たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

旅の前に花火で景気よく

2015年07月27日 | 登山
8月28日より、また気儘な旅に出かけて参ります

帰って来ましたら又、宜しくお願い致します

写真は昨夜のものですが旅の前に景気よく

(庭から写しましたので一寸、遠いですが)
























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榛名山のユウスゲ

2015年07月25日 | 



陽が西に傾くころ相馬山の麓、沼の原はいよいよ賑やかになる

手を取り合って踊っている群れの脇には寄り添う恋人同士の様な姿があり

片隅では恨めしそうに見つめるたった一輪

しかし、その姿は凛として美しい

宴は夜明けまで続き後は何も無かった様に原野が茫々と広がる





ここは榛名富士、蛇骨岳、相馬山に囲まれた一角です

沼ノ原のユウスゲがピークを迎えるのは8月で私達が訪れた23日は未だ人影も疎らな夕暮れ時でした

夢二が愛した沼の原

そんな想いで静かな原に佇んでいますと未だ疎らなユウスゲをジッと見ている夢二が想像されます

(背景の山は蛇骨岳  そして佇むのはお粗末ながら私の亭主ですが)






後ろは榛名富士ですがユウスゲはどの山を背景にしても絵になります

今年の正月、私はこの山の頂からご来光を迎えたのでした

季節毎に趣を変える榛名の富士山も今は緑一色

夕暮れを迎えて青く静もっていました

原に咲いていた今の時期の花を紹介しましょう


ノハナショウブ




オカトラノオ


ノリウツギ




ギボウシの親子


ホタルブクロ


ショウマの仲間?


マンネングサ


シモツケソウ




ウツボグサ

上の写真は熊か何かの縫い包みみたい




★花の名前、間違っていましたら教えて下さい)


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(3)野反湖畔 最終章

2015年07月22日 | 登山

さて富士見峠へ戻るのに湖畔を歩きたいと思い食堂の人に尋ねますと

「このまま車道を登って行けば三つ目の駐車場が有りますので其処から湖畔に下る道が有りますよ」

と教えて下さいましたが

三つ目の駐車場と言えば昨年、みっちゃん・きみちゃん姉妹と八間山から下ってきた場所、かなり先です

どこか降りられる場所は無いかと取り敢えず車道を進みますと

立ち入り禁止の札が下がる車道らしき道が下っているのを見つけ

石がゴロゴロする悪路ですが徒歩ならば大丈夫だろうと半ば強引に踏み込みました

ところが20分ほど歩いた所で道は途絶え

その先は湖に落ち込み、とてもでは有りませんが降りられる状況では有りません

まさにレ・ミゼラブル

あの悪路を戻るのかと思いましたら途端に力が抜けてしまいましたがともかくここは落ち着けと自身に言い聞かせ

辺りに目を配りますと藪の中に獣道とも思える一筋の道が湖に向かっているのを発見

行詰まった先に光明を見出したそんな気分です


道は途中から笹に隠れ段差も頻繁に出て来ましたので細心の注意を払いながら笹を掻き分け下りますと

ひょっこり前方が開け湖が目の前に

砂の上には靴跡らしきものが残っていましたので今、降りてきた道は釣り人が利用している道なのでしょう






近くでは近寄っても飛び立とうとしない蝶たちの群れ

美味しそうに蜜を吸う姿に思わず私もゴクリと喉が鳴りました




レベルを目線まで下げても未だ美しい湖水の色

足元に押し寄せるあくまでも透明な水

通り過ぎるには惜しい景色を前に私達は其処にシートを敷き暫くこの天然の美に身を委ねます

言葉も交わさずにただ見つめているだけ

それだけで時間がドンドン過ぎていく至福の時でした


遊歩道ではない畔にはこんな落とし穴も有りました

1m以上有る手掛かりのない赤土の崖を「もう少し足が長かったら」と悔やみながら一旦水際に降り

そこから又、這い上がって落ちたら池ポチャの細いスペースを木の枝にしがみ付きながら進むスリル

まぁ、ここを選んだ私達が悪いのですから文句は言うまいですね




取り敢えず難関をクリアしホッとして気が付けば傍らに私の顔よりも大きなシシウド

そして如何にも優しげなキバナノヤマオダマキが静かに涼風に揺れていました


そろそろ遊歩道に出ないと花たちに会えません

時折り太公望が目印に付けたと思える青い紐が木に縛って有りましたが道らしきは見当たらず

意を決して笹原に飛び込みます

遠目には草原の様に見える笹原も入ってみれば腰まで没する深さです

「道に出たぞ」

その声に纏わりつく笹を払いながら遮二無二藪漕いだ20~25mでした




丁度、設置して有ったベンチにヘナヘナと座り込み何と言う冒険をしているのかと半ば呆れる私

「何時もの事じゃないですか」とアサギマダラの好物ヒヨドリソウコバイケイソウが笑っていた様な・・・








3ッ先のベンチで水補給の為の小休止

陽も大分傾き太陽が雲間から顔を出すと湖面の一部がスポットライトを浴びたかの様に輝き

その光の一つ一つが踊り始めました

波と光が織りなす自然の芸術

何時の間にか大休止になってしまいました

草原ではイブキトラノオハナチダケサシも合わせるかの様に踊っています

ん?私のお腹の虫もここに来て漸く踊り始めました

持参のオニギリを頬張りながら、もう少しこの芸術に浸る事に致しましょう






少しずつキスゲの数が増しました

笹の緑の波の中に逆光に輝くキスゲの黄色が鮮やかに映えます

イブキトラノオも誇らしげですね

花とは対照的に後ろに控える白樺の林は高揚する気持ちを穏やかに沈めてくれる立役者と言ったところでしょうか

ここの景色が素晴らしいのは、お互いが上手く融合しているからなのかな?と納得しながら先を急ぎます






進むに連れキスゲの数も増々多くなってきました

物悲しい夕暮れ時、キスゲの色だけが浮かび上がるウッドチップの小路です


時計を見れば17時

最後の急坂の途中で振り返れば陽は既に傾き湖水のあの碧さも徐々に失われつつ有ります

思えば10時に入山し7時間強、良く遊んだものです




富士見峠に帰り着けばお花畑の中にウスユキソウ

隠れる様に優しく咲いていたのが印象的でした

車に乗り込めば台風11号の接近に西から既に雲が押し寄せて来ています

今回の台風は大型との事、被害が出なければ良いのですが・・・


源泉掛け流しの応徳温泉(400円)で一浴し次に向かうは榛名湖

10年前の道路にまで飛び交うホタルを期待しましたが急激に数が減ったのか

湖面近くの木々の間を時々光を放ちながら飛ぶ一寸ばかり寂しい蛍狩りでした

これでは腕を振るおうと集まったカメラマンもベストな写真が写せたかどうか

仕方がないので数年前にプロフィールに浸かったパソコン画を此処に載せる事に致しました

(3回に渡って書き続けてきた野反湖のウオーク、長々とお付き合い有難うございました)

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(2)野反湖 山頂~キャンプ場~ビジターセンター迄

2015年07月18日 | 登山



本来はここから一旦下り高沢山へ登り上げてキスゲ咲くカモシカ平を往復するのがコースなのですが

見上げれば台風の接近で不穏な雲が西側に湧き出ており雨の前触れの嫌な風も出てきました

早急な崩れではなさそうですが私の足の運びでは時間との勝負になってしまいます

と言う事でノハナショウブと未だ開花前のツリガネニンジンに別れを告げキャンプ場に下る事に相成りました


これは何だ? まるで海の生物みたいですね 


野反湖を見下ろしながら進む尾根伝いの爽快な道も、そう長くは続かず森へと導かれます

展望は勿論、閉ざされてしまいますが

こんな所は大自然の懐に抱かれている様な何とも言えないな安心感が有り決して嫌いでは有りません

闖入者に驚いて飛び立つ鳥の羽ばたきに驚き、木々のオブジェに感嘆し

春ならば大群落を見せるマイヅルソウに目を見張る

それらは森の中だからこその楽しみと言えるでしょう


森を抜け野反湖が再び姿を現しますとキャンプ場が近い事を知らせる様に若者の声が響いてきました


夕食の用意でしょうか

先ほど聞こえた若者達が火を起こし、少し離れた所では若い夫婦も準備に取り掛かっていました

少々恨めしく思いながら私達はベンチでコーヒータイムです








キャンプ場から湖に下りますと、ここは「テン場のお花畑」

今は名残のノハナショウブとイブキトラノオが涼風に揺れる静かな湖畔でした

夏休みの土日にはチビッ子達の良き遊び場になるのでしょう


「このお水は飲めるんでしょうか?」

「飲もうと思えば飲めるよね」

聞く方も聞く方ですが応える方も何だかチグハグな・・・




ヤマブキショウマ と オオウバユリの花芽




センジュガンビ




近道となる架け橋を渡りウッドチップの道を緩く登ればビジターセンターはもう近い

途中の渓谷でセンジュガンビを見つけ二人とも大興奮

渓谷に下っての撮影です

此処は分水嶺、ロックフィルダムから流れる水は群馬側に流れるものとばかり思っていましたが

新潟、長野、新潟と曲折しながら果ては信濃川と名前を変えて日本海に注がれていたんですね


白砂山登山口はここもノゾリキスゲのビューポイントと有って登山者の車と観光客の車で混み合っていました

花に酔いしれた数十年前がまるで昨日の様に蘇ります

今頃は稜線上のシャクナゲが開花している事でしょう


私達は見飽きる事の無い野反湖を花越しに眺めながら次の行動を模索するのでした

続く


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ノゾリキスゲ咲く野反湖へ (7/14)  そしてエビ山へ(1744m)

2015年07月16日 | 登山

この夏、最高の暑さが予報された7/14、そろそろノゾリキスゲが見頃を迎えるのではと8時、野反湖へGo 

予想通り富士見峠周辺は先日のオレンジの景色は既に終わり黄色の景色が迎えてくれました





   


   

イブキトラノオ ノゾリキスゲ オニシモツケ ハクサンフウロ シモツケ




観光領域はここまで

先ずは先日、登った弁天山方面に向かいます






道の両側は目が覚める様なキスゲの大群落

その彼方には長野、群馬県境の山々が幾重にも重畳しながら緑から青へ、次第に霞んで空に溶け込んでいました

目を右に転ずれば空の蒼さを写した湖とキスゲのコントラストも、これまた美しく

私達は何度も足止めされてしまったのでした

左に弁天山からの道が合わされば暫くは道も平坦な尾根歩きです

青い空、白い雲、緑の風…実に気持ちの良い今日の天気

ほら、トンボも気持ち良さそう

   



シロバナニガナ と ハナニガナですが絡み合って甘い雰囲気ですね

木陰ではギンリョウソウの慎ましい姿が印象的です


押出しの峰(おんだしの峰)の三叉路をエビ山に向けて左に向かいますと

今迄、稼いだ分が帳消しされるほど下って下って降り立った笹原は何と湖とほぼ同レベルまで下っていました

どうやら、ここは山一つ一つが独立している様です


コバギボウシ

   

ノハナショウブ と ヒオウギアヤメ

   

キジムジロ と ガマズミの様な花


アオヤギソウ
 

ミヤマホツツジ

勿体ないなぁと思いながらも笹原の中の道を進めば其処はお花畑

勿論、ノゾリキスゲも散らばっています

残念なのは笹が繁茂し花たちの領域を狭めている事でした

笹原を過ぎますと押出しの峰の下りから見えていたエビ山への胸突き八丁が始まります

サッ、また一から出直し・・・頑張るしか有りません

炎天下の急登はさすが汗が吹き出し息も上がります


少し登っては立ち止まり呼吸を整え、そんな繰り返しが続きます

そんな時に、こんな可憐な花(?)がどんなに慰めになってくれた事か


「少し休もう」とヘタヘタと座り込んだ先に見えた野反湖の神秘的な色

空気が澄み日差しが強いからか実に鮮やかに目に映ります

そして何よりも嬉しいのは湖面から吹き上げる寒い位に爽やかな風でした


最後は口をきく気にもなれないまま、ただ黙々と・・・

それでも入山から約2時間、着きました

とにかく木陰を見つけシートを広げると先ずは魔法瓶に入れてきたアイスコーヒーをグググッと


時間は12時を回っていましたが、あの胸突き八丁の疲れで全く食欲が湧きません

こんな時はこれに限ります

お塩を付けてキューリの丸かじり

落ち着いたところで周囲を見渡せば何と展望の良い山頂では有りませんか


眼下には野反湖


目を上げれば一番奥に懐かしい白砂山(丸で囲んだ山)


吾妻の山の向こうには私の家の裏山、榛名山


右に目を向けますとレベル2に引き上げられた浅間山が今日は噴煙も見せず比較的大人しい姿を披露していました


更に右に目を向けますと、堂々と雄々しい草津白根山

この山も火山活動が活発になり登山が禁止されたままになって4年が経ちました

今頃はコマクサが咲き乱れている事でしょうに

続く

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