春の駅白杖の傷夥し 千原ジュニア
題:最終電車の表示
1位才能アリ渡辺満里奈 しんとした駅前横切る孕猫
添削 しんとした駅前よぎる孕猫
2位凡人哲夫(笑い飯) 寒月や終電灯火跳ねた粒
添削 寒月終電LEDのひかりの粒
3位凡人安藤美姫 線路ゆき決する心余寒かな
添削 余寒なる鉄路一本意を決す
4位才能ナシ柏木由紀(AKB48) 冴返るとんぼ返りの胸中よ
添削 公演のとんぼ返りや冴返る
2級へ1ランク昇格 ◆馬場典子
春遅々として渋谷駅はダンジョン
添削 渋谷駅はダンジョン春は遅々として
名人初段へ1ランク昇格 ◆皆藤愛子
悴める手のひらを刺す乗車券
名人9段へ1ランク昇格 ◆千原ジュニア
春の駅白杖の傷夥し
今回のお題「最終電車の表示」からいくと、笑い飯の哲夫さんだろう
最終電車の表示→終電
表現は稚拙だが、真面目に取り組んでいてよい印象だ
その他は、駅の風景を詠んだ句が多い
流石だと思ったのは千原ジュニア名人だ
地方はともかく、都会おいては駅はいろいろな人が行き来する
その雑踏の中で、目に入った一瞬の光景を詠んだものだ
人は関心の無いものには目がいかない
普段からこういった人たちに関心があるからこそ
例えば、点字ブロックを邪魔している人はいないか
なんて常に気になってしまう…
千原ジュニア名人はそんな人なのだ
この句は世間への警鐘も含まれている
名句だと思う!!