たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

女峰山・帝釈天・小真名子山(H15年5月) 

2023年08月16日 | 心に残る思い出の山

前回の火打山から3ヶ月遡っての思い出の女峰山の山行記録です。

志津ゲート→馬立→唐澤小屋(1時間55分+昼食休憩55分)     唐澤小屋→女峰山→帝釈天→富士見峠→小真名子山→富士見峠→志津ゲート(7時間+休憩1時間55分)全行程所要時間11時間45分

久し振りに奥日光にやって来た。ここは春の気配が漸く訪れ新緑が始まろうとする頃だ。太郎山登山口を左に分け志津へ向かう林道は芽吹いたばかりの唐松の黄緑は目に眩しいほど輝いていた。着いた志津乗越もまた一面の唐松林。大真名子山(写真)の裾野を柔らかな緑で埋め尽くしていた。

今日の天気予報は午後より雨、林道を走っている頃には青空さへ見せ「晴れ女は違うね」と予報の外れを喜んでいたのだが予想より早く重たそうな雲が全天を覆い尽くし車を降りるととうとう雨が降り出した。

明日の天気は約束されているので、それを信じ先ず昼食をと近くに在るらしい志津小屋を探したが見つからず車の中で昼食とした。ゲートまで車で入り12時雨具を装着し出発。遠くで雷の音がしている。

馬立より林道を離れ一旦、沢迄下り荒沢の支流を右手に米栂を主体とした尾根を登る。ここから小屋迄が、このコースで一番キツイ登りと説明書に有ったので覚悟して登ったが近づいた雷の音の方が気になり疲れを感じるまでには至らなかった。実際、雷の轟く中を登るのは気持ちの良いものでは無い。

  

         シャクナゲ            行く手に女峰山が姿を見せた

シャクナゲの原を過ぎ冷泉が湧く涸沢を渡ると斜面は雪に覆われそれは小屋迄続いた。何時しか雷も遠のき鳥の鳴き声がアチコチから聞こえていたがルートファインディングにそれを楽しむ余裕もない。必死で歩く事30分余り、漸く小屋の屋根が見えて来た。

  

びしょ濡れになった靴に新聞紙を詰め小屋の中にテントを張った。カンテラを焚くと仄かな温もりが疲れた神経を解し何時の間にか夢の世界へ。

小屋の朝は澄んだ野鳥の鳴き声で始まる。朝食をとり朝の清々しい空気の中を女峰山を目指し小屋を後にした。ガレ場の登りに掛かると朝霧が周辺の景色を奪い始めた。樹林帯に遭難碑が霧に濡れて戦場ヶ原を見下ろす様に立っていた。見れば明治大学の学生、19才。切なさを振り切って1時間弱で女峰の頂を踏む・・・・がが一面、乳白色。直ぐ脇に立てられた山頂標識がうっすら見えるのみ。

タゴリヒメノミコトを祀る祠

北からの風が痛烈に吹き上げ、その風の山頂の北面は凍てつき木々の枝には海老の尻尾がしがみ付いていた。続きますのでコメント欄はお休み致します。



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