新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

今上天皇と皇后陛下

2016-01-30 08:35:49 | コラム
天皇・皇后両陛下をご尊敬申し上げたい:

私は熱烈な愛国者ではないと思っているが、極めて普通に我が国を世界でこれほど良い国はないと信じている。それは1970年に生まれて初めての海外出張の機会を与えられ、台湾、フィリピン、シンガポール、香港と回ってきたし、1972年には思いもかけなかったアメリカの会社に転身してカリフォルニア、ジョージア、オハイオ、アラバマ、ニューヨーク、コネテイカット、マサチューセッツ州を訪れて25日間を過ごして帰国したことからのことだ。

この外国を見た経験と、その後から今日まで正確な記録を取っていないが、80~90回も海外に出かけてきたので、我が国ほど素晴らしい国はない認識し始めて、それが確信に変わるようになり、所謂愛国心に目覚めてきたのだと思っている。しかも、22年半もアメリカの会社で対日輸出に従事してきた間に、知らず知らずのうちに愛国心の度合いが高まっていたのだと自覚している。

それは自分の国を離れて言わば客観的に我が国を見る立場におかれ、さらにアメリカとアメリカ人の思考体系に深く触れていった結果であり、自分の国をあらためて眺めることが出来たのは何物にも代えがたい経験だったと思っている次第だ。このような私の愛国精神を、親しくして頂いてる日本大学のST教授は「貴方は愛国者と言うよりも独特の感性で愛国心を表現されているだけ」と指摘されたが、自分には見えない自分のことを巧みに表して頂いたと思って感謝している。

その感性から言わせて貰えれば、この度の天皇・皇后両陛下のフィリピンご訪問で戦没者の霊をあれほど深甚なる慰霊のお心で参拝されたことは、日本国民として心の底から尊敬申し上げたいと思っている。両陛下の先の戦争で犠牲になられた方々の慰霊の旅を続けられる、我が国の象徴として国民に配慮される姿勢は単純に「本当にお偉いことだ」と思うだけだ。

今上天皇は私とほぼ同年齢であり、しかもより遙かに厳しいバイパスの手術を受けておられ、それ以外にも体調は万全ではないと承っているが公務を続けられ、尚且つ海外を歴訪される国民を思われる姿勢には寧ろ驚きすら感じるのだ。皇后陛下も万全のご体調とは思えない。現在の私は期限が切れたパスポートを更新する意欲もなく、行きたい思いはあっても敢えて海外旅行をする勇気の持ち合わせはなくなっている。その自分と比較すれば天皇・皇后両陛下のご熱心さには頭が下がるだけだ。

本日にはフィリピンからお帰りになる由だが、少しはお休みになって頂きたいもの。当方などは今月の4日からおっかなびっくりで1年振りでジム通いを再開するのにも主治医の許可は得ていたが、かなりの勇気が必要だったのだから。