たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

岩櫃山下山後の温泉(四万の積善館)

2016年11月29日 | 登山
続き




積善館が紹介される時、必ずこの写真が登場します

現在、玄関前を改装中でしたので(上の写真)パンフレットの写真を使用いたしました

千と千尋の神隠しの製作直前に訪れた宮崎駿監督が

「映画に出てくる湯屋や世界観があまりにも似ている」と驚いたエピソードは有名ですね




本館客室から延びる渡り廊下は山荘に通じています


桃山様式の山荘外観、当時の名工の技を随所に見る事の出来るここは多くの文豪が宿泊されたそうです


一度、泊まってみたかった積善館(本館)

此処は国の登録文化財に指定されている昔ながらの雰囲気を

今なお残す木造建築では日本最古の湯治宿です

現在は重文に指定された為に火器使用が禁止されておりますが

迷路の様な構造は当時の湯治宿を彷彿させるに十分です


通されたお部屋は3階の8畳間

ポットの湯は給湯室へ、お部屋で湯は沸かせません


部屋の注意書きにこんな物が有りました

四万と言えば先ずを抜きにしては語れません

6月から9月、この辺り一帯には蛭が出没するのです

「稲包山を登山中、蛭に襲われた 四万の蛭は上から降ってくる」

そんな話を聞いた事が有りますが、それだけ野生動物が多く生息していると言う事なのでしょうね


上段の間




今回 積善館に止まりたかった一つが元禄の湯

上段の間と向かい合って、その湯は有ります

風呂は撮影禁止でしたので、此処もパンフレットを使用致しました

4万の病を治すという事から四万温泉(しまおんせん)と言われるその効能高い温泉も然る事ながら

大正ロマンの色濃い雰囲気を醸し当時には珍しい温泉の蒸気を利用した蒸し風呂も付帯しています

  

こちらは山荘と新しく建てられた佳松亭とを繋ぐ通路です

(本館に宿泊してもお風呂は自由に入れる)




但しこちらは宿泊料が2万円位

因みに本館は税込7000円ちょっと




このお堂は国宝の日向見薬師で祀られているのは勿論、薬師如来像

温泉街から高台に向かった場所に有りますので歩いてはキツイかもしれません


薬師堂の前には御夢想の湯が有りますが現在、屋根の修復作業中

旅の途中ここで一夜を明かした僧(?)が夢の中で4万の病を治す温泉が湧き出ているというお告げを

聞いたと言う場所なのだそうです

こう言う事は何処にでもある話ですよね

いずれにしても四万温泉は素晴らしい温泉です

蛭のいない時期に是非訪れて見て下さい

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閑話休題 雪が降ってきた(1)

2016年11月28日 | 自然

 雪が降ってきた

ほんの少しだけど

私の胸の中に積もりそうな雪だった


 雪が解けてきた

ほんの少しだけど

私の胸の中に残りそうな雪だった

灰色の雲が私に教えてくれた

明るい日差しが すぐそこに来ていると

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(2)岩櫃山頂へ

2016年11月27日 | 登山
続く






九合目から一端、下ります

「そこを降りたら右側に移って下の岩に足を掛ける」

「足が岩に届かない~」

「あと10㎝下」

先に降りた雄さんの指示を受けながら馬の背に降りたちました

「どうしよう」  「行きたくない」  「此処まででいいわ」  「無理よ」

そんな声が背後の頂から聞こえてきます




雄さん、山頂への岩場に取りつきました

お次は私の番


顔が引きつってます


昔は余裕でしたのに・・・(歳はとりたくないものですよ)




そして山頂

  

またまた昔の写真を取り出しました

約450m真下に郷原の集落を覗き見る高度感たっぷり、スリリングな狭い山頂です


「鎖はシッカリしているから安心して体重をかけていいぞ」の声掛けに先着の登山者が降り始めました






緊張を和らげる様にツツジが優しく咲き柔らかな景色が撮り巻いています

九合目に目を凝らすと登山者がポツンと一人

左の岩にズームを当てれば、何処かでみた石仏の様な・・・

下諏訪に有る万治の石仏に似てたのでした

さて下りは




九合目を過ぎ途中から沢コースに入ります

忘れていましたが以前、来た時は雪が有りましたので、もう一度アルバムを見ますと

登頂したのは3月20日でした


最後に少し登り返して尾根上に上げれば岩櫃城は目と鼻の先




東屋で昼食をとりながら茨城からやってきた団体さんとしばし山談義する周辺は

相変わらずシジュウカラやコガラの鳴き声が賑やかに飛び交っていました


岩櫃城には遺構として本丸下に「竪堀」が残されています

文献によりますと

この竪堀はクランク状に曲がっているため真っ直ぐ進む事が出来ない

その先は本丸と二の丸を隔てる堀切りで、ここへ出てしまうと両方の曲輪から挟み打ちの攻撃を受ける

これを逃れようと堀切りを突っ切っても傾斜が急で攻撃の足場が無くなる

この様に侵入者を拒む為の工夫が凝らされた、高い防御力が計算されていたと言うわけです


無事下山し今宵は今回のメインである志摩温泉の積善館に山靴を脱ぎました


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岩櫃山 (思い出と併せて)

2016年11月25日 | 登山
11月21日


久し振りに岩櫃山をトレッキングして参りました

今回、登山口を平沢にとりましたのでパンフレットの写真を使用

岩櫃山は標高802,6m 観光案内所からの標高は約292mと、こじんまりしていますが

「小粒でもピりりと辛い」山椒の実の様な岩山です

岩櫃は結構、人気の山ですが今日は月曜日と言う事も有り広い駐車場に車3台

その駐車場から数分の所に観光案内所が有りその先が登山口でした






僅かな登りで岩櫃城跡です

この城も箕輪城と同じく波乱に満ちた城でした

後に真田氏三代が居城した事により今を賑わす真田丸にちなみ

至る所に幟旗が風になびいていました


目の前にシジュウカラが・・・

慌てちゃいけないと思いながらもやっぱり慌てていました・・・ピンボケです

  



さて、いよいよ核心に近づいてまいります

岩場を行くか、迂回するか

覗くと落ちたらただで済まない岩のへつりでした

ヤメタ 




落ち葉の体積する急坂は滑る滑る 終に私は四足歩行

傾斜が緩んでも左は深い谷なので油断は出来ません









岩間をジリジリと登り高度を稼ぎます




六合目に差し掛かった辺りからハシゴや鎖の力を借りる様になり、いよいよ核心部に突入しました

  

「オイオイどっちへ行くんだ?」

私は時々こんな事をやらかします




軌道修正して再び鎖でヨイコラショ




九合目に到着すると前方に二本の鎖が垂れる山頂が見えてきました

九合目から一旦、図の様に垂直の岩を鎖で下り馬の背を進んで山頂への鎖に取り掛かります

ふと、忘れられない思い出が蘇りました

あの日、私達は平沢とは逆の蜜岩ルートを辿って山頂に迫ったのです

  


写真は途中に有る「天狗の懸け橋」です

両側は深い谷、岩の幅は60㎝ほど

戸隠山の「蟻の戸渡り」に似てますでしょうか

とても立って歩く事は出来ずソロリソロリと前進するしかない恐怖の懸け橋でした

渡り終えると次は垂直の岩場、後方には渡って来た懸け橋が見えています


鎖場を過ぎ次に現れたのが「鷹巣岩陰遺跡」でした

ここは弥生時代の墓の可能性が指摘されている場所で

弥生人の人骨と壺等々が出土したのだとか

ここを潜り岩櫃山頂を鎖で回り込みますと「奥さん、怖そうに渡っていたね」

九合目で休んでいたグループにどうやら一部始終を見られていたのでした

  

桐生からいらしたこの人達のグループ名は「亀の子山岳会」

無理をしない会の様で、この日も九合目で山頂を眺めながら食事をし、そのまま帰るのだとか

グループの一人が名刺を下さった事がきっかけで、その後、親しくお付き合いさせて頂く事になりました

残念な事にもう御夫婦ともお亡くなりになってしまわれました


次はいよいよ山頂です

続く

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堀部安兵衛築庭による下田邸の紅葉

2016年11月23日 | 自然

買い物の帰り下田邸に寄ってみました


ちょうどライトアップされていて真っ赤なモミジがへ塀越しに覗いています

誰も居ない、私一人

こんなチャンスは又と有りません


江戸時代、代官を勤めた下田邸のお屋敷跡で

庭は堀部安兵衛の作と言われています




今日は少々風が強く大分散ってはいましたが未だまだ見ごろ

何だか私一人で見ているのは勿体ないなぁと思いながらも広い庭を右往左往していました




桃山建築の茶室の障子に写るモミジが真に絵の様です

そろそろ帰ろうとした時「こんばんわ」

立派なカメラを担いだ男性が入って来たのを潮に下田邸を辞す事に致しました


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