たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

爺のヤキモチ

2018年09月29日 | 暮し
気が向くと作ってくれる雄さんの料理


先ずは大根粥

粥専用の石鍋でことこと・ことこと

薄い塩味で上品に

食欲が失せた時に最高の一品です




雄さん得意とする、もんじゃ焼き二種

私が作るとお好み焼きになってしまいますが・・・

上のはイカと葱を入れただけのシンプルなもの

下はシンクウサイとイカゲソ、葱が入っております

オッと空芯菜でしたね、木もれ日さん、間違いの指摘有難う。感謝です

蕩ける様な舌触りが何とも・・・


そして最後に群馬の郷土料理「ジジ焼き」→ジリ焼きとも言いますね

これを称して「爺のヤキモチ」と

小腹が空いた時の最高のおやつです




シュウカイドウは私の感謝の気持ち


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思い出に残る山(30)大津(西上州)

2018年09月27日 | 心に残る思い出の山
今回は極めてマイナーな山を取り上げました

上州百名山を目指す中で忘れられない山が在りました

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平成8年4月21日

ここのところ二人とも風邪が長引いて何処にも出られず机上登山ばかりしていた

今ではその数も数えきれない程となって、これ全てを登り尽くす事が不可能で有る事は

解っているが未知の山が現実の山とならなくとも、それはそれ

私の中に身近なものとして拡大していく事が喜びであり満足なのだ

「今日は幾つ登った?」

「北海道の山を三山」

そんな会話が交わされ一日が過ぎて行くのだ

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アカヤシオの時期には混みあう三ッ岩岳と烏帽子岳の間に在る里宮橋登山口が出発点

大津に登る人は居ないだろうが結構な車の数だった

私達は橋の上に車を停め雑木林の中、大仁田川を遥か下に見ながら流れに沿って

登って行った  所々崩壊した個所が有り気が抜けない

周囲の木々は殆ど裸だ、そんな中それにとって代わる様にマンサクの黄

足元にはヒトリシズカや可憐なスミレもチラホラ見られる


やがて流れが足元に近づいた頃、二分する道をテープ頼りに登って行くと

どうもおかしかった 

地図と合わないのだ 赤いテープを手に取ってみると

其の印は営林署の物と解りやむなく引き返した

大岩に阻まれて見えなかったのだが、その直ぐ先に最初の大橋は在った

頼り無さそうな丸太の橋だ(私が最も苦手とする橋渡り)

周辺にはハシリドコロが見られる様になり進むにつれその数も多くなっていく

そんな不気味色をした花とは対照的に流れは底の石ころ一つ一つ迄もスッキリと透かし

清らかな水音を響かせて流れている 水量も豊富で連続する小滝も力強い


道は川を高巻いたり流れの脇を通ったりしながら奥へ奥へと入って行く

ふと何時かテレビでここの子供達は空を描かせると四角く描くんですよ

言っていた教師の言葉を思い出した 四方を山に囲まれ四角く見える空しか知らないのだ

見上げる空はまさに、その四角い空だった

行きに選んだケルンからの直登コースは直ぐに見つける事が出来たが藪が酷く

登れる状態では無かったので、そのまま川沿いを直進 近くに馬頭観音が祀られていた

この道は昔、佐久・大日向へ抜ける物資輸送路に利用されていた道であり

峠近くの小平地には眼病に効く鉱泉が湧き薬師堂も建っていたと言う

そんな遠い日に想いを馳せながら先に進むと庭園の様な広河原に出た

山峡を縫う様に流れる川に両側からスロープが優しく迫り、その中に雑木が

まるで人の手を加えた様にバランスよく配置されているのだ

「この一部分だけでも自分の庭だったらなぁ」と雄さんは物欲しげに眺めていた


私達は流れの傍らにザックを置いて冷たい水で手を洗った

雄さんは童心に返って、あちこちと石を捲った

居る・居る! 真っ黒なサンショウウオがジッと蹲っている

体を突くと面倒臭そうに近くの石の下に移動し姿を隠した


ここでズッと連れ添って来た流れと別れ、いよいよ稜線への急登だ

大津は最近、注目を集めたばかりの山であり、そのため標識の類は何もない

樹林帯の中の微かな踏み跡をただただ見落とさない様に追うだけだ

雄さんが「間違ってもオナラはするなよな」と言った

私の尻がちょうど雄さんの鼻先と言う急登なのだ  「空が見えてきた」と言う声に

顔を上げたらバランスを崩し半回転して雄さんと向かい合ってしまった

コッチジャネエヨ、アッチダヨとまるで弥次喜多道中だ

「道を見失ったら稜線を目指せばよい」とガイドブックに有ったが

とうとう、その通りになり漸く登りあげた尾根は後で解った事だが

赤テープが有る場所から100mほど外れた場所だった

取り敢えず持参のストッキングを結び歩を北に向けたが標識が無いので

気持ちが少々焦り出して来た

「あの川の流れを見ただけでも満足だ」雄さんが悲観的な言葉を言っている

行く手に多数のテープを発見した時には正直ホッとした

間もなく朽ちた材木が散乱する伐採櫓跡に着いた


今まで木々を透かして見えていた展望がここで初めて開けた

その中に真っ白な浅間山が優しく覗く

この辺りアカヤシオが特に美しい所らしいが今はその片鱗さえもなく

やっと春の眠りから覚めたばかりという感じだった

東側の谷を隔てて山肌には先日降った雪がベッタリと張り付いている

この辺りから所々に巨岩が立ちはだかる様になった

その一つ裂石を見つけた雄さん、私をその前に立たせシャッターを押すと

「良く拝んでおいたから更年期もこれで10年延びる」・・何か意味が有るのかな???


1053m峰で二分する尾根を右に下り再び登り返した地点から左に入ると

主峰手前の岩峰に出た 目の前の三ッ岩岳に始まり西上州の山々が犇めくその上に

ここでも浅間山が頭を見せている

眼下の山間には雨沢の山里が自然に同化して何とも大らかな景色だ

此処は風も無く明るくて気持ちが良い、大津主峰は射程距離だ

展望が良い事を理由にお弁当を広げる事にした 

山で食べる者は簡単なものでも実に上手い

先ず展望がオカズになり澄んだ空気は調味料だろうか

日頃、苺を口にしない雄さんが珍しく「美味しい美味しい」と言って口に運んでいる

それにしてもトロトロと居眠りが出そうなほど気持ちが良い



千里の眺望を楽しんだ私達はコースに戻り伐採のワイヤーが残る尾根を下り

ナイフリッジの岩稜を伝い、いよいよ大津本峰の岩稜に挑んだ

少し左側から立ち木に掴まって攀じ登ると難なく灌木の生えた山頂に出た

山頂は山名を記した小さな木札が枝に掛けられているだけだったが

東側の風景も開け先ほどとは変わった趣がこの頂には有った




1053m峰まで戻り今度は北西に向って尾根を下り塔状岩峰を目指す

それぞれの距離は僅かなもので有るが一旦下っての登り返しの連続は辛い

やがて岩峰の基部に着くと登り口に戸惑った

雄さんが様子を見て来ると言って登り始めた

暫くしてから私は主人が最初に登った地点から木の根やイワ角を伝って登ってみた

すると岩を登りあげた所に踏み跡を見つけた

道が解った事を大声で叫んだがその声は届かず、その代わりに

こっちは危険だから着いてくるなと言う声が返ってきた

合流点を一足先に着いた雄さんに追いつくと

まさか・・・来たのかとビックリしている

ここも周りがスッポリ切れ落ちている為、四囲の眺望は申し分なく

大津山頂からの岩峰から景色が一つに集約されて広がっていた

展望を堪能すると夢中で登って来た岩壁を草木を命綱代わりにし

足を踏ん張りながら慎重に下る

久し振りのフリークライミングの緊張感

此処は鎖が是非とも欲しい所だ


広河原の下降地点まで戻り広河原までの急斜面を木に体当たりしながら

一気に駆け下った  汗を掻きかき登った道も下りは呆気なかった

登山靴の先に当たる爪が痛い 頃合いを見て川の畔にリュックを置き

ラーメンを作って食べた  午後の陽光は谷間までは届かないが気まぐれに


揺れる川面は艶やかな輝きで辺りを満たしている

川べりはヒンヤリとし汗ばんだ体が急速に冷え

心なしか辺りも暗くなってきた

4時、登山口に着くとあれ程停まっていた車も僅か3台だけだった

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雨沢周辺に近代的な建物は全く見られない

立派な門構えの寺を中心にゆったりとした家々が山と川に挟まれ伸びている

ソメイヨシノ、山桜を眺めていたら

♪山に咲く 里に咲く 野にも咲くのフレーズが、ふと浮かんできた

(塔状岩峰は危険だったためか写真は残っておりませんでした)

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お月見とパソコン画

2018年09月25日 | 自然
「昨日を振り返って」


お稽古終了後、お弟子が持って来て下さった月見饅頭でティータイム

「十五夜に晴れ無し」今夜はこんな、まーるい月が見られるでしょうか


出た出た月が

まるい まるい まんまるい 盆の様な月が


隠れた雲に

黒い黒い真っ黒い 墨の様な雲に


また出た月が

まるい まるい まんまるい 盆の様な月が







その後も月は雲間を自在に漂い続けました

その時




何処からともなくやって来た雨竜(あまりょう)が

大口を開けて迫ります・・・危うし


しかし終に飲みこまれてしまったのでした

 
                                (パソコン画)

お月見の一幕 The end

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中秋に咲く花

2018年09月23日 | 

空一面、雲に覆われた今朝5時55分の東の空です

今日の予報では晴天と言う事だから気温の上昇と共に雲散するだろうと思いながら

空を見つめておりますとフワ~リと芳しい香りが・・・




何時の間にかモクセイが咲いていたのでした


傍らには淡いピンクのサルスベリ

濃いピンクのサルスベリは散り始めましたが、こちらは未だ勢いが有ります


「ヒューケラは葉を楽しむ植物、大した花では無いので咲いたら摘んでしまってね」

送って下さった友人は、そう仰っておりましたが

どうしてどうして小さな花を散りばめて可愛いものでは有りませんか・ねぇ。


今、畑の主役はニラの花

南側の縁を帯となって華やかに彩っています








つい先日ムクムクと芽を出した彼岸花がやがて蕾を付け

今はこの通り満開になりました

今日はお彼岸

彼岸花とは良く言ったものですね

この日に咲く事を心得ている様です

結局あれから雲は時間と共に密度を増し冴えない曇天の一日となってしまいました


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シュウメイギクを飾ってみました

2018年09月21日 | 
昨日午後から降り始めた雨が未だ止まず

今年の夏が熱を全部吐き出してしまったのでしょうか

今日は11月の様な陽気です

余りの肌寒さに掘り炬燵のスイッチを入れました






シュウメイギクが5分咲きになりました

折角、美しく咲いてくれたのでミズヒキと一緒に玄関に飾って挙げました


凄い実の付きよう

目覚めると窓の向こうに飛び込んでくる栗の木です

下にもたくさん落ちているのに・・・勿体ないなぁ・・・でも採るわけにはいかないし


栗と言えば先日、赤城自然園を歩いていて

こんなにたくさん拾って来ました

夜はさっそく栗ごはんで戴きました

山栗なので小さく皮むきが大変でしたがホクホク感は山栗に叶うものは無いですね

                  

昨日は1ヶ月振りに年齢マチマチの食事会でした

その後、足が弱ってしまって同席できなかったKさんを訪ねます

現在91歳、相変わらずお元気そうな様子に一安心

別腹とばかりに此処でも良く食べました

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