たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

旅の思い出(ヨーロッパアルプスで拾った石)

2021年02月10日 | 海外旅行

旅の思い出に残る物としてこんな物も有りますね。山を歩きながら見つけた石です。

フランスから電車を乗り継ぎモンブランの麓の小さな町プラに降り立った時、私達は対峙するモンブランの山に只、言葉も無く見とれたものでした。宿泊したこれもまた小さな宿で初めて使った「アン・カフェ シルブプレイ」の言葉が奥さんに通じた嬉しさ。

翌日、アンデックス(2450m)までロープウエイで行き、そこから登山を開始した時に見つけた石です。雪を纏ったモンブラン(4810・4m)が雪解けに頂を覗かせた様に見えませんか?

モンブラン山群のドリュ針峰(3754m)

7月10日にも拘らずメンリッヒェンのホテルでの夕食時、外は雪に変わった。「明日の天気はどうでしょうね」と尋ねると「期待出来そうに有りませんね」と肩をすぼめる。「駄目かぁ」と諦めて外を見ているとデザートが運ばれてきた。其処に付いていた飾りのピッケルがとても精巧で何だか無性に欲しくなってしまった。聞いてみるものだ。ウエイトレスはにこやかに「どうぞどうぞ」と大きく頷いた。 それがこのピッケルです。

 

ユングラウヨッホと其処から流れ落ちる滝・下はその裏側

アイガー北壁

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ツェルマットでお世話になったホテル「シマ」の窓からのマッターホルン。やどのご主人はマッターホルンの背景が青一色となると、まるで自分がそうしたかの様に胸を張って「どうです!」と言わんばかりに雲一つ纏わないマッターホルンを指さした。

見る位置によってマッターホルンも姿を変えます。私達が登ったオーバーロートホル(3415m)から見たマッターホルン(無理矢理ですけどね)

本日はコメント欄を閉じます。


素描・ハイデルベルク

2014年12月01日 | 海外旅行
部屋の片づけをしていたら懐かしいスケッチが出てきた

確か哲学者の道を歩いてネッカー川に出た時だったと思う

何時か色を付けようと思いながらそのまま忘れてしまっていたものです






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さようなら済州島 5/26

2014年09月12日 | 海外旅行
今日、一番にやる事は郵便局へ行く事

宿のご夫婦はチェックアウトの時間は気にしなくても良いですよと言って下さいましたが

それでも決まりは決まりですし、ご迷惑は掛けたく有りませんでしたので

郵便局が開くのを待って宿を出ました

この郵便局は下見した方では無く宿で教えて下さった歩いて5分ほどの所に有る郵便局です


荷物の量を見てピッタリな段ボール箱を用意し手早に荷造りをして下さった男性職員

手続きに言葉の不足を補って下さった見知らぬ女性

にこやかに手続きをして下さった女性職員

お蔭で問題なく荷物を日本に送るに至りました






宿に戻り残りの荷物をリュックに詰め10時チェックアウト

ご主人はフェリー乗り場まで送ると仰って下さいましたが

夕方まで時間を潰さなくてはならないし部屋のお掃除もお忙しいでしょうからと

お気持ちに対するお礼を述べ遠慮する事に致しました

すると奥さんが「一寸、待って」と奥から乾燥したワラビを一袋、お土産に下さったのです

そのワラビは二人で山へ行き積んできた物なのだとか

私達も季節になるとワラビ採りをし塩漬けしたものですが原発問題が起きてからは

そうした季節の楽しみも失われてしまいました




ガシャン

ネジが緩んでいたんですね

眼鏡のレンズが・・・・・・・


まぁ色々な事が起こるものです

でも今回は予備を持参していましたので事なきをえました

さてさて、6時半余りをどう過ごしましょうとミニ公園のベンチで相談した結果

民族博物館へ行こうという事になりました 1100ウオン


中は色々な分野に分かれていましたが私の一番興味を引いたのが柿渋染料の行程であり

何よりも未熟の青柿を使用すること自体が驚きでした

説明に寄りますと

未熟の柿の実を潰してその汁で染めた木綿の着物を褐衣と呼ぶ

日に乾かした明るい褐色の褐衣は強くて汚れにくい

水に濡れても直ぐに乾くので農事や漁、牧畜の作業に適した服である

ならば先人の知恵を戴こうではないかと売店に行ってみましたが

残念ながら小物ばかりで作業衣は置いて有りませんでした




博物館の喫茶でコーヒーを飲み時間を潰しますが、こんな時の時間の流れは遅いもので未だ12時

「それ程お腹も空いてないけど博物館の前の食堂で昼食でもどうでしょうかね雄さん」

私達は見た目それほど綺麗ではない店にオソルオソル入ります

店は見た目で決め手はいけないんですね

お願いした海鮮鍋がとても美味しかったのです

最初、緊張顔だった奥さんも次第に慣れてきて私達が食べ易い様に選り分けてくれました




もう、これ以上する事も無く

出航するまで待合室で日記でも書いていようという事になり

タクシーに乗りますと

今のスマホ(?)は便利なのですね

いきなり女性の声がしましたので会社と連絡を取っているのかしらと思っていましたら

その女性の声が私達に問いかけて来るではありませんか

要するに運転手さんが聞きたい事をプッシュすると女性の声で問いかけ

私達がそれに対して答えると韓国語に変換されて運転手さんに届くという仕組みなのです

味気ない会話ですが、これが有れば個人旅行は心配ないですよね

フェリー会社で降ろして頂きタクシーが離れた時、カメラのフィルターが無いのに気づきました

ちょっとした時に外れてしまうので気を付けてはいたのですが降りる時に外れてしまった様です

これは各カメラメーカーに、この問題改善を要求したい

「マッ、シャーナイカ」とバス停のベンチで一休みしていますと

スーッツと現れた一台のタクシー

見れば先ほどの運転手さんではないですか

私達がバス停に居るのをバックミラーで見て

送る場所が違ったのだろうかと引き返してくれたのでした

渡りに船、お蔭でフィルターは無事 手元に戻ったと言う事です


雄さんが溜まってしまった日記を書いている間、私はする事も無くアチコチを見て回りました

ふと、ロビーに展示されていた済州の良き時代の写真に釘付けになりました

目を背けたくなるのも有りましたが、敢えてそれは載せませんが

日本の昭和の頃の済州の風景でしょうかね

先ずは南北分断の地、板門店(パンムンジョン)と分断後の家族の再会の写真です




次は済州の市街地と済州港です




そして観徳亭の前の様子と五賢路(前にアップしました五賢者を祀ってある通り→石垣に名残が)




最後は西帰浦(ソキボ)の港、今とは全く異なる風景です


そうこうしている内に出航時間が迫りました

改札では警備員が厳めしく入航者をチェックしています

もしかしたら逃亡中のセオウル号の社長の関係かもしれません


17時50分いよいよフェリーは済州港を離れました

遠くに薄ぼんやりと懐かしいハルラ山が見送ってくれています


ウワッ、豪華客船

縁がないなぁ


船内でマッサージ機にかかったり市場で購入した甘いミカンを食べながら日没を待ちます




海が紅く染まり始めました、それ行け 

甲板は強い風ですが数人の客がカメラを構えていました

気持ちの高ぶりを抑え徐々に沈みゆく夕日と対峙するその時は

此処が異国である事も忘れた一時でした




やがて海は残照に包まれ淡い光景へと変わります

数分間のドラマの素晴らしい幕引きでした


予定変更で再びワンド港にやって来ますと

港では接岸を待つ係員が一人二人と集まり始めました

何だか、こうしている事が現実なのか夢なのか私自身、分からなくなってきています

きっと目の前に広がるぼんやりとした景色のせいかもしれません




宿は中程度の宿と言う事で後はタクシーの運転手さんに任せますと

バスターミナルに近い所が良いでしょうと希望通りの宿を紹介して下さいました

日本の旅の案内書などを見ますと模範タクシーを使うべしと謳っていますが

一般タクシーの方が短距離で有れば安価ですし平均的に親切な方が多い様な気が私はします

要は瞬時に人を見分ける事でしょうか

宿に着いた頃には日もどっぷり暮れ海風が冷たく感じられる時刻になりました

上衣を着込んで食堂を探して街に繰り出せば街の灯りが眩しいほど

今夜は無性にアワビの粥が食べたい夜でした





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済州、何気ない一日

2014年09月11日 | 海外旅行
明日は済州を離れます

する事も無いので昼食を東門水産市場で食べましょうと

飽きもせず今日も市場に足を向けました

郵便局や本屋さんの場所を5人の警察官が懇切丁寧に教えて下さった警察署の横を通り


そして空振りに終わった郵便局(奥の茶色の建物)と上品なお味の食堂




更に本を購入した書店の前を通る道も今や通いなれた道になりました


この書店で雄さんは二冊の本を購入しています

一冊はチュエ・イノ著の「喝」

もう一冊はキム・チンニョン著の「千年の禁書」

朝鮮を何故、大韓民国と言うかその韓の由来を書いた歴史ミステリーで

これは中国と韓国の間で物議を醸したベストセラーだそうです


選挙運動も、もう当たり前の景色になりました

何時もと違っていたのは運動員がいきなり踊り出した事です

パフォーマンスも在り来たりでは駄目なのでしょうか




そうこうしている内に東門水産市場に到着しました


「お兄さん、この貝 最高級だよ 安くしておくからどう」

「そういわれてもねェ、明日は済州を去らなくてはならないからね」

そんな、やり取りを隣のハラボジが「そうか旅行者か」と思ったかどうかは分かりませんが

ジッとこちらを見つめていました

店の人は黒い袋を下げていると買う気の有る客だと判断する様ですね

その黒い袋の中身と言いますと日本版おはぎ


微かな甘味の餡なのですが、これがとても美味しいのです

奥のは木の実でしょうか

少しばかり塩味が効いていて、これも大変 美味でした

もう一つの袋はチョンボクチョ(アワビの塩辛)

これを買う時が傑作でした

試食してみますとこれが又とても美味しくお酒のつまみには最高だったのですが

何せ量が多く日持ちしない生ものです

雄さん 「こんなに食べられないので半分なら買うよ」

アジュンマ 「じゃぁ、35000ウオンを20000ウオンでどうだ」

ワタシ 「まぁ、いいじゃない 宿のご夫婦に分けて上げれば」

と言う事で商談成立しましたがアジュンマは、どうやら量と料金を勘違いしていたんですね


今日も昨日の天麩羅やさんで昼食です

今日は来る前から決めていた韓国式揚げ餃子を頼みました

日本の様なカリカリでは無く少し肉厚で硬めですが先ず先ず


宿に戻りまして早速、ご夫婦にアワビの塩辛をお裾分けしますと大変、喜んで下さいました

韓国ではアワビの塩辛は偶にしか食卓に並ばない高級品だったのですね

ご主人は恐縮して私達を自分の車で穴場を案内したいと言って下さいましたが

荷物の整理もあり少々疲れてもいましたので ここは辞退させて頂きました


その夜、何故か

道の真ん中で僅かな野菜を並べポツンと一人、柱にもたれていたハルモニの姿が

消えては浮かび消えては浮かび、なかなか寝付けませんでした

多分、ずっと忘れられないのではないかしら

因みに韓国の高齢化速度は日本以上だそうです



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済州 龍頭岩

2014年09月08日 | 海外旅行

済州郷校を後にフェリー会社へと向かう途中に有るのが賑やかな東門市場です

韓国にはこうした市場が地区地区に必ず有るんですね

勿論スーパーも有りますが断然こちらの方が活況を呈しています

売り手と買い手の駆け引きの面白さが又いいんですよ

決して衛生的とは思えない露天の店に何故こうも人が集まるのか

その源は前記の駆け引きから生まれる親近感という空気の流れが至る所に有る

そんな所に有るのではないでしょうかね

嘗ての日本にもこうした光景は見られたはずです

今はスーパーへ行ってもコンビニに行っても言葉使いこそ丁寧ですが

教育で叩き込まれた誠実さが感じられない抑揚の無い一本銚子の言葉が返って来るばかり

雄さんはコンビニに煙草を買いに行きますが、もう常連の客にも関わらず

「年齢確認をお願いします、袋はどうしますか?レシートはお持ちになりますか?

ありがとうございました、またお越し下さいませ」

「これを毎回、言われると腹が立ってくる、いい加減、客の顔と癖を覚えろってんだよな」と言っています

何れにしても商業主義的なやり方は空しいだけです

言葉はいらないのです、下の写真の様に商品、つり銭を差し出す右手に左手を添え

有難うの気持ちを表せばそれで十分なのです



今回は働く人にスポットを当ててみました

皆さん、活き活きしてますね








うん?前方から美味しそうな匂い

市場の通りの中ほどで天麩羅やさんをみつけた私達は、そこで昼食をとる事にしました

はい、 で食べやすい大きさに切って下さい

安いですよ、キムパッ、天麩羅、スープが一人たったの2500ウオンでした


店頭ではうら若き女性がオデンと格闘中

私はアレだけは食べられませんでしたね

だって、大勢の人がタレの入ったお皿を使い回すのですもの

それほど潔癖症では無いのですがウナギを食べている途中で

 を思い出してしまう感覚に似たようなものです


犬も歩けば棒に当たるでは有りませんが

市場からフェリー会社に向かった川の畔に古めかしい船を見つけました

説明版には中国の難破船と有りましたが何時の時代の物なのか定かでは有りません


あちこち寄り道をして、ようやくフェリー会社に到着

私達は帰りを木浦行に乗る予定でおりましたから、その旨を伝えますと

月曜日は夕方の便しか無いと言われました

それでは21時過ぎの到着になってしまい、それからでは宿無しになりかねません

仕方なく17時50分発ワンド行きに予約をいれましたが

受付の女性のバカ丁寧な説明が、かえって理解できず何度もやりとりをしていますと

其処に現れたハラボジの流暢な日本語で一件落着と相成りました






このまま宿に戻っても良かったのですが龍頭岩を回って帰ろうと言う事になりまして

ちょっとボラレタかもしれないタクシーで龍頭岩へ


海を見ながらノンビリ体を休めようと思っていたのですが

やはり某国の観光客は此処にも出没しておりました

移動しようと狭い岩を通れば此処は我が道とばかり避ける気持ちは更々無し

体当たり状態でぶつかっても挨拶も無くワイワイ・ガヤガヤ 分かっていても腹が立ちます

記念写真を撮っていても、この通り退く気持ちなど有りません


私達は少しでも離れようと静かな場所を探し高台の一寸した展望台?に腰を落ち着けました

あー、此処は済州空港にも近いんですね

こうしている間にも次々  がやってきます

のんびり釣りをしている姿も見えます






肝心な龍頭岩を載せておりませんでした

どちらが正面で、どちらが裏面なのか分かりませんが

これもハルラ山の噴火の、落とし子なのです




近くには見た事もない、こんな植物も有りました






龍頭渓谷は龍頭岩がある所から10分も歩かない場所に有ります

ここは予定外の場所でしたが歩いてみるものですね

渓谷と言えば山の奥深くがイメージされますが、こんな海の近くに有るとは驚きでした










一旦、遊歩道に上がって4~5分も歩けば往来の激しい市街地は目の前です


そして此処が渓谷の始まりでも有りました


ここから宿までは結構、距離がありそうでしたので

東門市場で購入した宿のアジュンマへのお土産を手にタクシー利用です

アジュンマ、喜んでくれるだろうか?



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