関学のトラショーン・ニクソン対策が鍵か:
これは来年の1月3日開催されるフットボールの日本選手権の試合のことである。対戦するのは(一寸英語の講釈を言えば、“Two opponents are ~.”となる)関西学院ファイターズと富士通フロンテイアーズである。だが、遺憾ながら本日の産経新聞に早くもこの試合の予想を載せられてしまった。普段は関東大学フットボールリーグの報道をしないくせに「良いとこ取り」をするとは怪しからんと嘆いている。そこで遅ればせながら負けてはいられないとばかりに私の予想を。
結論的には、私はあの関学の多彩な戦略としぶとさを以てしても、社会人テイームの優勝者を食い止めきれないのではと懸念している。特に関学にとって最大の問題点は富士通にはアメリカ人のQBとあの対IBMとのXボウルで縦横無尽に駆け回ったアフリカ系のRB・トラショーン・ニクソンを如何にして抑えるかだと思っている。そこは関学のことであるから、十分なスカウティングから多彩なデイフェンスのフォーメーションとマークの仕方を編み出してくると予測するが、それが何処まで通用するかだろう。
この辺りが最大の興味と関心を呼ぶところだが、次は(マスコミが悲劇の悪質タックルを乗り越えて甲子園ボウルで大活躍をしたと一気に英雄にしてしまった)QBの奥野耕世が何処まで富士通に通用するかだと思っている。確かに奥野は典型的な関学のQBで、パスも上手いし、レシーバーが空いていないと見るや即スクランブルに切り替えて自分で走っていく辺りの抜け目なさは素晴らしいと評価はする。だが、彼の170 cm台と見える身長では、富士通の大きなラインメンにはパスがはたき落とされるのではと懸念せざるを得ないという問題があるだろう。
私が見たところの要点では、「早稲田大学ビッグベアーズ(大隈をもじったとか)との甲子園ボウルでは、持っているオフェンスのフォーメーションの全部を使っていなかったようで、関西のリーグ戦で使ってきた基本的な戦法である普通のランとパスだけだったので、富士通のスカウティング・テイームと雖も関学オフェンスの正体を掴みきっていなかったのだろう」というところにある。一方の富士通はIBM戦ではニクソンに依存していたので、パスプレーは温存していたかの感が濃厚だった。
何れにせよ、名匠鳥内監督率いる関学がその持てる力としぶとさを何処まで発揮できるかが鍵を握っていると思う。富士通には智将藤田智(京大出身)がヘッドコーチをしている以上、関学と如何に戦うかは十分に心得ていることだと予想する。言わば、鳥内対藤田の知恵比べがどのくらい続き、関学が社会人の優れた体力に何処まで対抗できるかに興味の焦点が当たると思う。私はトラショーン・ニクソンがいる富士通に分がある気もするが、それは当日になってみなければ解らないこと。
これは来年の1月3日開催されるフットボールの日本選手権の試合のことである。対戦するのは(一寸英語の講釈を言えば、“Two opponents are ~.”となる)関西学院ファイターズと富士通フロンテイアーズである。だが、遺憾ながら本日の産経新聞に早くもこの試合の予想を載せられてしまった。普段は関東大学フットボールリーグの報道をしないくせに「良いとこ取り」をするとは怪しからんと嘆いている。そこで遅ればせながら負けてはいられないとばかりに私の予想を。
結論的には、私はあの関学の多彩な戦略としぶとさを以てしても、社会人テイームの優勝者を食い止めきれないのではと懸念している。特に関学にとって最大の問題点は富士通にはアメリカ人のQBとあの対IBMとのXボウルで縦横無尽に駆け回ったアフリカ系のRB・トラショーン・ニクソンを如何にして抑えるかだと思っている。そこは関学のことであるから、十分なスカウティングから多彩なデイフェンスのフォーメーションとマークの仕方を編み出してくると予測するが、それが何処まで通用するかだろう。
この辺りが最大の興味と関心を呼ぶところだが、次は(マスコミが悲劇の悪質タックルを乗り越えて甲子園ボウルで大活躍をしたと一気に英雄にしてしまった)QBの奥野耕世が何処まで富士通に通用するかだと思っている。確かに奥野は典型的な関学のQBで、パスも上手いし、レシーバーが空いていないと見るや即スクランブルに切り替えて自分で走っていく辺りの抜け目なさは素晴らしいと評価はする。だが、彼の170 cm台と見える身長では、富士通の大きなラインメンにはパスがはたき落とされるのではと懸念せざるを得ないという問題があるだろう。
私が見たところの要点では、「早稲田大学ビッグベアーズ(大隈をもじったとか)との甲子園ボウルでは、持っているオフェンスのフォーメーションの全部を使っていなかったようで、関西のリーグ戦で使ってきた基本的な戦法である普通のランとパスだけだったので、富士通のスカウティング・テイームと雖も関学オフェンスの正体を掴みきっていなかったのだろう」というところにある。一方の富士通はIBM戦ではニクソンに依存していたので、パスプレーは温存していたかの感が濃厚だった。
何れにせよ、名匠鳥内監督率いる関学がその持てる力としぶとさを何処まで発揮できるかが鍵を握っていると思う。富士通には智将藤田智(京大出身)がヘッドコーチをしている以上、関学と如何に戦うかは十分に心得ていることだと予想する。言わば、鳥内対藤田の知恵比べがどのくらい続き、関学が社会人の優れた体力に何処まで対抗できるかに興味の焦点が当たると思う。私はトラショーン・ニクソンがいる富士通に分がある気もするが、それは当日になってみなければ解らないこと。