昨夜から降り続いている雨は8時頃には止み青空が覗いた
黄梅山はツツジの群集地で知られる山だ
その美しさから映画のロケにも使われ
良く知っている俳優ではぺ・ヨンジュンも訪れ山荘に宿泊した事が有るのだとか
私達が宿泊しているヨンファ山荘(映画山荘)は、そんなところから名付けられたらしい
道端に咲く花々を愛で黒ヤギの戯れを眺め登山口に着いたのは山荘から徒歩30分
土日は混んだであろう駐車場はウイークデイのせいか人影は無い
私達は背丈程の藪の中を稜線目指して足を運ぶ
チョット待てよ
藪と思った物は、よくよく見れば全てツツジだったのだ
山清のアジョシやアジュンマが言っていた事はあながち嘘ではなかったのだ
全体の三分の一の株が立ち枯れし花も疎ら
本来ならば標高800m付近はピンクの海と化し
その上に屹立する岩壁に映えて、さぞや素晴らしい景観となっていただろうに
また事故でバスが出ないと言う説明の「事故」とは道路の事ではなく
セオウル号の事を言ったので有り、その為ツツジ祭りは自粛され
祭りの期間中、運行するバスもそれに伴い中止になったのだと推測すれば納得がいく
ツツジの原を抜けると、いよいよ黄梅山への登りとなるが最初のピーク展望台までは
長く急な階段の連続となるが足の運びに優しい感覚に造られているのが日本とは違う・・・かな
ただ前線の通過か、風が猛烈に強い
そのせいか雲の動きもなかなか魅力的だ
展望台を過ぎるとこれから辿る稜線を一望する事が出来た
彼方に韓国の名山「智異山→チリサン」を目にする事が出来たのも強風のお蔭か
岩に攀じ登り2つ目のピークに着くと別のルートからの登山者で大変な賑わいだった
より高い所が有れば登りたいと思うのは韓国人も日本人もオンナジ
登りましたね、雄さんも
少し先に下る登山道が有ったので行ってみると標識が有り
そこには「美しい尾根」と言う様な文字が書かれていた
それを目にしたからには行かねばなるまい
標識に従い登って行くと表示に偽りなく
何とまぁ下では疎らだったツツジの花が進むにつれ、その数を増やし
次のピークでは今までの沈んだ気持ちを払拭してくれる程の群落となった
お腹の空いたのも忘れ ただウロウロ “あの時、諦めずに来て良かった”
あらら、この人 裸足で登って来ましたよ
昼食は山荘のアジュンマが眠い目を擦り擦り作って下さった心の籠ったお弁当と冷たいコーヒー
家庭用の器と言う事は登山口の駐車場には売店や簡易食堂も有るので
お弁当をお願いする客等かつて居なかったのかもしれない
とっても美味しいですよ 有難うございました
お腹も一杯になった事だしツツジも十分堪能したし、そろそろ下山としましょうか
再び長い階段を下り帰路は尾根伝いに歩いて要塞の様にも見える石積みの道へと向かった
一体、何の為に造られたのか解らないが黄梅山をバックに堂々と建つ姿に違和感は無い
勿論、展望も良く遠くシンジョン村の棚田も目に入る
後は伸びやかなツツジの原を下るだけ
蛇行する広い登山道を歩くのは面白くはない
背丈以上も有るツツジを掻い潜り縦横に走るショートカットされた道を
鳥の囀りに耳を傾け蝶を追いながらひたすら駐車場を目指した
駐車場に帰り着くと丁度、山荘のご主人が客を乗せて上がって来た
「 乗ってきな」
ラッキー
“所要時間→休憩含め5時間15分”
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