続き
米山さんから雲が出た 今に夕立が来るやら
ピッカラ ジャンカラ ドンカラリンと音がする
この米山甚句かな?三階節かな?
子供の頃、この唄を聴きピッカラ ジャンカラ・・・が印象的だったのか
私の頭の隅に消えずに残っている甚句です
今、ある駐車場は小学校跡地
真新しい休憩舎が建っています トイレもこの通りとても清潔
色々なハプニングが有りまして登山口に足を踏み入れたのは10時50分
傍らに恐ろしげな立て看板が設置されています
尾根にとり付くまでは傾斜の連続でした
標高差728mを片道2時間20分で登るのですから斜度がきついのは当たり前ですね
(この時点では消防隊員さんの言われた山頂まで40分を信じていた)
そして、やはり蜜蔵院から続く古道で有った事は時折り置かれている石仏で合点がいきました
こんな勇気づけの言葉も・・・「はい、頑張ります」
ひとしきり登ると右から水野登山口からの道と合流しました
ここで漸く標高差165mをクリアです
ですが待てよ、消防隊員の方は山頂まで確か40分と言っていたはず
見ればここから2時間も有るじゃないですか
ずっと掘割り状の道を歩いて来ましたので展望の開けた此処で一服しましょうか
日本海は空に同化し、らしきも望めない今日の景色ですが
それでもスカッとする広がりに時を忘れます
再び樹林化に吸い込まれる様に歩を進めますと周囲は何時の間にか何故か嬉しいブナ林
相変わらず急坂ですが色様々な紅葉が華やかな気分にしてくれる気持ちの良い道です
やがて傾斜も落ち着きますと前方に小屋が見えてきました(此処は駒ヶ岳)
時刻は11時50分 入山して1時間です
小屋で昼食を取りながら私は有る事を決意しました
・・・ここから未だ1時間40分、私が一緒に行ったら帰りは駐車場に着く頃には暗くなってしまうかもしれない
山頂は雄さんだけに行って貰う事にしよう・・・
と言う事で雄さん、12時20分 単身 山頂に向かいました
どのくらい待つ事になるのかな?
でもあの時の様な不安は有りません
私はカメラだけを持って周辺散策を試みました
小屋の近くには三十三観音が並んでいます
私に似た顔は無いかしら?
何時頃、置かれた物なのかかなり古い物のようですが
こうして一体一体を眺めていますとこの山が古くから信仰の対象で有った事の気運が高まります
そこへ二人の若者が下山しリュックを下ろしました
山頂は別ルートから登って来た登山者と併せてかなりの混みようだったとか
良い話し相手を見つけた私は少しでも長く留まってくれる様、ばんばん質問を投げかけていました
雄さん、帰ってきました
時刻は14時、山頂往復、何と1時間40分
ピークハンターよろしく殆ど駆け足登山だったそうです
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では私の知らない世界を
ここは祠の近くでしたので私も歩いた場所ですが、この通り苔の付着した石は登りでも危険な程よく滑ります
この先もこんな道ばかりだったのだとか
途中にはこんな場所も
ここは「しらば避難小屋」 標高805m地点 山頂までは未だ1時間を要します
一つ山を乗越して
行く手に山頂の小屋が見えて来ました
山頂はこの通りガスの中、腰を下ろすのももどかしく山頂風景だけをカメラに収め引き返して来たそうです
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では、のんびり下るとしましょうか
ウフ トンボが肩に
旅は道連れ・・・ですね
落葉樹が終ると針葉樹林体
急に辺りが暗くなり空気も冷んやりとしてきました
木々から漏れる斜光が眩しい
覗く紅葉はとある教会のステンドグラスのよう
暗い中にポッと浮かび上がったモミジの葉
あっ、こんな所に沼が・・・
一瞬、チュウビンゲンの森に迷い込んだ様な錯覚に陥ってしまいました
お宮の階段を下ればもうゴールも近い
山頂は踏めませんでしたが私の心は満足感に満ちています
駐車場に到着したのは15時15分
私が同行していたら此処に着くのは16時を回った事でしょう
やはり行かなくて正解でした
何処までもススキで埋め尽くされる斜面を里へと向かいましたが
なるほど、谷が入り組みとても先導無しでは無理な所でした
見上げれば空に
お分かりでしょうか?
彩雲です
道の駅から眺めた米山
この山を地元の人が越後富士と呼ぶ気持ちが解る秀麗な姿でした
温泉に浸かったあと食べたラーメン
昨夜、わざわざ温泉とラーメンを目的に毎年、何回か来ているという群馬の方の仰った通り
昔懐かしの「シナソバ」の味を堪能し今日を終えました
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