梅さんのかわら版.umelog

甲州市~甘草屋敷

”漏刻~時の記念日”

2014-06-01 19:04:30 | 山梨の町歩き

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6月10日は時の記念日です。
山梨市の老舗の時計店がこの日を記念して企画展をしています。
漏刻ってご存知ですか?読んで字の如く、水を漏らしてその嵩により時間を計るという仕掛けです。日時計とか砂時計はよく知っていますが、水時計はあまり知られていませんね。西暦671年に天智天皇がこの漏刻によって「時の奏」を行った日が6月10日だった為、この故事に基づいてこの日を時の記念日と定めました。

店内には、いろいろな古い時計が展示されていますが、写真右はちょっと変わった時計です。箱の底に香を線上に敷き、それを焚いて上の枡上の煙の出た場所で時間を計るというものです。蚊取り線香を定規で測って印をつけておいて、どの場所まで燃えたらなんどきというように計ったのでしょうね。
今も昔も変わらないのが「時の奏」すなわち太鼓や鐘を使って時を知らせることです。畑仕事等の時はお昼の鐘が待ち遠しく、夕方流れる調べは母が恋しくなります。
携帯電話やスマートフォン等、今や時は刻むというより、聴覚から視覚の時代です。でも、遠くから流れる夕焼け小焼けのメロディや柱時計のボ~ンボ~ンという調べはいいものですよ。
実はumeさん、今オカリナで練習している「大きな古時計」をこの店内で演奏させてもらいました。時計さんいつも休まずに動いてくれて有難う!

 


”をみななれば~短歌の魅力”

2014-06-01 02:32:01 | 俳句&短歌

Photo_2県立文学館で開催している村岡花子展 関連講演会の第3弾は、文学館館長であり、歌人の三枝昂之氏でした。
第1回の村岡恵理さんは、孫として見た村岡花子像、茂木健一郎氏は、脳科学者から見た赤毛のアンでした。

そして、三枝昂之氏はというと、歌人から見た花子像です。
当初、三枝氏は花子が歌人であるということを知らなかったようですね。「赤毛のアンの翻訳家村岡花子」としてあまりに有名だったので、歌人としては陰が薄かったのでしょう。
今日の講演は、そんな花子の7歳の時に作った辞世の歌から、短歌の巨匠である佐々木信綱氏に師事し、その後に作った数々の歌を紐解いていきます。
与謝野晶子の影響を受けた「熱血短歌」、毎日の暮らしの中にあるものを見出した「記録短歌」このように分けての解説でしたが、umeさんにはちょっと難しい…
分かったような、分からないような…

”女(をみな)なればひいなの如もつゝましう我が世果てん則(のり)と思ひぬ” 花子