今日は東日本大震災から10年目の日
それぞれの思いを込め、今日の日をむかえたことだろう。
2014年に陸前高田を訪れた。
今日はその時を振り返ってみよう
奇跡の一本松
「高田松原」には7万本ほどの松林があった。
この松は、これまで何度も陸前高田市を津波から救ってきたのだが、
「3・11」では津波が7万本の松をなぎ倒してしまった。
そして、その倒木がわずか4分間で街を壊滅させたのだ。
1本だけ残った松は、奇跡の1本松として、
莫大な費用をかけて(1億5千万円)復元された。
これはいい話のように聞こえるが、
街を壊滅に追いやったこの松は、
人々の怒りや憎しみの対象でもあったのだ。
2014年当時、街はまだ復興は道半ばだった
希望のかけ橋
この橋は町を縦横に走っていた。
「陸前高田市が早く復興するように
みんなが元気になるよう
未来の架け橋となって
たくさんの人が希望を持てる
すてきなまちに戻ってほしい」
という願いがこめられた名前で、
陸前高田市内の小学生から募集して選ばれた名称である
今泉地区に高い台の住宅地をつくる工事は、
山の土を掘削して運ばれた。
希望のかけ橋は、
掘削した土を運搬するためのベルトコンベア専用吊り橋である。
山梨にも大勢の避難者が来たが、
そのうちの70%程度の人が永住を決めたという。
みんな、それぞれの地で新たなスタートきっているようだ。