梅さんのかわら版.umelog

笛吹市~桃の花

"こんな所に…素敵な隠れ家”

2015-11-09 23:45:18 | 山梨の町歩き
       
本当に”こんな所に”というような場所に素敵なお店を見つけた。
芦川の収穫祭の帰り、予定していた芦川の蕎麦屋は団体客貸し切りで断られ…
はて、さて…
「帰り道に美味しい蕎麦屋があるよ」との予想外の言葉に、そこへひた走る!
山道の途中を更に山道に分け入って行く。
車一台が通れる程度の道幅だ。
山道の両側はかっては耕作していたであろう荒畑が続く。
しばらく行くと、この隠れ家が霧の中にもやっと現れる。
       
カウンターの向こうはものすごい大きな一枚のガラス戸。
そこに、霧に包まれて里山の風景が広がっている。
この風景を見ながら食事をするという、計算し尽くされた贅だ。
       

 ・信州安曇野産そば粉
 ・御坂山系の伏流水使用
 ・完全二八そば

田舎もり蕎麦、鴨南ばん蕎麦、肉南ばん蕎麦を注文する。
たかゞ蕎麦、されど「そば」と店主が自慢するだけあって、どれも格別に美味しい。

       
 さて、この部屋は…?
実は、トイレなのだ。
藤のスタンドから漏れる光が柔らかい。
籐細工の障子戸に籐椅子、と統一されている。
トイレであっても、非常に気持ちの良い空間だ。

実は、蕎麦が来るまでの間プライベート空間も見せてもらった。
次回はその素敵な空間を…

"芦川村収穫祭”

2015-11-08 18:53:23 | 山梨の町歩き
      
笛吹市と合併した芦川村は、標高約600~1000mの間に位置する山間集落。
中央を流れる芦川に沿って集落が点在する非常に細長い村だ。
村は、上芦川、新井原、中芦川、鴬宿という4つのからなっている。
きょうは、この芦川村で収穫祭があるというので行ってみた。

八代町から目的地を目指す…
道中は日光のいろは坂のようにくねくねと曲がり、「七曲り」などという名前が付けれていた。
今日はあいにくの雨模様。霧が濃く立ち込めている。
山はすでに色づいていた。
晴れたら素晴らしい秋景色がみられたであろうなぁと残念に思う。
      
一つ集落を過ぎた辺りに、今日の目的地の芦川活性化交流施設がある。
既に大勢の人で賑わっていた。
右が交流施設で、芦川で採れた野菜を売っていた。
左はおごっそう家という売店で、特産のこんにゃくや、わさび漬け、豆などが置かれていた。
今日はお祭りなので、無料の味噌汁が振る舞われていた。
収穫物は格別珍しというものではなく、品数も少ない…
しかし、この川に沿った小さな集落。畑も山を削って作った棚田だ。
こういった厳しい環境で育だった野菜だと思うと、又他所とは違う感慨がある。
きっと美味しいに違いない…
たっぷりの野菜と、刺身で食べられるコンニャクや漬物、草餅等を買った。

芦川村は、以前にブログでも書いたが、兜屋根づくりの民家残されていることで知られている。
そこで今も人々は生活を営んでいる。
(ここの交流施設も兜屋根づくりになっている。)
晴れていたら、そこも見たかったが、今日はあきらめて名物の蕎麦でも食べて帰ろうと思う。

”籠造り~二回目”

2015-11-05 21:09:37 | 日記・エッセイ・コラム

ストレス発散に作り始めた紙バンドで作る籠。
宿題となっていたここまでは、何とか編み進んだ。
同じ強さで編まないと、横が締まったり、緩んだりでいびつな形となる。
意外に難しい。

そして、第2回目は縁をつけ、取っ手をつけてからもう一度縁かがりをして完成だが、そこまではいかなかった。
取っ手は宿題となった。
この取っ手だが、この籠作りの中で、一番時間を要した。
細かい作業で、それに意外に力がいる。
最終作業の縁かがりも、綺麗に仕上げるのに苦労した。
何事も、最後が肝心なのだろう。

大体仕上がったので、あとは艶だしだけとなった。
一つ出来たら終わりにしようと思ったが、次回には小物入れを教えてもらうことになった。
あぁそうそう、一緒に始めたもう一人の人は、編み終わりの後始末が完全ではなかったので、ばらばらとほどけて来て、手直しするのに苦労していた。
やっぱし、こういった工芸は一朝一夕にはいかないものだ。

"蛇笏と龍太”

2015-11-04 20:22:05 | 俳句&短歌
          
ネットで図書館の新着本を探していたらこの本が出て来た。
2012年~2013年までの間、山梨日日新聞に連載された記事を本にまとめたらしい。
サンニチをとっていない我が家では、これは初めてみるものだ。
早速、ネットで予約した。

文学界に関わらず、蛇笏・龍太にかかわりのある人が蛇笏、龍太について語っている。
「山蘆追想」なので、みな山蘆を訪れているのかと思ったら、俵万智さんは訪れてはいない。
訪れているいないにかかわらず、縁の人が語っているということだろうか。

二人を知るにはとても面白い内容だ。
どれだけ俳壇に寄与したか…どんな性格なのか…どのような人に影響を与えたか…
俳句界にとっての蛇笏・龍太の位置付けは…
これを読み進んでいくとよく分かると同時に、背筋が伸びてくる。
そして、その精神を受け継ぐ人の指導を受けているのかと思うと、
改めて身の引き締まる思いがする。
灯火親しむの候、じっくり読んでみよう。


"文化の祭典”

2015-11-03 23:47:39 | オカリナ
        
オカリナの写真が写っていないが、今日はオカリナの発表。
11月に入るとあちこちの町で文化祭が開催される。
絵画や絵手紙などの展示もあれば、コーラスや舞踊などの発表がある。
umeさんのオカリナのサークルは、一宮町の文化協会に入っている。
今日は、朝からこの発表だ。
かなり前からこのための練習を積んだのだが、本番となるとやっぱり緊張する。
演奏する側は、会場ではどのように聞こえているのかよく分からない。
うまくいっただろうか…

自分たちの写真は撮れなかったので、伝統芸能のこの写真をアップした。
昔からある伝統を伝えているこういったものを見ると、これが本当の文化だなぁと思う。

"山装う~山眠る”

2015-11-01 16:02:17 | 俳句&短歌
             

いよいよ今日から11月。
今年も余すところ2ヶ月。少しづつ冬支度に入る。

今日は、裏の大蔵経寺山で火災訓練があった。
何やら朝からにぎやかだなぁと思ったら、笛吹市の消防団が続々と集まってきた。

大蔵経寺山は、以前に、県外からも防災ヘリの応援を頼むほどの大規模火災が発生している。
山は消火活動が大変だ。その時は千代田湖から水を運んで来て消火していた。
何度も何度も往復していて、消火活動に2日を要した。
このような大規模な火災が二度発生している。
いずれも山で作業していた人の火の不始末からだ。
山にはブドウ園が広がっている。又、春には山菜が、秋にはキノコが採れる。
山に恩恵を受けていながら、あまりに山を甘く見ていないだろうか。


俳句の山に関する季語を集めてみた。

春・・・「山笑う」

夏・・・「山滴る(したたる)」「山茂る」

秋・・・「山装う」「山飾る」

冬・・・「山眠る」

この季語は、四季がある日本だからこそであり、四季の移ろいをこんなにも美しく表現していることに感心する。
山はこんなにも変身するのだ。
山々に囲まれた山梨というか、山しか無い山梨において山は宝だ。

 龍太の忌の空凸凹の山ばかり    ume

この句は、今年の文化協会連合会主催の山梨県俳句大会で、入選20句に選ばれたumeさんの句だ。
この凸凹の山もやがて眠りに入る…