とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018八海山登山:2日目入道岳~八ッ峰経由~下山

2018-09-06 00:03:20 | 山登り
入道岳から元来た道を戻り、大日岳の登り口に着いた。登り口の注意書きには、「キケン注意!これから先は鎖場の連続、非常に危険です。初心者・飲酒者・体力消耗者や雷雨強風時には迂回路をご利用ください。転落すれば助かりません。健脚でも十分注意して渡ってください。六日町・大和町」とある。これを読んだだけでもビビりそうだ。


登り口から大日岳を見上げるとほぼ垂直に近いくらいに岩壁がせりあがっている。しかも鎖が一本垂れ下がっているだけだ。幸い、岩がゴツゴツしているので足場をしっかり固めれば、鎖を持ってスイスイと登って行くことができる。


上から下を見ると、凄い傾斜であることが良く分かる。


少し広くなったところで一息つくと、その先に更に高い岩峰が聳えていた。先行しているメンバーの後ろ姿が小さく見える。


鎖をしっかり持ってさらに上を目指す。


後方に見えるのは、最高峰の入道岳だが、八ッ峰とは全く違う山だという事が良く分かる。


8:58。第8峰の大日岳に登頂する。


剣ヶ峰からは、鎖とハシゴを使って垂直に降りる。


先行するメンバーは、岩壁に張り付くようにして休んでいる。


第6峰の摩利支岳でも記念撮影。


その先にも鋭い岩峰が続いているのが見える。


釈迦岳をいつ通過したのかわからないうちに第4峰の白川岳に着いていた。


七曜岳へのピークを登るメンバーを白川岳から眺める。


七曜岳への登攀は、順番待ちだ。落石の危険があるので一人ずつ登りきるまで待つしかない。


七曜岳から南魚沼市の街並みが一望できる。好天となり風も強くなくて絶好の登山日和になっていた。


馬の背のような痩せ尾根を進む。


今度は、水平に岩壁をトラバースしていく。


谷側はすっぱり切れ落ちているので、鎖を離したら間違いなく転落死だ。


第2峰の不動岳に到着する。不動岳あって、中央には不動明王が祀られている。


最後の地蔵岳に登る手前には、面白い奇岩が見られた。平ヶ岳のたまご石みたいだ。


9:54。第1峰の地蔵岳に無事到着する。これで八ッ峰全てを制覇だ。


お地蔵さまが建つ地蔵岳ピークの先には、千本檜小屋が見える。我々が八ッ峰を目指して登りはじめた頃は、まったく登山者がいなかったが、天気が良くなって少しずつ登山者が増えてきていたようだ。


地蔵岳を下りて小屋に向かう途中にも、面白い岩を見つける。まるで恐竜が頭をもたげているかのように見える。


10:30。千本檜小屋の小屋番さんと一緒に記念写真を撮って、下山を開始する。いつの間にか小屋前は多くの登山者で溢れていた。登山者が多いと、八ッ峰縦走は順番待ちで渋滞になるという。今回は、小屋泊りにして朝一で出発したのが良かったようだ。


薬師岳からの長い鎖場の下り。湿っているから滑りやすく、上りの時よりさらに慎重に降りた。


12:00。無事、八海山ロープウェイ山頂駅に到着する。


山麓駅に着いたところで、八海山を見上げる。あのギザギザの岩峰を良く登ってきたものだと我ながら改めて感心した。


山麓駅では、ロープウェイのスタッフから呼び止められた。ブログに載せたいからとお揃いの八海山Tシャツを着た我々の写真を撮ってくれた。


その後、八海山Tシャツを着たまま、八海醸造の経営する魚沼の里に寄って、お酒の八海山や梅酒、甘酒等を買っていく。試飲バーの女性スタッフが我々の事を覚えていてくれていて、八海山Tシャツを着ているのを見て喜んでくれていた。

下山後の温泉は、「島新田・金城の里」という超穴場的な日帰り温泉に寄る。入浴料が、何と320円とめちゃ安だった。地元住民専用に掘られた温泉らしく、ほとんど宣伝しておらず場所も分かりにくかったが、地元民でなくても問題なく入る事が出来る。

今回の山行は、危険な山という評判が高い八海山だっただけに、天気が一番心配だったが、いい具合に天気が回復してくれたおかげで大きな難関をクリアしたという達成感が大きい。同行したメンバーも大いに満足できた山行になったようだ。

参考1.千本檜小屋~八海山~八海山ロープウェイ山頂駅までのコースマップ


参考2.千本檜小屋~八海山~八海山ロープウェイ山頂駅までの高低図