雲の峰ぱんっと乾いたピザの薪 藤本敏史
題:キッチンカー
1位特待生昇格句 犬山紙子
喪服着てメロンソーダの列に居る
2位 二階堂高嗣(Kis-My-Ft2)
梅雨曇早朝ロケのカップ麺
添削 梅雨冷や早朝ロケのカップ麺
3位70点 小手伸也
梅雨寒しロケの暇に鯛の汁
添削 梅雨寒しロケの暇の鯛の汁
4位 小宮浩信(三四郎)
焼きそばを啜る孤独な祭り笛
添削 焼きそばを啜る祭りの夜を一人
現状維持 ◆篠田麻里子(元AKB48)
万緑や多様性なる人の色
添削 万緑や百の国旗の色いくつ
名人10段 2つ前進 ◆藤本敏史(FUJIWARA)
雲の峰ぱんっと乾いたピザの薪
永世名人46句目に掲載決定 ★梅沢富美男
祭果て開くや風の通り道
今回は藤本の句が秀逸
「ぱんっと」の擬音が目を覚ます
これは「ぱんと」では駄目で小さいっが入っていることによる効果がある
藤本は良い感性を持っているが、それを常に発揮できない
降って湧いたように出来る時と、ふつ~うの時と…
今回は気負いもなく、難しい言葉を使うでもなく
普通のことを普通に詠んでいる、着眼点が良かったと思う
梅沢名人の「開く」と言う表現は、やっぱり梅沢さんにしか浮かばないだろう
良く、宴会などで「いったんここでお開きにします」って終りにする
そのお開きをここにもってきた
祭りと呼応して、懐かしい風景が思う浮ぶ
いい句だと思う
篠田真理子の原句「万緑や多様性なる人の色」
これって、夏井先生がさりげなく添削したが、ちょっと問題のある句だ
皆はこれをどう解釈しただろうか…