新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

野党よ、好い加減にしろ

2019-02-26 10:19:00 | コラム
厚労省の統計問題に拘っている場合か:

私は現時点ほど世界のあらゆる方角で無視は出来ないし、看過すべからざる問題が多い時期はないと思っている。その最中に国会で野党がこの統計不正(なのだそうだ)を連日連夜採り上げては閣僚と厚労省の官僚の揚げ足を取っているのは、誠に情けない失態であると思っている。産経新聞だったかの投書には「我が国民の水準はあの国会議員の程度で、自分もその一人かと思って落胆している」というのがあったが、残念ながら賛同せざるを得なかった。要するに、野党の議員の質は抜群に低いということ。

今、世界で如何なる重大な問題が起きつつあるかなどは考えなくとも解ること。私は野党の連中が全くその諸問題を認識していないだろうとは考えていない。彼らはただ単に優先順位を「安倍内閣を貶めること」に置いているだけだあって、安倍総理以下を貶しておけば最終的には「来たるべき参議院選挙で自民党を敗退させて、憲法改正を阻止する」事だけに重点を置いているだけだと考えるようにしている。

彼ら野党は衆参両院の予算委員会で未だにフランスのルノーに押し切られそうな日産問題はいうに及ばず、ホンダが「Brexitとは関係ない」とは言うがUKの工場を22年で閉鎖と発表したUKのEU離脱の件などは、我が国の企業が何千社とかの国に出ている事情を考える時に、統計問題などはさて措いて「これに対応する政府の方針や如何に」と質問してもおかしくない案件だと思う。

これだけではない。トランプ大統領と金正恩委員長との2度目の会談は明27日に迫っている。だが、彼らは誰一人としてこの件で総理に質問をしたという報道がない。事前のアメリカとDPRKの事務方の打ち合わせの結果で色々な会談の行方が取り沙汰されているし、韓国の報道官は両国間で終戦の件が出るとまで言い出している。我が国はそれでなくとも蚊帳の外だという自虐的な論調がある中にも拘わらず、何故か誰一人として総理の外交方針を問い質そうとはしない。まさか、外交は票にならないとでも言うのか。

アメリカと中国の貿易交渉も着々かどうかは知らないが、実務者間の打ち合わせが進んでいるとの報道だ。この決着次第では我が国に大いなる影響が出ることだろう。野党の姿勢は「我関せず」としか見えない。あの“unpredictable”なトランプ大統領のことだから、締め切りの延期を言い出していたし、良い方向に進んでいるとまで言っている。ここでも決着の仕方次第では、勢いに乗って我が国に向かってFTAだの懸案の自動車の輸出自粛などを持ち出さない保証があるのかと思う。統計問題の何十倍も重たい案件ではないのか。

他にも韓国と如何に対峙するかという難問題もある。私は最早左傾というよりも北傾の極みである文在寅大統領とこれから先に如何に付き合っていくかも、一筋縄ではいかない難問だと思っている。何方が言われた「丁寧な無視」も一法かも知れないが、黙っていては「そら見ろ。我が方が正しいのだ」とでっち上げるのが韓国の手法だ。これ以外にも華為との対処のような問題もあれば、ロシアとの北方領土や平和条約等々の懸案や積み残しの案件など幾らでもあるだろう。

ここまでは敢えて「野党批判」の材料として述べてきたが、政府も与党も余程しっかりと覚悟を決めて国の内外に生じているこれらの諸問題に対処して貰いたいのだ。「桜田大臣に職責を全うして貰いたいなどと言っていて済む局面か」などと言いたくなってしまう。私はこういう時にあって安倍総理にノーベル平和賞への推薦を依頼したとアッサリ喋ってしまうトランプ大統領には・・・と思わせられている。トランプ氏はあのようなことを言うべきではないと思って嘆いている。頼みますよ、安倍さん。