ……!」

 個室の外から、絶望の声が聞こえて来た。

 凛:(なに?急いでるなら、他のトイレに行けば……)

 いくら何でも、他のトイレはこんな状態ではないだろう。
 他の学年が使っているトイレを使うのは、確かに気が引けるところだが、どうせ今日は土曜日だ。
 大学受験対策の特別講習も今日はやってないから、3年生は殆どいないし、凛の知っている限り、補習や追試も今日は無いはずだ。
 登校しているのは、部活動関係で来ている生徒だけ。
 運動部なら外のトイレや体育館のトイレを使うだろうし、あとはせいぜい文化部の生徒が校舎内のトイレを使うくらいか。
 なので、あまり気を使うことはないはずだ。
 凛の場合はこれから部活に参加するところだったし、リサの命令もあるので。
 それに、今の凛は下半身裸の状態なので、今出るわけにはいかなかった。
 しかし、トイレに入って来た生徒は、ここから出ようとしない。

 凛:「!?」

 凛とて半鬼である。
 並の人間より、聴力は優れていた。
 その聴力から、入って来た生徒の腹がゴロゴロ言っているのが聞こえた。
 それも、かなりヒドい……。
 それなら尚更、他のトイレに向かった方がいいのでは?
 違う。
 もう、他のトイレに行く余裕も無いのだ。
 凛がそれに気づいて、急いで下着とブルマを穿き、トイレから出ようとした時だった。

 女子生徒:「あ……あ……あ……!」

 個室の外から、ついに肛門が決壊して中身が噴き出す音が聞こえて来た。

 女子生徒:「あぁあぁぁああああ……!!」

 そして、トイレ内に充満するヒドい糞便の臭い。

 凛:「うっ……!」

 半鬼故に聴力はもちろん、嗅覚も優れている凛は、思わず顔をしかめた。

 凛:「ちょっと!大丈夫!?」

 凛は個室から出た。
 すると、そこには下半身を自らの汚物で汚しに汚しまくった女子生徒が、泣きながらしゃがみ込んでいた。

 凛:「! あなた……!」

 凛は、その女子生徒が着けているバッジに気づいた。

 凛:(これは、生徒会のバッジ……!)

 そして、何となくリサの作戦に気づいたのだった。

 リサ:「1人目……粛清……!」

 どこからともなく、リサの声が聞こえたような気がした。

 『魔王軍』メンバー:「魔王様の作戦成功!」

 メンバーの1人が入って来ると、泣きじゃくる生徒会役員に向かって、スマホで何枚も写真を撮って行った。

[9月11日11:00.天候:曇 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]

 日曜日、予定通り、淀橋と小島がやってくる。

 リサ:「サクラヤからLINEがあった。『生理のせいで、御迷惑をお掛けしてます』って」
 淀橋:「まあ、しょうがないよね。私もヒドい時はヒドいし。その点、魔王様はいつも『軽い』ですよね?」
 リサ:「BOW(生物兵器)の特権。でも、これでも年に何回かは重くなる時もある」
 小島:「年に数回のペースで済んでいるリサさんが、羨ましいわ。因みに、凛は今日も部活だそうです」
 リサ:「まあ、しょうがない」
 小島:「それより、生徒会の下っ端の殆どはリサさんの『粛清』を受けたよ」
 リサ:「わたしへの逆らい方で、粛清の方法が違う」
 淀橋:「さすがは魔王様。1番軽くて、『誰もいないトイレでおもらし』だなんて」
 リサ:「1番最初のあのコは、数合わせて連れて来られただけみたいだから。だけど、それでも生徒会役員として、ブルマ反対に署名したから粛清の対象」
 淀橋:「他には、どんなの?」
 小島:「次のコは、全部塞がっている駅のトイレで『ウン○おもらし』。その次のコは、駅前の通りで『ウン○おもらし』。更に今日は、塾で授業中に『ウン○おもらし』」
 淀橋:「全部『ウン○』じゃない!」
 リサ:「わたしの寄生虫で、1週間ほど『便秘』にしてやった。それが急に『下痢』になったら、どうなる?」

 リサは不気味な笑みを浮かべた。
 その笑みに、魔王軍幹部は背筋が寒くなった。

 淀橋:「わ、私達の体にもそれが……?」
 リサ:「もちろん。でも、2人には何もしない。私の言う事、聞いてくれているから。でも、もしも裏切ったりしたら……」
 淀橋:「だ、大丈夫!魔王様には、ヒドい便秘を治してくれた御礼があるし……」
 小島:「わ、私も、潰瘍性大腸炎の下血を吸い取ってくれたり、むしろ寄生虫のおかげで、お腹の調子がいいし……」
 リサ:「それでいい。それより、話を本題に戻そう。2人も知っての通り、生徒会長との最後の交渉が決裂した」
 淀橋:「あの御嬢様、ヘソ曲げると、とことん頭カタくなるんだねぇ……」
 リサ:「御嬢様を『汚嬢様』にしてやる……!」
 小島:「それも、愛原先生の秘蔵動画?」
 リサ:「うん!」
 淀橋:「別に魔王様は、『女子の体操着をブルマに統一しろ』なんて言ってないのに、頑なに、『ブルマを校則で完全に禁止してやる』なんて言うもんだから……」
 リサ:「いや、本当は『ブルマに統一』が理想」
 小島:「えっ、でも、さすがにそれは……!」
 リサ:「もちろん、難しいのが現実。わたしがインフルエンサーになって、もう少しブルマを穿く生徒が増えればそれで妥協しようと思ってた。幸いわたしや、体型がきれいなヨドバシのおかげで、だいぶブルマが見直されつつある」
 淀橋:「あれは意外でしたねぇ……」
 小島:「でも、お母さんが言ってたけど、『生理の時はキツい』って話ですよ?私もいざ生理の時にブルマを穿こうとすると、『ああ』って思いましたもん」
 リサ:「だから、ケースバイケースで短パンやジャージでもOKにすればいい。要は、今の校則のままでいいんだ」
 淀橋:「ですよねぇ。それを生徒会が余計なことするもんだから……」
 リサ:「そう。城ヶ崎のクソ女には明日、物凄く痛い目に遭わせてやる」

 この『魔王軍』の秘密会議を、部屋の外から聞く者がいた。

 愛原:「……何か、部屋の中から物騒な会話が聞こえて来るんだが?」
 高橋:「女の恨みは怖いっスからねぇ……」
 愛原:「アメリカのオリジナルのリサ・トレヴァーも、アンブレラに恨みを抱いて、バリバリの関係者だったアルバート・ウェスカーを執拗に追い回したって話だからな」
 高橋:「そのDNAが、日本のリサ・トレヴァーにも受け継がれてるってことっス」
 愛原:「な、なるほど……」
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“愛原リサの日常” 「『魔王軍』の攻防」

2022-12-25 16:03:41 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[9月10日09:00.天候:晴 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校]

 東京中央学園では一部を除き、基本的には完全週休2日制である。
 基本的にというのは、大学進学希望者を対象に特別講習が行われることがあったり、あとは課外授業があったり、あとはテストで赤点を取った生徒に対する補習や追試が行われることがあるからだ。
 つい数年前まで課外授業は早朝、補習や追試は放課後に行われることがあったが、表向きには『教職員の長時間労働を避ける為』という理由で、裏の理由は、『課外授業や補習、追試で起きた怪奇現象を避ける為』で変えられた。
 私立の学校法人は、学校経営を企業経営の一環として考えている所がある。
 東京中央学園も正にそれなのだが、恐らく公立の高校には無い考えだろう。

 リサ:「まさかのサクラヤ、生理でダウン!」
 淀橋:「まあ、しょうがないよね。生理中じゃ、ブルマは穿けないし」
 小島:「いや、桜谷さんは描く側だから、関係無くない?」
 淀橋:「いや、魔王様が着用を強要……もとい、命令なさっている」
 小島:「いや、言い直さなくても大体同じような表現だし。リサさん、どうする?」
 リサ:「肝心のサクラヤがいないのなら、絵のモデルは今日はしょうがない。今日は頼まれている別の仕事だけしよう」
 小島:「分かったよ」

 本当は今日は、リサだけが登校するはずだった。
 桜谷の絵のモデルの仕事があったからだ。
 しかし、そこへ急に、新聞部から取材の依頼、写真部からは撮影の依頼が入った。
 いずれも、『魔王軍』が推進しているブルマ復活に関係したものである。
 先に写真部の撮影から始まった。
 後から、上野凛も合流する。

 凛:「桜谷さんはどうするんですか?」
 淀橋:「よくある集合写真の、当日欠席した人みたいに、斜め上の所に個別に表示する?」
 リサ:「それいい!」
 写真部員:「いえ、あの、何でしたら、皆さん全員お揃いになった時に、撮影し直しましょうか?」
 淀橋:「ですって。どうする?」
 リサ:「それはその時考える。まずはせっかく来たんだから、わたし達だけで撮ろう」
 小島:「うん、その方がいいと思う」

 もちろん、リサ達は全員、体操服にブルマという出で立ちであった。
 撮影場所は校庭。

 写真部員:「いいですかー?では、撮りますよー!」

 
(あくまでもイメージであるが、右から淀橋、上野凛、愛原リサ、小島である。あくまでも、イメージである。尚、転載元には許可済み)

 リサ:「おー!可愛く撮れてる!」
 小島:「さすがは写真部ですね!」
 淀橋:「なに?この写真、新聞部に売り付けるの?」
 写真部員:「ま、まあ、あの、新聞部に頼まれたら、ですけど……。できれば、文化祭の時に出展したいのですが……」
 リサ:「いいよ」
 凛:「美術部と一緒ですね」
 リサ:「うん」

 それから4人は、今度は新聞部の部室に移動する。
 そこでもインタビューの最中に、写真を撮られた。

 新聞部員(♂):「例のポスターを見ました!確かに淀橋さん、ブルマ姿だと、尚更足が長く見えますね!」
 淀橋:「だよねー。さっき、写真部にも撮ってもらったけど、改めて見ると、それがメリットだよね」
 凛:「私も小柄な方ですけど、足が長く見えます」
 新聞部員(♀):「でも、全国的に一度は廃止になったものを、また復活させるのは大変なんじゃないですか?」
 リサ:「分かってる。だから、わたしがインフルエンサーになろうと思ってる」
 新聞部員(♂):「そもそも、どうしてブルマを復活させようと思ったのですか?失礼ですが、皆さん女子だから、むしろ復活に反対する方に回るんじゃないかと思うんですが……」
 リサ:「正確に言えば、『復活』という表現は間違ってると思う。だって、あくまでも、うちの学園じゃ、『事実上の廃止』であって、『明確に廃止&禁止』ではないから。だから、わたし達があえて穿いていても、何の問題も無いはず」
 新聞部員(♂):「確かにそうですね」
 リサ:「今は多様性の時代。だから体育でも、一律にブルマは廃止で、短パンかジャージだけってのもおかしいと思う」
 新聞部員(♀):「でも、生徒会を中心に、皆さんの動きを封じようという動きがあります。本当に大丈夫なのでしょうか?」

 するとリサ、ニヤリと笑った。

 リサ:「大丈夫。奴らは来週にはもう動けなくなる。むしろ、その様子を取材してもらいたいくらい」
 新聞部員(♂):「ど、どういうことですか?」
 リサ:「絶対、スクープ記事が書けるから」
 新聞部員(♀):「ええっ!?」
 小島:「こちらの魔王様、水泳の水着でも、旧式スク水を復活させようとしているんですよ」
 新聞部員(♂):「そうなんですか?でも、そっちはあまり話題になってないですね?」
 小島:「こっちは別に、『事実上の廃止』ですらないわけだからね」

 水泳の時に着用する水着については、確かにブルマ全盛期の頃までは、一律に『スクール水着』とされていた。
 ただ、その頃にあっても、スクール水着には旧型と新型とが混じり合っていて、統一性はブルマほどではなくなっていたし、その後で競泳水着が認められてからは……まあ、『事実上の廃止』と言えなくもないが、もともと『スクール水着』という言葉でさえ、1つの水着だけを指しているわけではないので、ブルマほど騒がれなかったと言える。
 あとは、基本的に夏にしか着ないので。

 新聞部員(♀):「それもそうですね。せいぜい、『セパレートが禁止』『ラッシュガードが禁止』といったところでしょうか」
 リサ:「そうそう」

 恐らくラッシュガードに統一されようものなら、今度は『スクール水着復活運動』でも起こりそうだが、その頃にはリサも卒業しているだろうから、大勢に影響は無いものと思われる。
 セパレートが禁止なのは、さすがに肌の露出が問題視されたのだろうし、ラッシュガードがまだ認められていないのは、小中学校と違って、高校ではプールの授業も男女別に行われる為であろう。

 新聞部員(♂):「その来週月曜日ですが、全体朝礼の後で、生徒会による総会が行われます。その時、『ブルマ復活運動』について、生徒会長から何か言及があるかと思いますが、どう思われますか?」
 リサ:「どうもこうも、わたし達の勝利は確定しているから」
 新聞部員(♂):「は?それはどういう……」

 その時、校内放送が流れた。

〔「生徒会より、生徒の呼び出しを致します。2年5組の愛原さん、淀橋さん、小島さん。至急、生徒会役員室までお越しください。会長がお呼びです」〕

 リサ:「来たか……!わたし達からの、最後通牒……!」
 新聞部員(♀):「それは、生徒会側からもでは……?」
 リサ:「そうかもね」
 凛:「私だけ呼ばれてませんけど……」
 リサ:「だから凛、オマエはいい。今日も陸上部の練習だろう?オマエはもう戻っていい」
 凛:「わ、分かりました」

 生理中で休んでいる桜谷、呼ばれていない凛を除く、『魔王軍』の幹部達は生徒会役員室に向かった。
 尚、新聞部も、彼女らのやり取りを取材したいと申し出たのだが、生徒会から断られてしまった。
 後で思えば、むしろ逆に新聞部の取材を受け入れていた方が、却って生徒会側の方が有利になったと思われるが、リサの『作戦』によって、冷静な判断を失っていた生徒会側は、この時から既に負けていたのかもしれない。
コメント (2)
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“愛原リサの日常” 「高橋の退院祝い」 2

2022-12-22 20:17:28 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[9月9日18:00.天候:晴 東京都墨田区江東橋 テルミナ3 牛角]

 錦糸町駅からテルミナ3へ移動したリサ達。
 途中、飲食店が軒を連ねる所を通り、そこから建物内に入る。
 予約していたこともあり、リサ達はテーブル席に通された。

 リサ:「肉のいい匂い……!」

 リサは涎で、マスクが濡れてしまうほどであった。

 愛原:「先に飲み物から注文しよう。俺はやっぱりビールだな」
 高橋:「俺もビールでオナシャス」
 リサ:「わたしもビールでオナシャス」
 愛原&高橋:「くぉらっ!」
 リサ:「……オレンジジュースで」
 愛原:「既にコースは予約してある」
 高橋:「さすが先生です」
 愛原:「今日は高橋の退院祝いだからな。それと、高橋の救出に助力したリサへの慰労もある」
 リサ:「あれは恥ずかしかったからね……」

 注文した肉が運ばれてくる。

 リサ:「いただきまーす!」
 愛原:「こら!生のままで食べるんじゃない!」
 リサ:「えー……血が滴るから美味しいのに……」
 高橋:「人肉でやるんじゃねーぞ」
 リサ:「それは、先生の為だし……」

 それがリサの思考。
 他の日本版リサ・トレヴァーには、『誰かの為に』暴走を抑える思考など無かった。

 愛原:「ロースステーキもあるぞ」
 リサ:「食べる!」
 高橋:「ていうか、先生」
 愛原:「何だ?」
 高橋:「俺の退院祝いであると同時に、先生の快気祝いでもあるんじゃ?先生、抜糸でしたよね?」
 リサ:「馬刺し食べたい!」
 高橋:「馬刺しじゃねぇ!抜糸だ!」
 愛原:「それもそうだな」

 正確にはホッチキスの針を抜いたので、抜糸というよりは抜針という方が正しいかもしれない。
 尚、馬刺しは無いが、桜ユッケならある。
 が、これは食べ放題メニューには入っていない。

 愛原:「食べ放題メニューとは別に頼んでいいから」
 リサ:「おー!」

 たまには生肉も食べさせないと暴走することを恐れたからか、一品だけならと、愛原に注文を許可されたリサだった。

[同日19:30.天候:晴 同場所]

 最後にデザートを注文する。
 そうして、退院祝い・快気祝い・慰労会は終了した。

 愛原:「クーポン使います。あと、支払いはカードで」
 店員:「はい、ありがとうございます」

 愛原は20%割引クーポンを使ったあと、カードで支払った。
 それで溜まったボイントも、ちゃんと使用するつもりである。

 リサ:「ちょっとトイレ」
 愛原:「あ、俺も行こう」
 高橋:「お供します!」
 愛原:「そんな大声で言わんでいいw」

 リサは当然の如く、女子トイレに入った。

 リサ:(はは……ちょっと服が臭ってる)

 焼肉を食べたら、あるあるである。
 もちろん、服は明日洗濯するつもりだ。
 制服のスカートも、今や洗濯機で洗えるものなので楽だ。

[同日20:04.天候:晴 同地区 錦糸町駅前バス停→都営バス錦11系統車内]

 トイレも済ませてテルミナ3を出た3人は、帰りのバスに乗るべく、バス停に向かった。
 3人の乗るバスも、そんなに本数は多くない。
 それはつまり、乗客数が少ないことを意味する。
 やってきたバスは亀戸駅始発。
 その為か、既に先客が何人か乗っているのだが、下車客がいるようで、中扉も開いた。
 前扉からバスに乗り込み、空いている1番後ろの座席に3人並んで座った。

〔発車致します。お掴まりください〕

 バスは大体の席が埋まった状態で発車した。
 2人席は、通路側が何ヶ所か空いているといった感じ。

〔ピンポーン♪ 毎度、都営バスをご利用頂き、ありがとうございます。このバスは、浜町中の橋、茅場町経由、築地駅前行きでございます。次は錦糸堀、錦糸堀。……〕

 リサ:「先生、明日と明後日、何か予定ある?」
 愛原:「明日は事務所を開ける予定だけど?」
 リサ:「明後日は?」
 愛原:「特に無いな。まあ、まだ傷痕が残っている状態だから、家でゆっくりするつもりだけど……。どこか行きたいのか?」
 リサ:「明日は絵のモデルの仕事があるから、学校に行く」
 愛原:「そうか。学校に行くだけなら、特に事前申請は要らないだろう」

 制服を着て、通学定期を菊川駅の改札機に通せば、それだけでリサの『監視』は『監視』のままである。
 もしも『無断単独行動』となったら、BSAAが出動してくる。

 愛原:「日曜日は?」
 リサ:「『四天王』の皆が遊びに来る」
 愛原:「そうなのか」
 高橋:「おい、マジかよ。カンベンしてくれよ~!うるせぇじゃん!」
 愛原:「高橋。オマエの方がうるさい」
 高橋:「さ、サーセン!」
 愛原:「オマエはオマエで、買い物とか、やることがあるだろ?」
 高橋:「そ、そうでした」
 リサ:「遊びに来るというか、四天王会議をやる」
 高橋:「四天王会議……」
 高橋:「何だぁ?勇者対策か?それとも、どこぞの村を滅ぼす計画か?」
 愛原:「ガチのRPGか!まだ、リサの部屋でやるだけマシじゃん。高橋のチームなんか、廃墟のドライブインで集会だろ?」
 高橋:「うっス!」
 愛原:「それと比べたら、リサの四天王会議なんてかわいいもんさ」
 高橋:「先生、何気にディスってません!?」
 愛原:「お~、いい所に気づいたね~」
 高橋:「先生!」
 愛原:「違法改造バイクや車で爆音鳴らしながらの集会よりは静かだろうが」
 リサ:「そーだよ」

[同日20:15.天候:晴 東京都江東区森下三丁目 菊川一丁目バス停→ローソンストア100]

〔「菊川一丁目です」〕

 リサ達は最寄りのバス停でバスを降りた。
 それから、明日の朝食などを買いに、すぐ近くのコンビニに入った。
 ローソンストア100なら、生鮮食品なども購入できる。

 高橋:「明日の朝飯、何にします?早速明日から、作らせてもらいますよ?」
 愛原:「悪いね。まあ、明日は洋食でいいか。トーストとか、ベーコンエッグとか……」
 高橋:「了解です」

 リサはリサで、女の子ならではの商品を探していた。
 生理用品とか、化粧水とか……。

 愛原:「雑貨もそろそろ無くなってるヤツは、ついでに買って行こう」
 高橋:「はい。俺はタバコも買い足しておきます」
 愛原:「さすがに、入院中にやめることはしなかったか」
 高橋:「もちです」
 愛原:「リサ、重い物持ってくれ」
 リサ:「りょ」

 リサは2リットルペットボトルが何本か入った袋を軽く持ち上げた。
 水やらお茶やらジュースやら……。
 リサが買った物は、リサの通学鞄に入る程度であった。

 愛原:「これで、明日の飯は大丈夫だな」
 高橋:「そうっスね。明後日以降は、俺がスーパーで買ってきます」
 愛原:「ああ、頼む。リサは明日、昼飯はどうするんだ?」

 学食は平日しか営業していない。

 リサ:「パンとかの自販機で買うしかないねぇ……」

 購買部では食品衛生の観点から、あまり食品を置かなくなったという。
 代わりに学園側では、自販機の設置を進めている。
 これなら衛生的だし、商品管理も業者が代わりにやってくれる。

 リサ:「今は色々あるから。……あ」
 愛原:「どうした?」
 リサ:「う、うん……。そうなんだよねぇ……」
 愛原:「???」

 リサは気づいた。
 リサもよく利用しているパンやお菓子、そしてアイスクリームの自販機。
 これらの設置を学園側に掛け合ったのは、生徒会であったことを……。

 リサ:(月曜日に晒し物にしてやるつもりだったけど、その前に、一度だけチャンスをあげてもいいのかもしれない……)
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“愛原リサの日常” 「高橋の退院祝い」

2022-12-22 16:12:14 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[9月9日17:39.天候:晴 東京都千代田区外神田 JR秋葉原駅→総武線1792B電車1号車内]

 秋葉原で山手線を降りたリサは、その足で交差する中央・総武線ホームに向かった。
 ここから1人である。
 BSAAとの取り決めでは、通学ルート以外を単独行動をすることは認められていないが、そのルートが人身事故などで使用できないことがある。
 その為、事後報告で良いので、代替ルートの自己選択は認められていた。
 かつてはそれすらも認められていなかったことを考えると、リサもだいぶ信用されてきているということだ。

〔本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。今度の6番線の電車は、17時39分発、各駅停車、西船橋行きです。次は、浅草橋に、停車します〕

 リサは先頭車の来る乗車位置に並び、自分のスマホで専用アプリを開いた。
 通常ルートから外れる旨を、BSAAが開発したアプリを使って、リサ自身が報告できるようになっている。
 もしもリサがウソを付いたらどうするのかという懸念もあるが、そもそもこんなことをさせるのは、リサが暴走したりしていないかを監視する為である。
 もし暴走したのなら、そもそもこんなアプリを開いて、報告内容を入力……なんてことはできないだろう。
 ウソを付いているかどうかは、そもそもGPSでバレる。

 リサ:(『秋葉原』→『錦糸町』。『中央・総武線(各駅停車)』。『先頭車』。17時39分発。『愛原先生達と焼肉を食べに行くため』)

〔まもなく6番線に、各駅停車、西船橋行きが参ります。危ないですから、黄色い点字ブロックまで、お下がりください。次は、浅草橋に、停車します〕

 内容を入力していると、もう電車がやってきた。
 尚このアプリ、ワザとリサに意地悪する項目がある。
 恐らくそれは、BSAAがなるべくリサに単独行動をさせない為の物なのだろうと愛原は言っていた。
 それは……『列車番号は?』というもの。
 そう、冒頭に表示してあるアルファベット付きの数字のことである。
 『「列車番号」の入力は必須です。入力できない場合、単独行動は認められません』と出て来てしまう。
 路線バスに乗る場合はその系統番号、タクシーに乗る場合はその車番(ナンバープレートではなく、そのタクシー会社の管理番号)を入力しなければならない。
 飛行機の場合は便番号と座席番号、船舶や高速バスの場合も同様である。

 リサ:(1792B……!)

 
(リサが乗車した中央・総武線各駅停車に使用されているE231系電車。向かって左上のLED表示の数字とアルファベットが列車番号である。リサが単独行動をする際に入力するアプリには、必須項目として、この列車番号がある)

 先頭車を狙えば、乗車位置に来る頃、電車は停車しかかっているので、確認はしやすくなる。
 例え最後尾でも、リサの視力なら確認はできるが。

〔あきはばら~、秋葉原~。ご乗車、ありがとうございます。次は、浅草橋に、停車します〕

 中央・総武線には先代の山手線電車も多数運転されているが、リサが乗ったのはオリジナルの車両。
 夕方ラッシュが始まっているということもあってか、さすがに着席はできず、リサは運転室の後ろに立った。
 まだ外が明るいからか、ブラインドは閉められていない。
 発車メロディが流れるが、他の駅でも聴けるファンファーレのような曲調。
 曲名を『教会の見える駅』という。

〔6番線、ドアが閉まります。ご注意ください。次の電車を、ご利用ください〕

 電車のドアが閉まる。
 中央・総武線ホームには、特急列車も停車するからか、ホームドアが設置されていない。
 なので、電車のドアが閉まり切れば、すぐに発車する。
 と、同時に、リサのスマホにも着信がある。
 アプリの方で、リサの入力内容が認められた旨のお知らせだった。
 あとはBSAAの方で、GPSと照らし合わせて、リサがウソを付いていないか、監視されるわけである。

〔次は浅草橋、浅草橋。お出口は、左側です。都営地下鉄浅草線は、お乗り換えです〕

 普段利用している都営地下鉄新宿線では、なかなか電車の前方を見ることはできない。
 リサはそれを時々見ながら、スマホの方でもLINEとTwitterをやった。
 『魔王軍』の『四天王』から、そろそろリサの生徒会対策計画を教えて欲しいという話が出ている。

 リサ:(そうだなぁ……)

 リサは首を傾げた。
 『四天王』だけには話そうか、或いはやっぱり当日まで黙ってておくか、少し迷ったのである。

[同日17:46.天候:晴 東京都墨田区江東橋 JR錦糸町駅→テルミナ3]

〔まもなく錦糸町、錦糸町。お出口は、右側です。総武快速線と、地下鉄半蔵門線はお乗り換えです〕

 リサを乗せた電車は、無事に錦糸町駅に到着した。
 もし途中で止まるようなことがあったら、リサの機嫌は一気に悪化したことだろう。

〔きんしちょう、錦糸町。ご乗車、ありがとうございます。次は、亀戸に、停車します〕

 ここでの乗降客も多い。
 リサはその波に乗って電車を降りた。

 リサ:(南口……)

 階段を下りて、南口改札に向かう。
 すると……。

 リサ:「いた!」

 リサの瞳が一瞬、金色に光る。
 改札口の外側には、愛原と高橋がいた。
 急いで手持ちのPasmoで、改札口を通過する。
 ピピッという音がして、キップ運賃であれば160円分が引かれた。
 地方から見れば、やはり運賃は安い。

 リサ:「先生!お兄ちゃん!」
 愛原:「よお、帰って来たな」
 リサ:「ちゃんと1人で来れたよ」
 高橋:「高校生にもなって何言ってやがんだ」
 リサ:「わたしは監視付きだけど、お兄ちゃんは職質付きでしょ?」
 高橋:「ンだと、テメ?コノヤロー」
 愛原:「さすがだ、リサ。この錦糸町では、高橋みたいなのは警戒されやすいらしく、さっきもお巡りさんが……」
 高橋:「先生!それはナシでオナシャス!」
 愛原:「ん、そうか?」
 高橋:「それより先生。予約は18時なんで、早いとこ行きましょう」
 愛原:「それもそうだな」
 リサ:「おー!予約!」

 リサは愛原達と合流すると、錦糸町駅ビルのテルミナ3に向かった。
 テルミナは3棟に分かれているが、南口には1と3があり、3人の目的の店は3にあった。
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