新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

お申し込みのお掃除券が

2014-05-03 16:42:55 | コラム
高齢者を狙う詐欺の種は尽きない:

本日の昼前にもジムの帰りにシルバーパスを使ってKBバスを利用した。高田馬場駅前から我がアパートまでの間には高齢者用の都営アパートが数多く建っているので利用される高齢の方が多い。今日も高田馬場駅前から乗ってこられた3人のご婦人が親しげに語り合っておられた。話題が気になったので一寸真剣に聞いていた。

最初に語り始めた方は「この間、『お申し込みのお掃除券が出来ました』と言って、申し込んでもいないカードがクロネコメール便で送ってきた。よく見れば10分間1,000円とあったので高過ぎるから無視した。これは詐欺では」と言われた。2人目の方は「多分そうでしょう。そういうのは沢山来るが私は全て見もしないで捨ててしまう」と強硬姿勢を見せ全員の賛同を得た。

3人目の方は「貴女が抽選に当たりましたので商品を送りますと電話があったので、申し込んでいないと答えて、何処の会社かと尋ねるとムニャムニャで切れた。一体どうやってうちの電話番号を調べたのかしら」と不思議がっていた。最初の発言者は「何処かに名簿を売っているところでもあるのかしら。でも、気持ちが悪い」と怒りを表しておられた。

2番手の方は繰り返して「知らないところからの郵便は皆捨ててしまうこと。中を見ればついその気になってしまうから」と「シカト策」を提案された。即ち、お三方とも憤慨しておられたのだった。

私は所謂「振り込め詐欺」が色々と形と手法を変えて高齢者、それもご婦人を狙っているとは聞いていた。だが、「お掃除券」は初耳だった。そのあわや被害者?になるところだった方は「1時間で6,000円にもなるお掃除を依頼する方がおられるのか」と不思議がっておられた。思うに「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」で送っているのだろう。

実感したことは「このように高齢者を狙う新手?か陳腐な詐欺があるものだ」ということだった。一人暮らしの高齢者はこのように狙われては大変だなと思って聞いていた。だが、良く考えるまでもないことで、自分自身はほんの僅かの距離をバスを利用する、標的にされても不思議ではない高齢者だったのだ。