新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

1月6日 その2 朝鮮民主主義人民共和国を忘れるな!

2016-01-06 16:35:10 | コラム
水爆か核実験か?:

本6日は11時に復帰後2日目のジムから帰って、去る4日よりも疲労感が残っていたのでボンヤリとソファーに寝そべっていれば、11時半ごろだったか臨時ニュースを知らせるチャイムで昼寝から覚めさせられた。これは5チャンネルから聞こえた。何事かと起き直れば「北朝鮮で地震ではない大きな揺れを観測」と出てきた。それから後は各局ともこの件ばかりとなった。

そこには所謂専門家が登場し、その多くは「通常は2~3日前に予告があった後で実施されてきた北朝鮮の核実験だったが、今回は何故か予告なしだった」と指摘した。予告がなかったことくらいは、実は小生にでも解ったことで、彼らに教えを乞うことではなかったような気がする。

そこで当方独自かも知れない深読み(は言い過ぎで単なるあて推量だが)をすれば「確かに金正恩は水素でも何でも核実験は予定していた。だが、その予告を打つ前にイラン対サウジアラビア問題が発生し、その事の重大さに非イスラム教の先進資本主義諸国では大きな騒ぎになっているし、諸国のマスコミも挙ってこの案件を取り上げて報じている事態となった。この事態に注目した第一書記は〝これはいかん。我が国の存在がこの騒ぎの中で埋没してしまう”と判断し、核実験をいきなり実行して全世界の注目を集める作戦に打って出た」のである。

果たせるかな、その効果は絶大で、少なくとも我が国ではあの臨時ニュースの後では大きな話題となり、早速安倍総理もぶら下がりのような場で「容認しがたい」との声明を出しておられた。これで、先進資本主義諸国は中近東の大問題以外に、このアメリカは言うに及ばず、我が国の安全保障にとっても重大な問題を突き付けられたのではないだろうか。北朝鮮の事ゆえ、何処まであの実験が本当に水爆だったと信ずべきかは、今後の韓国や中国の捜査や情報収集に待つしかないだろう。

だが、世界はここで朝鮮民主主義人民共和国の存在を認識せねばならぬ事態とはなった。金正恩がほくそ笑んでいるあの刈り上げ頭の顔が目に見えるようだ。

イラン対サウジアラビア問題

2016-01-06 06:57:34 | コラム
ホルムズ海峡も勿論心配だが:

私は仮令「大事の前の小事」かも知れなくとも、カタールのドーハで開催されるサッカーのオリンピック予選も心配になる。カタールは言わばサウジの中にあるようで、しかもホルムズ海峡に面したところにある小さな国だ。言うまでもないことで、今やこんな場所でサッカーなどを何の心配もなくやっていられる事態かと危惧したいほど緊張感溢れる国ではないのか。対立するシーア派とスンニ派の両大国が今後サッカーにまで配慮して抗争を発展させるだろうかと、私は心配しているのだ。

これまでのところでは親愛なるマスコミはこの点には触れてこない。呑気なのか、事態を読み切ってでもいるのか?選手たちのことを心配しないのか?

昨日もこの中近東問題に少し触れたが、ここにはISが蔓延っていればそれを叩こうとする有志連合(英語は"coalition"で「党・国家などの一時的連合、合同、(政治)提携」とジーニアス英和にあるのだから、素晴らしい意訳ではないか)もいれば、ウクライナをめぐるロシア対トルコの対立もあれば、パレスチナ対イスラエルという問題もある複雑な地域だ。何時何処で何が起こっても不思議ではあるまいと思っている。

それだけではない。我が国の原油輸入先の二大巨頭と言っても良いのが、ホルムズ海峡を挟んで対峙するイランとサウジアラビアだ。そんな事態でありながら、同盟国の大統領は自制せよと言うだけで仲介することも視野に知れている程度の姿勢だ。しかも、イランとあの程度の手打ちをしただけで、サウジアラビアのデモではアメリカ国旗を燃して見せていた。以前にも中近東駐在経験がある商社マンが「イスラム教徒は大きなことには大きな手法で報いる」との発言を紹介した。即ち、今回はその次元にある抗争ではないのか。

では、我が国で何が出来るのか。私は小泉元総理のあの「今そんなことを私に訊かれたって解る訳がないじゃありませんか」を引用して終わりにしたい。