新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

約1年振りにジムに

2016-01-04 16:36:30 | コラム
ジムに復帰:

私事ですが、本日から高田馬場駅前のビッグボックス内のジムに復帰いたしました。実に、1年と半月ぶりのことでした。いささか緊張気味で先ずはマットレスの上でストレッチから。体全体と言うべきか関節が固くなっていて為か全体がミシミシ言っているような感じで痛かったのでした。15分も続けている間に徐々に体が温まって筋肉も1年前を思い出してくれたのか少しは動くようなって、そこまでで満足してエアロバイクに移動。

そこで顔なじみの女性トレーナーさんに再会して「全く以前と変わっておられない」と言われて単純に嬉しくなって、国立国際医療研究センターのリハビリかの機械とは多少異なるバイクを彼女に指導してもらって約15分漕ぎました。別にきつくもなかったので本日の予定を終了。出会った何人かの知り合いの会員の方々に「無理せずにゆっくりと」と忠告され再会を喜び合った次第。

それから一周100 mのトラックをゆっくりと二回りして、マッサージチェアで10分と一寸、体をほぐしてからシャワールームに移動。そこで初めて時計を見れば帰りに予定していた一時間に一本のバスまでわずか20分ほど。慌てて一応全身を洗ってドライヤーで頭髪を乾かして着替えを終えればバスまで後5分。

意外だったのは、リハビリに通っていたのは長い間苦しんでいた下痢の最中だったのですが、本日よりもきつめのストレッチと20分間のエアロバイクを漕いでほとんど疲れを感じなかったにも拘らず、本日は帰宅して5時間も経った今頃になって疲れを感じている始末。矢張り多少は老化が進んだのか、体がなまったのか、あるいは両方かと少し落胆した次第。当面の間は月水金と隔日に通ってゆっくりと慣らしていこうかと考えております。

箱根駅伝に思う

2016-01-04 13:22:42 | コラム
関東大学対抗駅伝の功罪:

功罪とは書いたが、私は「罪」の方を専ら論じたいのだ。私の交際範囲内の運動や競技の事情に詳しい人たちや、一部の心あるマスコミ等の間では、「箱根駅伝が我が国の男子マラソンが世界から置いてきぼりにされた最大の原因の一つである」との説を唱えられている。私もその通りであると思っている。陸上競技が好みではない私は事情に疎いが、確か全国大学の駅伝の大会が毎年開催されていたと思う。箱根は言わば地方大会の一つではないのか。だが、日テレと読売は箱根をこれでもかとばかりに宣伝するし、他のメディアも追随している。

関西の某有名私立大学では女子は駅伝に強く確か何連覇かを成し遂げたと思うが、男子は全国大会では全くお呼びではない。その間の事情をフットボールのコーチが以下のように解説していると聞いた。即ち、「関西乃至は西日本の高校に将来有望な長距離走者がいると関東の箱根駅伝に出られる地区にある大学の勧誘に乗って、京都や大阪や神戸の大学には見向きしないという状況で、駅伝やマラソンの長距離走者の育成は諦めている」のだそうである。

その説が本当であると納得させられるのが箱根駅伝を走っている20大学の走者たちの出身校を日テレの画面で見れば、圧倒的に関東地区以外それも中部地方以西の高校が多いのである。中には東京都外の大学にも四国や九州から進学していた者も数多く見受けられた。如何に「箱根」の牽引力が強いかと解るし、日テレの総力を挙げての1月2~3日の中継が魅力となっているのかも思い知らされるというものだ。多くの都内にある私立大学の高校から進学して箱根を走っている者など例外的だった。

次に「罪」として挙げておきたいことは、我が国のスポーツ関連の報道姿勢では何でもかんでも美談仕立てにしてしまうことだ。私は往復路の中継を全部見るほど暇人ではないが、テレビのニュース等で再三再四採り上げるのが、中継点寸前であるとか半分ほど走った辺りで体に異変をきたしフラフラになっている走者が「何としても母校(とは出身校の意味であり、現在在籍している大学のことではない)の襷を繋ごうと失神寸前の状態を走り続けることを称えるのは天下の奇観ではないか。練習不足、調整不足、気温・湿度の変化に対する準備不足、水分補給の失敗(学連は手渡しではなくマラソンのような給水所を設けないのか不思議だ)等々を指摘すべきであり、美談ではないと私は百年前から考えている。

次には何度も採り上げて批判してきたことだ。それは参加20大学以外にも予選会で落選した大学でも一区間の20~23 km程度を走り切るのに全体力を使い果たしてしまうような走者を「箱根」の為に最長では4年弱をかけて育成するのがおかしくはないのかという点だ。そこで一寸逃げを打っておけば「箱根専用の走者を育成して何処が悪いのか」と言いたい方には「世界の場で通用しないマラソン走者しか育てられなくなっても良いのならば、その点を批判しないのならば、箱根専門競争部との看板でも掛けておかれたらどうか」となる。

今回出場した大学生の中に「将来マラソン走者を目指す」という者もいた。その意気込みや良しである。だが、一区間を走破した時間が1時間かそれを2~3分の超えていた有様ではその倍もあるマラソン、それも35 kmを超える距離を走るのであれば、最早アフリカ系の走者たちが軽々と2時間4分見当で走り切っている時代では、とても箱根上がりの走者が直ぐに通用する時代ではないのではないのか。

こういう批判を浴びたくなければ、もう好い加減に海外から勝つに決まっている走者を招待して我が国の走者が惨敗し「日本人1位」等という屁理屈を言って代表に選ぶような姑息な手法を止めればどうだ。あの有様をテレビ中継で見せつけられて、あの走者たちが世界の場で上位に入れると思っておられる方がどれくらいか考えたことはないのか、陸連とスポーツ担当の記者たちは。

尤も、大都市に集中している駅伝に精を出す大手企業にしたところで、42.195 km乃至はその倍以上もの距離を安心して走れる設備など準備しようがないとも聞かされている。嘗て瀬古俊彦がSB食品の長距離走者の練習場にしていたのは、赤坂の東宮御所の周りを一周するコースだった。マラソン走者育成のインフラはかくのごとく整備されていない環境で、我が国の走者たちは頑張ってきていたのだ。まだまだ難癖をつけたいことは環境整備関連でもいくらでもあるが、この辺りまでにしておく。