梅さんのかわら版.umelog

笛吹川フルーツ公園の紅葉

”俳句の査定~稲穂”

2014-09-21 17:23:15 | プレバト俳句

9_18_haiku1  9_18_haiku2
病みつきになって又この番組を見てしまいました。
今回のお題は、稲刈りですね。それを稲架に掛けて乾(ほ)している風景を見て一句です。
今回は、俳句といえば5・7・5と口を酸っぱく言われ来たのですが、なんと7・7・4が出てきました。

ようやくここは / 秋の穂のなる / 東北

この句の評価は”才能有りで70点”でした。ということはこれも有りということですね。作者は渡辺えりさんです。
画像からも分かるように、渡辺えりさんは東北出身で、東日本大震災に被害にあわれた人達をずっと応援してきました。津波にあったあの荒涼たる大地に3年たってようやく稲穂が実ったということを詠んだんですね。だから、破調となっても、東北を最後にでんと据えたかったということです。
「ようやく」「秋の穂」「東北」というこのフレーズから、その思いは素人にも伝わってきます。そして、「ようやく」という言葉に東北の人の我慢強さが感じられ、よくやったというエールも送りたくなるような、東北の現状をよく表して入る句だと思います。なんだか、涙が零れてきそうです。
因みに、このお題は東北の風景なんてどこにも出て来ません。
えりさんがそう想像したのです。

前回umeさんは、句会で5・8・5の句を出したところ、没になりました。これは推敲が足りなくて自分でも分からずに出してしまったものですが、この7音は絶対に崩してはいけないと言われています。umeさんの先生は絶対にこのことは譲りません。
えりさんの句も中は7音で収まっていますね。
今回はとても勉強になりました。


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