登山口の御嶽山神社の境内に咲いていた直径5センチ以上ある大輪の福寿草
久し振りの山です。
前夜、友人が見てきたという黄花セツブンソウが気になっていたのか
就寝が遅かったにも拘らず5時半に目が覚めてしまいました。
その後、なかなか寝付けませんでしたので、それではと栃木に向け
勿論セツブンソウを見るだけでは勿体ないので山とセットに切り替えて。
登る山は花が自生する場所と目と鼻の先に有る栃木御嶽山
以前、同じくセットでセツブンソウを見た柿平地区とは一つ山を挟んだ位置に有るので道迷いも無く
スムーズに登山口の有る御嶽山神社に着く事が出来ました。
周回コースは時間的に無理が有ると判断し御嶽山(三峰山)のみの往復です。
未舗装の林道を進み微かな踏み跡を枯沢に導かれる様に入りました。
これが大きな間違いで、ずっと手前、木に結わえた布きれを見落としていたのに気がついたのは下山後でした。
何でこんなに荒れているのだろうと思いながらも思い留まらなかったのは
木に付けられた布、笹を切り払った形跡(これは直登を試みた藪漕ぎ好きの登山者の物だった様です)
が有ったからに外ならず、ただ闇雲に木にしがみつきながら急坂を上へ上へと目指していました。
やがてテープも見当たらなくなり踏み跡か獣道かの見分けもつかなくなり四面楚歌になりかけた時
振り返った日光方面の雪を被った山々の美しさに心の余裕が生まれました。
右に対峙する山は神社から右回りで登る奥ノ院
そもそも周回コースは馬蹄形をしていますので稜線に登り上げて、それを忠実に辿れば必ず目的地に到達するはず
(これは決して褒められる行動では無いのですが)
ともかく尾根に登り上げて一山、巻いた所で一息入れました(ここまで2時間)
その時です
逆方向から微かに人の声
それは次第に大きくなり木の間に赤いザックが見えました。
二人で見ているので幻覚でも幻聴でも無いのは確かです。
声を掛けると運の良い事にこれから三峰山に行くと言うでは有りませんか。
(16名の太田山岳会のメンバー)
やれやれと私達も後に続かせていただきました。
(神々しい日光男体山、そして赤城山も山の向こうに確認できます)
山頂で共に昼食をとり下山は何処で間違えたのか確認する意味もあり最後列につかせて頂く事にしました。
(下山道は山腹を巻いて出た場所より少し三峰山に登った場所でした)
和やかな雰囲気の中に加わりながらの下山はユッタリとしたペースでしたのでかなりの急坂も全く疲れ知らずのまま
倶利伽羅不動尊に到着です。
(この岩の中に不動尊が祀られています)
(傾斜が出ないのが残念ですが、ここを登るのはかなり体力を消耗する事でしょう)
無事2時半、駐車場に辿りつき
(間違いは林道を先へ行ってしまった事と布きれを見落としてしまった事)この周辺は隈なく歩いていると言う
リーダーやメンバーの方たちにお礼の挨拶をし
次の目的地セツブンソウの自生地へ足を向けました。
残念だったのは1昨年前に行った柿平地区はロープも無く枯葉を除けて撮影できましたが
ここは、しっかりロープが張られ撮りたい被写体は結構、離れていた事でしょうか
しかし見れば見るほど美しく心に残る花です。
(紅梅は撮影に失敗しましたが7分咲き、蝋梅は満開でした)
さて、今回のメインイベント黄花のセツブンソウ
これは自生しているのではなく五三六(ごさろ)というお蕎麦屋さんの庭に植えられています。
見るのは無料と有りましたがお蕎麦が美味しいと言う事なのでご主人に声を掛けてみますと今日は閉店との事でした。
ワー、此れが・・・
やはり貴重な物を見る時は緊張もし胸が高鳴るものです。
ただ、好き嫌いを問われれば やはり白花のセツブンソウの方が私好み・・・かな?
これはクリスマスローズ、下は赤花のマンサク
そして花の説明に余念がない五三六の店主
最近、何故か読図を必要とする登山が重なりました。
この時期だからこそ藪漕ぎも容易でしたが少し緊張感が必要かもしれませんね、私達。