10年ぶりに礼文島に行くことになった。前回行ったときは、天気が悪く、ガスの中をずっと歩いた記憶があったので、今回は明るい太陽の下で花を見て歩きたいと思っていた。羽田空港から稚内空港、稚内港からフェリーに乗って香深港に着くと17時近くとなり、行くだけで1日かかってしまう。活動は2日目からとなるが、日本の最北の有人島であり、やはり気温が低く、いつもより1枚余分に衣類が必要だった。
活動初日は、民宿前からバスに乗って礼文島最北端のスコトン岬に向かう。朝から小雨となり、雨具を着てバスから降りる。
スコトン岬は礼文島の最北端という看板が立っている。
看板の下を下りていくと、民宿があった。まさに日本最北端の民宿になるだろう。
ここが人の立ち入ることが出来る、スコトン岬の最北端だ。
スコトン岬から礼文島トレイルの岬コースをスタートする。しばらくは舗装道路を歩く。山の上の方は、分厚い雲がかかっている。
1時間ほど歩くと、トド島展望台に着く。スコトン岬の前に見えた細長い島がここからも見える。日本最北端の無人島だ。
前方にゴロタ岬に向かう山道が見えてきた。
ゴロタ岬に向かう前に、西側の斜面にエゾカンゾウの群落が見えたので、少し寄り道していく。
エゾカンゾウは本州ではニッコウキスゲと呼ばれているメジャーな花だ。一つの花は一日しか咲かず、朝に咲いたものは夕方にはしぼんでしまうが、次々と開花するので、結果として長い期間花を楽しむことができる。
エゾカンゾウを鑑賞して、ゴロタ岬への登山口に戻る。ここから、本格的な登山道となる。
雨はいつの間にか止み、笹原の中を進む。所々にいろんな花が出てきた。
マイズルソウの群落が出てきた。葉の形が、鶴が羽を広げて舞を踊っているように見えるのでその名が付いたといわれる。
登山口から30分ほどでゴロタ岬に到着する。この辺りは結構風が強い。
ゴロタ岬から浜の方に下っていく。
浜沿いの斜面にもエゾカンゾウの群生が見られる。
なかなか見事なエゾカンゾウの群生だ。
オオハナウドとエゾカンゾウ。
アヤメの群落が突然現れる。
鉄府の集落を過ぎると、再び登山道に入る。登山道脇には、ミヤマオダマキが群生している。オダマキという名は、つむいだ麻糸を巻いた苧環(オダマキ)に花の形が似ていることに由来するそうだ。
岬コースの最後の岬となる澄海岬に到着する。ぐるりと弧を描いた美しい入り江の先端の岬は礼文島で最も人気の観光スポットだ。
海の底が透けて見えるほど透明度の高い海は太陽の光で微妙に色が変わり、夏には「レブンブルー」と呼ばれる翡翠色の海を見ることができるといわれている。残念ながらこの日は太陽の光がほとんどなく、「レブンブルー」を見ることはできなかったが、人気の観光スポットだというのは大いにうなずける。
澄海岬入り口に売店があり、焼ウニやエビ汁が美味しかった。
澄海岬からは、再び舗装道路を歩き浜中方面に向かう。その途中にあるのが、レブンアツモリソウの群生地だ。5月下旬~6月中旬にしか咲かない時季限定の「レブンアツモリソウ」は、礼文島観光の一番の目玉の花である。
レブンアツモリソウは、ラン科の女王とも讃えられる礼文固有種で、絶滅が危ぶまれ、特定国内少野生動植物種にも指定されている。群生地一帯は北海道の文化財(天然記念物)に指定され、貴重な“レブンアツモリソウ”を自然の状態で間近に見ることができる。ただ、今年は開花が早く、きれいな状態の花はわずかになっていた。
浜中に行く途中にあった神崎小学校。現在は廃校になっているようだが、二宮金次郎の像が小学校らしい。
さらに歩いて、久種湖畔キャンプ場の中に入る。
久種湖は礼文島北部の船泊地区にある、島唯一の湖である。アイヌ語の「山越えする沼」に由来し、日本最北の湖だ。
久種湖の奥に見える建物は、日本最北となる自衛隊の礼文分屯地だ。
久種湖も一周できるコースとなっているのだが、民宿に帰るバスの時間に間に合わなくなってしまうので、周辺を少し歩いただけで引き返し、近くの喫茶店に入って休憩する。
バスは、手を挙げればどこでも止まってくれるという事で、喫茶店前で止まってもらい、無事民宿に帰ることが出来た。
参考1.岬めぐりコース&久種湖畔コースの高低図&コースタイム
参考2.岬めぐりコース&久種湖畔コースのコースマップ
「2023礼文島トレイル:礼文林道コース&桃岩展望台コース」に続く。
活動初日は、民宿前からバスに乗って礼文島最北端のスコトン岬に向かう。朝から小雨となり、雨具を着てバスから降りる。
スコトン岬は礼文島の最北端という看板が立っている。
看板の下を下りていくと、民宿があった。まさに日本最北端の民宿になるだろう。
ここが人の立ち入ることが出来る、スコトン岬の最北端だ。
スコトン岬から礼文島トレイルの岬コースをスタートする。しばらくは舗装道路を歩く。山の上の方は、分厚い雲がかかっている。
1時間ほど歩くと、トド島展望台に着く。スコトン岬の前に見えた細長い島がここからも見える。日本最北端の無人島だ。
前方にゴロタ岬に向かう山道が見えてきた。
ゴロタ岬に向かう前に、西側の斜面にエゾカンゾウの群落が見えたので、少し寄り道していく。
エゾカンゾウは本州ではニッコウキスゲと呼ばれているメジャーな花だ。一つの花は一日しか咲かず、朝に咲いたものは夕方にはしぼんでしまうが、次々と開花するので、結果として長い期間花を楽しむことができる。
エゾカンゾウを鑑賞して、ゴロタ岬への登山口に戻る。ここから、本格的な登山道となる。
雨はいつの間にか止み、笹原の中を進む。所々にいろんな花が出てきた。
マイズルソウの群落が出てきた。葉の形が、鶴が羽を広げて舞を踊っているように見えるのでその名が付いたといわれる。
登山口から30分ほどでゴロタ岬に到着する。この辺りは結構風が強い。
ゴロタ岬から浜の方に下っていく。
浜沿いの斜面にもエゾカンゾウの群生が見られる。
なかなか見事なエゾカンゾウの群生だ。
オオハナウドとエゾカンゾウ。
アヤメの群落が突然現れる。
鉄府の集落を過ぎると、再び登山道に入る。登山道脇には、ミヤマオダマキが群生している。オダマキという名は、つむいだ麻糸を巻いた苧環(オダマキ)に花の形が似ていることに由来するそうだ。
岬コースの最後の岬となる澄海岬に到着する。ぐるりと弧を描いた美しい入り江の先端の岬は礼文島で最も人気の観光スポットだ。
海の底が透けて見えるほど透明度の高い海は太陽の光で微妙に色が変わり、夏には「レブンブルー」と呼ばれる翡翠色の海を見ることができるといわれている。残念ながらこの日は太陽の光がほとんどなく、「レブンブルー」を見ることはできなかったが、人気の観光スポットだというのは大いにうなずける。
澄海岬入り口に売店があり、焼ウニやエビ汁が美味しかった。
澄海岬からは、再び舗装道路を歩き浜中方面に向かう。その途中にあるのが、レブンアツモリソウの群生地だ。5月下旬~6月中旬にしか咲かない時季限定の「レブンアツモリソウ」は、礼文島観光の一番の目玉の花である。
レブンアツモリソウは、ラン科の女王とも讃えられる礼文固有種で、絶滅が危ぶまれ、特定国内少野生動植物種にも指定されている。群生地一帯は北海道の文化財(天然記念物)に指定され、貴重な“レブンアツモリソウ”を自然の状態で間近に見ることができる。ただ、今年は開花が早く、きれいな状態の花はわずかになっていた。
浜中に行く途中にあった神崎小学校。現在は廃校になっているようだが、二宮金次郎の像が小学校らしい。
さらに歩いて、久種湖畔キャンプ場の中に入る。
久種湖は礼文島北部の船泊地区にある、島唯一の湖である。アイヌ語の「山越えする沼」に由来し、日本最北の湖だ。
久種湖の奥に見える建物は、日本最北となる自衛隊の礼文分屯地だ。
久種湖も一周できるコースとなっているのだが、民宿に帰るバスの時間に間に合わなくなってしまうので、周辺を少し歩いただけで引き返し、近くの喫茶店に入って休憩する。
バスは、手を挙げればどこでも止まってくれるという事で、喫茶店前で止まってもらい、無事民宿に帰ることが出来た。
参考1.岬めぐりコース&久種湖畔コースの高低図&コースタイム
参考2.岬めぐりコース&久種湖畔コースのコースマップ
「2023礼文島トレイル:礼文林道コース&桃岩展望台コース」に続く。