とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

「グレートトラバース」ゴールまであと1座

2014-10-20 21:49:00 | 呟き
深田久弥の日本百名山をすべて人力(地上は徒歩、海はシーカヤック)で一筆書き登破するという前人未到のチャレンジをプロアドベンチャーレーサーの田中陽希さんが行なっている。99座目の羅臼岳を先週登っていたから、そろそろゴールに近いのではと思ってHPを覗いてみたら、オホーツク海岸沿いの枝幸町という場所にいるらしい。このままオホーツクラインを北上して宗谷岬、稚内を経て利尻島に渡るのだろう。

このオホーツクラインは、今年の5月に車+ランで私も通った道だ。いよいよ田中さんもこの道をたどって、利尻島に渡るのだと思うと感慨深い。稚内までは120キロくらいあるので、稚内に着くのは22日辺りか?その後、シーカヤックで利尻島にわたり、利尻山山頂に到着するのは24日辺りになるかもしれない。トラブルがなければ、間違いなく今週中にゴールできそうである。

とても、こんな真似は誰でもできるわけではないので、無事ゴールできたなら、その快挙には大いに拍手を送りたい。今週末には、その結果が出ているはずなので期待している。

ドリカム 25周年アニバーサリーツアー「ATTACK25」 in エコパアリーナ

2014-10-19 23:02:34 | コンサート


去年の1月にあったウラドリに引き続いて、今年もドリカムライブを見に行った。ドリカムのコンサートはもう5回くらいは行ったかもしれない。毎回知らない曲が多いのだが、演出がド派手で、見る度にパワーを与えてくれる楽しいライブなので好きなアーティストである。

さて、今回は結成25周年の記念ライブである。こういう節目のライブでは、ベストソングをメインにする場合が多いのだが、残念ながら最近発表したばかりのアルバム「ATTACK25」をメインにした構成だった。やはり、アーティストは作ったばかりの新曲をライブで披露するのが一番の目的なのだから、ファンの心理とは相容れないものがある。だが、ファンサービスとして今回のライブステージは、通常のライブでは見たことのないステージになっていた。アリーナ中央に全長約80mの細長いステージが設置され、アリーナ席、スタンド席のすべての客席からステージがハッキリ見えるように作られている。つまり、どの席からもライブの様子が手に取るようにわかるのである。大型スクリーンや移動ステージの演出も凄いし、何よりドリカムやダンサー、演奏チームがステージを所せましと駆け巡るパフォーマンスが嬉しい。

ポップス系のコンサートになると、冒頭からほぼ総立ちが当たり前である。やはり今回も、最初から最後までほとんど立ちっぱなしで、ゆっくり座る間もほとんどない。座れるのは、メンバーが着替えなどでステージにいない時ぐらいである。それにしてもドリカムの吉田美和ちゃんは、相変わらずパワフルである。ほとんど休む間もなく歌いっぱなしで、踊ったり、ステージを走ったりと元気すぎるくらいだ。年齢的には、50歳近くになるはずだが、それを全く感じさせないくらい若々しい。客席で立ちっぱなしで疲れてしまう自分と比べると、恐るべきパワーである。

知らない曲が多かったが、最初のほうにあった「APPROACH」とかアンコールの「サンキュ.」が流れるとやっぱり嬉しくなる。また、懐かしいFUNK THE PEANUTSが出てきたのも25周年らしくて大サービスであった。そして、来年は4年毎のワンダーランドの開催があるというので、そちらも大いに期待したい。

今回のセットリスト
(1)OPEN SESAMI
(2)APPROACH
(3)エメラルドの弱み
(4)MADE OF GOLD - featuring DABADA-
(5)愛して笑ってうれしくて涙して
(6)この街で
(7)それでも恋は永遠
(8)あなたに会いたくて
(9)悲しいkiss
(10)THE CHANCE TO ATTACK WITH MUSIC
(11)ONE LAST CHANCE, STILL IN A TRANCE
(12)I WAS BORN READY!!
(13)軌跡と奇跡
(14)MORE LIKE LAUGHABLE
(15)あなたにサラダ以外も
(16)MONKEY GIRL -懺鉄拳-
(17)FALL FALLS
(18)愛がたどりつく場所
(19)想像を超える明日へ
(20)MY TIME TO SHINE
(21)さぁ鐘を鳴らせ
(22)AGAIN
アンコール
(23)ハイッ!ハイッ!ハイッ!ハイッ!(FUNK THE PEANUTS)
(24)恋の罠しかけましょ(FUNK THE PEANUTS)
(25)サンキュ.
(26)HAPPY HAPPY BIRTHDAY -2014 Party Mix-

ホテル九重で夕食

2014-10-18 22:47:55 | 観光
舘山寺温泉では最高級のホテル「九重」の夕食プラン招待券を頂いたので、夫婦で食事に出かけてきた。しかし、ただ食事に行くだけではもったいないので、舘山寺の周りをランニングしてお腹を空かしてから行くことにした。

時間帯は、日没の30分ほど前となり、舘山寺のサイクリングロードを走る。ホテルに向かって戻りはじめたころ、太陽がぐんぐん沈んできていた。


サイクリングロードの終点辺りにくると、日没が始まっていた。秋の日のつるべ落としというが、まさにあっという間に太陽が沈んでいった。周りでも多くの観光客が夕日を眺めカメラに撮っていた。






浜名湖の夕日は、いつ見ても素晴らしい。


そのまま走ってホテルに着く。まだ、予約した時間までは1時間ほどあるので、ホテル内の温泉で汗を流しさっぱりする。高級ホテルだけあってタオルを持って行く必要はないし、浴槽はいくつもあって露天風呂からの眺めもいい。休憩室には、無料のドリンクサービスや源泉で茹でた玉子も置いてある。風呂から出ると、いよいよ食事である。仲居さんの案内で個室に通された。レストランでの夕食と思っていたら、高級料亭の趣である。こんな場所で食事することなんてめったにない事だ。ちょっと場違いな場所に来たようで、いささかこそばゆい。

堀炬燵の席に腰を下ろすと、テーブルには献立書が置かれていた。目の前には、食前酒の梅酒と前菜である。前菜は秋の味覚盛りという事で、鮭親子漬け、いが栗、海老煎餅、松茸寿し、みたらし小芋、銀杏松葉刺し等の料理が並んでいる。


横にあるのは袋井宿名物「たまごふわふわ」だ。材料は「卵」と「だし汁」だけのシンプルな料理だが、「ふわっ」とした食感と風味豊かな味が楽しめる。江戸時代から伝わる名物料理だという。九重では、鰻がだし汁のなかにさらに加えられている。


過熱すると、このようにふわふわと膨らんでくるのだ。


これは、冷やし茶そば。とろろ芋、薬味等が入っている。


お刺身。ばち鮪、さわら焼霜、真鯛、車海老の盛り合わせである。


えぞあわび磯香焼、牛肉煮込みが出た後、いよいよ「うなぎ蒲焼き」だ。ご飯は、もちろん静岡産コシヒカリである。赤出汁とおしんこも付いて、もうお腹が破裂しそうになっていた。


そして、最後にデザート盛り合わせだ。みかん葛切り、冷し次郎柿、洋菓子をすべて完食する。めったに行くことのないコース料理で、贅沢な夕食を満喫できた。


ホテルを出ると、目の前には遊園地パルパルの観覧車が、イルミネーションできれいに浮かび上がっていた。

「錨を上げよ」百田尚樹/著

2014-10-17 23:25:58 | 読書
錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)
クリエーター情報なし
講談社


錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)
クリエーター情報なし
講談社


いやあ~!凄い話だった。百田尚樹というと、やたら長い作品が多いのだが、この作品も上下巻合計1200ページ、原稿枚数2400枚に及ぶ大作である。題名からして、船乗りの話かと思っていたが、内容的には、まるで百田尚樹本人を彷彿させるような主人公のハチャメチャな人生を描いた自叙伝的な内容だった。

主人公の作田又三(さくたまたぞう)は昭和30年に大阪で生まれる。小学生の時から勉強には興味がなく、けんかに明け暮れ、中学時代はさらにエスカレートして不良少年のレッテルを張られる。それでも、創立したばかりの商業高校に最低点で合格する。高校生活は、商業科生徒と体育科生徒との対立に巻き込まれたり、ゴルフ場でのアルバイトで手に入れたオートバイを乗り回すと予想通り警察や暴走族とのトラブルにも巻き込まれる。夏休みに行った長野県へのツーリングでは予想もしない単車盗難にあい、村人に襲われ命からがら東京に逃げて行く。東京では、ヤクザに借金取り立ての手伝いをさせられ、工場のスト破りの助っ人にも駆りだされたが、労働者たちの反撃にあい命からがら大阪まで逃げ戻る。まったく破天荒な成り行きが続き、この主人公は一体何者なんだという思いにさせられる。しかも、この話だけで、全7章のうちの第1章の内容である。

第2章。無事高校に戻った作田だが、悪友に誘われて窃盗に手を貸すが警察にあっけなく捕まってしまい、停学となって落第してしまう。その後も、校長とけんかをして停学を繰り返しなどするが、何とか卒業できる見込みとなった。しかし、一度目の就職試験では面接者と口論して不採用となり、二度目の試験で中堅スーパーマーケットへの就職が決まる。

第3章。スーパーの店長と衝突し就職も長続きしない。周囲の大学生の楽しそうな様子を見て大学へ行きたい気持ちが異常にまでに膨らみ、スーパーを辞めてしまう。そして、あきれる事に医学部の学生と称して家庭教師のアルバイトをしながら受験勉強に没頭し、同志社大学法学部に合格する。しかし、大学生活も、過激派の活動や学園紛争、下宿での生活、左翼思想グループのマドンナである女子大生への憧れとトラブルなどで、次第に失望していく。

第四章。大学を中退し、東京でマージャン店のアルバイトをするようになる。他にもいろんなアルバ
イトをするが長続きしない。赤提灯で声を掛けられた男から誘われ、右翼団体に入らされてしまう。区会議員の補欠選挙で選挙応援だけでなく対立候補の選挙活動妨害や凶器を用いた乱闘があると聞き、襲撃の前夜に逃げてしまう。その後、パチンコ店のアルバイトも長続きせず、次に見つけたレコード店では、クラッシクレコードの関心が深まり、棚の並べ方やジャンルの区分のやり方を工夫すると、レコードの売り上げが増えていった。アルバイトに来ていた女子大生と恋仲になるが、それも長続きせず、女子大生はアメリカにいる婚約者の元に去ってしまう。失恋の痛みを知るとともに、レコード店の社長とも口論の末、退職してしまい元の木阿弥に戻ってしまう。全くこの主人公の生末は、どうなっていくのかまったく先が読めない。

第五章。なんと作田は、北海道の根室に向かう。 オホーツクのテレビ報道番組を観ている時、心の中で誰かが「錨を上げよ!」と叫んだのが聞こえたらしい。根室で始めた事は、ウニの密漁である。北方領土には、ウニが豊富に採れる場所があり、ソ連の監視船の網をかいくぐって密漁に励む。ソ連の警備艇や海上保安庁の巡視船に追い回されることは何度もあったが、コツを覚えた作田公は、大いに水揚げを上げ数百万円ものお金を手に入れてしまう。だが、こんなことがいつまでも続くわけがない。密漁に目を付けたヤクザによる密漁船のグループ化が行われて、その渦に巻き込まれてしまう。

第六章。密漁から足を洗うが、悪い事で儲けたお金は長続きしない。 ビリヤードや賭博ゲーム機、果ては競馬と競輪に凝ってしまい500万円もの金を無くしてしまう。しかし、そんな生活の中、ビリヤード場で働いていた宇野保子と知り合い、半年後に結婚する。妻だけ働かさせるわけにはいかないと仕事を探していた作田はフリーのテレビ放送作家をしている昔の友人の仕事を手伝うようになる。この辺りから、百田尚樹の経歴と重なる部分が見えてくる。放送作家の仕事にも慣れ、次第に収入も増えるようになった。だが、妻の保子は流産をしてしまう。ある日、予定を変更して急に家に帰った作田は、信じられない光景を目にする。それは、寝室に知らない男と一緒にいた妻の姿だった。

最終第七章 。妻保子の裏切りを許すことにできない作田は、妻が泣いて許しを乞うても決心は揺がず離婚してしまう。放送作家の仕事を一切やめ、タイのバンコクに向かっていた。タイでも、波乱万丈な日々を過ごしていくのであった。やがて、大阪に戻った作田は、昔の友人にあったりする。そして、離婚しても忘れることが出来なかった保子にも再開する。ここで、やっと長いお話が終わりを迎えるのだが、最後の『人生の長い航海は、これから始まるのだ』の一文で、やっとタイトルの意味が分かった。

長々とストーリーを並べてみたが、この作品は百田尚樹の自叙伝ではなく、あくまでもフィクションであるそうだ。内容的には、被る部分もあるようだが、ここまで破天荒な人物はめったやたらにいるものではない。ただ、ものすごい文字数は、読む者を圧倒させてしまう。かといって、放り出すこともできない。息継ぐ暇もないくらい次から次へと展開していくお話に、先を知りたくてついつい読み進んでしまった。しかし、これまでの百田作品と比べると読み終えたあとの感動感というものは、あまりなかった。主人公の作田という人物に自分を投影してみても、あまりにも違いすぎる。共感するというよりも、「あなたはどう生きるのか?」と問いただされているような気にさせられた作品だった。

研ぎ屋がやってきた

2014-10-16 23:57:00 | いろいろ
世の中には、いろんな商売があるようで、刃物なら何でも研いでくれるという研ぎ屋さんがやってきた。
もう何年も前から妻が贔屓にしているようで、お得意さんになっているようだ。
年に1回、来られる日の連絡があって我家周辺にも回ってきてくれる。
とにかく切れなくなった刃物なら何でも研いでくれるわけで、今回はハサミや包丁、刈り込みバサミ等を頼んだ。
しかも、我家だけでなく知り合いや近所の人の分までまとめて頼んだので、研ぎ屋さんもたくさんあって喜んでいた。

研ぎ代は、刃物の大きさによって違うが、400円から1200円くらいである。
朝取りに来て、夕方研いだ刃物を届けてくれる。
出来上がった刃物類は、どれもピカピカで切れ味も新品同様のようになっている。
やっぱり包丁やハサミは、気持ちよく切れると気持ちがいい。
研ぎ屋という商売、なかなかいいところに目を付けたものである。

噴火警戒レベル1でも安全ではない

2014-10-15 21:41:02 | いろいろ
御嶽山が噴火して、日本は火山国という事をあらためて認識させられた。温泉が豊富だという事は、地中での火山活動の賜物なのである。現在、気象庁では31の火山について、噴火警戒レベルという指標を設けて、必要な防災情報を提供している。

噴火警戒レベルは1~5の段階に分かれているそうだ。
《レベル5》避難  ― 居住地域に重大な被害をもたらす火山活動(噴火)が発生した、あるいはその恐れが高く切迫した状態にある。
《レベル4》避難準備 ― 居住地域に重大な被害をもたらす火山活動(噴火)が発生すると予想され、その恐れが高まっている。
《レベル3》入山規制 ― 生命に危険を及ぼす火山活動(噴火)が発生し、居住地域の近くにも及んだ、あるいはその恐れがある。状況に応じて、登山禁止や入山規制などが行われる。
《レベル2》火口周辺規制 ― 火口内や火口の周辺部で、生命に危険を及ぼす火山活動(噴火)が発生した、あるいはその恐れがある。火口周辺は立ち入りが規制される。
《レベル1》平常 ― 火山活動はほぼ静穏だが、火山灰を噴出するなど活動状態に変動があり、火口内では生命に危険が及ぶ可能性がある。火口内では立ち入りの規制をする場合がある。

噴火する前の御嶽山は、レベル1になっていたそうで一般的な位置付けは平常となっている。しかし、上記の説明を読むと火山灰を噴出するなど活動状態に変動があるとされており、まったく安全という訳ではないのである。31の火山のうちレベル1になっているのは、安達太良山、磐梯山、那須岳、箱根山、伊豆東部火山群、伊豆大島、富士山等23ある。どれも名だたる山々で、いままで何の不安も感じないで登っていた。しかし、御嶽山の例を見るまでもなく、レベル1であっても何時噴火してもおかしくないという訳だ。

また、レベル2以上の火山は、以下のように8つある。
草津白根山 2、御嶽山 3、三宅島 2、阿蘇山 2、霧島山(新燃岳)2、桜島 3、口永良部島 3、諏訪之瀬島 2。
ただし、幸いなことに、現在レベル4やレベル5に指定されている火山はない。しかし、前から噂されている富士山大噴火という事態になったら、間違いなくレベル5になってしまうのだろう。

今後、これらのレベル指定がある火山を登る際には、事前に情報を確認しておく必要がありそうだ。

台風19号の爪痕

2014-10-14 21:21:07 | 呟き
昨夜から今朝にかけて、台風19号が静岡県内を通過していった。
18号以上の大きな台風という情報もあり、ひやひやしながらの一夜だった。
また、緊急速報として、避難準備情報や緊急避難場所を知らせるエリアメールもやたらと入り緊張感が高まっていた。
しかし、当初より勢力は収まり、速度も早まってあっという間に過ぎ去っていったようだ。

朝になって、家の周りを見回ってみても特に異常はなく、河川の氾濫という事態もなかった。
結果的には、自分の地域周辺では18号の時より大きな被害はなかったようだ。
ただ、少し離れた場所にある畑のピラカンサスが一本横倒しになっていた。
多分18号の時の大雨で地盤が緩んでいたせいで、19号の風で一気に倒れてしまったようだ。

ピラカンサスは、道路際に倒れてしまい車や通行人の邪魔になりそうなので片付ける事にした。
片付けるといっても、厄介なことにピラカンサスはトゲだらけの木だ。
枝を持とうとしても、トゲが刺さって痛いことこの上ない。
手袋を二重にしてから、剪定ばさみやのこぎりを駆使して、少しづつ切って片付けた。
根もスコップで掘り起し、完全にこいでしまった。

しかし、片付けをやっている間に、農機具小屋の扉が強風で外れてしまった。
一難去ってまた一難である。余分な仕事ができてしまった。
応急処置で扉を倒れないように止めたが、大工さんに直してもらわないと、また強い風がきたら外れそうだ。
我家では、台風19号の爪痕が小さくはなかった。

2014第10回えちご・くびき野100㎞マラソン

2014-10-13 18:36:05 | マラソン
えちご・くびき野100㎞マラソンは2004年に初めて参加して以来、5回目の参加になる。2012年だけ参加してないので、実に4年ぶりとなった。過去4回は、完走できていたが、このところ100キロマラソンは関門に引っかかってばかりで背水の陣で臨んだ大会だった。今回完走できなければ、100キロはもう諦めようとさえ思っていた。

大会のコースは、100キロの場合リージョンプラザ上越をスタートして、山間部の集落をぐるっと回りユートピア頸城希望館へゴールする周回コースとなる。


高低図を見ると、40キロから60キロの間に4つの山越えがあり、72キロ付近で5つ目の山を越える。前半と後半は、比較的フラットだが、中盤の山越えが結構きつい。


さて、スタート前はみんな元気いっぱいである。


午前5時半、リージョンプラザ上越前のスタートゲートを1800人のランナーが掛け抜けて行った。


5時45分。東の空が明るくなってきた。


5時55分。橋の上で日の出を見る。これから台風が近づいてくるというのに、素晴らしい天気だ。


大分陽が上がり、朝日がランナーを優しく照らしていた。


田園地帯の先には、妙高山をはじめとする頸城山塊の山並みが良く見えていた。


地域ごとにランナーを応援する旗や幟が掲げられている。


田園地帯の中にぽつんと1本の木とお堂があり、いい雰囲気なのでワンショット。


最初のレストエイド。これからの長い走り旅を考えて、エネルギーを補給しておかねばならない。米どころ新潟だけに、コシヒカリのおにぎりが豊富に出されている。




太鼓で応援してくれるエイドもある。


いよいよ登り坂が始っていく。これからは、精神的余裕がなく写真を撮る気力もなくなっていた。


この大会では、6つ関門が設定されている。40キロ、50.5キロの関門は、難なく通過したが、68.9キロの関門辺りが心配になってきていた。当初、関門時間が14:30だと思い込んでいたので、その時点のペースでは、ギリギリでヤバイと焦っていた。とにかく休まず必死に走っていったら、14:50が関門だったので20分近く余裕がありホッとした。頑張りすぎて疲れたので、しばし椅子に座って脹脛や太腿をアイシングをする。

しかし、あまりのんびりもできない。次の関門は、85.0kmで17:00までだ。ここでも15分ほどは余裕があった。ただ、92.0kmが17:55で、10分弱しか余裕がなくなっていた。このエイドでは有名な海賊汁を飲んでいく余裕もなく、ひたすらゴールを目指して走り続けた。その後の給水エイドは全て飛ばして、とにかく休まず走った。そして、残り1キロ地点になった。沿道の人が、ここで歩いたら間に合わない!と声をかけてくれたおかげで、必死に走り18時57分無事ゴールする。残り2分弱しかなかったが、久しぶりの100キロマラソンを完走できて嬉しかった。まだまだやれるかなと自信を取り戻せた思い出深い大会になった。

因みに大会公式HPによると、出走者数及び完走者数は以下のとおりだ。
【100㎞の部】
 ・男子:出走 1,515人、完走 1,115人、完走率 73.6%
 ・女子:出走  289人、完走  210人、完走率 72.7%
 (合計:出走 1,804人、完走 1,325人、完走率 73.4%)
【 60㎞の部】
 ・男子:出走  437人、完走  343人、完走率 78.5%
 ・女子:出走  164人、完走  119人、完走率 72.6%
 (合計:出走  601人、完走  462人、完走率 76.9%)

2014えちごくびき野100キロマラソン:前夜祭

2014-10-11 19:51:01 | 呟き
4年ぶりにえちごくびき野に参加することになった。
今回は、10回記念大会ということで地元でも張り切っているようだ。
いつもは、一人でも参加していたが今回は5人のラン友が一緒に行ってくれることになり、
太平洋岸の浜松から、日本海岸の上越まで日本列島横断して、今日の午後会場に到着した。

前夜祭は大盛況で、会場で出会ったラン友たちとも合流して前夜祭を楽しんだ。
明日は、午前3時には起きてスタート地点に向かわなければならない。
制限時間が13時間半と、最近の大会の中では厳しいほうなので完走できるか心配だが、精いっぱい頑張ってみるつもりだ。







『虹の岬の喫茶店』森沢明夫/著

2014-10-10 21:40:26 | 読書
虹の岬の喫茶店
クリエーター情報なし
幻冬舎


小さな岬の先端に喫茶店があった。そこには一人で店を切り盛りしているおばあさんがいた。彼女は、いつも「美味しくなーれ」って念じながらコーヒーを淹れてくれる。しかも、お客さんの人生に寄り添う音楽を的確に選曲してくるところが凄い。心に傷を抱えた人々が、その店に引き寄せられるように集まってくる。彼らは、その店との出会いで変化し始めて行くという素敵な話だ。

物語は、短編の連作というスタイルを採っていて、それぞれの章ごとに音楽がテーマになっている。テーマとなった曲は「アメイジング・グレイス」・「ガールズ・オン・ザ・ビーチ」・「ザ・プレイヤー」・「ラブ・ミー・テンダー」・「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」である。しばらく前にABBAの「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」を聞いたばかりだったので、何だか嬉しかった。そして、最後は主人公の悦子さんの章で終わる。悦子さんが、なぜ一人で店を切り盛りしながら、時折海を眺め何を待ち続けていたのかが明かされる。そのくだりは、まるで映画を見ているような感じで頭にシーンが浮かんできた。

さて、このお話のモデルとなった喫茶店は、実際に千葉県の明鐘岬にあるそうだ。作者の森沢明夫氏が実際に訪れたことがあり、その喫茶店の事が気に入って小説化されたという。そして、いよいよ明日から、この小説にほれ込んで映画化までしてしまった吉永小百合の「ふしぎな岬の物語」が公開される。もちろん、喫茶店の女主人、悦子さんを演じるのは吉永小百合である。小説も素晴らしかったが、映画も是非見てみたい。