とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

藤枝・蓮華寺池公園を歩く

2012-06-01 21:26:49 | 観光
4日間も藤枝市内にいたので最後の日の今日、仕事の休憩時間の合間をぬって蓮華寺池公園を散策してきた。この公園の名前は知っていたが、なかなか立ち寄る機会がなく、近くを通過するだけで今回が初めてだった。

蓮華寺池は、慶長18年(1613)若王子村・市部村・五十海(いかるみ)村の村民が総出で掘った人工の池だったそうだ。この池に、雨水を溜めておいて必要に応じて水門を開いてこの付近一帯の田んぼに流し、田植えの時期には貴重な灌漑用水と使われていたという。こうして作られた人工池も百年・二百年と経過すると自然の池のようになり、現在では市民の憩いの場所として、親しまれているようだ。

まずは、公園のランドマークである蓮華寺池の回りを歩いてみる。池の周囲には、散策路が設けられ、多数の市民がウォーキングやジョギングに勤しんでいる。池にはコイ、ヘラブナ、ブルーギル、ライギョ、ミドリガメが生息している。また、池の背後には、山もあり、市街地の中にこんな豊かな自然が満載の公園があるとは羨ましい限りだ。


蓮華寺池の北側には、郷土博物館と文学館がある。博物館では、原始から近現代に至るまでの藤枝市の歴史を体系的に学ぶ。また、文学館では、藤枝市ゆかりの文学者・芸術家の生い立ちや作品世界について展示している。


再び池に戻ると、池の一角が鬼蓮で埋め尽くされている。天然記念物として、保護育成されてる。


蓮の花が咲き出している。


北の山の斜面には、ジャンボすべり台がある。ローラー式の滑り台で、3本の滑り台が設置されている。赤い滑り台が30m、青が50mで、もっとも長い黄色い滑り台は80mあるらしい。子供たちに大人気で、休日には子供の行列ができるというが、この日は子供が少なく、滑っている子供があまりいなかった。時間があれば、私も滑ってみたかった。


これは、山頂にあるすべり台。


ストーンサークルを模した庭園。


滑り台のある山から一旦下って、別の山を登ると若王子古墳群と呼ばれる円墳と方墳の古墳群がみられる。4~5世紀の古い時期を中心とする古墳群としては珍しく、東日本では例の少ない車輪石が出土していることなどから、重要な遺跡として静岡県指定史跡になっているそうだ。


古墳群の広場の近くにある富士見平。富士山が見えるところは、だいたいこんな地名が付いている。伝説によれば、室町幕府の第六代将軍足利義教がこの場所から富士山を眺めたことから富士見平の名前がついたという。


前方に見えるのは、焼津にある高草山。残念ながらこの日は、富士山が見えなかった。


園内には、水が湧き出し小さな小川が出来ている。小川には、時期になるとホタルが飛び交うそうだ。


屋外音楽堂が公園西の谷間にある。幅約15mのステージを備えており、普段ひっそりとしているが、イベント時には大いに盛り上がるという。


子供の遊具もあり、池の周囲には藤棚が設けられている。ゴールデンウィーク辺りが藤の花の見頃なので、もう時期は過ぎてしまっている。藤の時期に来ると、さぞ見事だろう。


しょうぶ園では、ハナショウブが咲き出していた。


御馴染みのボート乗り場。休日には、カップルや家族連れでボートも賑わうことだろう。


ざっと早足で見て回ったが、なかなか素晴らしい公園であった。近くに住んでいたら、この公園を中心に、季節ごとの花や緑を楽しみながらランニングすると楽しいだろうなと思った。藤枝のメインスポットである。