「愛してる」なんていまさら言えへんわポテトサラダにまぜる玉ねぎ
これは、「サラダ記念日・短歌比べ」の2014年度の最優秀賞です。
ポテトサラダに玉ねぎを加えると一層おいしくなりますね。照れくさくて今更言えない言葉を玉ねぎに託しています。
“『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日”
俵万智さんのこの短歌により、今日はサラダ記念日となりました。
なぜ七月六日なのか…実際には七月六日でもなく、サラダでもなかったそうですよ。このことについて、本日、万智さんが連続11ツイートをしています。すごく面白いので、ここに取りあげてみました。
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1.鶏の唐揚げを、ちょっと工夫してカレー味にしたら「お、これいいな」とボーイフレンドに褒められて嬉しかった。そんなささやかなことがきっかけで、こういう気持ちを短歌にしたいと思いました。
2.でも、鶏の唐揚げじゃヘビー。もう少し軽やかなものがいいかなと思いサラダが浮上。豪華なメインディッシュが美味しいのは当たり前だから、そうでないサイドのもの、という点も大事。
3.次に記念日の制定に入るわけですが(笑)サラダが美味しいのは、野菜に元気が出る初夏。六月か七月か。サラダのS音との響きあいを考えて、月は「七月」に決定。
4.では七月何日にしようかというときに、まず思いついたのが七夕。でも七夕やバレンタインやクリスマスは、多くの恋人たちにとっても記念日。そうでなく、普通のなんでもない日をこそ記念日って思える歌にしたい。で、一日前の普通の日、六日になりました。
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これがツイート内容です。意外でしたね。本当はカレー味の鶏の唐揚げだったなんて。これをそのまま詠んでいたら、今日は「唐揚げ記念日」になるところでした。
でもやっぱり万智さんの言う通り、恋の歌には爽やかさが必要、から揚げだったら油ギラギラで全然違った歌になっていたでしょう。
今日の我が家のサラダは、自家製野菜の胡瓜、トマト、それにレタス、パプリカのシーザーサラダでした。