たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

榛名・天狗山 意気込んで出かけた・・しかし・・

2016年01月30日 | 登山
1月28日

風も無く穏やかな朝でした

榛名神社に近づくにつれ凍結路面を見ますがそれは想定内

家から約40分、市営の駐車場に到着です(9時40分)




鳥居と隋神門との中間を右に延びる林道が天狗山へ通じる林道

有り難い事に踏み後が天狗山方面に伸びておりました


しかし、その踏み後も赤い鳥居のイヨイヨ登りに差し掛かる地点まで

余りの雪の多さに踏み後の主は断念した様です

大丈夫か?私達




積雪35㎝は有るでしょうか

小動物の足跡がまるで道案内の様に続いています

さぁ気持ちを引き締めて ラッセル・ラッセル


(10時45分)積の深さは60㎝になりました


道は間違いなし


少し先で真新しいピンクのテープを見つけた地点で辺りを見渡しますと

左奥にもピンクのテープ なお進みますと更に奥にも・・・

私達は迷う事無く急な斜面にとり付きます

しかし

溶鉱炉の様な岩を左に見た辺りから、どうも様子が・・・

勘が「此処は違う、引き返せ」と言っています

30分ほどウロウロしたでしょうか

最初に見たテープまで戻り、その真新しさに違和感を感じ手に取ってみますと

そこに記された小さな文字は「山域地質調査」、登山道を示すものでは有りませんでした


さんざん迷ったあげく、もしかしてと思われる道を登りますと

「来て来て~、炭焼き釜が有る~」私は叫びます

他を探索していた雄さんが登って来て

「見覚えがある様な無い様な・・・」と

この山に登ったのは30年以上も前、林道が作られる前でしたので記憶も曖昧になっていました

折角、人造物を目にしたというのに又もや行き詰まり・・・

あっちへウロウロ、こっちへウロウロしますが藪が酷くニッチモサッチモいきません

どうやら違った様だと引き替えし目を凝らしますと

前方に色のくすんだピンクのテープを見つけました

そのテープを目掛け突き進みますが次に見えたテープは沢の反対側

さすが、もしかしたら腰まで埋まってしまいそうな沢まで下りる気力は有りませんでした

見上げればコルは指呼の間

今日の暖かな陽気とラッセルで汗が滴ります


残念でしたが一寸無理そうです

立ったままの昼食を取り少々後ろ髪を引かれながら撤退


登って来たトレースが「それが懸命」と言っています




景色に見とれてバランスを崩しぺタッと尻もち

深雪の中で転ぶと起き上がれないものですね

そんな私を笑いながらカメラに収める雄さんも同じくスッテン



   



これも夫唱婦随と言うのでしょうかね


「何で立てないんだ?」

もがけばもがくほど立ち上がれないと言って又もがく

笑っちゃ悪いが大笑い


さぁ、バランスを崩さない様に・・・

笑い返されては堪りません




林を抜け鳥居まで戻って参りました




目の前に隋神門が見えてくればゴールです

時刻は(13時)

3時間20分の雪との格闘劇

山頂は踏めませんでしたが不思議と気分は爽快でした

続く


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日本列島・大雪

2016年01月28日 | 日記



1月18日、関東を襲った雪は30㎝

ブルトーザーが生活道路を一掻きしてくれるも降り止まぬ雪に

焼石に水状態

主人は朝早くから我が家の雪掻きを済ませると

地区の一人暮らしの高齢者の家をまわり玄関から道までの除雪に出かけて行った




雪の翌日は裸洗濯と昔から言っていたが

19日は青空となるものの空気は肌を刺す冷たさだった

炬燵から軒先を見ればツララから滴る水滴がまるで真珠の様

その水滴は万両を包み閉じ込めてしまった










水滴は時に素晴らしい芸術を見せる

太陽の光と氷の共作

どんな名彫刻家でも舌を巻く事だろう

屋根から雪がドサッと落ちた

しかしビクともしないこの芸術作品は美しいだけでは有りませんでした


週末、強風が日本全国に吹き荒れた

垂れ下がった つららも終に傾いでしまった

一向に上がらない気温 庭の雪は相変わらず18日のまま解ける様子を見せない




27日、漸くポカポカと暖かい日になった

しかし、この温かさも2日間の期限限定

週末にはまた寒波がやってくるらしい


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高橋まゆみ人形館

2016年01月26日 | 

野沢温泉を出ると道は千曲川に沿う様に南下する

野沢からほんの僅かな距離なのに広い河川敷に雪は見えない

幾分、空は明るさを取り戻した様です

今日はかねてから見て見たかった「高橋まゆみ人形館」に立ち寄りました


どこか懐かしい、どこかホッとする人形たちの館

今日はゆっくり向かい合えそう










写真は撮影禁止でしたので絵葉書などから抜粋したものです

観ているだけで自然と頬が緩んできませんか?

私もこんな田舎で育ちました

兄姉が多かった私は直ぐ上の兄が漕ぐ自転車の荷台に跨り

兄の背中にしがみ付きながら奇声をあげた、あの日が蘇ります

ゲーム機も何も無いそれが田舎の遊び

そんな遠い昔を思い起こさせる様に作品一つ一つは語りかけてくれます


飯山が観光の一環にしているのが「寺の町」です

豪雪地を物語る雁木の有る町を抜け各寺社に繋がる里山沿いの小路を辿り

その幾つかを回ってみました

空気が射す様に冷たく流れる中

決して名刹とは言いがたい構えですが、如何にも山寺らしい親しみが感じられる佇まいです








どの寺も2m近い積雪に頑丈そうな材木で雪囲いをし準備万端の構えです

例年ならばそんな雪景色が展開していた事でしょうに

今年は暖冬(この時点では)のせいか数日前に降ったらしい欠片が僅かに残るのみ

六地蔵にも温かみが感じられます


再び人形館に戻り脇にある食堂で昼食にしました


戦国時代から伝わると言う郷土料理「笹寿司」

この笹寿司は富倉地区の人々が上杉謙信に「野戦食」として差し出したものだそうです

酢飯の上にゼンマイや椎茸、クルミ・卵・生姜が乗った素朴なものでした

ちょうどその時、飯山線を通る緑色の電車が走り抜けて行きました

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火祭りから一夜明けた野沢温泉

2016年01月24日 | 
昨夜の熱気を静める様に

何時、降り出したのか雪がしんしんと降り積む野沢の朝でした


野沢温泉逍遥




あの道も この道も

かつて訪ねたはずなのに

記憶はおぼろで頼りない

時の流れは つれないものです


肩を並べて歩くだけで

何となく幸せ感じたあの場所は

いったい何処に行ってしまったのでしょう


あの頃を探し回ってあちこちと

ようやく麻釜に着いたとき

かろうじて記憶に残る場所に出て

わけもなく嬉しくて


時の流れに流されず

微かに残った思い出は

大切な 大切な宝物




90度の湯が湧き出る麻釜(おがま)

ここから湯は各旅館へと運ばれて行きます

そして一角では温泉卵を作り野沢菜を洗う湯としても利用されているのです

前に来た時は中を歩けましたが今は危険であると言う事で中に入る事は出来ません


麻釜を見守る薬師堂


町には村民と観光客とが無料で入浴できる外湯が13点在しています

その幾つかを


大湯


大湯の「湯守り仏」


まつばの湯


麻釜(おがま)の湯


横落(よこち)の湯


湯釜温泉公園・ふるさとの湯


足湯




もう何年も経つのに年賀状が届く「三久工芸」さん

あの場所はどこだったかしら

外観はすっかり忘れていましたが木の看板に見覚えが有りました


前回の時に購入した物ががこの木目込み人形でした


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野沢の火祭り 別名を喧嘩祭りと言うそうな

2016年01月22日 | 
続き

江戸中期には既に行われていたと言う野沢の道祖神火祭り

この祭は平成5年、日本の三大火祭りとして重要無形民俗文化財に指定されました




温泉街で一暴れした松明が火祭り会場へと運ばれてきますと

先ずは灯篭が組み立てられます

この灯篭は前の年に子供を出産した家では感謝の意と我が子の成長を祈願し奉納する決まりなのだそうです




高さにして9メートルの灯篭が3基、真っ暗な夜空に浮かび上がりました

相当アルコールが入っている男衆はそれでもなお酒を酌み交わし、そして唄います


夜を徹して建てられた社殿の屋根の上には42歳の厄年の男衆

社殿の前には25歳の厄年の男衆

これから始まる攻防戦を前に挑発の雄叫びを上げ既に敵を迎え撃つ準備態勢に入っておりました




セレモニーが始まる迄の一時

「これが日本のお祭りよ! 凄いね」とアチコチで記念撮影

その内、社殿の近くが人だかりとなり

係員の「これ以上前に出ないで下さい」の指示通り真面目に構えていた私はは何時の間にかカヤの外

「ここが最前列だと思ったのに、そんなぁ

その時です

「ちょっとゴメンよ」と言いながら人垣を掻き分け掻き分け私を最前列まで引っ張ってくれた祭関係者

これをラッキーと言わずして何と言いましょうか

「ありがとう」の言葉が届いたかどうか振り向けばもうその人の姿は何処にも有りませんでした










盛大に花火が打ち上げられ勇壮な道祖神太鼓が夜空を切り裂きました

深く重い響きです

離れてしまった雄さんは何処にいるのかしら、太鼓が見える位置に居るのかしら

「さぁ皆さん、いよいよ火祭りが始まりまーす

 危険ですから、もう少しお下がり下さーい」

必死に叫び出ようとする観客を押し戻す係員






しかしその声も空しく観客は下がるどころか増々前へ前へと押して来ます

観客席は右に左に波打ち前にロープが無ければ、そのまま倒されてしまいそうな勢いです

何時の間にか私は前に居る頑丈そうな係員にしがみ付いていました






赤々と燃えた松明が次々と社殿に向かってきます




社殿に火を点けようと振りかざして迫る村の男衆

それを阻止しようとする厄年の若集

飛び散る火の粉

荒っぽい攻防戦が始まりました






激しいのは彼らだけでは有りません

観客席も凄まじい押し合いへし合いの攻防が続きます

ジックリカメラを向ける余裕などなく自分の体を守るのに必死な1時間半でした

これ以上、ここに居ては危険かもしれない・・・

そう判断し係員にロープを持ち上げて貰いどうにか脱出

取り囲む観客の後ろを通り高台へと移動する事にいたしました

運の良い事に此処で雄さんとバッタリ

「寒いのでもしかして“たか”が旅館に戻ったかもしれないと旅館に引き返した」と雄さん

私の方は寒いどころじゃ有りませんって

押される体を守るのに精一杯でむしろ熱いくらい




高台に設けられた警察官の待避所にいきますと

ここでも運よく一人の警察官が邪魔にならない所ならば入っても良いと言って下さったので

遠慮なくそのお言葉に甘える事にしました

さぁいよいよ今日のクライマックス

社殿に火が放たれました




そして火が高々と夜空を焦がし火祭りは最高潮に達します

灯篭が徐々に飲み込まれるように進み全てを燃やして幕は閉じられたのでした

 命有るなら来年も

    また来年も 命有るなら来年も


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