新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

YM氏と懇談した

2016-01-25 18:02:34 | コラム
アメリカの次期大統領の候補他:

暫くぶりにYM氏と懇談した。先日アメリカの知人一家の次期大統領の候補について尋ねたことが先ず話題となった。YM氏の見るところでは言わば「不動産会社の親父である富豪」のドナルド・トランプ氏が未だに人気が衰えていないとはいえ、まさか共和党の候補に選出されることはないと思ってはいる。だが、アメリカ人の物事の考え方には我々の想像の及ばないことが間々あるので、数パーセントの確率は残っているのでは」だった。

また、私も何かで見た気はしたが、あの粗野に見える(聞こえる?)言動をするトランプ氏は、意外にもYM氏が教鞭を執っていたペンシルベニア大学(Ivy Leagueの一校である)の理工学部からビジネス・スクールでMBAを取得している、言わば知識階級であると知った。確かにWikipediaにもそのような記述があった。いささか意外な学歴だった。

YM氏によれば、アメリカの大統領はこれまでのところ、州知事経験者か上院議員から選ばれてきた。だが、トランプ氏は政治の経験は皆無で勿論州知事になったことがない。それだけに会社経営とは全く異なる国を統治出来るのかという疑問が出るのは当然だろうという話になった。検索で確認したが、オバマ大統領は一期といえども上院議員だった。ジョージW.H.ブッシュ大統領(父親)はフロリダ州知事、ジョージW.ブッシュ大統領はテキサス州知事、ウイリアムJ.クリントン大統領はアーカンソー州知事、ロナルド・レーガン大統領はカリフォルニア州知事という具合だった。

YM氏は「意外なことに民主党ではあってもヒラリー・クリントン氏は日本を嫌ってはおらず、寧ろ中国は好みではない点が夫のクリントン元大統領と異なる点であり、私のように民主党だからと毛嫌いしないでも良いかも知れない」と指摘した。確かに、クリントン政権時代には明らかに我が国に対して確かに冷酷だったし、オバマ大統領も弱体化するまでは決して我が国を尊重していなかったと言える。

しかし、彼も「現時点では全く予測は不可能で、何時誰が出てくるかは解らない。マイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長が無所属で出てくると言われているが、彼は元は共和党だったが、徐々に民主党よりに変わっていった人物。元々富豪であるからその資金力を活かして出馬すれば共和、民主の何れの票を食うかが焦点になりはしないか」と見ているとのことだった。

終わりに、彼のアメリカの景気動向の見方を尋ねたところ、私の長年の主張と同じでアメリカは広過ぎて地域ごとに景気の様相が変わる。特に西海岸と東海岸では別の国の如くである場合すらあると言う。その通りで、西海岸地域にはナパヴァレーのようなところもあるが、製造業が弱く、輸出品目にしたところで木材製品や紙パルプが主体であるかの如くだったし、動物の飼料である干し草やフレンチフライの素材といったような一次産品に属するものばかりだった時期があった。