矢張り再選が最重要課題だと思っておられるようだ:
既に指摘したが、トランプ大統領の一般教書演説でメキシコ国境での壁を“get it built”という平明な表現で「必ず建設する」という強固な意志を表明された。そして、それが民主党の強烈な抵抗にあって予算措置が難航するや、以前から噂に上っていた「非常事態宣言」(National emergencyと言っていた)で強行突破を企てられた。この壁の建設は「全ての選挙公約を実行する」方針の大統領が積み残された3項目の中の一つである。だから万難を排しても実行するのだということだろう。
ここで、今頃になってあの一般教書演説を振り返ってみようと思うに至った。あれを聞かれた有識者や専門家の中には「あのような演説は初めて聞いた」と非難めいた感想を述べた方もおられたし、「格調が低いこと」を問題にされた方もおられた。私も確かに演説が上手いという定評があったオバマ大統領の美文調というか修飾語を数多く散りばめたものと較べれば、遙かに解りやすい口語体のような表現を数多く使っておられた。
私が聞いた具体例を挙げておけば、金正恩委員長との間柄を言うのに“My relationship with Kim Jong-un is”と来たので、次はどうなるかと思えば“is a good one.”となったので、恐れ入った。余りにもくだけた言い方であり、もっと洒落た(格調高き?)言葉が使えたのではないかと思ってしまった。瞬間に思い浮かべたのは“is in a beautiful shape”だった。その時に感じたのは月並みなことだが「大統領は明らかに彼の岩盤の支持層であるプーアホワイト以下の労働者層(トランプ大統領は“working class”と言ったが)にも解りやすいような言葉で語りかけていたのだ」という点だった。
即ち、トランプ大統領は格調であるとか美文であるとかいうオバマ大統領を語り方を変えて、誰にでも(38%乃至はそれ以上と言われる支持層のこと)解りやすい表現を貫いて、再選の足固めとすることが念頭にあったのだということ。私はそのような語調で語ることの善し悪しを論じても始まらないとすら感じていた。それは、この大統領は「公約は何としても実行し、アメリカ第一を実現することが、彼の支持層の為になり、再選への道が開ける」事が念頭を離れていないのだということの表れだろう。
しかしながら、今回の非常事態宣言は「目的のためには手段を選ばず」の様相が濃厚であり、英語に言う“End justifies the means.”であると思えるのだ。そのトランプ大統領の公約に忠実な強硬とも見える手法の結果がどう出るかは、我々はこの日本の地で見守っていくしかないのではないか。
既に指摘したが、トランプ大統領の一般教書演説でメキシコ国境での壁を“get it built”という平明な表現で「必ず建設する」という強固な意志を表明された。そして、それが民主党の強烈な抵抗にあって予算措置が難航するや、以前から噂に上っていた「非常事態宣言」(National emergencyと言っていた)で強行突破を企てられた。この壁の建設は「全ての選挙公約を実行する」方針の大統領が積み残された3項目の中の一つである。だから万難を排しても実行するのだということだろう。
ここで、今頃になってあの一般教書演説を振り返ってみようと思うに至った。あれを聞かれた有識者や専門家の中には「あのような演説は初めて聞いた」と非難めいた感想を述べた方もおられたし、「格調が低いこと」を問題にされた方もおられた。私も確かに演説が上手いという定評があったオバマ大統領の美文調というか修飾語を数多く散りばめたものと較べれば、遙かに解りやすい口語体のような表現を数多く使っておられた。
私が聞いた具体例を挙げておけば、金正恩委員長との間柄を言うのに“My relationship with Kim Jong-un is”と来たので、次はどうなるかと思えば“is a good one.”となったので、恐れ入った。余りにもくだけた言い方であり、もっと洒落た(格調高き?)言葉が使えたのではないかと思ってしまった。瞬間に思い浮かべたのは“is in a beautiful shape”だった。その時に感じたのは月並みなことだが「大統領は明らかに彼の岩盤の支持層であるプーアホワイト以下の労働者層(トランプ大統領は“working class”と言ったが)にも解りやすいような言葉で語りかけていたのだ」という点だった。
即ち、トランプ大統領は格調であるとか美文であるとかいうオバマ大統領を語り方を変えて、誰にでも(38%乃至はそれ以上と言われる支持層のこと)解りやすい表現を貫いて、再選の足固めとすることが念頭にあったのだということ。私はそのような語調で語ることの善し悪しを論じても始まらないとすら感じていた。それは、この大統領は「公約は何としても実行し、アメリカ第一を実現することが、彼の支持層の為になり、再選への道が開ける」事が念頭を離れていないのだということの表れだろう。
しかしながら、今回の非常事態宣言は「目的のためには手段を選ばず」の様相が濃厚であり、英語に言う“End justifies the means.”であると思えるのだ。そのトランプ大統領の公約に忠実な強硬とも見える手法の結果がどう出るかは、我々はこの日本の地で見守っていくしかないのではないか。