新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

W杯での希望を失わせてくれた昨夜のサッカー

2014-05-28 08:55:25 | コラム
監督の方針が不明だし、解説者は無意味なベンチャラに終始:

27日夜は勉強会が終わって帰宅すると、丁度内田が何とかキプロスのゴール前で一点を押し込んだ場面に出くわした。選手に気を遣うのかそう言いくるめれているのか、選手にベンチャラ一点張りの都波と城の解説では「良かった、良かった、上手かった」だけでどういう点がどう良かったのかと言うような技術的な点には触れない体の悪い応援団のようなことを言うだけ。それでは聞いている価値なしと消音にして観戦した。

私は何度も言ってきたことだが、あの監督には組織を作って集団を引っ張っていくだけの見識が乏しく、取っ替え引き替え色々と変わった者をJ
リーグから引き上げて使ってみることもあれば、ただ単に限定された人数の中に置いておくだけで、私にはどういうティームに仕上げておこうとい確固たるプランが感じられないのだ。

昨夜もあれだけ格下で、解りやすく言えば何をして日本を攻めようかというゲームプランがあるとは見えない相手が引いて守っているのに対して、どうして崩してやろうかという確固たるプランがあったようには見えず、本田がティーム全体でもっと長い距離を走ったという記録が途中で出たがホトンドが無駄走りで、自分で崩して香川なり柿崎を使いたいのか自分で行きたいのかが見えなかった。ショートコーナーを蹴るのは良いが、前線が上がりすぎていて余裕を持って本田君得意のクロスに合わないというチャンスの無駄遣いに終わった。

本田が自分の思う通りにやりたいと思っているのはそれなりに結構だが、その意図が香川や岡崎や長友と余り良く合っていないようで、、昨夜も例によって本田が嘗て反省した「シュートに持っていくまでの手数が多すぎた」状態で、一件見事のような「パスのためのパス交換」に終始し、ゴールが近くなったところで一向に決定的な形が出来なかったのは問題だろう。

しかも、何時まで経っても私が消極的と貶し続ける「見事な自陣に向かっての縦の展開とはなるバックワードパスを連発して、弱い相手に引いて守る陣形を整わせしまうのだ。そうなっても前にいるものが空いたスペースに走り込むとか、うるさいマークを引っ張って外に出て真ん中を空けるような動きをするとか言う積極性がなく、攻めあぐねては中盤から自陣のGKまで一気に蹴り返すという退屈極まりないサッカー。

こういう退屈な状態にも拘わらず、御用解説者(なのだろう)どもは選手たちの少しでも良いところを見い出しては懸命に褒めるのだから聞きづらいことこの上ない。絶好の得点機を逃がした奴の弁護までするのは何のためか。特に城だったかは一々各プレーヤーの選手の敬称をつけて呼んでいる。私は全く不要な気配りだと思う。苟も先輩で解説者がその連中の前でびびった解説をしてどうなる。

私は嘗ての広岡達朗氏のようにその場で容赦なく駄目なプレーを切って捨てる解説が好みだったが、彼は遂に何処の局も使わなくなった。サッカーでも建設的、ではなかったとして各プレーヤーの批判というか欠点を指摘して改善と反省を促すような解説が必要な時だと思っている。そういう視点で見れば、昨夜に限って言えば、酒井宏樹、柿谷、伊野波は三駄目選手で、ザケローニが血迷ったとしか思えない。大久保にしたところで、本田を中心にしてティームを作ってしまった以上、香川と同様に活かす余地がないのではと危惧する。

私はいっそ釜本が指摘した「南アの時のようの本田を前に浮かせておいてポイントゲッターに専念させ、香川を就寝にパス回しを組み立てる形のようが効率的だ」と思う。そこに遠藤が加われば「俺が俺が」の本田よりましだろう。香川だって何時までも本田如きの風下にいる訳には行くまいだろう。あんなゲームをやっていてW杯優勝などとはおかしくないか。解説も少し建設的になろうとは反省せよ。