新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

サッカーのUー23代表がオリンピックに

2016-01-27 07:23:26 | コラム
イラクに勝ってオリンピック出場権を獲得:

冷静な評論家は午前12時を過ぎるまで起きているのは嫌だなと思いながら、26日夜のオリンピック予選の準決勝の対イラク戦を見ていた。後半になって1対1のまま3分間の「ロスタイム」とやらに入った時には既に27日で、「この間に我が代表が得点して勝てるのではないか」と閃いたが、その通りになってしまったのは誠に結構な事態だった。矢張り我が「閃き」も捨てたものではないと自画自賛した。

前半にイラクの不正確なパスのインターセプションに成功し、鈴木武蔵の前に深いパスが出た時は風下だから追いつくかも知れないとは思った。追いついた時には中を見ると久保一人しか上がってきておらず相手は二人だったので、余り期待しなかった。しかし、鈴木が左サイドから低く中に蹴り込んだ時にややオフサイド気味に見えた久保が二人の間に走り込んで、私に言わせて貰えば逆の足である右で綺麗に決めてくれた。26分だった。

その後はこの世代も持つ我が国のサッカーの良くない点ばかりが目立ってイラクに攻め続けられた。そして、解説の鈴木昌邦が要警戒と言ったイラクの右からのコーナーキックを戻っていた鈴木がヘデイングでクリヤーし損なった為に失点して、同点に追いつかせてしまった。私が言う良くない点とは、後ろから来たパスのトラッピングの拙さ、「球際」とアナウンサーが叫ぶ競り合いの弱さで相手に球を奪われてしまうこと、一歩の出足が遅いこと、セカンド・ボールと言われるこぼれ球の80~90%を取られてしまったこと等が目立った。

それでも何とか防ぎ切ってあの劇的な、言わば2分59秒の時間切れ寸前に決めたことが、このUー23代表の実力だったと評価しておきたい。イラクは中近東独特の反則で守り、スローインの場所を誤魔化す等に加えて縦一発的なパスを多用して攻めてきた。だが、決定的な攻めの形を持っていなかったのが敗因だっただろうとみていた。ここでも触れておきたいことは審判の笛の拙さで、冷静な評論家には誤審と見えた判定が多く、それが全て我が方には不利に働いていた。それらの点を乗り越えての勝利は是非とも褒めておきたいものだ。

これでオリンピック出場権(何で「切符」と言うのだろう。確かに”ticket”にはアメリカで大統領選の公認候補に選出された時にこういう言葉を使うが)を得たのは大変結構だったが、決勝戦の相手は何とまた韓国である。彼らは我が国が相手となると異常とでも言いたい強さを発揮する。折角ここまで来たのだから、ここでも勝利して掉尾を飾って貰いたい。良くやったUー23代表の諸君。