3日目の朝、4:40。早起きして幌尻岳山頂アタックに出発する。
途中小さな沢をいくつか越えるが、前半最後の少し大きな沢を渡渉する際、足を滑らせてしまい、その反動で、ペットボトルを1本、沢に落としてしまった。アッと思った時にはすでに遅く、一気に流されてしまった。おかげで、あとで大きなしっぺ返しをこうむることになった。
幌尻岳の前半は、藪漕ぎだ。背丈ほどの笹をかき分け、かき分け進む。
1時間半ほどで藪漕ぎを終え、しばらくすると大きな沢に出会う。
沢水をすくい、冷たい水を頭や顔にかけると気持ち良いが、飲む事だけはやめておく。
沢を渡り反対側の斜面を上る。
展望が開けた場所に出ると、前日通り過ぎた奥新冠ダムが見える。そして、山並みの奥には、日本二百名山のカムイエクウチカウシ山も見える。名称はアイヌ語の「熊(神)の転げ落ちる山」に由来し。通称カムエクと略して呼ばれる山だ。
展望を楽しんだ後は、お花畑の広がる急斜面を登っていく。
エゾフウロ
ミヤマキンバイ
お花畑を過ぎると、大きな岩が見えてきた。
近くまで寄ってみると、大岩と書かれている。そのものズバリの名称だ。
大岩を過ぎれば、15分ほどで日本百名山・幌尻岳山頂2052mに到着だ。ほぼコースタイム通り4時間ほどで登ることが出来た。ただ、残念ながら下の方からガスがどんどん湧いてきて、七つ沼カールなど、展望が全くなかった。前回来た時も展望がなかったのだが、今回も何も見えず、帰りの事も考えると、晴れるのを待つ時間もあまりなく、早々に下山とした。
下山も、元来た道をそのまま下っていく。しかし、下山は今までになくきつい下りとなった。上り初めに流してしまったペットボトルがないことで、飲み物が足らず、暑さもかいまって、水分不足に陥っていた。仲間にも分けてもらったが、あまり余裕もなく、熱中症に近い状態になっていた。歩みも遅くなり、最後尾を歩いていくが、途中で危うく滑落しそうにもなった。幸いロープを掴んでいたので、登山道に戻ることが出来たが、九死に一生といった状況だったかもしれない。
それでも何とか仲間についていき、12時半過ぎに新冠ポロシリ山荘に到着する。
山荘で、お湯を沸かしたあと、冷やして飲み水にしたり、軽い食事をしたりして1時間20分ほど休憩する。通常なら、もう1泊ポロシリ山荘で宿泊してもいいのだが、駐車場に一部の食料を置いてきてしまっていたので、どうしても駐車場に戻らなければならない。幌尻岳登山で一杯一杯の状況だったが、さらに頑張って林道を5時間かけて歩きとおした。もうフラフラの状態だったが、何とか日没前に到着する。
駐車場には、イドンナップ山荘という山小屋があったが、あまりにも荒れ果てていて、女性陣が泊まりたくないとのことで、さらに車で林道を2時間、舗装道路を30分ほど走り、1日目に泊まったホテルヒルズに電話を入れる。ホテルに着いたのは午後10時過ぎだったが、空き部屋があって、無事宿泊できた。夕食は、コンビニで調達し、風呂にも入ることが出来て、長い一日となった。
参考1.3日目のコースマップ
参考2.3日目の高低図&コースタイム
「2021幌尻岳登山ツアー:4日目支笏湖クリアカヤック」に続く。
途中小さな沢をいくつか越えるが、前半最後の少し大きな沢を渡渉する際、足を滑らせてしまい、その反動で、ペットボトルを1本、沢に落としてしまった。アッと思った時にはすでに遅く、一気に流されてしまった。おかげで、あとで大きなしっぺ返しをこうむることになった。
幌尻岳の前半は、藪漕ぎだ。背丈ほどの笹をかき分け、かき分け進む。
1時間半ほどで藪漕ぎを終え、しばらくすると大きな沢に出会う。
沢水をすくい、冷たい水を頭や顔にかけると気持ち良いが、飲む事だけはやめておく。
沢を渡り反対側の斜面を上る。
展望が開けた場所に出ると、前日通り過ぎた奥新冠ダムが見える。そして、山並みの奥には、日本二百名山のカムイエクウチカウシ山も見える。名称はアイヌ語の「熊(神)の転げ落ちる山」に由来し。通称カムエクと略して呼ばれる山だ。
展望を楽しんだ後は、お花畑の広がる急斜面を登っていく。
エゾフウロ
ミヤマキンバイ
お花畑を過ぎると、大きな岩が見えてきた。
近くまで寄ってみると、大岩と書かれている。そのものズバリの名称だ。
大岩を過ぎれば、15分ほどで日本百名山・幌尻岳山頂2052mに到着だ。ほぼコースタイム通り4時間ほどで登ることが出来た。ただ、残念ながら下の方からガスがどんどん湧いてきて、七つ沼カールなど、展望が全くなかった。前回来た時も展望がなかったのだが、今回も何も見えず、帰りの事も考えると、晴れるのを待つ時間もあまりなく、早々に下山とした。
下山も、元来た道をそのまま下っていく。しかし、下山は今までになくきつい下りとなった。上り初めに流してしまったペットボトルがないことで、飲み物が足らず、暑さもかいまって、水分不足に陥っていた。仲間にも分けてもらったが、あまり余裕もなく、熱中症に近い状態になっていた。歩みも遅くなり、最後尾を歩いていくが、途中で危うく滑落しそうにもなった。幸いロープを掴んでいたので、登山道に戻ることが出来たが、九死に一生といった状況だったかもしれない。
それでも何とか仲間についていき、12時半過ぎに新冠ポロシリ山荘に到着する。
山荘で、お湯を沸かしたあと、冷やして飲み水にしたり、軽い食事をしたりして1時間20分ほど休憩する。通常なら、もう1泊ポロシリ山荘で宿泊してもいいのだが、駐車場に一部の食料を置いてきてしまっていたので、どうしても駐車場に戻らなければならない。幌尻岳登山で一杯一杯の状況だったが、さらに頑張って林道を5時間かけて歩きとおした。もうフラフラの状態だったが、何とか日没前に到着する。
駐車場には、イドンナップ山荘という山小屋があったが、あまりにも荒れ果てていて、女性陣が泊まりたくないとのことで、さらに車で林道を2時間、舗装道路を30分ほど走り、1日目に泊まったホテルヒルズに電話を入れる。ホテルに着いたのは午後10時過ぎだったが、空き部屋があって、無事宿泊できた。夕食は、コンビニで調達し、風呂にも入ることが出来て、長い一日となった。
参考1.3日目のコースマップ
参考2.3日目の高低図&コースタイム
「2021幌尻岳登山ツアー:4日目支笏湖クリアカヤック」に続く。