たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

東洋のポンペイ鎌原観音堂~万騎峠

2013年06月29日 | 登山
湯の丸のレンゲツツジを堪能した私は来た道を帰るのも面白くないので北軽井沢方面にハンドルを切りました

皮肉なもので山から下りれば天気はスッカリ回復

なんとまあ綺麗な青空ではありませんか

軽井沢の別荘地は道が入りくみ、ナビ無しのマイカーでは位置確認をする事ができませんが

ともかく東に向かう道を選んでひた走りますと鎌原観音堂の看板に行き当たりました

主人と来た事がありますが、もう大分前の事、もう一度ジックリ見てみるのも悪くないでしょう


天明三年(1783)噴火を続けていた浅間山は7月8日(今の暦で8月5日)11時ごろ大量の火砕流を噴出

地表の土砂、水、岩を巻き込んでここ鎌原地区を襲いました

火口から僅か5分の出来事だったといいます

異変を感じた一部の村人は高台に建つ観音堂目掛け一目散に走りましたが

当時、火砕泥流と言う知識も無く無防備だった村人の大半は右往左往するばかりだったのでしょう

その間にも火砕泥流は容赦なく鎌原を舐めつくし吾妻川に落ちると次には下流の村を襲い

1時間後には前橋付近まで到達するといった勢いで流れ下ったと言う事です

私は見てませんが、その時の痕跡が前橋の河原町に今でも残っている様です




上の写真は鎌原観音堂に続く生死を分けた15段の石段です

この橋の下を覗くと昭和50年に発掘された石段の一部が覗いていました(当時、石段は150段余り有ったらしい)

その4年後、浅間山麓埋没総合調査会を結成し調査が行われた訳ですが

この時、あと数段でという所で泥流に巻き込まれた女性の2遺体が発見されました

この調査には浩宮様、礼宮様、紀宮様も加わったという事です

この惨事で鎌原地区は600人居た人口が一瞬にして93人になってしまい

死者は下流域55か村を合わせ1624名にも及んだと言います




「お茶でも飲みませんか?ここに居る叔母さんが今朝漬けた嬬恋のキャベツが うんまい(美味しい)よ」

写真を写している私に観音堂すぐ脇の茅葺屋根の建物の中からご主人が声を掛けて下さいました

この建物が200年以上前に建てられ、この大きな囲炉裏を囲んで会議が開かれた事や

当時の事を色々伺いながら「写真を撮らせて頂けますか?」と言いますと

「自然体の方がいいですよね」とお茶を飲むポーズのご主人

近い内に観音堂の本を出そうと思っていると数枚の写真を見せて下さいました

その生き生きしたお顔がとても印象深く心に残りました






さて、これから家までのコースをどう取りましょうと気の向くままに走らせていますと聞いた事も無い峠の標識を見つけました

国道に出たのでは面白く無い、よし行ってみようとハンドルを右に切りました

どうやら国道から見上げる山の中に作られた道の様です

30分くらい走ったでしょうか、杉の木立の中に社を見つけこれで人家も近いかな?と思っていましたが・・・




そこから又ひた走る事15分余り、再び標識が立っていましたので躊躇もなく万騎峠方面に

道は不安になる程狭く勿論行き交う車もなく夜だったら走れないだろうなと思う様な寂しい道です


どんどん上りあげ、ようやく最高地点の万騎峠に到着しますと
“ガサガサ“
エッ何??

カモシカでした

こんな時って慌てますね

写さなくちゃと思いながら手が動かないのです

ようやくカメラを構えいざシャッターをと思った途端

暫くこちらをジッと見てカモシカは・・・残念、茂みの中に姿を消してしまいました

もう一度、出て来て~と暫く待ってみましたが相手は動物、人間の様に再び様子をなんて事をするはずが有りませんよね

万騎峠→標高は1281m、かつては草津への湯治、善光寺参り、食糧や硫黄の搬出等々で

人馬の往来も多かった様ですが明治に信越本線が敷かれると此処を通る人も無くなり次第に寂れたと書かれていました

写真のブナの木は旅人の目印となっていた様です




これはマタタビの葉です

白い葉がまるで花の様でしょう




寂しい道とはいえ、いや だからこそなんでしょうね

道の両側は花でいっぱいでした





      






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湯の丸高原

2013年06月27日 | 登山
湯の丸高原のレンゲツツジ大群落の話を耳にすると居てもたっても居られなくなり

膝痛で無理だと言う主人の昼食の用意をし10時半、単独で出発した

スキー場までは2時間弱

ピンポイントで探った予報では、15時頃から1ミリ程度の雨と言う事だが

湯の丸山には既にガスが掛かっておりツツジがチラホラ見え始めた辺りで、まさかの雨になってしまった

しかも土砂降り

仕方なく満杯の駐車場は敬遠し、道路脇に車を停め暫く様子をみていると

天は私に味方をしてくれましたね

「今だ 

取り敢えず傘を持ち斜面を駆け上がった






足元の草がズボンの裾を濡らし既に靴の中まで浸み込んでしまったが、こうなれば破れかぶれ

ともかくシャッターを押す そしてまた押す

草むらの小花を写す時にはお尻まで濡れ濡れ状態 でも諦めずカシャリと押す

   







出来ればガスが花の所まで降りてくれたなら言う事はないのだが、そこまで天は優しくなかった

さて、そろそろと思い車に戻った途端、またまた雨が降り始めた

これを運が良かったと言うべきか悪かったと言うべきか分からないが、それでも目的は達成されたのだから喜ぶべきなのだろう

雨の湯の丸を後にして国道へ向かう途中に有る「玉垂れの滝」

以前、湯の丸山に登った帰りに一度見てはいるがその時は名の通り玉垂れだった

今日の様な天気の玉垂れは、もしかして様相が違うかもしれないと思った時にはハンドルを右に切っていた

道が二手に分かれているので標識の立っている方に踏み入ると森の中に道は微かながら有るには有るのだが

20分歩いても、それらしき音が聞こえてこない

こんなに歩いたかしら?と不安になり戻って標識をよくよく確認すると矢印は反対方向を示していたではないか

自分で自分の注意力散漫に呆れながら、ぬかるんだ道を傘をさし5分ほど登ると・・・




こちらは車を停めた近くに見えた滝だが目立たない為か可哀相に名前も付けて貰えない不遇の滝


滝から近い鹿沢温泉で一際目立つ鹿鳴館(写真)はスキーの帰りだったか山の帰りだったか忘れたが汗を流した思い出の旅館だ

スキーと言えばここ鹿沢スキー場は持参したはガチガチに凍り

服に落ちた雪はリフトに乗っている間中、結晶のまま融けずに残ると言う並の寒さではなかった事も思い出す

そして忘れてはならない「雪山讃歌」(作詞は南極越冬隊長をされた京大出身の西堀栄三郎氏)

その発祥の地がこの鹿沢温泉・紅葉館なのだ

可笑しなもので私が作詞した訳でもないのに何故か誇らしい気持ちになってしまうのは???


そして嬬恋と言えばキャベツ

四阿山を背に何処までも何処までも続くキャベツ畑

お馴染みの景色では有るが何時みてもこの広大な広がりは心をスカッとさせてくれる景色だ

気が付けば雨はスッカリ止んでいた







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六本松森林センターと水沢寺

2013年06月24日 | 登山
「アンズが採れたのでいらっしゃいませんか?」Tさんよりお電話を頂いた

会話を進める中でアジサイの話が出たので何気なく八本松のアジサイは今頃・・・と言うと彼女スッカリ乗り気になった

と言う事で何時ものメンバー3人で先ずは水沢寺を訪れユキノシタの群落を堪能する事に

K子さんが加わったのはたまたまTさんの所に「トウモロコシを沢山戴いたので持って行きます」と電話が有った為だ




ちょうど見頃を迎えたユキノシタ

本堂を取り囲む純白の花弁の集まりは、まるで雪の壁と見紛う程だ

何時も賑わう水沢観音であるが特に今日は日曜日と有って観光客も多くこの花に感嘆の溜息を漏らす人もまた多い






スッカリ、ユキノシタを堪能した私達は榛名湖経由で八本松森林センターに向かった

しかし来てみればようやくアジサイは色付き始めたところ

私の家と標高に大差は無いのに「おや、まぁ」と言ったきり後の言葉が続かない

でもこんな事でメゲル私達ではない

“花より団子” 持参のお茶とお菓子さえ有ればそれでいいのよね






近くに小正月、繭玉を刺すのに使われる団子木とも呼ばれるヤマボウシを見つけた

ヤマボウシとは花の形状が頭巾の様に見えるためらしいが赤城でこの花の群生を見た時には

思わず車を停めて暫く眺め入ってしまったほど辺り一面が真っ白だった事に驚いたものだ


トリアシショウマも今が盛り

ショウマ(升麻)は葉が麻に似ているとして付けられた名で有り

そこにトリアシと付くのは若芽が丁度、鳥の足に似ているからだと言う事を昔、友人から聞いた覚えが有る

その若芽を積んで食べると味はワラビに似ているが、あの独特な苦みは無く結構いける春の山菜だったと記憶している

一見、地味な花だが近づいて良く見れば愛らしい花の集合なのだ






アジサイは残念だったが、自然の中を歩ければそれで良し

楽しい時間は過ぎるのが早い

帰り我が家で別腹にお茶とケーキを入れて時間を見れば17時

さ~て、アンズのジャムでも作ろうか

そして明日の昼はトウモロコシ 



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梅雨に光る花たち

2013年06月22日 | 日記
雨が良く似合う花と言えば何と言ってもアジサイでしょうね

陽に晒されたアジサイは見るに忍びないものが有りますが

一たび雨が降ると途端にわが世を得たりと光輝きます

我が家には5種類のアジサイが有りますが、全て戴いた物ばかり

下さった方の思いを大切に手入れは欠かさず行っておりますが

植えた場所が悪かったのか今年、花を付けない物(黄金葉アジサイ)もありました










水辺に映える花も有りますね

そう、水連と菖蒲です

毎年、見ている花なのに何故か新鮮な気持ちで迎えるこの二つの花

原産地が何処であれ今やすっかり日本に溶け込みましたよね




和の花と言えばナデシコでしょうか

今が最盛期ですが“秋にも冬にも咲いてくれるサービス旺盛な花”というのが私のお気に入り




こちらは雨に濡れると雄しべに無数の滴を付けスパンコール美人へと変貌します

その名はオトギリソウ

でも、実はヒぺリカム・アンドロサエマムという舌を噛みそうな西洋オトギリソウなのでした




ドンジリに控えたのはサツキ

この花も晴れた日より雨の降る中が断然、似合います

オオサカヅキという大そうな名前がいいでしょう

花柄摘みが大変で毎年、選定適期を外して選定をしていますが、それでもこの通り


・・・・・さてと、ここらで私も雨に濡れてみようかしら・・・・・



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梅雨の一日

2013年06月21日 | 日記
台風が影響しているのか重たそうな雲が上空を覆っています

その為か湿度が高く窓も開けられない日が3日も続いています

そろそろ除湿機をかけないと気持ちまで腐ってしまいそう


取り敢えずこんな日は出かけたい気持ちも起こらないので主人は網戸の張り替え、私は庭の除草をする事にしました

オッ職人顔負けのいい仕事をしますね、雄さん




ならば私も徹底的にやりますよ 除草作業

ちなみに私の商売道具は使用しなくなった風呂の椅子と植木鉢、包丁

この三点セットの外に欠かせない蚊取り線香

一昨日は庭の除草を済ませましたので今日は畑

どうでしょう、80点位は付けて頂けるかしら?






おやおや そこへ驚いた蝶が のそのそ這い出してきましたよ

まるで邪魔しないで  って言っているようなブスクレた態度

まあ、そう言わないで綺麗になるんですから暫くガマンして下さいな

と、言う事で高い湿度とは裏腹に作業の後の清々しさに酔いしれる私なのでした






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