新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月15日 その2 新宿区の人口の推移

2016-01-15 10:15:57 | コラム
2015年12月の新宿区の人口:

新宿区の「広報しんじゅく」28年1月15日号によれば、住民基本台帳人口は334,340人で対前月比では92人の増加となっていた。これは対前年同月比では6,178人の増加でその率が1.9%となる。11月には1,924人、10月には1,241人の増加だったのだから、一気に増加傾向が止まったかの感があった。

ここ百人町・大久保界隈では、もう毎月のように触れてきたが韓国人が激減したというか増えていないというべきか、あまり出会わないようになってきた一方では、中国語(北京語?)と思しき言葉を話している若者が相変わらず増え続けている。日本語学校に出入りする者たちの数も増えているとしか思えない。俗称「イスラム横丁」を目指してくる中近東勢の他にマレーシアかインドネシアの女性も徐々に増えてきた。

それでも、12月の外国人の数は38,785人と11月からは81人の減少、全体に占める率は11.5%に過ぎず、11月の38,866人で11.6%から実質的には変化はしていなかったと言えるだろう。Koreatownも最早韓国の化粧品を売る店が多いというだけの普通の商店街に戻りつつあると言って誤りではあるまい。当方が以前から危惧していた「韓国系の店の衰退は大久保通りのスラム化となりはしないか」は未だ先のことのようだ。

世帯数は210,124と対前月比0.02%減少の-50だった。14年の12月でも人世帯当たりの人口が1.60人だったし、15年の12月も1.59人だったので、この人数には変化がなかったようだ。因みに、昨年11月は1.57人となる。

日本人の人口は295,555人と対前月比で173人増だった。その中で男性が147,796人と130人増、女性は147,759人と43人増だった。外国人の38,785人の内訳は男性が20,015人で女性は18,770人だった。過去の例を振り返っても常に男性の数が多いのは感覚的には意外なものがある。私の関心は中国経済が不安定化したことでもあり、今後どれ程中国語と思しき言葉を話す若者が増えてくるかにある。

参考資料:新宿区広報「しんじゅく」平成28年1・15

処分品の裏表

2016-01-15 08:31:47 | コラム
CoCo壱番屋の責任は:

目下のところ、この店が不適格品として産業廃棄物業者に処分を依頼した商品が市場に出回ったことを、テレビ各局が大きな話題として採り上げている。嘗ては、我が国の紙流通機構の一部に17年もお世話になっていた者としては、「バッタものとは何か」くらいに多少の知識はある。だが、今回のような産廃業者までが絡んだこととなると良く解らないので、その道に詳しい者に尋ねてみた。

実は、話が一寸逸れるが、私は確か13年の7月だったかに、極めて広範囲な仕入れ先を持ち、店舗ごとに店長の判断で際物乃至は「バッタ」にも属する商品を扱うこともあると聞いているDの高田馬場駅前の店で「CoCo壱番屋」のカップ入りカレーラーメンを買ったことがあった。その時は何の疑いもなく、あのチェーン店はこういうルートにも自社の商品を流すこともあるのかと思っただけだった。味は極めて辛めのラーメンで寧ろ「美味」と言って良いものだった。だが、何日かで完売され、その後二度と現れなかったので「もしかして」と少しは疑った。

裏事情通の話では、今回の例のように産廃業者を経由して、しかもその業者が意図的に流したというような例は聞いたことがない。通常はその商品に所謂「リニューアル」(言うまでもないが誤ったカタカナ語であり、英語では"renovation"か"refurbishment"辺りなるだろう)する前に旧品の在庫の一掃を図って、メーカーが承認して処分価格で売り出すことはある。これは販売店にも妙味がある取引となる。更に販売店側が過剰在庫をメーカーの了解を取って処分し、損失分を補填してもらう場合もある。勿論、偶には自腹の時もあるが、それは別な話である。何れも直接に「裏」の筋に流すことはないもの。

更には、メーカー側の販売担当者の判断で上司の許可を取って、数量を限定してスーパー等の店頭でセールの目玉商品で出してしまうこともある。何故限定するかと言えば、転売の狙って買いに来る業者への対策である由だった。何れにせよ、ここまでは飽くまでもメーカーが販売店側と語り合っての処分価格であって、売り手側が勝手に処分値段で売ることは極めて稀であるとのことだった。

言うまでもないことで、資金繰りが行き詰まった販売店が現金欲しさにその裏街道筋に処分することはある。その際はメーカーの承認もなく、処分する方もその先で何が起きるかを承知で売り払ってしまうものだ。私はこれを「バッタ」ものというと理解している。それが超安値で市場に出回れば直ちに噂となり、何処から出たのか、どの販売店かということは追跡調査されるものだ。日頃から経営に問題ありとの疑いがある店などが対象となるが、有耶無耶に終わることもある。

今回のように表側であるスーパーの店頭にまで現れ、流通経路が洗い出され、警察の手まで入ったというのは珍しいが、それが食料品だったからだろうと思う。テレビの報道では扱った業者が「儲かるから」と答えていたのは当たり前だが、その辺りに裏街道の商売が続く原因があるのだと思わせてくれた。因みに、我が家では未だ一度もCoCo何とかいうカレー屋に行ったことはない。産廃業者が焼却処分するとでも期待したのか、それともただ黙って渡したのか、そこが知りたい。