新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

アメリカの次期大統領の候補は誰

2016-01-24 17:09:06 | コラム
ジャンプ・ボール状態か:

当方に事情があって未だ一寸早いが、次期アメリカ大統領の候補に誰が選ばれるかを長年のつき合いである典型的なアッパーミドルで且つ知識階級であるWASPの一家に尋ねてみた。この4人家族は3人がMBAで残る1人は文学の修士というインテリで構成されている。答えてくれたのは父親と長男だった。結論を言ってしまえば、現時点は見通し不明ということのようだ。

先ず長男の見方から紹介する。

「現時点ではドナルド・トランプ氏が共和党の候補に選ばれるとは考え難い。もし選ばれれば、共和党にとっては恥曝しにならないかと思う。彼は大風呂敷を広げているが、計画や行動の具体案がないと見ている。私にはトランプ氏は情緒不安定であり、あのようなエゴ丸出しで安定感に乏しいのでは、世界のリーダーとなるには相応しくないとしか思えない。しかしながら、我が国には彼の斬新さと愉快さを支持するグループがいるのは確かだ。だが、それだけで大統領になれるものかどうかは大いに疑問であると思う。

私はマルコ・ルビオ氏が、我が国のメデイアがトランプ氏で視聴率がとれるので、大いなる放送時間を割いて採り上げている状況を打破して出てくるのが望ましいと思っている。ルビオ氏だけが如何にすれば良い大統領になれるかを心得ていると見ているし、民主党に対する有力な挑戦者となるだろうと思っている。

一方の民主党側だが、個人的見解ではマーテイン・オマリー氏が良いとは思うが、彼が他の2人の競争相手に勝って出てくるとまででは見ていない。結果的にはヒラリー・クリントン氏が選ばれると感じているし、バーニー・サンダース氏もクリントン氏の資金力には勝てないとも見ている。だが、先日ある筋から「世の中にはトランプ氏の人種差別や保護主義的な右寄りの主張を嫌うバランスを取ろうと望む人がいて、サンダース氏の左傾した政策を支持するのではないか」との意見を聞いた。

私は共和・民主両党の大会が開催されるまでに多少の紆余曲折があり、目下先行する有力候補者にも変化が起きるのではないかと予測している。」

父親の意見は下記の通りだ。
「シアトルの読書会の会員がロナルド・レーガン大統領以降同一の政党から3回連続で大統領が出たことはなかったと言った。その人物の意見では共和党はマルコ・ルビオ氏とジョン・カシッチ氏の組み合わせで、鍵となるフロリダとオハイオ州でヒラリークリントン氏に勝てるだろうとのことだった。私はドナルド・トランプ氏は道化役者だし、バーニー・サンダース氏は我が国にとっては左傾し過ぎだとみる。伝道師的で保守的なテッド・クルス氏も同じようなものではないか。

私個人としてはヒ経験豊かなラリー・クリントン氏を評価しているが、現時点では誰も先行きは見通せない状態だ。バスケットボールに例えれば「ジャンプ・ボール」(審判が両方のテイームの代表を向かい合って立たせ、その間にボールをトスして取り合いをさせること)のような状況か。」