秋田在住のSさんのお招きで、角館の祭りを見に行くことになった。角館のお祭りは、秋田県仙北市の角館地域の鎮守である神明社と成就院薬師堂の祭で、毎年9月7日~9月9日に行われる。「角館祭りのやま行事」として重要無形民俗文化財に指定されている。また、2016年11月には「角館祭りのやま行事」などの「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されたそうだ。見どころは、町内を曳きまわす際、曳山同士が道で鉢合わせをすると、互いに通行の優先権をめぐって交渉が行われ、決裂すると曳山どうしをぶっつけることになる「やまぶっつけ」だ。その結果、上に乗りあがったやまの方の通行が優先されるという。
今回は、初日に角館のお祭りを見物して、翌日は秋田駒ケ岳登山、翌々日は森吉山登山に行くという計画でメンバーを募った。集まったのは、全部で11名。日程は、8日(土)~10日(月)の2泊3日の予定だ。各地からメンバーが集まり、東京からは秋田新幹線で角館まで向かう。数日前からこのツアーの期間中の天気は、ずっと雨の予報だった。角館駅に12時ちょっと前に着くとやはり予報通り雨だった。
角館駅前には、巨大な山に人形が飾られた置山が展示されている。町内には、同じような置山が何ヶ所かに展示されているようだ。
ちょうどお迎えに来てくれた民宿の方とSさんの奥さんが荷物を運んでくれたので、我々は雨の中、武家屋敷通りを手ぶらで歩いていく。角館は秋田県仙北市にある城下町で、江戸時代当時からの建物として武家屋敷6軒が当時のまま残されており、武家屋敷の通りにはシダレザクラやモミの大木が木立し、みちのくの小京都とも呼ばれる東北屈指の桜の名所でもある。
歩いていく途中で、ちょうどある町内の曳山が止っていたので踊りを見物していく。囃子方が奏でるテンポの良い飾山ばやしと、秋田おばこによる優雅な手踊りにしばし見とれる。
手踊りを見てから、すぐ近くにあるSさんのお宅にお邪魔して、昼食とする。
昼食を食べているうちに、雨が上がってきた。お腹が一杯になったところで、再び角館町内を観光しようとSさんの家を後にする。
角館に来たら、やはり武家屋敷に入ってみたい。何軒かある武家屋敷の中でもかなり敷地が広い青柳家に入る。
敷地内には井戸屋形、米蔵、文書蔵、正玄関、脇玄関などがあり、角館の武家屋敷の建築様式がそのまま残っている。さらに秘蔵品を公開する武器蔵や武器道具館なども見ていく。
解体新書の人体解剖図を描いた小野田直武の資料もたくさん展示されている。
兜が置いてあり、武者の雰囲気を味わうこともできる。
籠も触ることができる。
明治になってからのカメラや蓄音機などを展示したハイカラ館。
お馴染みの顔ハメは、サムライ、秋田おばこ、秋田犬だ。
一通り見終わって青柳家を出る。
享保の時代より地主として角館に住み、小作米の一部を原料として味噌を醸造し、合せて醤油も造るようになった安藤醸造。入り口前には、醸造で利用している水が流れていて飲むことができる。
安藤醸造の明治時代中期に建てられたレンガ造蔵座敷。外町は木造の店舗が密集しており明治期まで度々大火に見舞われたため冠婚葬祭用として重要な役割を果たしていた座敷を火災から守ろうと外装をレンガ造りにしたそうだ。
西宮礼和筆のふすま絵を施した内部は無料で公開されている。
いろいろ見て歩きをしているうちに夕方5時となり、早めに夕食ということで近くの居酒屋に入る。
居酒屋を出ると、ちょうど午後7時となった。店の前では、観光用のやまぶっつけが始まった。まずは、やまの上で若い衆が威勢よく掛け声をあげている。
秋田おばこの手踊りが始まった。
そして、お目当てのやまぶっつけだ。勢いよく2台の曳山が3度激しくぶつかる。ぶつかった時の摩擦熱で焦げたように匂いがしてきていた。
この日は、観光客向けの“観光やまぶっつけ”と呼ばれるもので、本番のやまぶっつけよりはおとなしいぶつかり合いだという。本番は、山どうしがせりあがるくらいに激しくぶつかりあうらしく、けが人や死者も出たことがあるという。
観光やまぶっつけが終わったところで、安藤醸造の前に来てみると置山がライトアップされ見事だった。赤穂浪士の討ち入りをテーマにしているようだ。
この祭りの大元である神明社にも立ち寄ってみる。入り口の置山は、さすがに立派だ。
神明社の石段の途中で記念写真。
本殿にお詣りしていく。
雨が再び降り始めてきたので、そろそろ引き上げることにした。近くのコンビニに全員集合したところで、この日の宿となる民宿の方に迎えに来てもらう。さて、翌日は秋田駒ケ岳登山の予定だが、天気予報は相変わらず雨模様だ。天気を気にしながら眠りに着いた。
「2018秋田角館祭りツアー:2日目秋田駒ケ岳登山」に続く。
今回は、初日に角館のお祭りを見物して、翌日は秋田駒ケ岳登山、翌々日は森吉山登山に行くという計画でメンバーを募った。集まったのは、全部で11名。日程は、8日(土)~10日(月)の2泊3日の予定だ。各地からメンバーが集まり、東京からは秋田新幹線で角館まで向かう。数日前からこのツアーの期間中の天気は、ずっと雨の予報だった。角館駅に12時ちょっと前に着くとやはり予報通り雨だった。
角館駅前には、巨大な山に人形が飾られた置山が展示されている。町内には、同じような置山が何ヶ所かに展示されているようだ。
ちょうどお迎えに来てくれた民宿の方とSさんの奥さんが荷物を運んでくれたので、我々は雨の中、武家屋敷通りを手ぶらで歩いていく。角館は秋田県仙北市にある城下町で、江戸時代当時からの建物として武家屋敷6軒が当時のまま残されており、武家屋敷の通りにはシダレザクラやモミの大木が木立し、みちのくの小京都とも呼ばれる東北屈指の桜の名所でもある。
歩いていく途中で、ちょうどある町内の曳山が止っていたので踊りを見物していく。囃子方が奏でるテンポの良い飾山ばやしと、秋田おばこによる優雅な手踊りにしばし見とれる。
手踊りを見てから、すぐ近くにあるSさんのお宅にお邪魔して、昼食とする。
昼食を食べているうちに、雨が上がってきた。お腹が一杯になったところで、再び角館町内を観光しようとSさんの家を後にする。
角館に来たら、やはり武家屋敷に入ってみたい。何軒かある武家屋敷の中でもかなり敷地が広い青柳家に入る。
敷地内には井戸屋形、米蔵、文書蔵、正玄関、脇玄関などがあり、角館の武家屋敷の建築様式がそのまま残っている。さらに秘蔵品を公開する武器蔵や武器道具館なども見ていく。
解体新書の人体解剖図を描いた小野田直武の資料もたくさん展示されている。
兜が置いてあり、武者の雰囲気を味わうこともできる。
籠も触ることができる。
明治になってからのカメラや蓄音機などを展示したハイカラ館。
お馴染みの顔ハメは、サムライ、秋田おばこ、秋田犬だ。
一通り見終わって青柳家を出る。
享保の時代より地主として角館に住み、小作米の一部を原料として味噌を醸造し、合せて醤油も造るようになった安藤醸造。入り口前には、醸造で利用している水が流れていて飲むことができる。
安藤醸造の明治時代中期に建てられたレンガ造蔵座敷。外町は木造の店舗が密集しており明治期まで度々大火に見舞われたため冠婚葬祭用として重要な役割を果たしていた座敷を火災から守ろうと外装をレンガ造りにしたそうだ。
西宮礼和筆のふすま絵を施した内部は無料で公開されている。
いろいろ見て歩きをしているうちに夕方5時となり、早めに夕食ということで近くの居酒屋に入る。
居酒屋を出ると、ちょうど午後7時となった。店の前では、観光用のやまぶっつけが始まった。まずは、やまの上で若い衆が威勢よく掛け声をあげている。
秋田おばこの手踊りが始まった。
そして、お目当てのやまぶっつけだ。勢いよく2台の曳山が3度激しくぶつかる。ぶつかった時の摩擦熱で焦げたように匂いがしてきていた。
この日は、観光客向けの“観光やまぶっつけ”と呼ばれるもので、本番のやまぶっつけよりはおとなしいぶつかり合いだという。本番は、山どうしがせりあがるくらいに激しくぶつかりあうらしく、けが人や死者も出たことがあるという。
観光やまぶっつけが終わったところで、安藤醸造の前に来てみると置山がライトアップされ見事だった。赤穂浪士の討ち入りをテーマにしているようだ。
この祭りの大元である神明社にも立ち寄ってみる。入り口の置山は、さすがに立派だ。
神明社の石段の途中で記念写真。
本殿にお詣りしていく。
雨が再び降り始めてきたので、そろそろ引き上げることにした。近くのコンビニに全員集合したところで、この日の宿となる民宿の方に迎えに来てもらう。さて、翌日は秋田駒ケ岳登山の予定だが、天気予報は相変わらず雨模様だ。天気を気にしながら眠りに着いた。
「2018秋田角館祭りツアー:2日目秋田駒ケ岳登山」に続く。