fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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二年目

2013年03月11日 | 日記

 あの日から二年目。去年の今日は、朝からくり返し流されるテレビの映像に、具合が悪くなってしまいました。今日はどうでしょうか、でも目を逸らさず見たいと思います。

 二年前の今日、岩手県の内陸部に私はいました。毎日盛岡の病院に通っていて、いつもなら帰りの電車の中くらいの時間。それがいつもよりは早く帰っていたのは、ストーブが壊れていて、修理の人が来る約束になっていたからです。それがなかったら、電車の中で立ち往生していたことでしょう。

 尋常じゃない揺れ方に、貴重品を持ち、家を出ました。立っていられずしゃがんで、地球が揺れているのをただただ眺めていました。古い家が倒れるか? と思うほどの揺れでしたが、案外被害は少なく、壁にかけていた額が落ちている程度。仏壇の線香立てが落ちてその辺が灰だらけになっていました。二階はテレビが床に落ちていたり、本が雪崩ていたりはありました。

 沿岸部、津波来るんじゃないかな? 片付けながら、思いましたが、まさかあんな惨状になるとは、そこまでは予想もつきませんでした。その後停電になり、テレビを観たのは、翌日の夕方。その日は、ろうそくと懐中電灯で、一晩一人で過ごしました。水が止まったので、翌日は庭の隅の方の雪をたらいに集めたり(←これは全く必要のないことでした……)

 翌日以降、沿岸部に行く警察や自衛隊の車が、うちの近くのバイパスをウオンウオンとサイレンを鳴らしながら、走り抜けていきます。それはもうただごとではない状況を明示していました。

 と、いろいろと思い出します。合掌。

 うちの前の白鳥