ふと思いつき妙義山塊に有る麻苧の滝にぶらり行ってみた
今日は風が強く国道周辺は黄砂と見紛うほど彼方此方で砂埃がたっていたが滝入口は山に囲まれているせいか風の音さえしない
長閑な松井田の山村にウットリしながら吊り橋を渡った
全面結氷した沼を右に、いよいよ滝への斜面に取り掛かる
山道はアイスバーン状態、スノーシューズでは少々心もとないが、なるべく踏まれていない雪面を見つけてエッチラオッチラ
この山道は丁須の頭への裏コース
私が丁須の頭を目指したのは表コースだったが梅雨時、蛭に悩まされるのがこの裏コースだ
どんなにお金をくれると言っても絶対、登らないゾ
先ず登場するのが子供と孫かな?
何でもここには爺様、婆様、父母、子供、孫と全部で七滝有るんだとか
左に下りる道が有ったので木や根を頼りに落ち口まで下り正面からも一枚
暖かくなればこの空間は滝音が耳をつんざくのだろうが今は、木の枝の擦れ合う音さえしない無音の世界だった
でも不安も無ければ心細さもない
アラ~ 肝試し?
どうやら、この儀式をクリアしないと本尊様には会えないらしい
いつぞやのトンネル崩落事故のような事が起きませんように・・・・・
やっぱりそうなのだ
此処を潜って橋の上に立つと
デンと構えた父滝(麻苧の滝)が姿を現した
麻苧の滝とは麻のすだれを垂らした様に見える事から付いた名前との事だが今は全面結氷
その姿はまるで断崖に象嵌を施したかの様に美しい
その左上には奥方の滝
奥ゆかしく木枝のすだれを通してジッとご主人の雄々しい姿を見下ろしている
そこで私は奥方に先ずは挨拶をと思い少し先まで行ってみたが
雪が深い上に左側が切れ落ち近づくには余りにも危険すぎると判断、進む事は諦めた
爺様、婆様は更にその上、ここからは姿も見えない
この時期はじっくり父滝を眺めるに留めた方が無難なようだ
暗い谷を照らすシャンデリアみたい
少し引いてみると鳳凰が宙を舞っているような
さぁ勇気を出して体内めぐりをしてみよう
へ~ 氷の中がこんなにも神秘的だなんて
取りあえず目的達成、駐車場に戻ると傍らに何と人面石
達磨さん達磨さん睨めっこしましょ・笑うと負けよって感じ・・・ね
ついでなので眼鏡橋まで車を飛ばした
普段、碓氷バイパスを利用するため旧道を通る事もなくジックリ見た事がなかったのだ
木々の向こうは峨々たる妙義の山姿
持参のコーヒーを飲み私は暫くこの世界に酔っていた
群馬県てやっぱりいいな
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