新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

英語の表現の学び方

2019-02-15 15:49:20 | コラム
やる気を示す言い方:

先ほど「トランプ大統領が一般教書演説でメキシコ国境での壁の建設に固い決意のほどを示すのに“get it built”と言われた」と指摘した。私はこの“get it 過去分詞(=past participle)”という言い方が「やり遂げる」という意志を示すものだと上司との会議中に教えられたのだった。

それは、1975年辺りだったと記憶するが、東京に来ていた上司がかなり実行が困難だと思われることをやれと言いだしたので、難しいなと思って何気なく“I will try to see what I can do about it.”と深い慮り無しに答えてしまった。すると上司は不愉快だという表情で「それではやる気がないということになる」と言った。彼は更に「やり遂げますという意味で“I’ll be sure to get the job done.”と答えて欲しかった」と言ったのだった。彼は「これがやり遂げるという意思を表す言い方だ」と念を押してきた。

私は「なるほど。そういう言い方に違いがあるのか」と勉強をさせられたのだったし、その難題に取り組まねばならないと解ったので、上司の帰国後に挑戦して何とかやり遂げたのだった。正直に言えば、このような英語の微妙な表現の違いなどは、こういう機会がなければ中々掴みきれないだろうと思っている。こういう経験があったから、トランプ大統領の“I will get it built.”は「この公約を何としてやり遂げるぞ」という意志の強固な表明だと思って聞けた次第だ。

なお、「このやり遂げる」と言う時に“I’ll work hard to get the it accomplished.”などといったような応用編もあると思うので、使ってみようと思われる方はその場その場で、前後の言葉や目的や過去分詞を入れ替えていけば、広い範囲の表現が可能になってくると思う。だから言うのだが、「単語を覚えるのではなくて、文章を流れのままで記憶して、その文章に中で言葉を入れ替えて応用編がで創れるように勉強しよう」というのが、私の主張する英語の勉強法の一つだ。

トランプ大統領は非常事態宣言で

2019-02-15 08:51:23 | コラム
非常事態宣言でメキシコ国境の壁を建設を:

AFPは「トランプ大統領は既に取り沙汰されていた非常事態宣言(to declare a state of emergency)をしてメキシコ国境の壁を建設する意向」と報じていた。この件はトランプ大統領の19の公約のうちで「我が国との貿易赤字解消」とともに未だに実行できていないものの一つであり、大統領が一般教書演説で“I will get it built.“という表現で固い決意を表明していたものである。

しかし、アメリカ国内でも「壁の効用」についても疑問を呈している有識者が多いと報じられていることは、私でも承知している。現に、先週だったかにフジの夜のPrime Newsに登場した元国務相アジア太平洋に本部長だったケヴィン・メア(Kevin Maher)氏は何度か日本語で「メキシコ国境を破って入ってくる者よりも、飛行機や船便で来る者の方が遙かに多く、壁の効果には疑問がある」と発言していた。

メア氏のみの意見を聞いてトランプ大統領を批判する材料にはならないとは承知しているが、非常事態宣言まで行けばナンシー・ペローシ下院議長を中心とした民主党が反対するのは目に見えている。だが、私にはトランプ大統領の「公約実行」の決意が如何に固いかが手に取るように解るし、大統領が再選に向けてロシア疑惑等の逆風に対して戦い抜こうという姿勢が益々明らかになったという気がしてならない。