新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

NFLのフットボールとUー23のサッカー観戦記

2016-01-23 09:16:39 | コラム
昨22日夜は両方見る羽目に:

昨夜NHKのBSで午後7時からNFLの”National Conference”の”Divisional Playoff”の試合を見た。これは何の試合かを解説しておけば、日本のプロ野球のクライマックスシリーズと似たようなもので、ナショナル・カンファレンスの決勝戦だった。因みに、NFLにはもう一つAmerican Conferenceというのがあって、言わば2リーグ制である。

対戦したテイームは「デンバー・ブロンコス」と「ピッツバーグ・ステイラーズ」で、試合会場はコロラド州のブロンコス(bronco=半野生の馬の意味)のホームである1,600 mの高地にある76,000人収容の”Mile High Stadium”だった。このような空気が希薄な嫌いがあるスタジアムでは当日は強風が吹いていたので、選手たちはさぞかしやりにくかっただろうと思われた。因みに、コロラド州は私にとっては行ったことがない30州のうちに入っている。

ブロンコスにはPeyton Manning(ペイトン・マニング)という5回もMVPを獲得した名QBがおり、ステイーラーズにも名手の部類に入るBenjamin Roethlisberger(ベンジャミンは兎も角、彼の名字は「ロスリスバーガー」とカタカナ表記されている。おそらくアクセントは「ロス」辺りに来るのではないのかな)面白い試合展開になると予測していた。負傷上がりと聞かされたマニングは前半は余り調子が出てこなかったので、ロスリスバーガー率いるステイラーズが有利な形で試合が進んだ。

この”Divisional Playoff”はクライマックスシリーズとは違ってトーナメント戦のなので、NPBの日本シリーズかライスボウルのような”Super Bowl”に出る為には負けられない試合になる。そういう緊迫感と緊張感と負けられないとの闘志が全面に現れてくるので、試合の内容は充実し、高い技術水準を楽しみながら見ていられる。この試合も例外ではなく接戦だっただけに、何種類かのアメリカ人たちが懸命に頭脳を使い高度な身体能力を駆使して走り、投げ、守り、蹴る、スピード感等の素晴らしさを堪能した。なお、試合は23対16でブロンコスが勝って日本時間2月8日のスーパーボウルに進むことになった。

この辺りがフットボールの醍醐味で、アメリカのファンというか日本語では「サポーター」だろうが、熱狂するのには無理からぬものがある。現実には1月17日に行われた試合で、NHKが適当に編集はしていたが、9時前まで十分に楽しませて貰えた。そして、誕生日でもあるしそのフットボールの楽しさの余韻が消えないうちにと、NHKの「ニュースウオッチ9」だったかで時間を潰して10時半キックオフのサッカーを待った。

このサッカーでのUー23の連中の出来は良い方で押し気味に試合が進んだ。だが、前半には何度かチャンスがあったが結局は決めきれなかった。後半は一転してイラン(失礼、対戦相手はイランだった)の細かく且つ小汚い嫌らしい反則まがいの手法を駆使しての激しい攻勢が続き、我が方は懸命に防戦にこれ努めた。「小汚さ」は何度も指摘したが、中近東勢の特色で、フェアープレーの環境で育った我々を不愉快にさせてくれる。

例えば、スローインの際などには何度も受け手を探すふりをしては何メーターも本来の位置よりも前に進んでしまう。また、反則を犯した者がそのボールを拾い上げて自陣の方向に下がって、相手が素早くフリーキックを蹴ることを妨げるのである。相手の足を引っかけたり肘で突き飛ばすのも日常茶飯事だ。昨夜は#15だったかは抜き去ろうとした時にユニフォームを掴まれて引き倒されただけではなくユニフォームを引き裂かれてしまった。

そして、延長戦に持ち込まれたが、後半に既に数人の足がつっていたほど疲労度が高かったイラン側を圧倒した我が代表が流れの中から見事なシュートを連発して3点を取って無事四強に進出を果たした。未だまだ小汚いイランに当たられ負けがあったし、拙劣なストッピングとトラッピングの問題は残ったが、その嫌らしさを押さえて勝ったことを心から褒めておこう。良くやってくれた。近い将来、彼らがフットボールと同じくらい楽しませててくれるサッカーをするのを期待している